麻耶雄嵩のレビュー一覧

  • あなたも名探偵

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    どれも面白かった。
    東川さんの『アリバイのある容疑者たち』は、論理関係に若干納得のいかない部分(被害者が電車を降りた時刻)があった。

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    2025年07月03日
  • 神様ゲーム

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    犯人は途中は光一?と思ったけど、いや、お父さんだなと思って、よし、当たった!と思ったけど、最後の最後で、お母さん…え?てなった。

    ミチルちゃんとエッチなことしてたのって、お母さんだったんだ…うわ。
    お父さんは多分、物置を見た時にお母さんを見つけたんだろうな。そして庇った。元々関係を知っていたんだ。

    芳雄が電話したときのお父さんの対応に不自然な点が多すぎたのも、お母さんがやらかしたって勘づいたからだな。きっとそうだな…。

    人間って、醜い。

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    2025年07月02日
  • 神様ゲーム

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    真実はいつもひとつ。
    これすら疑えるように創られたのが人間なのかもしれない。したがって、本書の真実も1つではないのだろう。これが私の落とし所。

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    2025年06月15日
  • 鴉

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    「翼ある闇」に衝撃を受けてから30年
    久しぶりに読んだ麻耶雄嵩作品
    しかもメルカトル鮎シリーズ
    相変わらず人が悪いというか何というか、
    んっ?
    えっ、なになに??
    どういうこと???
    わかるかー!!笑
    でした。
    久しぶりに楽しませていただきました。

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    2025年06月15日
  • 夏と冬の奏鳴曲  新装改訂版

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    ネタバレ

    この読後感は、なんとも言い表し難い。

    読中の思弁的なキュビズムの話は、人文書読んでるみたいで知的好奇心が唆られる。物語がゆっくり流れていくので、登場人物たちの心理の変化が克明に突き刺さる。没入感が非常に高い。

    とはいえ、最後のオチはいったい。回収しない謎が残されて余韻に浸るとかいったものでもなく、もっと真相を解明してくれ!という嘆願である。問題作なのは良くわかるが、もやっとする。その気持ちが作品の魅力足り得るのだと自己解決。

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    2025年06月14日
  • 隻眼の少女

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    なかなか難解でしたが面白かったです。途中何度もこの人が犯人なのかなと思いましたが、最後の展開は予想外です。何より御陵みかげのキャラが濃すぎて印象深かったです笑。これから推理小説をどんどん読みたいと思った一冊でした。

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    2025年06月07日
  • 貴族探偵対女探偵

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    もう!今年何なの!!!
    全然本を読む時間が!ないのですが!!!
    いや本当に!ないのですが!!!


    という心の声を叫んだところで感想。
    前回の貴族探偵の続編、「貴族探偵対女探偵」ですね。
    今回は貴族探偵のライバル(?)になる女探偵、高徳愛香の目線で物語が語られます。
    相変わらず出てくる人間は個性強めだしお金持ちばかりなんですが、愛香も探偵なんて職業を生業にしている割に羽振りがいいみたいだしまぁ優秀なんでしょう。
    実際師匠にお墨付きを貰っていたみたいだし。


    しかしまぁ順風満帆だった愛香の探偵ライフは貴族探偵に出会ってしまった時から徐々に雲行きが怪しくなってくるわけです。 
    でももうこれ仕方な

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    2025年06月04日
  • だから捨ててと言ったのに

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    短編なのでサクサク読めた。
    今回の書き出しテーマは『だから捨ててと言ったのに』…だいたい恋愛絡みか、夫婦関係こじらせ系が多かったように思う。
    誰に対して言っているかで、作者ごとに思い付く話が違い、個性があって面白い。
    アンソロジーは、知らない作家さんを知って、見つける機会にもなる。
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    ↓読んだ中で印象に残ったもの。

    ●良い話
    砥上裕將『母の箪笥』
    金子玲介『恋文』

    ●じわじわ来る系
    潮谷験『無理解』
    五十嵐律人『累犯家族』
    背筋『こわくてキモくてかわいい、それ』

    ●設定の世界観が独特
    黒澤いずみ『捨てる神と拾う神』
    舞城王太郎『食パンと右肘』
    多崎礼『海に還

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    2025年05月31日
  • 貴族探偵

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    うわー何だか不思議な読書体験だった……。
    読み終わった今も何だかふわふわしてる感じがします。


    前回は一気に知念先生の作品を読み切ってしまおう!と思っていたのですがとある作品を読んでいる最中に「いや何か今この気分じゃないな」と思ってしまい、積読用の本棚をぼーっと眺めていたときにたまたま目に止まったのがこの本だったのですが。
    何かこれあれだよね、月9であってたよね!
    ドラマ自体はやたらアバンチュールって言うことと「ジャッキアップが上手すぎる!」ってセリフしか覚えてなかったんだけど原作のどこにもそのセリフなくて笑いました。オリジナルだったんかい。 


    やたら育ちのいい雰囲気の本名すら告げない「

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    2025年05月29日
  • 貴族探偵

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     職業=貴族、趣味=探偵と自らを『貴族探偵』と名乗る男が執事やメイドたちを駆使して次々に難事件を解決するミステリーで、これまでに無かった探偵像を表すキャラクターと外連味たっぷりでありながら精緻なトリックの数々など斬新でありつつ麻耶雄嵩先生の魅力が詰まった作品だった。

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    2025年05月21日
  • だから捨ててと言ったのに

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    「だから捨ててと言ったのに」という1文から始まるショートストーリー集。このシリーズは全て読んでいるが、毎回色んな作家さんの作品が読めるので楽しみ。今回のもバラエティに富んでいて面白かった。
    「パルス、またたき、脳挫傷」岡崎隼人
    「海に還る」多崎礼
    「探偵ですから」麻耶雄嵩
    この3編が特に意外性があって良かった。

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    2025年05月19日
  • 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

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    麻耶雄嵩のデビュー作新装版。

    衒学的な言い回しがとっつきにくいところもあるが、大学生時点の作品というと納得がいく。著者解説にあるよう幾分荒削りな印象は受けるが、作品全体から押し寄せる迫力は執筆当時の熱量を感じさせる。

    ここから『さよなら神様』やら『隻眼の少女』のような名作が始まっていくのかと感慨深い。
    決して本作がつまらないわけではない。寧ろ、二転三転するストーリーと劇画チックな登場人物たちは魅力に溢れる。麻耶雄嵩らしいトンデモトリックも織り交ぜている。摩耶作品原点として、読んでおいて損はない。

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    2025年05月17日
  • 螢

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    昔読んだ気がするなぁ…と思いつつもどんな話だったか、さっぱりと忘れていたため購入。
    まさか買ったその日に読み切ってしまうとは。

    わかりやすい伏線に引っかかってその後のどんでん返しにまんまと引っかかってしまった。

    読み進める内に少しずつ感じる違和感とどんでん返し、エピローグには鳥肌。

    2025.0513.5

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    2025年05月14日
  • さよなら神様

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    神様ゲームの続編。神様鈴木による犯人当てから始まる連作短編集。
    バレンタインの話が短いながらも病院での取り違えや時間軸の叙述トリックが使われていて、後味の悪さも含め好き。
    物語の最後のセリフが気持ち悪く、ゾッとする。神様への当て擦りのようであり、でも神様だからこの未来も当然知っていたわけで。市部の主人公への執着も、全部を知りながら受け入れているのも共依存っぽくて健全だとは思えないし、
    主人公が無駄に踊らされているようで滑稽に感じて後味が悪い。

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    2025年04月28日
  • 神様ゲーム

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    ビターな少年探偵団小説

    秘密基地や淡い初恋、親友とのやりとりなど、少年時代の明るい舞台の中に、猫殺し事件や自称「神様」の同級生の予言といったトリッキーな要素が加わり起伏のあるストーリーに。
    後半からはさらにスピードのある物語展開となり、密室トリックや犯人探しといったしっかりしたミステリーも味わえます。
    物語の差し色となるのは「神様」の存在。
    絶対的に正しい「神様」の言動で明らかになる真実に苦い真相が現れたり、想定していた犯人が覆されたり。
    最後の最後で「え?」となる展開も含めて先が読めそうで読めない一冊でした。

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    2025年04月19日
  • だから捨ててと言ったのに

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    色んな短編があって面白かった。
    ちょっと理解できない話や良く分からなかった話もあったけど、個人的には「母の箪笥」「海に還る」が好きだった。

    こわくてキモくてかわいい、それ 一体何だったのだろう…??

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    2025年04月13日
  • 螢

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    おそらくずっとモヤモヤを抱えて読み進める事になると思う。最初からファイアフライ館は無意識に人を狂わせて来る。

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    2025年04月12日
  • だから捨ててと言ったのに

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    不穏な話は少なめ。金子玲介さん『恋文』、舞城王太郎さん『食パンと右肘』、多崎礼さん『海に還る』、麻耶雄嵩さん『探偵ですから』が特に好き。

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    2025年04月01日
  • だから捨ててと言ったのに

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    すべて「だから捨ててと言ったのに」から始まる、複数作家の短編集。
    同じセリフから始まるのに、こうも多様な物語になるのかと驚きました。
    ちょっとよくわからないなという話もありましたが、おおむね読みやすく、飽きずに最後まで楽しめました。

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    2025年03月16日
  • メルカトルかく語りき

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    まさにメルカトルシリーズらしい短編集。

    どこまでもロジックな展開ではあるのだが、それぞれの”解決”は通常ではありえないオチ。
    しかし、これがメルカトルとなると何となく受け入れられる。

    魅力的な”謎”が提示され、探偵がその謎を”解決”するのが探偵小説とすれば物足りなさはあるが、”解明”だけであれば、楽しめる。
    そんな短編を5つも集めただけでやはり作者の異才ぶりは十分うかがえる。

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    2025年03月08日