麻耶雄嵩のレビュー一覧

  • 鴉

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    ネタバレ

    十数年ぶりの再読。初読時(取り分け死んだと思われた橘花が珂允の許に現れた箇所。495頁)に感じた世界がぐらつくような感覚こそ薄れはしたものの、今度はその構成の強かさに感嘆させられる。〈人格が変わると顔まで変化する〉というのはミステリ的にはかなりアウトな気がするのだが、それでも『夏と冬の奏鳴曲』と並ぶ麻耶雄嵩の二大傑作である点は揺らがないと自分は思っている。

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    2016年03月19日
  • メルカトルと美袋のための殺人

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    メルカトルの名推理に拍手
    「メルカトルかく語りき」を読み、メルカトルにすっかり魅了され、本書を購入。こちらは割合普通の殺人事件の短編集のようだと思いきや、やはり一味も二味も違う。1話目が特に印象的。短編でこれほど感情を揺さぶられるとは。恐るべし麻耶雄嵩。

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    2015年私的ベスト1(短編)
    「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」

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    2016年01月03日
  • あいにくの雨で

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    ちょうど私のニーズに応えたような内容で、とても満足できました。
    青春モノだけど青春過ぎず、ミステリだけど複雑でないものが読みたかったので、今の気分にピッタリでした。

    トリックはあって無いようなものですが、ハラハラ感やドキドキ感は充分味わえました。また、後味は悪めですが、あまり酷すぎる・絶望的過ぎる感もなくあっさりとまとまっていて良かったです。
    オチは若干、「麻耶先生のいつものパターン」といった風で新鮮味に欠けますが、言い換えれば「安定の麻耶節」という感じで安心感のようなものも感じられます。人に勧めるのにも調度良さそうなので、買って良かったです。

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    2015年07月26日
  • メルカトルかく語りき

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    ネタバレ

    麻耶雄嵩らしい短編集。全くすっきりしない。
    「答えのない絵本」は、手がかりは揃っているにしても推理して真相にたどり着ける人はいないだろう。で降参して解決を読んだらブチギレると。タイトルからして怪しまないと駄目ですね。
    「収束」も構成が巧妙で面白かったし、その他の短編も仕掛けがうまくどれも面白く読めた。
    ただ人におすすめは絶対できない笑

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    2014年11月18日
  • メルカトルと美袋のための殺人

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    ネタバレ

    初っぱなの短編から飛ばしすぎ。後の短編の期待度が上がりすぎてしまった。それでも面白かったけど。
    「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」がベスト1。麻耶雄嵩の短編集は1つ飛び抜けて面白い短編があるものばかりな気がする。
    メルカトルと美袋の関係も面白い。

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    2014年11月18日
  • 名探偵 木更津悠也

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    既存の名探偵と助手の枠組みを完全にぶち破る木更津と香月の素敵な関係性がとにかくいい。
    香月の驚異的な頭脳もさることながら、探偵としての美学や最後のカウンターで単なる傀儡ではないことを示した木更津の描き方がまた上手い。あくまでこの作品は「名探偵 木更津悠也」であるのだなぁ、と再認識しました。
    「禁区」の着眼点には脱帽。

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    2017年05月20日
  • 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

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    このミステリーは、どんでん返しだな!と思いきや、さらにどんでん返しされてしまい、誰が犯人か、登場人物の真の正体は何か…最後の最後まで騙されつづけましたσ^_^; 新進気鋭なミステリー小説です(o^^o)

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    2013年07月05日
  • 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

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    『メルカトルと美袋のための殺人』の講談社→集英社に比べ加筆修正は少ない。というか無い。メルのステッキの種類が変わってたくらいか。でも麻耶のあとがきがあるってだけで買ってよかったって感じです。ほんと。

    個人的にはあらすじと帯に突っ込みを入れたい。最後の事件なのに「メルカトルの伝説はここから始まった」って、…ねえ。あらすじは木更津の木の字も出ないのが気の毒でしょうがない。旧版のあらすじでは「二人の名探偵が火花を散らす」と書いてあったのに…。

    ところで『ポン』って何なんですか…?

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    2013年03月10日
  • 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

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    単行本初版で持ってるし読んだけど、改訂版というので購入。
    私は自分と同じ年齢の彼とこの本が世に出た当時、這い蹲ってひれ伏した。
    難解とか、余計な薀蓄が、とかぐだぐだ言う評論家には、
    「お前の勉強が足りんのだ、勉強して出直して来い。この人は日本ミステリ界の救世主じゃ。文章力なんてこれからついてくるんじゃ!」と思った。
    今でもそう思っている。

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    2012年10月14日
  • 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

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    ネタバレ

    メルカトル鮎シリーズ

    探偵・木更津とともに今鏡家にやってきた香月実朝。脅迫状を送られた伊都。依頼人である伊都の首無しの遺体。足を切り取られ甲冑の足をつけられた遺体。密室で見つかった有馬の遺体も首がなくオレンジの種がふりまかれていた。翌日殺害された畝傍の遺体も首を切られていたが発見された首は白粉で白く化粧されていた。目撃された多侍摩。木更津の推理で事件の発端となった多侍摩の遺体の調査。1月前に棺に納められたはずが切られた首。推理に失敗した木更津の山籠り。メルカトル鮎の登場。殺害された双子の加奈絵、万里絵。使用人ひさの遺体はレコードに首を載せられていた。メルカトルの首の発見。シルクハットをかぶっ

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    2012年09月29日
  • 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

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    ネタバレ

    悪徳銘探偵(メルカトル)の伝説はここから始まる!!
    ミステリー界に物議を醸した鮮烈のデビュー作!!!

    京都近郊に建つヨーロッパの古城のような館・蒼鴉城を、
    城の主からの依頼で、名探偵・木更津悠也ともに「私」(香月実朝)が訪れた時、既に惨劇は始まっていた。
    第一部では冒頭からお約束の首なし死体の登場、しかも2対。首と身体が異なる組み合わせで。さらにそこには密室の謎が―
    翌日、さらなる殺人事件が発生、ここでも首が切断されている―。
    さらに次の日には、これまた同様に首なし死体が。背後には蘇る死者の存在が―。
    4日目、ついに名探偵は答えを導く!
    ―が、失敗に終わりなんと彼は山籠りをするのだ!

    第二

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    2012年03月09日
  • 名探偵 木更津悠也

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    「翼ある闇」の記憶があるうちに読んでおこうかと。
    香月くんは木更津にべたぼれですね(笑)
    ていうか香月くんてこんなキャラだったの・・・!
    探偵より助手のほうが実は先を行くっていうちょっと珍しい探偵助手コンビかも。助手が探偵を導くって言うか自分の理想とする探偵像を現実とすべく操ってるとしか(笑)
    ところで木更津さん考えるときにあやとりするくせはなくなったんですか。

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    2009年10月04日
  • 隻眼の少女

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    凄まじい真相でした。
    凄まじいという表現が本当にしっくりくるほど「そんな馬鹿な」という顔になって楽しかったです。
    気が付けばエレベーターに乗って移動している僅かな隙間時間も読み進めたくらいに、目が離せなかったので、構成はお見事という他ないです。

    こんな真相だったら面白いよな、と意欲的かつ勢いで生み出された世界が丁寧に言語化されて出力されているのは卓越した技巧を感じました。大変良かったです。
    何かを作るときは、そういった心持ちでありたいものです。
    初心に帰れた気がしましたので、今回の読書は大切な体験にしていきたいと思います。

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    2026年05月10日
  • 神様ゲーム

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    少年探偵団と神様の物語

    みなさんは、小説の目次を読むだろうか。私は基本的に読まない。でも、本作はまず目次を読むべき。真ん中の章を中心に、左右に線対称に同じサブタイトルが並ぶ様は、本作の異質な雰囲気をありありと感じさせてくれる。

    さて本編。少年探偵団と聞くと、何だかワクワクしてしまう。
    子供たちが秘密基地を作ったり、知恵を絞って事件に挑む様子は、好奇心をくすぐられる。
    芳雄や男子の友人たちはテレビの戦隊ヒーローに夢中で、おもちゃを欲しがったりTシャツを自慢したりする。こういうところはいかにも子供らしく、微笑ましい。

    でも、本作は麻耶雄嵩のミステリ。
    読み進めていくうちに、読者の期待通りに

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    2026年05月09日
  • 神様ゲーム

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    ネタバレ

    ヒグチユウコさん目当てで購入。


    以下ネタバレ

    最後、何で??????
    状況だけ考えたら、共犯者はどう考えても父親な訳で。
    なのに何で母親が????

    でも、作中に《天誅=本人の死》とは、一言も書いない。ミチルちゃんが直接の断罪死だったから、勝手に読者がそう思い込んでるだけで、決して《本人の死》が天誅であるとは、神様は明言してないのよね。

    芳雄は大柄な父親に似ていないこと。
    両親の本当の子ではないこと。
    芳雄が母親にしか事実確認をしなかったこと。
    母親の動揺。
    この4点から、芳雄は母親の不貞による托卵では?はと仮定。

    すると、英樹殺しの犯人である父親ではなく、妻に代理で罰を下すことで、

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    2026年04月26日
  • 夏と冬の奏鳴曲  新装改訂版

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    ネタバレ

    建物が奇妙に歪んでいた時点で「これは素直なミステリじゃないな」と勘づいて真夏にいきなり雪が降り始めた時点で「多分これ真っ当に推理したら負けなやつだ」と確信して推理小説として読むことをやめてたので、素直に幻想小説的な雰囲気を楽しめました
    それでも雪密室トリックの真相にはふざけんなって思ったよ!

    自分たちの作り出した偶像に飲み込まれて狂わされる人々、っていう構造が美しくてすごく好きで、それだけで個人的には満足度高いです

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    2026年04月25日
  • 神様ゲーム

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    表紙の可愛い猫に惹かれ読み始めた。
    子供向け推理小説と言う名目で書かれたらしいのだけれど
    これは子供向けではないなーと...

    テンポもよくサクサク読めて面白かったんだけど、
    自称神様という鈴木くんの件はおもしろかった。
    でもラストが???
    んー。消化不良な作品でした。

    途中までは良かったんだけど、読者の解釈に任せます的なものなのか?
    読んだ人と話をしてみたいと思った作品でした。

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    2026年04月21日
  • 隻眼の少女

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    人から薦められて読んだ作品ですが、予想していない展開に驚かされ、個人的には楽しめました。
    当時(5年ぐらい前かな…)の私には衝撃的でした。

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    2026年04月20日
  • 隻眼の少女

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    「三つ子の魂百まで」

    読後に、この言葉が頭に浮かびました。



    大学生の種田静馬が訪れた栖苅村。
    その村で起きた殺人事件の犯人と疑われた種田は、隻眼の少女探偵、御陵みかげの推理に助けられる。

    その後、御陵は推理により犯人を見つけ出し事件は解決を迎える。

    それから18年後、再び栖苅村を訪れた種田。
    再び村で殺人事件が起きる。
    18年前の事件は、まだ解決していなかったのか?

    といったあらすじ。

    日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞をダブル受賞した本作品。

    これぞミステリー!
    と読者をあっと言わせる展開。

    予想だにしない結末に、
    「えっ、マジか」
    と一人呟きました。

    また、解決した

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    2026年04月10日
  • さよなら神様

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    ネタバレ

    神様ゲームの続編!

    それぞれの事件がスッと終わり、エッ!?これで終わり!?ってなるイヤミス!
    事件の多さから短編集のような読みやすさと、オチが新しすぎて笑ってしまいましたww

    こんな終わり方有り!?みたいな。常識に囚われない、こういうミステリー小説もあるんだと斬新な気持ちになりました。

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    2026年04月09日