信州の山荘で、鍵の掛かった密室状態の部屋から会社社長の遺体が発見された。自殺か、他殺か? 捜査に乗り出した警察の前に、突如あらわれた男がいた。その名も「貴族探偵」。警察上部への強力なコネと、執事やメイドら使用人を駆使して、数々の難事件を解決してゆく。斬新かつ精緻なトリックと強烈なキャラクターが融合した、かつてないディテクティブ・ミステリ、ここに誕生! 傑作5編を収録。
Posted by ブクログ 2023年02月27日
面白かった!
探偵と名乗るのに捜査も推理もその披露までも使用人にやらせる貴族探偵。こんなんアリかよと思うんだけど、アリだなあとなっちゃうのが麻耶雄嵩。短編のタイトルがシュトラウスで統一されてるのがなんとも言えないおかしみ。
『春の声』とかもうほんと麻耶雄嵩全開では?
『こうもり』はすごかった!すぐ読...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月25日
娘の学校の「朝の読書時間」用に購入。
全く読まれずに放置されていたものを娘の部屋から救出して読み始めました。
他の方の感想などで、全く何もしないとは知っていましたが、ここまで何もしないとは。
女性を口説いてばっかりで、ともすればただのアホぼんに思いますが、不思議とそうとは感じない。
何故かこの男に...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月05日
短編集。ドラマの方はちらちらとは見ていたけれど小説の方は読んだ事がなかったのだが思ったよりコメディ色は薄かった。短編集だけあって謎はあっさりと解決されていくが収録されている中にある「こうもり」という作品はちょっと異色。確かに地の文に嘘は書いたらいけないもんなぁ…。貴族探偵というキャラクター性もあって...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月23日
テレビドラマの印象があってなんだか手がでなかったけど、麻耶作品に興味を抱いて購入。奇天烈な貴族探偵のキャラクターが浮世離れではあるけど、(そこが魅力的なんだけど)それぞれの作品は本格派。物語とかテーマで読み込ませるのでなく、謎で勝負って感じ。
それぞれのキャラの個性は表立ってこないけど、それによって...続きを読む
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