【感想・ネタバレ】神様ゲームのレビュー

あらすじ

自分を「神様」と名乗り、猫殺し事件の犯人を告げる謎の転校生の正体とは? 神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。町が騒然とするなか謎の転校生・鈴木太郎が事件の犯人を瞬時に言い当てる。鈴木は自称「神様」で、世の中のことは全てお見通しだというのだ。そして、鈴木の予言通り起こる殺人事件。芳雄は転校生を信じるべきか、疑うべきか?

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神様ゲーム
麻耶雄嵩の中編ミステリー。
ページ数が多くなくあっという間に読めるが、結末は衝撃的。麻耶雄嵩は新しい作品から読んでいたため、今作が傑作と聞いて読み始めたが筆者がカルト的な人気を持つ理由を突きつけられた作品。

主人公の芳雄は小学校高学年生で大人びた印象だが、友人達と探偵団を結成していたり、親友の英樹と誓いをたてていたりと活発な少年に見える。
ある日、想いを寄せるミチルちゃんが可愛がっていた野良猫が猟奇的な人物に殺されてしまう事件が起きる。猫の殺害は数回続いており、探偵団は秘密基地に集まり猫殺しの犯人を捕まえようと決意する。
 一方、芳雄のクラスに鈴木という男の子が転校していたが、彼は自身の事を神様だと告げる。
芳雄は何かのゲームと思いながらも、猫殺しの犯人を教えてもらい、更に自身の秘密についても知ることになる。

単純に神様(全ての結末を知っている人)がミステリーに登場するタブーを実行する訳だが、描き方が秀逸。最初の頃は「神様」なんて信じなかった我々読者も終盤には神様の言う事が正しいとわかってしまう。
ある部分において、結末を明かさずにリドルストーリーの様に展開されるのだが、芳雄の考えはどうであれ、犯人は◯◯であるという納得感だけが残り、ある意味推理なんて神様の前では無力であるという理不尽を感じた作品だ。

後味は当然(笑)よく無いが、読みやすく麻耶雄嵩の世界を感じるには充分な作品。今作はシリーズ化されており、続編も手に入れているので続けて読みたいと思う。

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2025年07月13日

匿名

ネタバレ 購入済み

クラスメイトの神様が犯人を教えてくれてそこから逆算的に動機や方法を考えるという珍しいミステリー。
結末にびっくり。どういうこと?って戻って読み返してしまいました。ストレートに子供並みの小柄な体格だったということ?
短めで読みやすく、最後の最後まで気が抜けない作品です。

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2025年04月20日

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意外性、謎の魅力ともにいい。
神の設定があるからこそ、こういうものができるんだなあ。さすが麻耶さん。

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2025年04月06日

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なかなか面白かったので最後までサクサク読み進めていけれた。

悪い事は出来ないなって思った。

表紙のイラストがヒグチユウコさんの描かれた猫だということに気付きました。

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2025年03月14日

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ネタバレ

・児童向けの小説だから読みやすい
・長さも短めでテンポよく進むのもいい

・ストーリーは児童向けとは思えない内容や後味の悪さ
・でも子供の頃にこれを読んでたらもう少し本が好きになってたかもと思うくらい、自分はハマった。
・特に鈴木くんとの会話シーンが好き
・名前は大勢いるものの個人を特定する記号にすぎないから、一人しかいない神様に名前はいらない
・どうして人間の願いを叶える必要がある?君だって作ったガンプラから塗装を塗り直せと言われたらめんどくさいだろ?
・みたいな神様の思想がおもしろいだけじゃなく納得感もあって好き

・ラストはどういうことなんだろ
・母親だったとしたらバレなかったのはラッキーすぎる気がするし
・なにより蓋に隠れられる体の大きさじゃ英樹を井戸から引っ張り出せないのでは?

・児童向けにしては後味が悪いと聞いて読み始めたけど、
・結末を楽しむというより過程を楽しむ本だった

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2025年07月02日

購入済み

えーっと

メルカトルシリーズで麻耶雄嵩という作家に著しく興味を持ってしまった。彼は読者を翻弄しまくる恐ろしくも稀有な作家だ。本書も、えっ?の連続だった。子どもの目線と残酷性が一見ミスマッチに思えつつも、妙に納得させられたりもする。

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2022年07月20日

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子どもでも読めそうな平易な文体に騙されていると、突如発生する凄惨な事件、そして不穏な雰囲気。
「神様」の言っていることは本当に正しいのか?正しいとするとあまりにも意外な人物が犯人ということに…。
それでもなんとか真相らしきものが見えてきて、一息つけると思いきや、ラストで困惑必至な出来事が発生し…。
読後に大きな謎を残す一作。

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2025年10月03日

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章を進めるほど先が気になる展開にズブズブ。
小学生の探偵ごっこかと思いきや、こんな怖さや緊張感を堪能できるとは。そして最後はとんでもないカウンターで…沈められる。

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2025年10月01日

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作品紹介・あらすじ

自分を「神様」と名乗り、猫殺し事件の犯人を告げる謎の転校生の正体とは? 神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。町が騒然とするなか謎の転校生・鈴木太郎が事件の犯人を瞬時に言い当てる。鈴木は自称「神様」で、世の中のことは全てお見通しだというのだ。そして、鈴木の予言通り起こる殺人事件。芳雄は転校生を信じるべきか、疑うべきか?


この事件の恐るべき真相を、あなたは正しく理解できるか!?
――綾辻行人
 
自分を「神様」と名乗り、猫殺し事件の犯人を告げる謎の転校生の正体とは?
『さよなら神様』本格ミステリ大賞受賞! 神様シリーズ第1作待望の文庫化。

神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。町が騒然とするなか謎の転校生・鈴木太郎が事件の犯人を瞬時に言い当てる。鈴木は自称「神様」で、世の中のことは全てお見通しだというのだ。そして、鈴木の予言通り起こる殺人事件。芳雄は転校生を信じるべきか、疑うべきか?

*****

みなさんのレビューを読んでいると「小学生の会話に思えない」とか「最後のあれはなんなんだ!」とか「伏線何もないし唐突すぎる」みたいな感想が多いようです。
僕はこう思います。この本は推理小説でもミステリーでもありません。これはホラーです。ジェノサイドやネクロフォビアだのの単語が出てくるし、神様も普通に登場するし、男の子の死に方はちょっと犬神家みたいだし、女の子の死に方はモロにオーメンだし、人間がろうそく1本であんなに燃えないし。だからちょっとミステリー・テイストの入ったオカルト系ホラーなのです。だからあの結末でも問題ないし、伏線の回収も不要だし、唐突でもいいんだと思います。とにかく衝撃的であれば。だから僕の感想は「面白かった」です。特に最後がね。意味不明だけどとても衝撃的でした。
続編の「さよなら神様」も慌てて買いに行ったので、時間をみて読んでみようと思います。

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2025年09月06日

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ほんためのあかりんがトラウマ本として紹介していました!

読後は…え?としばらく放心状態。最後の数ページで一気に自分の思っていた展開を覆されました!
噂通り児童向けの本として出版されたとは思えないほどトラウマ級のラストでした。

中盤からラストにかけて絶望的な展開が続きました。鈴木くんの存在不気味…。芳雄くんしんどいねぇ…。

考察をみると2つの説があるみたいですが…絶対こっちとはいえない辺りが物語の余韻を感じさせました。

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2025年09月03日

Posted by ブクログ

イヤミスと言えば麻耶雄嵩。今作でも健在。中盤までは結構少年探偵もので正統派なんですけど。後半のイヤ感が凄すぎる。あまり長くなく、文体も親しみやすく、読みやすいのも罠である。

続編を先に読んでいたので、神様の存在を受け入れて読んだので、モヤモヤは少なかったかも。

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

初の麻耶さん作品。
奇想天外という噂はきいていたが、確かに。
というか、これは"かつて子どもだったあなたと少年少女のための"レーベルからは出してはいけない本ではないかと思うが…汗

今までには味わったことのないタイプの驚きが最後に待っていて、え?!…えーと、え?!っとなった。
中から主人公と同じ結論に達していたし、あの終わり方だとどうしても過程に無理が出てくるよね?と??状態。
巻末の「解説」が私には難解でまだモヤモヤしているけれど、要は筋は通らないけど鈴木くんが絶対の真実=神とする(それとも鈴木くんの存在はあれど、筋の通った論理を真実とする?)ということか?な?
このあたり、みなさんの感想を参考にさせていただきますm(__)m

どちらかというと解決はスッキリしたほうが好きなのもあって☆4にしたが、面白くはあったので、「さよなら神様」も読んでみたい。

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2025年07月28日

Posted by ブクログ

小学生以上を対象にしたレーベルから出た

嘘だろ????なんだこれは????
小学生が読んだら「おかーさーんこの本どういう意味?何が起きたの?」
なのでは
(わかるけど?って方ごめんね。でもわからない大人すらいると思うよ)

ただ1つ

これぞ麻耶雄嵩だでえええええええええ
最高ですわあああああああああああああ
この物語に神様ゲームとかつけちゃう作者ももうね
絶対に万人しなそうで、一部が崇拝
麻耶さんホント最高す

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2025年07月22日

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インスタで紹介されてるのを見て読んでみた。
200ページくらいなので短時間で一気に読める。読めたんだけど…。
終盤は怒涛の展開。読み終えてしばらく呆然としてしまった…。どゆこと?
読後色々と考察してみたけどよく分からん。この後、読んだ方の感想を見て参考にしたいと思います。
読後感は最悪。残酷。でも楽しく読めました。

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2025年07月15日

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ネタバレ

児童書っぽいけど、最後まで読むと全然児童向きじゃない笑
神様の言うことに間違いはないので、芳雄の母が共犯で、ミチルと性的なことをしていた?という解釈でいいのかな??
だとしたら強烈な結末すぎる…!ちょっとやりすぎやしないか。
神様である鈴木くんの存在は面白かった。
自分の近くにこんな子がいたらいろんなこと聞いちゃいそうだけど、結局知らない方が幸せなんだろうなぁ。

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2025年07月08日

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ネタバレ

神様が実在して犯人に対して天誅を下すが、主人公にとっては最悪のシナリオになるというかなりのイヤミスでした。
誰が犯人でどう言う展開になるのか…。一気に読んでしまいました。

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2025年07月07日

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犯人は途中は光一?と思ったけど、いや、お父さんだなと思って、よし、当たった!と思ったけど、最後の最後で、お母さん…え?てなった。

ミチルちゃんとエッチなことしてたのって、お母さんだったんだ…うわ。
お父さんは多分、物置を見た時にお母さんを見つけたんだろうな。そして庇った。元々関係を知っていたんだ。

芳雄が電話したときのお父さんの対応に不自然な点が多すぎたのも、お母さんがやらかしたって勘づいたからだな。きっとそうだな…。

人間って、醜い。

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2025年07月02日

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真実はいつもひとつ。
これすら疑えるように創られたのが人間なのかもしれない。したがって、本書の真実も1つではないのだろう。これが私の落とし所。

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2025年06月15日

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ビターな少年探偵団小説

秘密基地や淡い初恋、親友とのやりとりなど、少年時代の明るい舞台の中に、猫殺し事件や自称「神様」の同級生の予言といったトリッキーな要素が加わり起伏のあるストーリーに。
後半からはさらにスピードのある物語展開となり、密室トリックや犯人探しといったしっかりしたミステリーも味わえます。
物語の差し色となるのは「神様」の存在。
絶対的に正しい「神様」の言動で明らかになる真実に苦い真相が現れたり、想定していた犯人が覆されたり。
最後の最後で「え?」となる展開も含めて先が読めそうで読めない一冊でした。

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2025年04月19日

Posted by ブクログ

2回読んだが、やはり最後のシーンが謎

しかし、答えだけ提示されて、そこに至る過程がわからないミステリーは真新しくて新鮮だった。

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2025年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中盤まであまり進展なく、そこから一気に結末に向かって行き、後半は一気に読んだ。
犯人や共犯者については深掘りしない、追求しない。
そんな終わり方でえ?と思うが、不思議とそこは気にならない。
それよりも、神様と主人公の関係や主人公の気持ちに焦点が行く。
不思議な作品だがおもしろかった。

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2025年01月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

麻耶氏の作品は以前読んだ事があったが好みではなく、それ以来敬遠していたが、今回、YouTubeの中で非情に重い結末があると聞き、読んでみた。ページ数も少ないので一気読みであったが、その結末は自分の想像を超える重さであった。
小学生が主人公であり、事件自体はそれ程、凄惨のものでないが神様が示した結末は凄くダークで主人公の人間性を打ちのめしてしまう様なもので主人公:芳雄の将来が心配になってしまう結末であった。
続編は異なる設定なようだが気になって手に取ってしまうのだろうと思う。

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2025年01月12日

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自称「神様」だという転校生の鈴木くん。鈴木くんの言うとおりに起こる殺人事件。途中まではワケわからなくて面白かったのですが、最後が嫌すぎました。続編も用意してあったので、読んでみますが、スッキリ出来たら良いなあ。

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2025年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

転校してきた子が自分は「神様」だと言い、主人公の周りで起きる事件の犯人を言い当てたりする。
更にはその犯人に「天誅」を下す…
主人公は10歳の小学生。「神様」だと言われてもただのゲームだと思って気軽に懲らしめてくれって言うけど、とんでもないことが起きる。
終盤にかけて、なんでこうなった???と思う事が色々あるけど、10歳の目線から見ているので全ての謎は解けないまま…もや…もや…

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2025年09月16日

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一応推理しながら読んでみたけど、犯人はまったく予想つかなかった
なんで???どういうこと???
確実な答えだけ提示されて、あとは自分で考えてっていうのが面白い
他の人の感想を読むのが楽しみ
続編もあるっぽいのでそれも読みたい

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2025年07月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

男子小学生が自称「神様」と宣う同級生から近所で起こった猫殺しの犯人を名指しで教えられ、といったちょっと不思議なミステリー。小学生視点で物語が進むし、猫殺しの犯人を小学生探偵団で見つけようだの言い出すからてっきり「ズッコケ三人組」シリーズみたいなものかと思って読むのを止めようかと思った。するとちゃんと(?)殺人が起こるし、ある意味それ以上のショッキングな結末が待ってるし。ショッキングというか、何だあの終わり方?伏線か何かか?続編があるみたいだけど、ちゃんと説明はあるのだろうか?LGBTネタ?程があるだろ。

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2025年06月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

チャットGPTにオススメしてもらって読んだ久々の麻耶さん。
メルカトル鮎シリーズとか意味わからなかったんだけど…と言ったらこれは大丈夫!て言われたのに、相変わらず意味わからんかったよ麻耶さん…

神様鈴木くんは結局本物なの??
英樹くん殺人事件の犯人は結局誰だったの??

本自体は絵本ぽく文字も大きくて、小学生の「ぼく」視点だから読みやすかったけど内容が全然児童書じゃないよ…
麻耶さんワールド…むずかし…

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2025年06月01日

Posted by ブクログ

初めて麻耶雄嵩作品を読む。

途中までは、子供向けかなぁと思いながらもラストどうなるのか、という興味のままに読み進む。

面白くない訳ではないが、ラストがなぁ。
ラストがちょっと。

しかし、神様という存在を神様として登場させる面白味がある。

続編も読んでみても良いかもという気分。

星は3.4くらい。

あと、本作は、子供も楽しめるということだが、それはどうだろうか。

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2025年04月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おすすめされていたので読んでみた。鈴木太郎というどこにでもあるようなありふれた名前の子供が、自分は神様だと名乗っている。神様の言うことはすべて正しい。猫を殺した犯人も、同級生を殺した犯人も、主人公のことも、何もかもを知っている。作中でも彼は一切の迷いなく事実を語っているように見えるし、実際そうなってしまっている。ただ最後の部分があまりにも分かりにくくて凄い考え込んでしまった。あれが事実なら、主人公のお母さんどれだけ倒錯的な趣味持ってんの…?てなる。とんでもない作品だった。

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2025年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

さくさく読めた。
神様の発言が深くて面白かった。

最後の展開はすぐには理解できなかったが、犯人を孤独にさせるための復讐として犠牲になったのだと思う。

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2025年02月28日

Posted by ブクログ

うん、確かに救いようのない話。あかりんの言ってた通り本当に「え?」で終わる。終わった後も「え?」のまま。ずいぶんなどんでんかも。でもなぜ母が?父じゃないと共犯者としての辻褄は合わないんじゃなかったの?体が小さいから井戸の蓋に隠れてたってことだったのか。真相がよくわからない。母が同性愛者で小児生愛者だったのか?
鈴木くんという神様の存在感がとてもよかった。

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2025年01月16日

Posted by ブクログ

物語の途中で急に答えが分かって、その途中式を考えていく構図が面白かった。コロンボとか古畑任三郎などとは違い、その答えをどこまで信用していいものか分からないのも楽しめた。
天誅シーンはB級ホラーさながらの描写で、かなりインパクトがあり強い印象が強く残った。
ラストは考察の幅が広過ぎてモヤモヤするが、他の人の考察を見ていくのも面白い。

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2024年12月30日

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