麻耶雄嵩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレふざけた設定以外は、至極真っ当な作品だと思う。
文章も読みやすいし、内容もおもしろいので、さっさと読める。
捜査も推理も何もしない、使用人に丸投げの探偵が、ただただおもしろい。
貴族探偵=織田裕二がピッタリだと思う、ずっとイメージしながら読んだ。
当たり前のように威張っている姿は、本当におもしろい。
ただひとつ気になったのは、「こうもり」のランチのシーン。
なんか自分の中で辻褄が合わなくて、違和感のある名前が出てて、何度か読み直して、引っ掛けられていたことに気づいた。
ちょっと納得できない部分ではあった。
2024/04/28 12:37 -
Posted by ブクログ
ネタバレ仕掛けが面白かった!
千鶴が女性だと知ってるのは語り手だけなんだろうな、というのは他のメンバーが何も気にせず体に触れたりしてるからそうなのかなという予感があり。
長崎が途中から影薄すぎていないものみたいな扱いになってるからたぶん犯人なんだろうと思ってたけどまさか最初から語り手が諫早じゃなく長崎だったとは全く気付かず。やられた~という感じ。それを知った上で頭から読み返したら「体脂肪率は怖くて知らない。」という台詞も確かに自分で言うことはあってもあまり他人には使わないなぁなど色々気付きがあって面白い。
あと登場人物のイニシャルの文字が千鶴以外全て苗字と名前で一緒なのは最初に気付いたので、これがど -
Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・遠くで瑠璃鳥(るりちょう)の啼(な)く声が聞こえる
・化粧した男の冒険
・小人閑居為不善(しょうじんかんきょしてふぜんをなす)
・水難
・ノスタルジア
・彷徨(さまよ)える美袋
・シベリア急行西へ
初めて読みましたが、多分シリーズの途中作です。
キャラクターがすでに出来上がっている。
でも、今一つ彼らを好きになれないのは、なんでだろう。
語り手は売れない作家の美袋三条。
行く先々で事件に巻き込まれるが、自らそれを解決する能力はなく、渋々学生時代からの腐れ縁であるところの探偵・メルカトル鮎を頼ることになる。
探偵であるメルカトル・鮎がいったいどんな手段で生計を立てているのかは知らな