【感想・ネタバレ】さよなら神様のレビュー

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「神様ゲーム」の続編。
6編からなる短編集で最初の3編は前作と同じような流れなんですけど、後半3編がヤバい、マジでヤバい(語彙力)
設定を生かしたトリックに前作同様の鬱展開のジェットコースターかと思えば、ラストの一文に全て持ってかれた...
麻耶さんすげぇ...

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2023年04月25日

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ネタバレ

神様ゲームの続編。
これを読めば、神様ゲームでの神様である、鈴木君の意図が、人間にも分かる言葉や意味として理解ができます。
ああー。まぁ。そうだよねぇ……そりゃそう、神様だって神様が楽しいと思える出来事を楽しみたいもんね……。
そう考えると、神様ゲームのラストの意図もわかるというものです。
いやあ。怖い。ぞくぞく。楽しいですね……。

最後のフレーズは鈴木の肯定とも否定ともとれるものだからなかなかにくい。

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2022年12月27日

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神さまゲームが面白かったので こちらも読んでみました。
釈然としない終わり方なのに なぜか好き。
悔しいけど 読み終わったあともずっと鈴木くんのことを考えてしまう…

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2019年04月13日

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違和感ありあり〜

「犯人は○○だよ」鈴木太郎に聞くと犯人を確実に名指しする。
なぜわかるのか?だって彼は神様だから。
主人公の桑町淳は鈴木太郎の言葉を表面上は信じないふりをしているが心では信じている。だって本当にその人物が犯人で警察に捕まるのを聞いた。また捕まった犯人が違う人物でも違う筋での本当の犯人だったりする。
主人公を含め周りの友だちも全て小学生、市部始を団長とした久遠小探偵団が結成されるがそのメンバーが次々と殺されていく。
その度に桑町淳は鈴木太郎に犯人を聞くがまさかの名前が鈴木の口から飛び出す。
いったい鈴木は何者なのか。

前作「神様ゲーム」の続きとされるこの小説。
前作は結局最後、共犯者はいったい誰?の状態で終わったので今回も一筋縄では終わらないだろうと思いながら読み始めました。
もう最初から最後まで違和感ありありです。
いくら本が好きな小学生でもこの言葉遣い、考え方は無理がありすぎるでしょ。
主人公も途中で「あら?」ってな感じで変わります。
なかなか頭に入らず最後はネタバレサイトを見てしまいました。
ネタバレサイトには
「小学生が使う言葉使い、考え方ではないがそんな小さい事は気にせず〜」
と書かれているのが多いが……それが違和感があった一番の原因なんですけどー!
と思わず突っ込んでしまいました。
あと、前作と今作で出版社が違うのもほんの少し気になりました。
まぁこれは大人の事情かもしれませんが。
こういう難解な内容が受けるんでしょうね。
読解能力の低い自分は参りました(^^;)

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2019年02月04日

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桑町淳の前で神様が「犯人は〇〇だよ」と宣う冒頭から始まる連作短編集。
神様こと鈴木太郎が冒頭で犯人を提示し、その犯人の犯行方法、動機を推理していく本格ミステリ作品である。
親切で気さくな神様ではなく、主人公を翻弄するような悪魔的な神様である。
淳の一人称が「俺」であるため、男だろうと誤認していたが、女であることには驚かされた。
また、川合殺しの犯人が市部だろうということ、鈴木が転校して淳がいじめに遭い孤立したことは、全て市部の思惑通りだったのだろうか。
淳は市部の恋人となっており、感情の全ては市部に向いている。または、そこまで神様は計算していたのだろうか。
しかし、最後に淳はその全てを否定し、市部との愛を選択する。
「残念でした♡さよなら、神様。」という言葉で物語は終わりを告げる。
最終章「さよなら、神様」の冒頭で、夢の中ではあるが、淳は「犯人は君だよ」と神様に宣託を受けている。神様を否定し、愛を選択した淳の判断は、神殺しだとも言える。
神にさよならを告げ、神を殺した犯人は淳であったのだろう。

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2021年08月22日

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神様ゲームの続編。
何も考えんと読んでると、高校生の話かと思ってしまうわ!(ほんまは、小学生…)
自分が、その歳の時なんか、「遊び」「ご飯」「テレビ」ぐらいしか考えてない。推理なんて、とてもとても^^;
まぁ、そんなに自分の周りで殺人事件起こってないし、普通ないわ!
今回は、全知全能の神様鈴木くんが、冒頭「犯人は◯◯だよ」で始まる。最初に犯人が分かって肉付けするパターン。刑事コロンボやな。古る〜^^;
このパターンのエピソードが6つ。
そんな探偵団の周りで死ぬか〜?とは思うけど、なかなか面白い。
一番の衝撃は、最後の❤︎!(◎_◎;)

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2021年03月25日

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ネタバレ

前作「神様ゲーム」では片鱗が見えるくらいだった鈴木くんの邪悪さが、連作短編という形をとったことでより鮮明になる。「神様」であるがゆえの反論のできなさ、人間に対する無味乾燥さが作品全体を意地悪く飾っていて、不快指数がかなり高い。

同じ導入を繰り返すため、自然と思考実験的な側面も強くなってくる。特に因果論・決定論にさらっと踏み込む「バレンタイン昔語り」は秀逸。テッド・チャンを筆頭にSFではよく扱われるテーマではあるが、ミステリという舞台で展開されると味わいが違う。小説全体に対する「どうしてこんな短期間に殺人が連続するんだ?」というイチャモンに対してもそれは神様が託宣をしたからだよ、と答えられてしまうようなところもある。SF的マインドをミステリとして描く姿勢は作家性ということなんだろう。

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2023年10月11日

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ネタバレ

面白かった。
初っ端で犯人を名指しして、どうやってそこに着地させるのかというミステリー。その展開にこれだけのバリエーションを与えられるものかと感心しながら読んだ。

シリーズ前作「神様ゲーム」の方が、当然中編として内容に奥行きがあるように思うが、こちらは連作短編ならでは色とりどりなところに魅力がある
共通しているのは暗鬱な方向に一直線のストーリーで、神様こと鈴木の存在は実際のところ厄介以外の何者でもない。

本書ではさらに一歩踏み込んで、最終的に非常にグロテスクな「真相」の想起を経た主人公が、神様と訣別する境地に至る。
この結末をせめてもの救いと捉えるか、救いの無い開き直りと捉えるのかは読者次第。自分にとってはハッキリと後者で、作者の底知れぬ悪意が満ち溢れた「ハートマーク」に唖然とし、胸糞悪さに悶絶。容易に忘れ難い一冊になった。

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2022年08月21日

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ネタバレ

神様ゲームの時とは違った鈴木くん(神様)だったけど、中身の冷静で人間味のないところは同じで、1話1話の初めに犯人を伝えるところがあって読み進むたびにドキドキが味わえた。ちょこちょこ伏線回収もあって面白かった。

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2022年03月29日

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ネタバレ

あれれ?意外にも面白かった!
もっと嫌な読後感を覚悟していたのに、最後はすごーい!と鳥肌でゾクゾクでした。前作(他の方の感想を読んで成程!といろいろ納得した)より好きかも。

「神様ゲーム」の神様、"鈴木君"が冒頭犯人を告げることからはじまる短編連作集。
「バレンタイン昔語り」の叙述トリック(?)から俄然前のめり姿勢。「俺」に萌えながら一気に最後まで。

「さよなら、神様」の"鈴木君"を見かけた一瞬のあいだに、走馬灯のように駆け巡る推理。そして最後のハートマーク。圧倒的な存在の神様に一矢報いた形を表した…ハートマーク。ゾゾゾ〜ワァと鳥肌が‼︎

うん、たぶん好みが分かれる作者さんなんでしょうね、私は好きかもです。

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2021年10月18日

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ネタバレ

前作が面白かったので、続編ということで購入。毎回、鈴木が犯人を冒頭で当てるので、読み始めからワクワクしつつ、やっぱりその通りになるっていう展開を楽しんでいたが。途中、「俺」と言ってた主人公の正体が分かるあたりから、私の中であれれ?に変わっていった。鈴木はあっさり転校して行くし、良い意味で期待を裏切られた感じ。成長した「わたし」に鈴木と思われる少年との一瞬の再開にはまた、胸を躍らせられたが、やっぱり最後がどうも解せない…。

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2021年01月03日

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ネタバレ

・1番好きなのはバレンタイン昔語り
・毎回ちゃんと後味悪かったです
・市部応援してたけど最後の最後にやめました
・最後に主人公は考えるのをやめちゃったんだなあ……

残念でした♡

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2020年11月28日

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「神様ゲーム」の続編となる連作短編集。続編といっても神様が変わらないだけで他は違うけれど。最初の一文で犯人が神様の口から語られ、語り部である主人公が本当にその人物が犯人なのか探っていくという感じ。内容は個人的には最後の最後に至るまで非常に麻耶雄嵩先生らしい作品と思えた。

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2019年10月05日

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ネタバレ

『神様ゲーム』と同様、「鈴木太郎」と名乗る自称・神様が登場するミステリー連作集。
各エピソードで起きる事件そのものも面白いけれど、それらに絡めて主要人物たちの事情や心情が、さり気なく隠されたり明かされたりするのがスリリング。伏線の回収が鮮やかで、後半に読み進むにつれ、読み応えが増していく。

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2018年08月02日

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ネタバレ

【2024年89冊目】
「犯人は――だよ」同じクラスの鈴木は、自称神様を名乗っている。確かに鈴木のおかげで事故が未然に防がれたこともあり、その美貌はクラスメイトを惹き付け、名実ともに神様と煽てられている。俺こと桑町淳は彼のことを神様だとは思っていない、けれど事件が起こる度に彼に問うてしまうのだ。犯人は誰か――と。「神様ゲーム」の続編、連作短編集。

前作で衝撃を受けたので、これは続編を読まねば!と思って読みましたが、終わりは前回とは違った意味での「えええ?」が出ました。最後まで油断出来なさすぎ。

ジャンルはミステリーですが、はっきりと解決する方が稀で、ずっとモヤモヤしつつ読み進めていましたが、途中で思い込んでいた事柄にはっとしたりするなど、やはり一筋縄ではいかない感じでした。

なお、前作のラストに繋がる何かしらが書かれているかと言われたら全然書かれてないので、全く別物な話と思った方がいいです。

しかし、騙されてた…!って思わせられるのは嫌いじゃないですね。そして、タイトルも「そんなテンションの声音の台詞なんかよ」って思うなどしました。

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2024年04月18日

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大筋は面白いのだが、小学生設定は無理がありすぎるのと、人が簡単に死にすぎて入り込めなかった。短編それぞれ期間を空けて読んだらまた違った印象になったかもしれない。

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2023年09月19日

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神様ゲームの続編。
ミスリードが上手くて楽しめたけど、これを小学生の物語というのは無理がある気もする(せめて中高生くらいであってほしい)
ラストは好みが分かれそう。神様はどこまでいっても神様だったなと思う。

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2023年05月06日

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神様ゲームの続編と聞き購入。
実際は続編というよりは同じ世界観の全く別のお話。
短編集なのでサクサク読めましたが基本は後味の悪い話ばかりです。
前作よりもキャラクターの個性が強くなった分なんだかチープに感じてしまい、個人的には前作の方が好きでした。

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2023年01月31日

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2015本格ミステリベスト10 1位
神様の鈴木が犯人の名前を言う一文から始まる短編集。こんな小学生おらんやろと、本編と関係の無いところに引っかかってしまい、うまくのめり込めず、あっさり読破。

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2022年11月12日

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ネタバレ

「少年探偵団と神様」★★★★
「アリバイくずし」★★★
「ダムからの遠い道」★★★
「バレンタイン昔語り」★★★★
「比土との対決」★★★
「さよなら、神様」★★★

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2022年09月23日

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ネタバレ

実は主人公が女の子だったというのが衝撃の展開なのかと思ったら、最後の最後に、、、神様ゲームとはまた違った後味の悪さ。神様ゲームの方が好みかな

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2022年06月17日

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2022.05.28

神様鈴木くん 探偵団 仲間の家族・先生・同級生の犯罪 神様との決別

上手く伏線をちらばせて、ちょっとした叙述も織り混ぜて、最後は綺麗にまとまった。好みが別れそう。

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2022年05月28日

Posted by ブクログ

前作「神様ゲーム」と比べて最後のオチが分かりやすい。
ただ「バレンタイン昔語り」は予想もつかないオチで面白かった。
地味に解説に著作リストがあって助かる。しかもシリーズも分かる。

今回の舞台の町、人が死にすぎ。

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2022年03月09日

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神様が神様だった。
そして見事に騙されました!

怖いのに、最後の「幸せです(ハートマーク)」みたいなのがさらに怖かった。

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2021年01月24日

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本格ミステリー小説の論理の裏側に人間のエゴが見える後味の悪いイヤミス。ただし人間の心理を描いているのではなく、結果だけを書いているため、犯人側の心理はすべて想像である。
連作短編集で出来不出来ばらばら。「バレンタイン昔語り」がその中でも一番面白い。

全編を貫く「さよなら神様」で明かされるあっと驚く結末がかなりの後味の悪さ。
動機や行動がむちゃくちゃでサイコパスばかり。そこはあっさりと済ませてしまうので、動機に納得感がないまま終わってしまった。

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2020年11月30日

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最初の一文が、犯人は〇〇で始まる連作短編集で、斬新だなと思いました。その真相が本物なのかわからないまま、進行するので、最初の章が終わったときには、ぬたーとしたようなジメッとしたような気持ちになっていました。特に最後まで読んだときには、イヤミスのような感覚も加わって、なんとも言えない気持ちで終了したのが記憶に残っています。
それでも普通に楽しめたことも事実です。
シリーズものだということを、これを書いているときに判明したのですが、全然楽しめました。
またミステリーの新たな分野が開拓されたのかなとも思ってしまいました。

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2019年10月26日

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ネタバレ

一気読みだった。あーなるほどって思うところもあったけど、これが小学生とゆうのは無理があるなと思った。神様ゲームの時も思ったけど。
あとは「ヴ」を使う文章が少し気になった。
女の子だった事にはだいぶ驚いてパニックになった。

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2019年10月13日

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神様と呼ばれる少年・鈴木が出てくるシリーズ。
前作とは異なる小学校での連作短編集。
桑町の周囲で犯罪が起こり、じわじわと精神的に追い詰められてからのラストが何とも苦い味わい。
スッキリと事件の概要が解決される作品ではない倒叙ミステリなので好みは分かれそう。

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2019年09月22日

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ネタバレ

冒頭一行目で犯人が分かる奇抜なミステリ。「神」という圧倒的なスケールの存在をモチーフとして使いながらも、その実、恐ろしく論理に裏打ちされた短篇であり、神の存在の証明が論理性を担保しているという構図がとにかく面白い。神は絶対かつ、絶対に間違わない。神の言葉は絶対に正しいので、ある意味では究極のフェアプレーである。神様の語る真実にショックを受けながらも、どこか信じきれず、それを証明するのが推理の動機になっているというのが素晴らしく、また犯人しか言わないという神様の性質を逆に利用してかき回そうとする輩が出てくるのも、神と人間の縮図めいていてとても良かった。

ミステリ特有の、殺人事件という事象の重さに反する命の軽さはやや鼻につくところだが、それでも今作はしっかりと起こった事件による世界の変化や事態の推移がしっかりと働いており、連作短編集という形式で凶悪殺人事件の禍根はしっかりと残っている。信じていた人物を信用できなくなったり、クラス内がピリピリしたりするというのは生々しさがあってとても良かった。

連作短編になっている本作ではあるが、特にお気に入りなのは「バレンタイン昔語り」である。神の言った犯人が主人公の認識とは違う別の人間のことを指しており、その理由が病院での取り違えというのは、かなりギリギリの線を狙ったトリックであると言える。作中に同じ病院で生まれたことを公言しており、それ以外では辻褄が合わないため、ちゃんとフェアプレー精神に則っている。これこそがトリックの醍醐味であろう。また神様の言葉を間違って解釈した結果、当初犯人と目していた人間を刺激することで悲劇が生まれ、結果として神の言葉が予言になってしまい、探偵が犯人を作ってしまったという二重構造には脱帽してしまった。

唯一難点を挙げるなら、主人公の性別誤認が仕込んだわりにはさほどトリックに関係がなかったことと、小学生の口調にしては本書の文体はかなり違和感があり、ジョブナイルミステリとしては評価はできなかった。ミステリとしては素晴らしいが、小学生というのはあくまで舞台装置に過ぎず、神様の言葉の影響力や大人が信じないという理由付けのためだけに用意された感じがあり、その違和感が終始拭えなかった点は残念である。気にしなければいいだけの話だが、違和感を覚える人間も多いだろう。

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2019年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これだけは言うておく。後味の悪さは抜群!そして想像していいた後味の悪さではないだけに、余計口の中にイヤな感触が残りまくる。

俺は基本的に後味の悪い小説が好みじゃないので星3つとしたが、想像の斜め上をいく後味の悪さだけを技として評価するなら、あと1つ星を足してもエエと思う。

ロジカルな部分が分かりにくく(俺のミステリー脳が機能してないからなのだが)、読んでてまだるっこしい部分もある。そもそもこんだけ同じ小学校に関連して死人が出まくってるなら、もっともっと騒ぎになってるはずで…とか言いだすとノンフィクション否定になりかねないので、そこはおいといて…

も、やっぱ、後味悪いわ、ウェー

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2019年01月26日

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