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Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
本格ミステリ大賞受賞のほか、ミステリーランキングでも軒並み上位入賞!
「犯人は〇〇だよ」。クラスメイトの鈴木太郎の情報は絶対に正しい。やつは神様なのだから。神様の残酷なご託宣を覆すべく、久遠小探偵団は事件の操作に乗り出すが・・・・・・。衝撃的な展開と後味の悪さでミステリ界を震撼させ、本格ミステリ大賞に輝いた超話題作。他の追随を許さぬ超絶推理の頂点がここに!
著者略歴: 1969年、三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。京都大学工学部卒業。在学中に推理小説研究会に所属。1991年に島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎各氏の推薦を受け、『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。 2011年に『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞(長篇部門)と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2014年に『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。
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「神様ゲーム」の続編。
「神様ゲーム」同様に楽しめた。ただこれって本格ミステリなの? 僕はあまりミステリものを読まないので強くは言えないけれど、僕が想像している本格ミステリとはちょっとかけ離れている気がする。別に本格ミステリかどうかに関わらず、面白く読めればいいのだけれど。
それにしても最近は読後感のあまりよろしくない本ばかり読んでいる気がする。本書も読後感はよくない。もっと「ああ、すっきりさわやか」という読後感を味わってみたい。本書を読み終わった直後にそう感じたのが正直なところです。
Posted by ブクログ
麻耶雄嵩さんの『さよなら神様』。
【あらすじ】
『神様ゲーム』に続く「神様シリーズ」の第2作であり、第15回本格ミステリ大賞を受賞した作品。物語は「犯人は〇〇だよ」神様と名乗る鈴木太郎の一言から始まる。必要以上に情報を与えたり事件へ介入したりすることなく、久遠小探偵団たちが鈴木の告げた犯人が本当に犯人なのかを確かめるため、アリバイ崩しや事件の検証に挑んでいく。全6編からなる短編集。
【感想】
前作とは異なり、犯人が最初から提示されるという異色の設定。しかし、神様である鈴木はそれ以上の情報をほとんど与えないのも気まぐれの表れなのかと感じられる。構成は、久遠小探偵団達が事実であるかどうかアリバイ崩しを打ってでるといったサスペンス調となっている。
どの事件もアリバイや犯行の構造が奇をてらった斬新な内容で、真相のすべてが明確に説明されず、読み手に解釈を委ねる部分もある。
それでも、犯人については神様が下した判断として揺るぎないからこそ、真相に釈然としない部分が残ったとしても、「結局、犯人は誰なのか」というもどかしさに振り回されることなく読み進めることができた。
そして中盤、事件だけではない「ある秘密」が明かされることで、物語は単なるアリバイ崩しのサスペンスから、登場人物たちの関係性や心情の変化へと広がっていく。
終盤にかけての展開には賛否が分かれると思うが、次に何が明かされるのか分からない先の読めなさがあり、最後まで飽きることなく読み進められたと感じられた。
最後に、タイトルの意味も明らかになるのだが、神様と対になる存在として「悪魔」という言葉が置かれ、神様が必ずしも善なる存在ではないと考えるならば、主人公が選んだ行動もまた、自らの意思だけではなく、何かに心を支配された結果だったのではないか。
そう考えると、人間の考えは恐ろしく単純明快では言い表せない世界観を作り出したのは明快だなと感じた。
前作でやや物足りなさを感じた登場人物同士の関係性や犯行の意図も読み取ることができ、予想を裏切る結末も含め、麻耶雄嵩さんの世界観を味わう作品として十分な満足感があった。
本格ミステリーとして、論理的に犯人や犯行方法を予想しながら読み進めることを目的とすると、アリバイや犯行の事実が予想を超えてくるため、展開の読めないワクワク感が好きな人に是非ともおすすめしたい。
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