麻耶雄嵩のレビュー一覧
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【2024年98冊目】
自殺をするために村を訪れた静馬は、そこで一人の少女と出会う。白い水干に赤い袴を纏った少女はみかげと言う名の探偵なのだという。二人が出会った翌日、村で神様に等しいとされるスガルの候補とされていた少女の首なし死体が見つかり、静馬はみかげと共に殺人事件の調査を行うことになるが…。
ちょっと冗長でした〜。テンポが合わなかったとも言えます。こっちの説明は長いのに、ここはそんなあっさり?!みたいな部分も多かった。最初に登場人物や家系図表もありましたが、それを見つつでも登場人物の関係性が複雑で、第二章入ってからはお手上げでした。
あとは結構つっこみ所も多かった気がします。辻褄を合 -
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ネタバレ【2024年89冊目】
「犯人は――だよ」同じクラスの鈴木は、自称神様を名乗っている。確かに鈴木のおかげで事故が未然に防がれたこともあり、その美貌はクラスメイトを惹き付け、名実ともに神様と煽てられている。俺こと桑町淳は彼のことを神様だとは思っていない、けれど事件が起こる度に彼に問うてしまうのだ。犯人は誰か――と。「神様ゲーム」の続編、連作短編集。
前作で衝撃を受けたので、これは続編を読まねば!と思って読みましたが、終わりは前回とは違った意味での「えええ?」が出ました。最後まで油断出来なさすぎ。
ジャンルはミステリーですが、はっきりと解決する方が稀で、ずっとモヤモヤしつつ読み進めていましたが -
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ネタバレ京都の名門高校で続発する怪事件の数々。
事件に挑むのは、廃部寸前の古生物部に所属する化石オタクにして、劣等生の神舞まりあ。お供にされた1年生男子と繰り広げる事件の結末は、いったいどうなるのか?
某ミステリ漫画主人公が通う高校並みに殺人事件が続発する名門高校を舞台にした、学園ミステリ小説です。
古生物部という過疎部に所属するまりあは生徒会と折り合いが悪く、事件が起こると犯人は生徒会の人間であるという結末ありきで推理を進めるので、後輩男子君はいつも角が立たないよう、「その推理は間違っている」「そんなわけはない」と否定し続けます。
作中でもまりあが指摘した犯人が捕まったり自白したりするわけでも -
Posted by ブクログ
ネタバレ物語の序盤で犯人は登場しているもの、そう思いながら注意深く読み進めた。二代目みかげの推理は一見もっともらしいけど、オーラを感じない。たしかに鋭いけど、読者に刺さらない。
春夏秋父とポンポン殺されて、それはみかげの力が足りないから?そして種田と?その後別の恋愛?最後は犯人の道連れ?
何もかも腑に落ちなさすぎる!
これはわざとそういうふうに演出しているなと気付く。
琴折に感情移入できる家人もいないし、犯人は誰かなんてどうでもよくなった。腑に落ちなさの答えを探して読み進める。
答え合わせに至り、ようやく納得。振り返れば、違和感はつねに二代目みかげにまとわりついていた。そういうことだったのか。なるほど -
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短編集。
奇抜な設定なのでお気楽な読みものかと思いきや、けっこうガチな推理小説。
もちろん探偵周辺の人物はキャラが立っていて設定もしっかりしているので、キャラものとしての面白さはちゃんとあるのだけど、推理ものとしてけっこう頭を使わないと話についていけないので、疲れてるときに読むには適さないかな。
とくに短編「こうもり」は推理小説好きには良作かもしれないけど、人物像や名前を覚えるのが苦手な人にはかなり厳しい一編。私は人物が覚えきれなかったのでメモを取りながら読んだけど、それでも最後のオチは一読では理解できなかった。
ライトな読者向けなのかヘビーな読者向けなのかわからない一冊。