麻耶雄嵩のレビュー一覧

  • 友達以上探偵未満

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    ネタバレ

    主人公が女子高生2人組だったり随所に挟まれる言葉遊びも合って、麻耶先生の作品の中では比較的ライトな読み心地でした
    ……と思っていましたが、最後の最後でやられましたね
    テイストは違えど紛れもなく摩耶豊作品でした

    仕掛けの斬新さも健在で、作中で語られる「ホームズ・ワトソン論」も相まって本格ミステリ愛に溢れた作品だと思います(犯人の動機はかなり大味ですが笑)

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    2024年03月17日
  • 螢

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    蛍とはなんなのか… 梅雨の山荘に奏でられる恐怖の調べ、過去の凶悪事件が交錯する本格ミステリー #蛍

    オカルト探検サークルの大学生たちが、かつて凄惨な事件が発生したいわくつき山荘を訪れる。怪しい山荘で一晩を過ごすと、過去の事件と同じ殺害状況で死体が発見される。雨は降り続け、街とつながる唯一の橋が崩れてしまい…

    この小説は情景描写が美しい!
    梅雨のじめっとした感じ、山荘の暗澹たる雰囲気、惨殺事件の狂気、怪しく神秘的な音楽と蛍。あー旅行に行きたい。山荘じゃなく、南の島がいいな。

    お話としても有り体な背景ストーリーではありますが、しっかり組み立てられており興味深く読み進められます。登場人物も背景

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    2022年03月13日
  • 鴉

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    ネタバレ

    正直に言うと、思ってたより普通。

    「神話的最高傑作」とか言うんだし、一瞬理解不能になるようなものを期待していたのだが、残念ながら予想の範囲内。
    叙述トリックが使われていると知っていたからか、櫻花は弟の名前が明記されないので怪しいとは思っていた。
    が、おそらくこっちがメインであろう村の秘密、大鏡の正体には驚いた。

    櫻花が履いていた汚れたズボン、カインの服の色などの伏線もあったし、独特の世界観やカタルシスはやはり一級品。
    だが色々な書評サイトでも取り上げられていたが、アンフェアな記述もあり、さすがにそれはいただけない。
    楽しみだっただけに少し残念。
    (御簾を開けたら御座に鎮座するメルカトルって

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    2022年01月07日
  • メルカトルかく語りき

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    傲岸不遜にして唯一無二の銘探偵、メルカトル鮎シリーズの短編集。そこはもちろんメルなので、事件を素直に解決はしない。事件そのものを破壊するのである。論理的に。何の予備知識もない読者が本書を読むと、なんだこれはと放り投げてしまうかもしれない。

    ミステリにおける探偵とは、いわば作者という神の神託を告げる者だ。ゆえに、かの者が白と言えば黒いものも白くなる。絶対的な存在であり、無謬である。そういう自分をメルは軽やかに演じる。シルクハットにタキシードという道化のような装いは、彼がトリックスターである証でもある。

    本書収載の短編は、いかにもメルカトル鮎的なものばかりだが、個人的に好きなのは「答えのない絵

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    2021年12月08日
  • 化石少女

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    再読。連作短編集。化石大好き少女神舞まりあが探偵役として、幼馴染みで後輩でお守り役の桑島彰を助手にして華麗に事件を解決!と思いきや、あれれー?まりあの推理は毎回頓珍漢の的外れなものとして彰にこき下ろされてしまう。なら犯人はいったい誰なんだー!?しかしそこは麻耶先生の小説である。勿論そう簡単に話は終わらない。最後の最後に明かされる驚愕の真相。彼女は名探偵なのか?それともただの狂人か?真相を知るのはワトスンのみ。

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    2021年12月05日
  • 貴族探偵

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    娘の学校の「朝の読書時間」用に購入。
    全く読まれずに放置されていたものを娘の部屋から救出して読み始めました。

    他の方の感想などで、全く何もしないとは知っていましたが、ここまで何もしないとは。
    女性を口説いてばっかりで、ともすればただのアホぼんに思いますが、不思議とそうとは感じない。
    何故かこの男にはなにかすごい力や能力があるのでは?と感じてしまうのは、召使いたちの彼への忠実な態度からでしょうか。

    続編の対女探偵をこれから読み始めますが、そちらにはもう少し探偵の素性とか分かるのかな?
    もう少し探偵の過去とかを知りたいって思ってしまいました。

    余談ですが…
    実写化されてるものは登場人物のイメ

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    2021年11月25日
  • 鴉

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     あらすじ、本編、解説を読む限り、著者の他作品のキャラクターが登場しているようだが、未読でも遜色なく楽しめた。
     主人公がようやく辿り着いた、隔離された名もなく地図にも載ってない村。
    そこは大鏡という神が支配する閉鎖的な村だった。
     村で起こる全てのことがどこか怪しく、村人の肚の底も見えず不気味さを感じさせる。
     村人全員に疑惑を感じ、孤独が際立つ状況での推理から雪崩れ込むように明らかになる事実まで、テンポよく読み進められる。
     しかし最後4ページでの更なる事実は読み直した。
    自分自身の中で読み積み上げてきた情報が、ダルマ落としのようにスコッと抜けたようだった。

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    2021年11月08日
  • 螢

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    ネタバレ

    長崎が全然出てこないと思っていたんですが、ずっと長崎のターンだったんですね笑
    完全に叙述トリックにハマっていました。

    そして最後のオチもふぇっ?!となりました笑

    若干読みにくさはありましたがもう一度読み返したくなる作品です。

    最後生き残ったのは誰なんだ!

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    2021年11月07日
  • 夏と冬の奏鳴曲  新装改訂版

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    ネタバレ

    すごいものを読んだ。ずっと読んでみたかったので、読めてよかった。

    『翼ある闇』に比べると衒学趣味が抑えられ、新装改訂版でかなり手を加えられているであろうことを差し引いてもかなり読みやすくなっている。
    それでもやはりキュビスム、キリスト教、音楽、と目眩く知識量に圧倒されるけれど、衒学趣味が邪魔しない。これらの要素が暴走して物語の根幹を成しているわけで、排除できないし読めば理解できる。

    烏有の最後の選択があまりに衝撃的で、ああまた作者に突き放された、と思った。
    麻耶雄嵩は当人物も読者も等しく突き放す。
    放り出される快感。
    謎が解ける快感。
    わからないままでいる快感。

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    2021年10月28日
  • 「さあ、どんでん返しだ。」(キャンペーン8作品無料試し読み)

    購入済み

    沢山のミステリーを知ろう

    ミステリー作品は読んでない人からすれば敷居が高く感じられますが、同一作者のみのものではなくさまざまな作家先生方の作品が連載されているこのシリーズであれば、自分のお気に入りの作風を知ることができると思います。

    #深い

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    2021年11月06日
  • 「さあ、どんでん返しだ。」(キャンペーン8作品無料試し読み)

    購入済み

    東川篤哉先生の純喫茶〜の続編が見られるなんてワクワクします。是非文庫本が出たら買いたい。これを気に他のミステリー作家さんたちを知れたのも良かったです。

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    2021年10月14日
  • メルカトルかく語りき

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    なんかもう、すんごいな…
    本格ミステリでありながら、アンチミステリを楽しませてくれる。麻耶さんのことだから何かがあるはずといつも覚悟して読んでるのに、絶対負けちゃう…!!答えのない〜はもちろんのこと、他も全部楽しかったし、メルカトルはほんとメルカトル…。

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    2021年09月20日
  • メルカトルかく語りき

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    何度目かの再読。メルカトル鮎物の中短編が五篇収録されている。最初に書いておく事としては、これを読む前の諸君、この小説を正統な本格ミステリ物と思って読み始めてはいけないということだ。かく言う私は「麻耶雄嵩先生の小説だからな!どんな物でもこいや!」という精神で読み進めたが敢え無く撃沈した。仕方ないよね麻耶先生だもの。この五篇に共通の趣向がわかった時はちょっと復活したけどね。流石は麻耶先生だぜ!

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    2021年08月27日
  • あぶない叔父さん(新潮文庫)

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    再読。何気に気に入っている一冊。霧に覆われた田舎町で起こる数々の事件を、頼れる叔父さんが名探偵よろしく快刀乱麻を断つが如く鮮やかに解決していく、という話ではもちろんない。むしろ叔父さんがやばい。何をおいても叔父さんがやばい。しかし一番やばいのは主人公では…?と最終的にはなる。そういう話である。

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    2021年07月17日
  • 鴉

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    ネタバレ

    弟アベルが死んだ理由を探しに地図のない村に来た兄のカイン。現人神として君臨する大鏡様、半年前に死んだ金を作ろうとしていた男、南に住んでいたが滅ばされた一族、鬼子として殺された娘。人殺しをすると痣が浮かび上がるはずの村で新たに殺人事件が起こる。

    謎の風習が残る村で起こる殺人で、色々な謎がある。
    鬼子の定義(?)が個人的にとても感動した。あと叙述トリックで兄弟と思っていた話が、主人公の過去だとは思わなかった…確かに名前がおかしすぎる…
    ずっと鬱々とした感じだけど、それが村の異質さを表現しているようで良かった

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    2021年07月12日
  • 貴族探偵対女探偵

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    ネタバレ

    「貴族探偵」という強烈なキャラクターと、駆け出しの女探偵。
    対照的な探偵を登場させることで、前作よりも貴族探偵のキャラクターが際立っているように感じる。

    1作目〜3作目は、派手さはないがロジックがしっかりしている。ただ、読んでいてあまり新しさがないのは難点。

    4作目『弊もとりあへず』は前作の『こうもり』でも用いられていたトリックが使われている。
    もちろん驚いたし面白いが、一度味わっちゃってるからな...

    と、ここまでは出来としては及第点といった感じだが、5作目でなんと連作短編集のような作りになっていたことがわかる。
    1作目〜4作目に散りばめられた伏線を回収し、愛香が学んだ"貴族

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    2021年07月09日
  • 貴族探偵

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    『こうもり』が圧倒的。
    "フェアすぎてもはやアンフェア"
    こんな叙述トリック初めて見た...!!
    それ以外はまぁ悪くはなく、そこそこといった感じ。同シリーズの『貴族探偵対女探偵』も楽しみ。

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    2021年05月09日
  • メルカトルと美袋のための殺人

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    7編からなるメルカトル鮎シリーズの短編集。相棒?は作家の美袋。

    作中で本人も言っているけど、メルカトル鮎は短編向きだと思うので(登場したらすぐに謎解いちゃうもんな)私的にもサクサク読めて楽しかった。
    もう、ほんとにメルがクズで(笑)美袋も負けず劣らずやし、リアルでなら絶対にお近づきになりたくない二人やけど、掛け合いを見るのはすごい楽しい。
    謎を解くためならなんでもありやし、暇やから〜とかほんま理由がすごい。

    私的に読んでいて楽しかったのは「水難」と「シベリア急行西へ」かな。「小人閑居為不善」も好きだな。ブラックユーモア的な感じが。

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    2021年03月17日
  • 7人の名探偵

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    どの作者名を見ても、ミステリ好きなら知らない者はいないと言ってよい作家ばかりで、その人たちの個性が感じられるアンソロジーなのである。
    7人の名探偵とは、とりもなおさず作者達自身のことであり、この名探偵達の生み出す世界にゆったりとひたるのがよい。
    とはいえ、一つ一つは決して長くないので、どんどん読み進めることができる。

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    2021年02月28日
  • 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

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    ネタバレ

    「メルカトル鮎」とかいう単語の響きで読んだところが7割くらいなんで、そこにたいした意味がなかったことが一番の衝撃。(笑)


    ただね、読んでから10日くらいして、ある意味かつてないどんでん返しが仕掛けられてたことに気づいたときには笑いとともに感心したよ。


    つまりね、(以下ネタバレ)

    犯人が二転三転する話はよくあるけど、探偵が二転三転するってのは初かもしれん。

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    2021年02月15日