麻耶雄嵩のレビュー一覧

  • 貴族探偵

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    有能かどうか不明な貴族探偵。優秀なのは使用人たちではと思ってしまうが、何かただならないものを持っているのだろう。事件の真相やトリックも使い古されてはいるが新しいといった感じだった。

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    2022年08月14日
  • さよなら神様

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    ネタバレ

    実は主人公が女の子だったというのが衝撃の展開なのかと思ったら、最後の最後に、、、神様ゲームとはまた違った後味の悪さ。神様ゲームの方が好みかな

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    2022年06月17日
  • 隻眼の少女

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    ネタバレ

    麻耶雄嵩さんはこれで2冊目でした。腹話術の下りは強引すぎるかなと思ったけれど、面白かった!なんとなくみかげが某作品の天才っぽかったから娘も殺されるのかと思ったけど。そこだけが救いかな

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    2022年06月14日
  • 貴族探偵

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    皆さんはミステリー小説をどのように読んでいるんでしょう?
    私は「謎解きや面倒な辻褄合わせは作者にでもやらせとけば良い」とばかりに、ただただ読み進めて行くスタイルですので、設定の巧みさや緻密さよりも、語り口のスムースさや登場人物の魅力の方が重要な要素となります。
    貴族探偵は、流れるようなストーリーとキャラ立ちした主人公で、サクサクと読むことが出来ますが、フォーマットが強固過ぎて、水戸黄門や大岡越前でも観ている気になってしまいます。
    読み易いし退屈はしないんだけど、特別面白いかと言われればそうでもない。少し残念。
    収録作の中では「こうもり」が面白かったんだけれども、理由を考えてハッとしました。この

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    2022年06月11日
  • さよなら神様

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    2022.05.28

    神様鈴木くん 探偵団 仲間の家族・先生・同級生の犯罪 神様との決別

    上手く伏線をちらばせて、ちょっとした叙述も織り混ぜて、最後は綺麗にまとまった。好みが別れそう。

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    2022年05月28日
  • 螢

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    ネタバレ

    所々違和感を感じつつも、最後まで気付きませんでした。
    また、実現可能かどうかは置いておいて、音楽を奏でる館は行ってみたいと感じました。

    てっきりLGBTの方かと勘違いしました・・・。

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    2022年03月24日
  • 夏と冬の奏鳴曲  新装改訂版

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    ネタバレ

     新装改訂版の帯には「10万人の読者が唖然」と書かれているが、果たしてこれを読んだ人が10万人もいるのだろうか?

     文庫版で本文700p超、価格は税別1270円。麻耶雄嵩作品の中でもダントツの問題作とされている本作に、とうとう手を出した。デビュー作『翼ある闇』はそれなりに楽しめたが…。結論から言ってしまうと、何だか拍子抜けした。

     覚悟していたほど読みにくくはないし、『翼ある闇』より文章はこなれている。キュビスム云々は読み流したけれど、難解というわけでもない。読み終えてまず最初に思ったのは、この長さが必要不可欠だったのかということだった。

     舞台は離島の邸宅、そして訳ありな人物たちと、典

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    2022年02月26日
  • 化石少女

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    ネタバレ

    ミステリのもしもシリーズだと理解している麻耶さん作品、今回は「もしも探偵役が赤点常習者だったら」ってところかな。
    良家の子女が通うペルム学園の、美少女という事実を忘れさせるほどの変人化石オタク神舞まりあは、過疎化した部活を廃部にしようとする生徒会と衝突している。まりあのお守役にして幼馴染の後輩桑島彰は、ムリヤリまりあの所属する古生物部に入っているものの、化石には興味ない。
    そんな学園生活で起こる殺人事件。突如冴えた推理を披露するまりあは生徒会役員が犯人だと主張するが、とんでも推理で生徒会との関係が険悪にならないよう彰がなんとかまりあを押さえる。
    そんな構図の物語。

    読んで感じたことは、解説で

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    2022年02月06日
  • 友達以上探偵未満

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    再読。文庫版は初めて。キャッチコピーである「勝てばホームズ。負ければワトソン。」というのが今でも印象に残っている。内容は麻耶先生としてはわりとライトで正統派なミステリなので麻耶雄嵩入門としてはいいかもしれない。しかしそこはさすがの麻耶雄嵩、主要キャラの関係性というか思考は一筋縄ではない。あおともものコンビはこれからどうなるのか、まだまだ興味は尽きない。

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    2022年01月13日
  • 名探偵 木更津悠也

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    ネタバレ

    【本格推理小説】なんて括弧書きがついてるし、作者は麻耶雄嵩だし、と警戒して読んだら案外普通の(?)本格ミステリだった。
    「白幽霊」が全ての作品に出てくる短編で、連作といえば連作なんだけれども、幽霊自体は直接事件とはそう関わらない、幽霊の正体自体は語られないというモチーフの扱い方に作者らしさを感じた。

    というか、やっぱり何より何より、木更津悠也と香月実朝の、名探偵と助手としては歪すぎる関係が読みどころなんだろうと思う。
    「さすが木更津は格好いいなあ」とか、いやいやいや…..ほんと怖すぎるわい。

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    2021年12月01日
  • あいにくの雨で

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    廃墟の塔で起きた密室殺人。被害者の身元がわかり、過去の事件との関連が疑われるなか、再び事件が起こる。被害者が友だちの父親だったことから、如月烏有の弟・烏兎は親しい友だちの獅子丸と共に、真相究明に乗り出す。
    これまた救いのない話。如月家の様子が垣間見える。
    真犯人の犯行動機がなんとも軽く、人に対する歪んだ執着も見えてつらい。
    単行本で読んだものの再読。

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    2021年11月05日
  • 貴族探偵対女探偵

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    最後に収録されている作品が、一番面白いかも。“貴族探偵”とは、安楽椅子探偵とは違って、まさに“貴族の”??探偵なんですが、本書収録の差後の作品は、まさかそういうオチになるとはねぇ。まぁ、作中伏線は張ってあって、初出の時は「?」と思ったんですが、最後に「あぁ、そういう意味だったのね?」と氷解。

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    2021年10月10日
  • 貴族探偵

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    安楽椅子探偵というものは、推理小説のジャンルに歴として存在していますが、事件の調査は言うに及ばず、推理までも使用人にさせてしまう探偵の事は、何といえばよいのでしょうね?貴族探偵というのでしょうか?

    そのシチュエーションを楽しむ作品で、事件そのものは、多少捻りや、練り方が足りない印象を受けます。ある意味、出オチと言っても過言ではないかもしれません。

    嵐の相葉雅紀主演でフジテレビ系にてドラマ化もされましたが、そちらは見ておりません。設定を見る限り、だいぶ原作とは異なっているっぽいですね。

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    2021年10月06日
  • メルカトルと美袋のための殺人

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    【収録作品】遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる/化粧した男の冒険/小人閑居為不善/水難/ノスタルジア/彷徨える美袋/シベリア急行西へ
     メルカトル鮎の邪悪さが際立つ短編集。
     ノベルスで読む。

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    2021年09月26日
  • あぶない叔父さん(新潮文庫)

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    解説より
    タイトルは古典探偵小説のアンクル・アブナーのもじりらしい

    鬱々とした霧に覆われた霧ヶ町で起こる事件の謎を叔父さんが解き明かしてくれる…がよくよく考えると叔父さんあぶないよ…

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    2021年07月31日
  • 友達以上探偵未満

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    書店で最初表紙を見た時はそのままスルーしかけたのですが、よくよく見ると著者は麻耶さんじゃないですか!というわけで迷わず購入して読んでみました。
    2人の女子高生を探偵役に据えた連作中編3本が収められています。『神様ゲーム』『隻眼の少女』みたいな強烈なインパクトを残す後味の悪いものを期待していたのですが、、、うーん、メインのトリックは割と凝っていると思うので本格ミステリ好きの人はそれなりに楽しめそうですが、それでもこのレベルのミステリだったら別に麻耶さんじゃなくても書ける人はいっぱいいるんじゃないかなあ。つまるところ普通のミステリ小説だったので、普通じゃないものを求めていた身からするとちょっと肩透

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    2021年07月24日
  • 化石少女

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    別の本を読んでいる途中に気分転換で手を出しちゃった本。そのくらいの気軽さで大丈夫な本。麻耶さんだからなぁと身構えてると麻耶さんらしくハズしてくる本。

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    2021年06月04日
  • 貴族探偵 1

    購入済み

    友人に誘われて訪れた別荘で殺人事件に遭遇してしまいました。新米探偵高徳愛香の推理があまり役にたってませんでした。

    #ドキドキハラハラ

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    2021年05月20日
  • 友達以上探偵未満

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    ネタバレ

     3編目が一番面白かった。同時に一番つまらない部分ーーというか飽きる箇所がいくつかあった。でも、この話の中盤くらいから好みの話になって来て、更にこれを踏まえて読むと、前2編の味わいも結構変わって来ちゃうんじゃないか、とすら思う。面白い仕掛けだけど、こんな隠し球最後まで取っておくのは勿体ない。取っておいたからこその衝撃/得心があるとも言えるけど。
     基本的には、児童書を彷彿とさせる設定とやりとり。学生が、そんな動機で、殺すかよ(17文字)とは毎回思うし、ワイダニットはもう少ししっかり描いて欲しかった。ハウダニットも今ひとつ腑に落ちない。
     また特に前2編は、女子高生のやりとりのはずなのに、おじさ

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    2021年05月16日
  • 7人の名探偵

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    全編書き下ろしアンソロジー作品で、それぞれの作品に名探偵が登場します。

    中には、シリーズ物の人物が出てくる作品もあって、キャラや世界観が分かりづらい話も少し…

    30周年記念作品と言う事で、豪華な顔ぶれが揃っているので、ミステリー好きの人には嬉しい作品です。

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    2021年05月08日