麻耶雄嵩のレビュー一覧

  • 貴族探偵

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    ネタバレ

     捜査どころか、推理まで使用人にさせる貴族探偵が主人公のシリーズ。5つの短編からなるが,「こうもり」が秀逸。ただし,総合すると,複雑すぎる嫌いがある。もっとシンプルに騙してほしいところ。設定は面白いが,その設定を生かしきっているとも言い難い。★3で。

    〇 ウィーンの森の物語
    デキ:★★☆☆☆
     密室モノ。トリックも平凡だし,そもそもバックルに正津の指紋があったことが真相に繋がる証拠とは思い難い。貴族探偵による真相解明という雰囲気だけはよいが,ミステリとしては及第点以下
    ※ あらすじ
     都倉計器の社長,都倉政一が密室で殺害される。密室は,密室にするために糸をつかった偽装がされていることがあきら

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    2022年09月18日
  • メルカトルと美袋のための殺人

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    短編集。
    相変わらず最低なメルカトルと、そんなメルカトルに殺意さえ抱いているのに、結局同類な美袋。
    1話目なんて、美袋が好きになった人が殺されタにもかかわらず、美袋が意味不明で、挙句に実はどうでもよかったんだ。とか言われて納得してしまうって…

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    2016年07月11日
  • 鴉

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    アベルとカイン

    そんなトリックありかー!!というね、確かに思わせるヶ所は多々あった。
    やるな…

    でも、なんだろういまいちスカッとしないのは

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    2016年06月05日
  • 名探偵の饗宴

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    アンソロジーは、初読みの作家さんを手に取るきっかけにもなるのだけど、今回は、お馴染みの作家さんに大軍配な感じ。
    「ウシュクダラのエンジェル」
    他の国の宗教や慣習を安易に批判・否定するわけではないのだけど、なんとも切ない展開だった。そういうお話に、京介の語り口がやけに似つかわしい。

    「禁じられた遊び」
    ずっと綸太郎パパの入院話で、どんな事件に関わるのかと思ったら。
    あの映画を一ひねり二ひねりした展開はさすが。
    でも、名探偵の本領発揮はなかったような(笑)

    「詩人の死」
    なんていう毒を含んだ作品なんだろう。
    いかにも葉村晶、いかにも若竹七海。

    「バルーン・タウンの裏窓」
    懐かしのバルーン・タ

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    2016年05月08日
  • 鴉

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    2016.02.28

    異境の村 弟との確執 大鏡様 錬金術 五行思想 鬼子 メルカトル

    どんでん返しはなかなかだけど、ちょっと長い

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    2016年02月28日
  • 隻眼の少女

    購入済み

    麻耶作品で一番素直なミステリー

    ちょっと無理あるストーリーだけど一番衝撃は少なかった。
    なるほど、と思える素直なミステリー。
    ただ、これだけの狂気を見たあとだと、最後の微笑ましい顔ですら疑いたくなる。

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    2015年12月26日
  • 隻眼の少女

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    ネタバレ

    麻耶雄嵩は,文章が読みやすく,えぐい話が多いので,かなり好きな作家のひとり。「隻眼の少女」は,日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞した作品ということで,読む前から期待が高まる。
    内容は,二部構成になっている。
    第一部は,1985年の冬に起こった連続殺人事件を二代目御陵みかげが解決する話。
    第二部は,2003年の冬に起こった殺人事件を三代目御陵みかげが解決する話。
    いずれの事件の真犯人は二代目御陵みかげ。1985年の事件は,自らの目を2歳のときに抉ったという父を殺害するために,カモフラージュとして琴折家の人間を殺害していく。自らの探偵としてのデビューという位置づけでもあったので,ダミ

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    2025年01月02日
  • メルカトルかく語りき

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    ネタバレ

    メルカトルが相変わらずと言う感じで、とても好き。
    自分の目的の為なら犯人でっちあげなんて当たり前。
    なのでメルカトルと美袋の為の殺人同様、本当の犯人が誰か?というのはわからないまま。
    それがメルカトル鮎なので、そういうものだと受け入れるしかないけど今回本当に誰が犯人なんだよ!ってなりすぎて。
    それが狙いなので仕方ないのはわかってるけど。
    個人的には「九州旅行」が最高に好きです。
    また、美袋がメルカトルの所為で酷い目に会います。
    でもこの話で特によくわかるけど、美袋自身も相当アレな人間なので(翼ある闇を読めば更にわかる)、同情の余地が余りない(笑)

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    2015年07月20日
  • 鴉

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    予想通りの予想外
    麻耶作品の長編ものに挑戦。いつの時代のどこの国だよ、と思わせる辺境の地で、弟の死の原因を追う青年の話。自ら長編には向かないと自負するだけあり、大ボリュームの本作の最後の最後に明かされる種明かしに対しては、様々な感情がせめぎ合うことだろう。だが、まんまと騙されたあの仕掛けと、銘探偵参上シーンににやにやさせられたので許す。

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    2016年03月05日
  • メルカトルかく語りき

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    理に適ってさえいれば、後は野となれ山となれ、そんなトンデモ探偵が活躍(?)する短編集。真っ当な探偵小説を読みたければ他を探せばいい。ただしメルカトル鮎はここにしか居ない。

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    2015年06月29日
  • あいにくの雨で

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    麻耶さんの小説は、
    絶対一筋縄ではいかない、何かあるはずだと
    身構えて読んでしまう(笑)

    いきなりトリックの説明から始まって
    犯人判明寸前で事の起こりから物語が始まる。
    ので、一体誰なんだー、ともやもやしたまま読むことになるw

    推理小説は時間を忘れて読んでしまうなあ。
    ああ、でも空間に弱い私のために
    塔の図解が欲しかった・・・。

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    2015年05月26日
  • あいにくの雨で

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    部活を引退し、受験を控えた高校生の烏兎とその親友の獅子丸が、同級生の祐今に襲い掛かった事件に挑んでいく青春ミステリです。
    久しぶりに摩耶さんの作品を読みましたが、面白かったです‼
    いきなり13章から始まり、なんだこりゃと思いながら読み進めていったのですが、まんまと騙されました。
    読み方が珍しい漢字が多く、それだけで少し世界が歪んだように感じます。摩耶ワールドですね。また、普通の高校生とは思えない生徒会のスパイ探しとかの件も好きです。
    犯人の心理に少し共感するところがありました。ネタバレになるので書きませんが、人間はいろいろなことで悩み、憎しみを抱くものなんですね。でも、それはその人しかわからな

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    2015年04月27日
  • あいにくの雨で

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    ちゃんと「青春ミステリ」になっていることに、まず驚きました。

    13章を冒頭に持ってきて、密室の謎を種明かししてしまうところはさすがです。
    「探偵」という概念を鮮やかに覆すトリックが素晴らしい。

    救われない結末にも関わらず、
    「麻耶さんなのに爽やかな話だなあ」と思ってしまうのは、完全に麻耶麻痺していますね。

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    2015年04月11日
  • メルカトルと美袋のための殺人

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    相変わらずのメルの鬼畜っぷり、美袋くんの哀れさが印象的な一冊。ミステリとしても、やはり無理解釈はあるものの、面白味がある。

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    2015年01月26日
  • メルカトルと美袋のための殺人

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    先に『メルカトルかく語りき』を読んだのがまずかったのか。もっとエグいのを期待してしまっていた。しかし最初の短編『遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる』は飛び抜けていた。そんなロジックありかよ。メルカトルの手にかかると、全ての情緒は冷徹な事実と打算に還元されてしまう。その事実から無理矢理ロマンを見出だすしかない。解説でわかった、ロシアへ行くくだりも良かった。

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    2015年01月12日
  • 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

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    「切られた首の神経がくっ付いて僅かの間生き延びるって、どんだけ奇跡だよ(笑)」とが思っていたが、なるほどでした。
    疑い深すぎるのも駄目ですね。

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    2014年12月03日
  • あいにくの雨で

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    麻耶雄嵩は好きなミステリ作家だが、初期の作品はなんだか読みづらい…とデビュー作を読んで思ったが、4作目にあたる本作も同様、ページをめくる手が捗らない。
    事件の展開も終盤がやたら慌ただしく感じるし、オチの付け方も麻耶らしいといえばそうだがインパクトに欠けるような……

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    2014年09月15日
  • あいにくの雨で

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     僕が麻耶雄嵩ファンなのかというと、言い切る自信はない。それでも不思議と手を出してしまうのは、なぜなんだろう。今回、絶版になっていた『あいにくの雨で』が集英社文庫より復刊されたので、読んでみたわけだが…。

     以前、講談社のPR誌『IN☆POCKET』に麻耶さん自らが本作を語る文章が掲載されていたが、僕の記憶が確かならば、その文章のタイトルは、「あいにくの出来で」というものだった…。辛い作品だったとまで書いている。

     そこまで言われると逆に興味がわくではないか。結論から言うと、他の麻耶作品同様、読後感がもやもやするのは同じ。麻耶さんらしいなあとは思う。『翼ある闇』などと比較すると地味なのは否

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    2014年08月21日
  • メルカトルと美袋のための殺人

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    メルカトル鮎って…すごい最低な探偵じゃねーか!!!(ほめ言葉)(笑)
    何かもう、ここまで外道を極めるといっそ清々しいですね!(ほめ言葉)

    とりあえず、美袋くんは、ワトソン史上ハイクラスの可哀想な相棒ですね。こんなに探偵のことを憎々しく思ってるワトソンもいないよなあ(笑)。まさかの「いつか殺してやる」発言ですからね〜(笑)。

    でも、「瑠璃鳥〜」でメルカトルが美袋くんに指摘したある事実を読んだ時に、

    「散々、メルカトル憎しや恨めしや!って言っといて…本当は好きで一緒にいるんじゃないの? 美袋くんも、“OH, GOD, YES”なアドレナリンジャンキーなんじゃないの〜?!(出典:SHERLO

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    2014年07月14日
  • 貴族探偵

    購入済み

    まぁまぁ

    少し拍子抜けしたが、軽い読みものとしてはよかったかな。

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    2014年03月10日