麻耶雄嵩のレビュー一覧
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僕が麻耶雄嵩ファンなのかというと、言い切る自信はない。それでも不思議と手を出してしまうのは、なぜなんだろう。今回、絶版になっていた『あいにくの雨で』が集英社文庫より復刊されたので、読んでみたわけだが…。
以前、講談社のPR誌『IN☆POCKET』に麻耶さん自らが本作を語る文章が掲載されていたが、僕の記憶が確かならば、その文章のタイトルは、「あいにくの出来で」というものだった…。辛い作品だったとまで書いている。
そこまで言われると逆に興味がわくではないか。結論から言うと、他の麻耶作品同様、読後感がもやもやするのは同じ。麻耶さんらしいなあとは思う。『翼ある闇』などと比較すると地味なのは否 -
Posted by ブクログ
メルカトル鮎って…すごい最低な探偵じゃねーか!!!(ほめ言葉)(笑)
何かもう、ここまで外道を極めるといっそ清々しいですね!(ほめ言葉)
とりあえず、美袋くんは、ワトソン史上ハイクラスの可哀想な相棒ですね。こんなに探偵のことを憎々しく思ってるワトソンもいないよなあ(笑)。まさかの「いつか殺してやる」発言ですからね〜(笑)。
でも、「瑠璃鳥〜」でメルカトルが美袋くんに指摘したある事実を読んだ時に、
「散々、メルカトル憎しや恨めしや!って言っといて…本当は好きで一緒にいるんじゃないの? 美袋くんも、“OH, GOD, YES”なアドレナリンジャンキーなんじゃないの〜?!(出典:SHERLO -
Posted by ブクログ
「白い幽霊」という存在でつながった4つの短編集です。
もちろん、この短編集だけでも読める話ですが、
先に長編を読んでおけばよかったとちょっと後悔しました。
前作として主人公達が初登場した長編が有るのを知らなかったので、
この本を手に取ってしまいましたが、
先にその長編を読んでおけば、違った感想になったと思います。
なぜかというと、この短編集の1編目を読んでいて、
探偵の木更津とワトソン役の香月の立ち位置が分かり辛かったからです。
更に読み進むと徐々に見えてくるのですが、
私個人としては、名探偵は名探偵、ワトソン役はワトソン役という、
王道の探偵像が好きなので、ちょっとモヤッと感が残りました。
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Posted by ブクログ
2013.9.8再読 処分
小説「メルカトルと美袋のための殺人」より、「化粧した男の冒険」「彷徨える美袋」「小人間居為不善」「水難」の4篇。
「後々までその名を人々の心に刻む銘探偵」を自称するメルカトル鮎。
日本一性格の悪い探偵だが、死体を足蹴にしたり、人が死ぬのを知りながら黙認したり、暇潰しのために自ら殺人が起きるよう仕向けたりする辺り、人として常軌を逸している。
そんな主人公を殺してやりたいとさえ思いながら、なぜか縁が切れない、ミステリ作家美袋(みなぎ)がワトソン役。
ミステリとしては小ぶりながら面白いが、探偵の特異さに目がいく1冊だった。 -
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もったいない!っていうのが第一印象です←
着眼点や設定は非常に独創的で他に類を見ないのに、それを文章で表現するまでには(少なくとも執筆当時の)作家の技量が追いついていないのでは、というのがストーリーを通して感じたことでした。わー、何と言う生意気な感想か…←←
時々キャラクタ達の行動が一貫していない描写があったりしたのも閉口しました…。「一行前の立ち位置からその行動を取るのは不自然では?」みたいな部分が何点か目について、それすらミスリードなのかと思ったよ、最初(笑)。…繰り返しになりますが、なんか、すっっごく惜しいな~。
何だか、ものすごい物を読んだ気がするのに、上記で述べたような気持ち