麻耶雄嵩のレビュー一覧

  • メルカトルと美袋のための殺人

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    銘探偵メルカトル鮎と、推理小説家美袋三条が巻き込まれる数々の事件。
    メルカトルシリーズはデビュー作からの二作目なので、美袋くんとは初対面、メルカトルはこれでやっと彼を知るのだな、という感慨だったのだが、メルは翼のあれで充分メルだった。過不足なかった。

    遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる
    化粧した男の冒険
    小人閑居為不善(『閑』は実際はもんがまえに月)
    水難
    ノスタルジア
    彷徨える美袋
    シベリア急行西へ

    の、七作収録。
    メルカトル鮎のゲスぶりとそんなメルによくよく利用される美袋くんの受難がもうひどいのなんの(笑)。メルカトルは決して好きなキャラクタじゃないのに、不思議と情を持ってしまうのは……瑠璃鳥のアレと同じ理由なのだろう。

    メルの推理はいろんな意味ですごくて、逆に真実がどうなのか分からなくなる。メルを疑えば、これはすべてリドルストーリーになってしまうのだが。
    しかしこんなメルと長く付き合っているのだから、多分美袋くんも相当に歪んだ人間なのだと思う。
    いつか殺してやる。
    だもの(笑)。
    残念だったねぇ、美袋くん。

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    2013年02月06日
  • 名探偵 木更津悠也

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    この本で、麻耶雄嵩を買い漁ることを決定!! ホームズ&ワトソンな関係で、ワトソン側の肩を持っちゃう読者にはたまらんよ!! やられた!!

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    2013年01月10日
  • メルカトルと美袋のための殺人

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    1作品目でいきなり美袋が落ち込んでいる。メルカトルは傲岸不遜極まりない。おもしろいと思える作品もあれば、ちょっと「無茶だろ」とおもえる作品もある。メルカトルは「私の言うことが絶対だ」的な探偵なので好き嫌いは分かれるかもしれない。

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    2012年11月28日
  • 名探偵 木更津悠也

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    ネタバレ

    再読。緻密な論理ってほんと素晴らしい。そして香月君ってやっぱりメルと双子なんだなあと思わせられた。このゲス野郎。
    『白幽霊』たぶん最初で最後の香月君視点で読めた話。どうしてそこに気付かないんだ木更津!(笑)と。『禁区』あれが伏線…!驚いた。『交換殺人』(実は)最初からクライマックス。ところでメルならきっと最初の14ページでもう見抜けてるよね、ということはきっと香月君も見抜けてたんだろうなと思うと何というかその出来レース?『時間外返却』その後この二人は上手くやっていけるんだろうか。いけるんだろうな。
    全体的に香月君の「名探偵木更津」萌えが迸っててなんかもうすごい。香月さん流石です(色々な意味で)
    あと波多野さんの解説が物凄く秀逸。

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    2013年03月05日
  • 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

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    初麻耶作品。これが例の「メルカトル」か、と思いながら読んだ。いやメルカトルメルカトル聞くと、航海図かそれを作った人か、国土地理院採用の国際横メルカトルもしくは平山さんの「独白するユニバーサル横メルカトル」しか思い浮かばなくて、メルカトルが探偵ってどういうことだ、と思っていたのだが、積年の謎が解明されてすっきり。

    大富豪・今鏡一族の住居、曰くつきの「蒼鴉城」に招かれた名探偵木更津と「私」はそこで早々に首切り殺人事件に出くわす。そしてそれは序章に過ぎなかった。
    連続する首切り殺人に木更津は立ち向かうが――。そして更なる探偵、メルカトル鮎が披露した驚愕の推理。事件の真相は――?

    始めは申し訳ないけれど退屈でページが進まなかったのよ。
    でもメルカトル鮎の推理あたりから、徐々に楽しくなり、そして真相に迫るともう…! いややりすぎだろうとかリアリティがないっていう批判はあるだろうけど、いいじゃないエンターテイメントなんだから。あそこまで大きく出てくれるともう楽しくて楽しくて…!! 何気に叙述トリックだし。面白かった。
    それとあまりにも前半が頭に入らなかったせいで読み逃してるかもしれないけれど、これ本格としては怪しいよね。でも真相を知ったら伏線がが本当にあるのかチェックしたくなる。思うだけはタダ!

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    2012年08月28日
  • メルカトルと美袋のための殺人

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    長編に向かない銘探偵メルカトル。
    相変わらずの傍若無人振りに圧倒されます。そして美袋が不憫でならない。
    お約束で終わらせないというか著者の意識の高さが窺えます。

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    2017年05月20日
  • 名探偵 木更津悠也

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    名探偵 木更津の短編集。ワトソン役香月の賢さ+腹黒さ+木更津ラブっぷりが何とも良い味ですね。
    全編に共通して「白い幽霊」が絡んでいて最後に何かあかされるのか?と思いきや、そこは謎のままなのですね。
    妙な薀蓄も少なく読みやすかった。

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    2011年02月04日
  • 名探偵 木更津悠也

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    名探偵であるために必要なこととは何か?……「なるほどなー」と思いながら読みました。ワトソン役が歪んでいるというか、腹黒いというかでビックリしたのですが……「名探偵・木更津悠也かっこいい!」と感激している香月君が、段々可愛くも見えてきました(?)幽霊の謎は残るけれど、殺人事件の謎は綺麗に解き明かされて、短編推理としてとてもよく出来てると感じました。「禁区」が一番好きですが、他三篇も面白かったです。

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    2010年09月14日
  • 名探偵 木更津悠也

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    トンチンカンな探偵と有能な助手。その時点で込み上げるものが。
    香月が探偵・木更津に思い入れ過ぎてて、木更津を自分の理想の華麗なる名探偵に仕立て上げたがってんのが、なんつか、いい意味できもちわるい。笑。

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    2010年07月08日
  • 名探偵 木更津悠也

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    相変わらず香月君が木更津を手玉にと…もとい、操っててニヨニヨ
    香月君がいなくても木更津は”名”探偵なんだろうか?

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    2010年01月11日
  • 名探偵 木更津悠也

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    ホームズ木更津とワトソン香月、ただしワトソンが裏ラスボスなんて反則的なキャラクター。そんな二人の関係が垣間見れる素敵な小説。もはや香月君の恐いもの見たさで見ている感がバシバシでした。何せ「闇ある翼」の数年後。相も変わらず香月君が黒いこと黒い事……(泣)
    短編だけれどリンクしているので、その繋がりが面白い。ワクワク。

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    2009年10月07日
  • 名探偵 木更津悠也

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    2007/5/19ジュンク堂住吉シーア店にて購入
    2011/2/19〜2/21

    久しぶりの麻耶作品。本のタイトル通り、名探偵木更津悠也シリーズである。
    「白幽霊」、「禁区」、「交換殺人」、「時間外返却」の4編からなる。どの短編も白い幽霊がでてくるが、各編独立していおり、直接関係はない。が、連続して読むと大きな別の流れも見えてくるようになっている。さすがに麻耶さんは業師である。
     昨年発売された「隻眼の少女」も好評のようで、次作も楽しみだ。

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    2011年02月21日
  • 神様ゲーム

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    ネタバレ

    なぜかAIに勧められたので読む。

    小学生の描写が全然小学生っぽくなくてちょっと萎える。
    ラストはあぁ、なるほどとは思った。
    芳雄は共犯者がもうひとりいるか尋ねたけど
    2人もしくは2人以上居たってことだね。

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    2026年11月01日
  • 貴族探偵対女探偵

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    「貴族探偵」シリーズの2作目
    (現時点で3作目は発売されておりません)
    (各短編のタイトルが意味不でも全く問題なし)

    四国の県名から一字ずつ借用した(?)探偵の高徳愛香の目線で進行する短編集でした
    多重解決の展開で、結構好みでした!

    神様の鈴木一郎(神様ゲーム・同作者著)の風吹かしてるなぁと思ってしまった貴族探偵のキャラ立ちは最後まで貫かれており、まぁブレない立ち振る舞いで立派なこと立派なこと!

    ひょっとしたら、探偵業は他者から見ても感じ取れるくらいの精神的余裕が備わっていないと十分に務まらないのでしょうかねー笑

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    2026年10月28日
  • 貴族探偵

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    続編は「貴族探偵対女探偵」(2013年・2016年)

    最後の作品はちょっと、、
    三つ巴でそんな展開になりそうだが、強引な結末だと感じましたね。確かに平仄は合うものの、現実的に起こりうるのか疑問です。
    他4作品は、伏線もしっかり分かりやすく納得できる良作でした!

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    2026年10月25日
  • 神様ゲーム

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    面白かった。
    推理が理論づけられて納得するし、結末も予想はできなかった。
    ページ数も少なめだし、読みやすいミステリーだったために続きも読んでみたくなった。

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    2026年10月20日
  • 最後の一行 black

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    反転といっても色々だなぁ。そこにこだわっているのかちょっと小粒感が否めない。歌野晶午さんは相変わらずなオチだったけれど、状況を想像してなんか切なくなってしまった笑

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    2026年10月17日
  • 百合小説コレクション wiz 2

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    ネタバレ

    前の巻でも好みのメモをしていたので、今回も。

    @

    変わらない熱、変わりゆく在り方。幼なじみ、憧れの先輩。名探偵、吸血鬼。映画の記憶、忘れぬ想い出。愛以外に何がある? ……8人の名手が書き下ろし・オール読み切りでおくる、百合小説アンソロジー。

    〈収録作品(全8篇)〉
    宮田眞砂「十年経っても」 C
    文月悠光「気づかれない私たち」 C
    麻耶雄嵩「大行司春香最初の事件」 B
    宮田愛萌「檜扇」 C
    雛倉さりえ「庭園香」 A
    空木春宵「fallin’ XXXX with…」 S
    阿部登龍「わたしが愛したファイナルガール」 A
    桜庭一樹「来世は春の泥になりますように」 A

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    2026年10月12日
  • 夏と冬の奏鳴曲  新装改訂版

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    ネタバレ

    うーん、わからない。

    まずキュビズムってなんだっけ?というところからスタートする。
    孤島に集まる時点でミステリーとしてのお膳立ては出来上がったも同然。
    夏なのに雪が降る。この時点ですでに???である。
    そしてその中に首切り死体が見つかるのだけれど、雪の上には足跡がない。雪密室である。
    最後の最後にその謎が明かされるんだけれども、その終盤に至るころには、雪密室なんてどうでもいいほどのさまざまなカタストロフである。
    というか日本語として書いてもらわないとわからんのです。カタストロフ。
    悲劇って言ってくれたらええやないですか…

    とにかく、ある過去の一点から、茫然自失の自暴自棄、暗中模索etc.の生活を送っている烏有という人物を主人公に据えてのお話なんだと読んでいたのだけれど、キュビズム的に『展開』されていくこの物語そのものが、展開されている物語であるというふうに理解しましたが合っていますか?わかりません。

    正直、睡眠不足のポンコツ頭でチマチマとコツコツとウトウトとしながら、いつもより長い期間かかって読んだせいで理解できないのかなと思ったんだけども、どうやら違うみたい。
    最終盤で桐璃が2人になった時は、自分が読み違えたのかと思った。
    きっと多くの人が読み終えた後でネットで考察なり解説なりを検索したと思う。私はしました。
    そして、やっぱりわからんままでした。なにこの本って。
    でもキュビズムというものの考え方が、この小説にも反映されているんだなということはなんとなくわかりました。

    これからこの本を読むみなさんは、ミステリーと思って期待するのは難しいかと思います。人は死ぬし、犯人探しもするんだけど、王道って感じではないかなぁ。
    もしかしたら芸大生とか美大生ならすんなり理解できるのかもしれないね。
    そして賛否両論分かれるのも充分に頷けるけど、きっとその「賛」にしろ「否」にしろ、この作品が理解できた上で自分の意見を持っているんだから、そのどちらかに偏るほどの理解ができなかった私のような人間が、⭐︎3とかのどちらでもない評価をするのではないでしょうか。
    「クソつまんねー」とも「最高だぜー」とも言い切れるほど理解できる日はいつかくるのかしら。

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    2026年10月09日
  • 神様ゲーム

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    ネタバレ

    ええ、最後どういうこと??
    共犯者はお父さんじゃないの??状況的に見たらお父さん以外ないよね。母親が共犯で小学生女児とえっちなことしてたとか無理あるよ笑

    最後は納得いかなかったけど、途中まではハラハラしたし天誅とかグロ要素もあって面白かった。

    鈴木くんは本当に神様で全知全能ということでいいのかな?鈴木くんの言うことが本当だとしたら、芳雄はお父さんお母さんと血繋がってないわ親友殺されるわ(好きな子に殺されるわ)好きな子も死ぬわで散々だね。
    めっちゃモヤモヤ。神様色々説明して欲しい!

    でもこの作品は目次が好き。「死」を中心として対称になってるのすごいおしゃれ。

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    2026年09月30日