麻耶雄嵩のレビュー一覧

  • メルカトルと美袋のための殺人

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    メルカトルシリーズ独特の「アク」が強く出ていますが、どの短編もロジックに緻密さと切れ味があり、非常に良く出来ていると思います。メルカトルの非道っぷりが面白かったです。
    【遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる】は傑作。【小人閒居為不善】、【彷徨える美袋】もお気に入りです。

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    2014年04月27日
  • メルカトルと美袋のための殺人

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    銘探偵メルカトル鮎と、推理小説家美袋三条が巻き込まれる数々の事件。
    メルカトルシリーズはデビュー作からの二作目なので、美袋くんとは初対面、メルカトルはこれでやっと彼を知るのだな、という感慨だったのだが、メルは翼のあれで充分メルだった。過不足なかった。

    遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる
    化粧した男の冒険
    小人閑居為不善(『閑』は実際はもんがまえに月)
    水難
    ノスタルジア
    彷徨える美袋
    シベリア急行西へ

    の、七作収録。
    メルカトル鮎のゲスぶりとそんなメルによくよく利用される美袋くんの受難がもうひどいのなんの(笑)。メルカトルは決して好きなキャラクタじゃないのに、不思議と情を持ってしまうのは……瑠璃鳥のアレと同じ理由なのだろう。

    メルの推理はいろんな意味ですごくて、逆に真実がどうなのか分からなくなる。メルを疑えば、これはすべてリドルストーリーになってしまうのだが。
    しかしこんなメルと長く付き合っているのだから、多分美袋くんも相当に歪んだ人間なのだと思う。
    いつか殺してやる。
    だもの(笑)。
    残念だったねぇ、美袋くん。

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    2013年02月06日
  • 名探偵 木更津悠也

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    この本で、麻耶雄嵩を買い漁ることを決定!! ホームズ&ワトソンな関係で、ワトソン側の肩を持っちゃう読者にはたまらんよ!! やられた!!

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    2013年01月10日
  • メルカトルと美袋のための殺人

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    1作品目でいきなり美袋が落ち込んでいる。メルカトルは傲岸不遜極まりない。おもしろいと思える作品もあれば、ちょっと「無茶だろ」とおもえる作品もある。メルカトルは「私の言うことが絶対だ」的な探偵なので好き嫌いは分かれるかもしれない。

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    2012年11月28日
  • 名探偵 木更津悠也

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    ネタバレ

    再読。緻密な論理ってほんと素晴らしい。そして香月君ってやっぱりメルと双子なんだなあと思わせられた。このゲス野郎。
    『白幽霊』たぶん最初で最後の香月君視点で読めた話。どうしてそこに気付かないんだ木更津!(笑)と。『禁区』あれが伏線…!驚いた。『交換殺人』(実は)最初からクライマックス。ところでメルならきっと最初の14ページでもう見抜けてるよね、ということはきっと香月君も見抜けてたんだろうなと思うと何というかその出来レース?『時間外返却』その後この二人は上手くやっていけるんだろうか。いけるんだろうな。
    全体的に香月君の「名探偵木更津」萌えが迸っててなんかもうすごい。香月さん流石です(色々な意味で)
    あと波多野さんの解説が物凄く秀逸。

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    2013年03月05日
  • 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

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    初麻耶作品。これが例の「メルカトル」か、と思いながら読んだ。いやメルカトルメルカトル聞くと、航海図かそれを作った人か、国土地理院採用の国際横メルカトルもしくは平山さんの「独白するユニバーサル横メルカトル」しか思い浮かばなくて、メルカトルが探偵ってどういうことだ、と思っていたのだが、積年の謎が解明されてすっきり。

    大富豪・今鏡一族の住居、曰くつきの「蒼鴉城」に招かれた名探偵木更津と「私」はそこで早々に首切り殺人事件に出くわす。そしてそれは序章に過ぎなかった。
    連続する首切り殺人に木更津は立ち向かうが――。そして更なる探偵、メルカトル鮎が披露した驚愕の推理。事件の真相は――?

    始めは申し訳ないけれど退屈でページが進まなかったのよ。
    でもメルカトル鮎の推理あたりから、徐々に楽しくなり、そして真相に迫るともう…! いややりすぎだろうとかリアリティがないっていう批判はあるだろうけど、いいじゃないエンターテイメントなんだから。あそこまで大きく出てくれるともう楽しくて楽しくて…!! 何気に叙述トリックだし。面白かった。
    それとあまりにも前半が頭に入らなかったせいで読み逃してるかもしれないけれど、これ本格としては怪しいよね。でも真相を知ったら伏線がが本当にあるのかチェックしたくなる。思うだけはタダ!

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    2012年08月28日
  • メルカトルと美袋のための殺人

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    長編に向かない銘探偵メルカトル。
    相変わらずの傍若無人振りに圧倒されます。そして美袋が不憫でならない。
    お約束で終わらせないというか著者の意識の高さが窺えます。

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    2017年05月20日
  • 名探偵 木更津悠也

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    名探偵 木更津の短編集。ワトソン役香月の賢さ+腹黒さ+木更津ラブっぷりが何とも良い味ですね。
    全編に共通して「白い幽霊」が絡んでいて最後に何かあかされるのか?と思いきや、そこは謎のままなのですね。
    妙な薀蓄も少なく読みやすかった。

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    2011年02月04日
  • 名探偵 木更津悠也

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    名探偵であるために必要なこととは何か?……「なるほどなー」と思いながら読みました。ワトソン役が歪んでいるというか、腹黒いというかでビックリしたのですが……「名探偵・木更津悠也かっこいい!」と感激している香月君が、段々可愛くも見えてきました(?)幽霊の謎は残るけれど、殺人事件の謎は綺麗に解き明かされて、短編推理としてとてもよく出来てると感じました。「禁区」が一番好きですが、他三篇も面白かったです。

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    2010年09月14日
  • 名探偵 木更津悠也

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    トンチンカンな探偵と有能な助手。その時点で込み上げるものが。
    香月が探偵・木更津に思い入れ過ぎてて、木更津を自分の理想の華麗なる名探偵に仕立て上げたがってんのが、なんつか、いい意味できもちわるい。笑。

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    2010年07月08日
  • 名探偵 木更津悠也

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    相変わらず香月君が木更津を手玉にと…もとい、操っててニヨニヨ
    香月君がいなくても木更津は”名”探偵なんだろうか?

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    2010年01月11日
  • 名探偵 木更津悠也

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    ホームズ木更津とワトソン香月、ただしワトソンが裏ラスボスなんて反則的なキャラクター。そんな二人の関係が垣間見れる素敵な小説。もはや香月君の恐いもの見たさで見ている感がバシバシでした。何せ「闇ある翼」の数年後。相も変わらず香月君が黒いこと黒い事……(泣)
    短編だけれどリンクしているので、その繋がりが面白い。ワクワク。

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    2009年10月07日
  • 名探偵 木更津悠也

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    2007/5/19ジュンク堂住吉シーア店にて購入
    2011/2/19〜2/21

    久しぶりの麻耶作品。本のタイトル通り、名探偵木更津悠也シリーズである。
    「白幽霊」、「禁区」、「交換殺人」、「時間外返却」の4編からなる。どの短編も白い幽霊がでてくるが、各編独立していおり、直接関係はない。が、連続して読むと大きな別の流れも見えてくるようになっている。さすがに麻耶さんは業師である。
     昨年発売された「隻眼の少女」も好評のようで、次作も楽しみだ。

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    2011年02月21日
  • 夏と冬の奏鳴曲  新装改訂版

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    ネタバレ

    うーん、わからない。

    まずキュビズムってなんだっけ?というところからスタートする。
    孤島に集まる時点でミステリーとしてのお膳立ては出来上がったも同然。
    夏なのに雪が降る。この時点ですでに???である。
    そしてその中に首切り死体が見つかるのだけれど、雪の上には足跡がない。雪密室である。
    最後の最後にその謎が明かされるんだけれども、その終盤に至るころには、雪密室なんてどうでもいいほどのさまざまなカタストロフである。
    というか日本語として書いてもらわないとわからんのです。カタストロフ。
    悲劇って言ってくれたらええやないですか…

    とにかく、ある過去の一点から、茫然自失の自暴自棄、暗中模索etc.の生活を送っている烏有という人物を主人公に据えてのお話なんだと読んでいたのだけれど、キュビズム的に『展開』されていくこの物語そのものが、展開されている物語であるというふうに理解しましたが合っていますか?わかりません。

    正直、睡眠不足のポンコツ頭でチマチマとコツコツとウトウトとしながら、いつもより長い期間かかって読んだせいで理解できないのかなと思ったんだけども、どうやら違うみたい。
    最終盤で桐璃が2人になった時は、自分が読み違えたのかと思った。
    きっと多くの人が読み終えた後でネットで考察なり解説なりを検索したと思う。私はしました。
    そして、やっぱりわからんままでした。なにこの本って。
    でもキュビズムというものの考え方が、この小説にも反映されているんだなということはなんとなくわかりました。

    これからこの本を読むみなさんは、ミステリーと思って期待するのは難しいかと思います。人は死ぬし、犯人探しもするんだけど、王道って感じではないかなぁ。
    もしかしたら芸大生とか美大生ならすんなり理解できるのかもしれないね。
    そして賛否両論分かれるのも充分に頷けるけど、きっとその「賛」にしろ「否」にしろ、この作品が理解できた上で自分の意見を持っているんだから、そのどちらかに偏るほどの理解ができなかった私のような人間が、⭐︎3とかのどちらでもない評価をするのではないでしょうか。
    「クソつまんねー」とも「最高だぜー」とも言い切れるほど理解できる日はいつかくるのかしら。

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    2026年10月09日
  • 神様ゲーム

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    ネタバレ

    ええ、最後どういうこと??
    共犯者はお父さんじゃないの??状況的に見たらお父さん以外ないよね。母親が共犯で小学生女児とえっちなことしてたとか無理あるよ笑

    最後は納得いかなかったけど、途中まではハラハラしたし天誅とかグロ要素もあって面白かった。

    鈴木くんは本当に神様で全知全能ということでいいのかな?鈴木くんの言うことが本当だとしたら、芳雄はお父さんお母さんと血繋がってないわ親友殺されるわ(好きな子に殺されるわ)好きな子も死ぬわで散々だね。
    めっちゃモヤモヤ。神様色々説明して欲しい!

    でもこの作品は目次が好き。「死」を中心として対称になってるのすごいおしゃれ。

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    2026年09月30日
  • だから捨ててと言ったのに

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    【だから捨ててと言ったのに】

    同じテーマの1行目「だから捨ててと言ったのに」を基に25のショートショートが織りなされる。現代小説、SF、時代小説、斜め上のものまで、6ページの中なら何でもありなアンソロジーでした!楽しかった〜♪

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    2026年09月29日
  • 隻眼の少女

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    ネタバレ

    現実離れしすぎてて、普通。
    最後の方は読むのがしんどかった。
    どんでん返し系なのにもう一回は読めない系かな。
    結末を知ってしまうも、読む心境が180度変わりすぎて辛い。

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    2026年09月25日
  • 螢

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    ネタバレ

    一度読んだことがあったような気がしつつも、最後まで読み進めてしまった。

    まず、あまりにも長崎の名前が出てこないために、何かしらあるのでは?あれ、どこかで殺されていたか?と思ってしまう。これは勝手に諫早目線だと思って読んでいたので余計に勘繰ってしまった。
    松浦については、そもそも設定で女子大生だということを明示してある以上、むしろ他の登場人物たちに男だと誤認させていたことに気付かなかった。
    総じて主語というか、今この瞬間に誰がその場にいるのかが曖昧なまま進んでいくところがミソだった。

    ただ、猟奇殺人のあった場所に泊まることで、再びその館の生み出すメロディが、また人を狂わせていくところに、不思議な後味を残すのであった。

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    2026年09月20日
  • 螢

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    豪奢な館。雨。閉じ込めた数人。そして死体。
    舞台は整いました。

    オカルトサークルの大学生がOBの保有する、実際に殺人が起こった館へと合宿に赴く。他方、1年前にサークルメンバーは猟奇的な殺人の被害者となった。
    死が立ち込める陰鬱な始まり。死体と即席探偵とワトソン君の共演。

    実は最初の仕掛けは予想通りでした。ただそこで終わらないのが麻耶先生。二重三重トラップを仕掛けられすっかり驚いてしまいました。そしてラストシーン。あぁ…と呻いてしまう物語の余韻がいつまでも残る印象的な終わり方です。
    少し古い小説ですし人気があるので読んだ方も多いと思いますが、未読の方はぜひ。

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    2026年09月13日
  • 最後の一行 black

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    【収録作品】
    「プカプカ島」 市塔承
    「邪魔者」 歌野晶午
    「雷鳴と稲妻」 麻耶雄嵩
    「そして世界がひっくり返る」 東川篤哉

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    2026年09月08日