麻耶雄嵩のレビュー一覧

  • 貴族探偵対女探偵

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    ドラマと犯人が違う。
    でも雰囲気はあってる。
    ドラマが面白かったが、こちらの方も面白い。
    両方ワクワクできたのは珍しい。
    続編が出ることを切に願う。

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    2017年07月10日
  • 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

    購入済み

    アンチミステリの定番

    麻耶雄嵩のデビュー作でありながら、初めて麻耶作品に触れる人にはお勧めしない。しかし本格ミステリを幾つも読んでそろそろ目新しいものを読みたいと思った方には、是非一読頂きたいと思う。読んで、壁本と思うか面白いと思えるか評価が分かれる作品ではあるだろう。
    館モノ・いわくありげな旧家・テンプレート的な名探偵と助手のコンビと三拍子揃えた、絶対に真犯人を見破れないミステリ。

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    2017年06月22日
  • 貴族探偵対女探偵

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    現在、テレビでドラマ放送されているのに合わせて、購入。
    前作『貴族探偵』から、新たにライバル役として、女探偵が登場。と言っても、貴族探偵こと御前様は女探偵のことを何とも思っていないご様子だが。
    調査も推理も使用人任せでひたすら愛に生きる貴族探偵が、女探偵を小馬鹿にしてからかうさま、気障で嫌味な物言い、神出鬼没な登場の仕方が見所になっている。
    ミステリ―としては、前作の方が真相の意外性のあるものが多く、本短編集は論理的推理を前面に打ち出して、真相自体は地味なものが多い。探偵が示すロジックの過程を追うのが面倒、という人には面白くないだろう。
    女探偵のダミー推理の方も楽しめる。

    「白きを見れば」

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    2017年05月21日
  • 貴族探偵対女探偵

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    前作の『貴族探偵』よりさらに面白くなってると感じた。

    女探偵がいることによって、貴族探偵の特異さや傲慢で嫌味な感じがわかりやすくなってたように思う。

    『弊もとりあへず』と『なほあまりある』が特に好きかなぁ。

    今作も作者特有の最後の最後で「あっ?!」となるオチで良かった!

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    2017年04月19日
  • 貴族探偵対女探偵

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    今回も面白かった。そして今回も騙された!悔しい!悔しいけど、やっぱりこの作家さんが好きだなぁ。
    愛華の頑張りに、まぁまぁ主役は貴族探偵だし、と思いつつ話が進むにつれ、頑張れ!と応援しだしてからの、あのラスト。

    ただただ、楽しい時間だった。

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    2017年03月25日
  • 鴉

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    ネタバレ

    最後の最後で驚かされるパターンだってわかっているのに、毎回その罠に引っかかってしまう。二度読み必至。

    櫻花が弟を殺したシーンで中原中也(弟の死をうたったのが詩作の始まりである詩人)の詩を引用するまーや先生はある意味すごい。
    この時代にちゅーや先生がいたら酒席で絡まれていたことでしょう。

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    2017年02月20日
  • 名探偵 木更津悠也

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    ネタバレ

    地の文が効いてる。
    香月実朝の木更津悠也を理想の名探偵にするぞって気持ちが溢れ出ている。
    木更津かっこいい!

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    2016年10月02日
  • あいにくの雨で

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    ネタバレ

    初めて拝読した麻耶作品。
    雨というタイトルに惹かれて購入。ラストが衝撃的で、なんかもうつらい。これからの烏兎くんと獅子丸、そして祐今のことを思うとなんとも言えない気持ちになる。祐今は何も知らないまま過ごし、烏兎くんと獅子丸は奇妙に歪んだ関係を持続していくのか気になるので、その後の物語が欲しいとか思ったり思はなかったり。
    “俺たち親友だろ”の重たさ。

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    2016年10月02日
  • 鴉

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    大鏡と呼ばれる神様が支配する村で起こる連続殺人事件。閉鎖された空間では、外の世界での常識が通じることはなく、読みながらこの村の不気味さにどっぷりと浸っているうちに、最後には、えっ??と思わせてくれる!
    横溝ワールドに浸るのが好きな自分にとって、この世界観はとても好き。現代にもこんなに自分の好みに合う作家さんがいてるとは!

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    2016年08月09日
  • 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

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    名前だけは知っていた、探偵メルカトル鮎の出てくる麻耶氏デビュー作!ということでワクワクしつつ読み始めたところ・・・違う探偵が出てきて話が進むことに動揺し、やっと出てきた!と思えばそこからの展開に終始振り回され。
    後半は「いやいや、それはないだろ」「・・・はあ!?」の連続でした(悪い意味ではなく)。
    色々とアクの強い作品でしたが、嫌な感じはせず、「何だこれは、他のも読んでみるか」という気持ちにさせられたので、手を出してみて正解だったかも。

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    2016年08月08日
  • 螢

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    ネタバレ

     オカルトスポット探検サークル「アキリーズ・クラブ」の学生6人が,同サークルのOBが所有している黒いレンガ屋敷ファイアフライ館にやってきた。この屋敷は,10年前,作曲家の加賀螢司が演奏家6人を殺害した場所だった。
     また,アキリーズ・クラブのメンバーの一人,対馬つぐみは,「ジョージ」と呼ばれる殺人鬼に惨殺されていた。
     アキリーズ・クラブのメンバー6人と同サークルのOBであり,ファイアフライ館のオーナーである佐世保左内が宿泊した嵐の夜,オーナーの佐世保が何者かに惨殺される…というストーリー。

     探偵役を務めるのは,アキリーズ・クラブの4回生,平戸久志と1回生,島原駿策。平戸は,アキリーズ・ク

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    2022年11月13日
  • 螢

    購入済み

    後味悪いファンタジーミステリー

    麻耶さんらしい後味の悪さ。
    よくあるミステリーの様な理論立てて推理していく類のものではなく、救いもない。

    空間も理由もリアリティとはかけ離れていて、ふと現実に戻った時、こんなもの壊してしまえばいいのにと思っていたが、最後に本当に壊れてしまった。

    リアリティがないからこそ人間くさい。
    本当の殺人なんて至極ファンタジーなのかもしれない。

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    2015年12月19日
  • あいにくの雨で

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    高校生たちが主役の青春ミステリ。
    ただし麻耶雄嵩なので絶望感がすごい青春。

    でも…なんだろう…麻耶雄嵩に慣れたのかラストもうわぁとは思うものの、なんか今回はライトだったな!とか思うようになってしまった…。
    でもメルが絡む長編ものよりはだいぶ読みやすいのは事実だと思う。直前に読んでたのが夏と冬の〜…だったので余計読みやすく感じた。

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    2016年10月20日
  • 鴉

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    ネタバレ

    星3か4か迷ったけど、4。
    最近、麻耶さんばかり読んでるなあ。

    失踪して帰ってきて殺された弟の謎を知るために
    隔離された村にやってきた主人公。
    そこでは大鏡と呼ばれる一人の人物が村の全てを支配していた。

    最後まで読み終えて、整理して理解するのに時間がかかった。
    本物の弟は自身がずっと昔に殺害しており、
    架空の弟の姿をずっと追いつづけていた。

    色覚異常って遺伝なのだということを初めて知った。

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    2015年10月15日
  • メルカトルと美袋のための殺人

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    「なんだこれ!」
    読んでいる最中、読み終わった後、私の頭に浮かんでいたのはその一言であった。本のジャンルは何かと聞かれれば、もちろん『本格推理小説』にあたるのだけれど…ミステリに於ける常識を覆すどころか、引っ掻き回してしまっている!その理由は言わずもがな、探偵役である〈メルカトル鮎〉のせいだ。時に本気で腹を立ててしまうほど横暴かつ憮然たる態度で飄々と事件を解決していく様は読み応えあり。純粋に『本格推理小説』が読みたい方にはおすすめはしない。しかし昨今ありふれた『本格推理小説』にマンネリを感じている方には、自信を持っておすすめしたい。

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    2015年09月23日
  • 鴉

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    メルカトル鮎が出てくる長編を読むのはこれが発行順じゃないけど翼ある闇に続いて二冊目。

    閉鎖された村で独特の神が崇められていてなぞの鴉の大群が襲って来る。そこに弟の死の原因を探るため主人公がやってくる…という結構オーソドックスなミステリの雰囲気で私の好きな感じだったので読みやすかった。

    伏線がしっかりといろいろ張られているのでそこに注意して読んでればある程度はオチが予測できるので翼ある闇ほど最後「はぁ!?」とはならなかった。
    でもやっぱりオチは普通のミステリより癖がある。

    メルの新たな出自がわかって、メル好きな私には嬉しかった。

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    2015年09月15日
  • メルカトルかく語りき

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    異端な作家が生み出した問題作
    前代未聞の結末を見事に揃えた短編集。個人的には3話目が大変気に入った。もちろん奇抜な内容だけあって、後味が悪い部分もある。極限までミステリを追求した結果行き着いた境地なのだろう。ミステリ初心者や、王道派には推薦できないが、マニアックな人には読んでもらいたい。

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    2015年12月22日
  • 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

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    新しい探偵に手を出したくてよく名前を聞いていた麻耶雄嵩さんの本を購入。
    このシリーズの1巻…これであってる!?というくらいの展開で…早く2巻を読みたいです。メルカトル鮎氏は…えーと…
    内容は時々私の知識が無さすぎて???となるところもありましたが、ページをめくる手は止まらず、一気に読めました。どんでん返しが多いのは途中で勘づきましたがここまでとは。これぞミステリーの醍醐味ですね。

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    2015年02月16日
  • あいにくの雨で

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    ネタバレ

    あいにくの雨で~あいにくの麻耶雄嵩
    とはいえ、裏切られるの承知で読み始まってはいたのですが相変わらずのちゃぶ台ひっくり返しの技。

    後味、いい、悪いの問題ではもはやない。
    覚悟して読んでいたのでショックは少なかったけれど
    どんなバカ?とは期待していた。バカじゃなかった、残念。

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    2015年01月04日
  • あいにくの雨で

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    ネタバレ

    他の麻耶作品と比べると異色な青春ミステリ。ラストは派手ではないが喪失感でいうと随一かもしれない。
    章の仕掛けもなかなか効果があったと思う。
    ただ、どこか幻想的なのは麻耶らしさとしていいとしても、登場人物の描写が薄く、性格や関係なども地の文の説明と描写で開きがあるように感じてしまった。もう少し掘り下げがあればラストが際立ったと思うので残念。

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    2014年11月18日