麻耶雄嵩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
200ページ程と読みやすく、章立ても真ん中のターニングポイントを境にシンメトリーの構造になっている、しかもその題意が変わっているというところにオシャレさを感じた。
「神様」という全知全能の存在が語る「事実」を推理のベースと考えたとき、主人公の家族関係や事件現場の状況、伏線とも感じるのは難しい小さな描写の積み重ねがラストシーンの結末に結びつく中で読み手にはたくさんの疑問符❓❓❓が残るし、わたしも混乱をしてしまった。
「神様」の存在がどこまでが絶対なのか、言ったことは全て真実なのか、起こったことは全て必然なのか、この「語り手」を信頼できる語り手とするのか信頼できない語り手とするのかによって読み手の -
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Posted by ブクログ
定職にも就かず実家の離れに住み、何でも屋を営む俺の叔父さん。
町のみんなからは疎んじられてるけど、先の見えないくすんだこの田舎町でなぜか次々と起きる事件をいつも解決してくれる。でもちょっと待ってよ、その解決って...
麻耶雄嵩の長編作品はほぼ全て読んでいるはずだが、どうも連作短編集も読んだ方がよさそうなのでまずはこの作品。
長編とは違う意味で人を食った作品で、基本的には特殊な縛りをあえて作った上で、綺麗な本格ミステリを成立させ、最後に毒をふりかけるという趣向。殺人事件や田舎の閉塞感をあっけらかんと突き放す、変な開放感のある結末が毎回楽しい。
これは「貴族探偵」や「化石少女」も楽しみだ。
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Posted by ブクログ
連作短編ミステリー
麻耶作品、学園物と来たら当然普通の作品でないだろうと思って読み始める
古生物部の部長、猪突猛進なまりあ(ほぼ涼宮ハルヒ)の推理は全て犯人の決めつけから始まり、そこから「その犯人になるトリック」を披露する
頭の良い主人公はそれを理論で否定する
そしてきちんと犯人が提示されないまま次の短編へと進む
この流れは同じく著者の「神様ゲーム」の逆張りをわざとやっているのだろう
事件の真相を明かされないまま
残り30ページの地点で更に殺人事件が発生
残り20ページの地点で今まで通りまりあの真剣に考えた「間違った推理」が披露される
最後には…
初めての麻耶作品にいい気がします -