麻耶雄嵩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
蛍が止まらないのセリフがとても気になり、読み進めました。ちゃんと納得のいく理由があってとても満足しました。
ただ、個人的には少し読みにくい作品でした。
クローズドサークルのミステリーでした。
内容(「BOOK」データベースより)
梅雨。大学のオカルトスポット探検サークルの六人は、京都府の山間部に佇む黒いレンガ屋敷「ファイアフライ館」へ、今年も肝試しに向かっていた。そこは十年前、作曲家でヴァイオリニストの加賀蛍司が演奏家六人を惨殺した現場だった。事件発生と同じ七月十五日から始まる四日間のサークル合宿。昨年とちがうのは半年前、女子メンバーの一人が、未逮捕の殺人鬼“ジョニー”に無残にも殺され、そ -
Posted by ブクログ
これ1冊じゃわからないやつ?
雰囲気や会話は面白かったし好きなシーンも多いのだけど期待したオチをわたしが全く理解できず。
烏有と桐璃が同一人物だとか全てが電子世界なのかと雑にあれこれ考えたけど結局よくわからなかった。それでも嫌いになれないところはある。
理三コンプのひとが身近にいたんだろうか。そこだけ辛辣に感じた。不登校をやたらとせめたり男尊女卑描写があったりは公開が1995年だから仕方ない気もする。装丁画がいま風なので新しい著書かと思ってたらすごく古かった。でもやっぱり好きかな。
はー、それにしても長かった。読み終えるのに1ヶ月近くかかったから私も和音島に幽閉されてた気分だ。途中で別の本を何 -
Posted by ブクログ
天才で傲慢な探偵メルカトルが難解な事件を解決していく短編集。人物描写の際、服装に注力しているのが印象的。
※以下ネタバレ注意※
事件を解決するといっても根本的な解決ではなく、この可能性は無くなった、であったり、こうかもしれないね、という具合で事件が終了するので結局は犯人が見つからない。また、助手はぼんくらと言う設定だが、それにしてはメルカトルに対してタメ口だし、強気に出ることがままあったことも少し違和感。こういう探偵ものが好きな人もいるだろうが、私はノーサンキュー。ただし、宗教の回に関しては先に犯人になりうる人物の行動を描写する試みは面白いと思った。