麻耶雄嵩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
麻耶雄嵩さん初読です。「隻眼の美少女探偵・御陵みかげ」VS「村を守る絶対的信仰の女神・スガル」と云いましょうか、世襲制が核を成し、横溝正史の連続猟奇殺人事件に向き合わされた感覚でした。
本作は二部構成となっており、第一部の舞台は1985年の冬、信州の無名の秘湯です。スガル様の後継者となる少女たちが、悲惨な事件に巻き込まれます。御陵みかげが、助手見習いの静馬とともに、難事件の真相に迫っていく展開です。
諸々の違和感を拭いきれず…、みかげの隻眼、巫女装束、死に地を求めた静馬の軽い言動、みかげとスガルの世襲制の謎等々。多くの犠牲を払い解決したかに思えましたが…。
第二部は18年後の2003年。再び村を訪れた静馬は、再びかつてをなぞるようなスガルの後継者連続殺人に遭遇します。まだ終息せず計画的な意図なのか、偶発的な新たな展開なのか、静馬と二代目みかげが謎に迫っていきます。
終盤は、怒涛の伏線(違和感)回収の展開で様相が一変します。本書全面カバーの惹句「ここまで恐ろしいヒロインは他に存在しない」は、そういうことだったのかと唖然とさせられました。正体の意外性と動機の恐ろしさは、解決や真相の足元をぐらつかせ、インパクトマックスでした。
一見して、終末は爽やかな印象ですが、その裏にある代償は余りにも大き過ぎた気がします。設定の見事さは認めるものの、読後感が微妙なものとなりました。 -
Posted by ブクログ
短編ミステリーをサクッとなおかつ簡単に読みたい時にはいい本だと思います。
6つのミステリーの内4つは比較的すんなり謎解きできて達成感はありました笑
普段読まない作者さんの作品に触れれた機会でもあるのでここから関連して新しい本当の出会いもできるので楽しいです。
複雑なミステリーを求める方には物足りないかな…?
「はい、ここまでのヒントで解いてください!」って感じが好奇心で先に進んでしまうよりも強制ストップをかけて頭に残りやすいです。
米澤穂信さんが気になって手に取りましたが、小市民を名前は認識していましたが読んだことがなかったので、もし前知識として持っていたらより世界観が頭に浮かんで楽しめたかもしれません。でも世界観も好きですし、面白かったです。
東川篤哉さんの作品はもちろん好みもあるかと思いますが、世界観が好きではなかったです。もちろん「謎解きはディナーのあとで」は当時ドラマで見ていて好きでしたが、映像だったから良かったのかも…
格作品、しっかり読み込んだのでまた記憶が薄くなった時に謎解きを楽しみたいです。