麻耶雄嵩のレビュー一覧
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購入済み
確実に驚くことができます
意外な犯人に驚きはするけど、モヤモヤします。モヤモヤするけど、そうきたか!と唸ります。唸るけど、モヤモヤします。そんなミステリーだと思います。ミステリーに必要なのは驚きだ!という人にはお勧めです。
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Posted by ブクログ
ネタバレずっと読みたいと思ってたメルカトル鮎物をやっと読みました。
噂に聞いてたとおり鬼畜ですね。
まぁでも探偵がかならずしもいい人とは限らないのだからこれはこれでありかと。
なにより美袋くんとの掛け合いが面白かったです。
本当に何故こんなにも嫌な奴と思いながらも付き合い続けてるんだろう…
『遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる』『小人閑居為不善』『彷徨える美袋』が特に良かった。
小人~は解説にも書いてありましたが、事務所に依頼人が来るというホームズのスタイルに近く、ラストの黒い感じも良かったと思います。
彷徨える美袋は見事な振り回されっぷりがまた…。
ラストは名ゼリフですね。
メルの性格が性格なので万 -
Posted by ブクログ
銘探偵メルカトル鮎と、推理小説家美袋三条が巻き込まれる数々の事件。
メルカトルシリーズはデビュー作からの二作目なので、美袋くんとは初対面、メルカトルはこれでやっと彼を知るのだな、という感慨だったのだが、メルは翼のあれで充分メルだった。過不足なかった。
遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる
化粧した男の冒険
小人閑居為不善(『閑』は実際はもんがまえに月)
水難
ノスタルジア
彷徨える美袋
シベリア急行西へ
の、七作収録。
メルカトル鮎のゲスぶりとそんなメルによくよく利用される美袋くんの受難がもうひどいのなんの(笑)。メルカトルは決して好きなキャラクタじゃないのに、不思議と情を持ってしまうのは……瑠 -
Posted by ブクログ
ネタバレ再読。緻密な論理ってほんと素晴らしい。そして香月君ってやっぱりメルと双子なんだなあと思わせられた。このゲス野郎。
『白幽霊』たぶん最初で最後の香月君視点で読めた話。どうしてそこに気付かないんだ木更津!(笑)と。『禁区』あれが伏線…!驚いた。『交換殺人』(実は)最初からクライマックス。ところでメルならきっと最初の14ページでもう見抜けてるよね、ということはきっと香月君も見抜けてたんだろうなと思うと何というかその出来レース?『時間外返却』その後この二人は上手くやっていけるんだろうか。いけるんだろうな。
全体的に香月君の「名探偵木更津」萌えが迸っててなんかもうすごい。香月さん流石です(色々な意味で) -
Posted by ブクログ
初麻耶作品。これが例の「メルカトル」か、と思いながら読んだ。いやメルカトルメルカトル聞くと、航海図かそれを作った人か、国土地理院採用の国際横メルカトルもしくは平山さんの「独白するユニバーサル横メルカトル」しか思い浮かばなくて、メルカトルが探偵ってどういうことだ、と思っていたのだが、積年の謎が解明されてすっきり。
大富豪・今鏡一族の住居、曰くつきの「蒼鴉城」に招かれた名探偵木更津と「私」はそこで早々に首切り殺人事件に出くわす。そしてそれは序章に過ぎなかった。
連続する首切り殺人に木更津は立ち向かうが――。そして更なる探偵、メルカトル鮎が披露した驚愕の推理。事件の真相は――?
始めは申し訳ない