【感想・ネタバレ】名探偵 木更津悠也のレビュー

あらすじ

資産家・戸梶康和が自宅の洋館で刺殺された。財産相続がからんでいるものの、遺族たちには、それぞれ完璧なアリバイがある。被害者の甥・彰敏が証言した幽霊の目撃談。そこから名探偵・木更津悠也が導きだした犯人とは―!?(「白幽霊」) 白い幽霊の出没に連動して事件が起こる4編で、名探偵・木更津悠也と助手役・香月実朝が名コンビぶりを発揮する!

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感情タグBEST3

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『翼ある闇』から辿り着きました。
主人公・木更津さんの名探偵たろうとする姿勢が潔くて本当に格好いい。「禁区」が特に好きです。
いつかシリーズ続編が読んでみたいなぁ。

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2016年07月02日

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既存の名探偵と助手の枠組みを完全にぶち破る木更津と香月の素敵な関係性がとにかくいい。
香月の驚異的な頭脳もさることながら、探偵としての美学や最後のカウンターで単なる傀儡ではないことを示した木更津の描き方がまた上手い。あくまでこの作品は「名探偵 木更津悠也」であるのだなぁ、と再認識しました。
「禁区」の着眼点には脱帽。

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2017年05月20日

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「翼ある闇」の記憶があるうちに読んでおこうかと。
香月くんは木更津にべたぼれですね(笑)
ていうか香月くんてこんなキャラだったの・・・!
探偵より助手のほうが実は先を行くっていうちょっと珍しい探偵助手コンビかも。助手が探偵を導くって言うか自分の理想とする探偵像を現実とすべく操ってるとしか(笑)
ところで木更津さん考えるときにあやとりするくせはなくなったんですか。

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2009年10月04日

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このホームズ&ワトソンは「翼ある闇」以来だが、関係が怪しくなっている(というより、明らかになるというべきか)。それと各話に共通する非現実的なモノの介入もあって、正統派本格なのに歪んでいる。「禁区」が好き。「交換殺人」はややこしくて1回で理解できなかった。

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2018年01月08日

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ネタバレ

地の文が効いてる。
香月実朝の木更津悠也を理想の名探偵にするぞって気持ちが溢れ出ている。
木更津かっこいい!

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2016年10月02日

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「白幽霊」という存在が一つの装置として全編に登場する短編集。
中でも『禁区』はその装置が綺麗に作用して意外な真相をもたらしてくれる。
探偵役はお馴染みの木更津悠也なのだが、ワトソン役である香月が語り部に収まらない立ち位置にいるのが面白い。

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2014年09月11日

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この本で、麻耶雄嵩を買い漁ることを決定!! ホームズ&ワトソンな関係で、ワトソン側の肩を持っちゃう読者にはたまらんよ!! やられた!!

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2013年01月10日

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ネタバレ

再読。緻密な論理ってほんと素晴らしい。そして香月君ってやっぱりメルと双子なんだなあと思わせられた。このゲス野郎。
『白幽霊』たぶん最初で最後の香月君視点で読めた話。どうしてそこに気付かないんだ木更津!(笑)と。『禁区』あれが伏線…!驚いた。『交換殺人』(実は)最初からクライマックス。ところでメルならきっと最初の14ページでもう見抜けてるよね、ということはきっと香月君も見抜けてたんだろうなと思うと何というかその出来レース?『時間外返却』その後この二人は上手くやっていけるんだろうか。いけるんだろうな。
全体的に香月君の「名探偵木更津」萌えが迸っててなんかもうすごい。香月さん流石です(色々な意味で)
あと波多野さんの解説が物凄く秀逸。

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2013年03月05日

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名探偵 木更津の短編集。ワトソン役香月の賢さ+腹黒さ+木更津ラブっぷりが何とも良い味ですね。
全編に共通して「白い幽霊」が絡んでいて最後に何かあかされるのか?と思いきや、そこは謎のままなのですね。
妙な薀蓄も少なく読みやすかった。

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2011年02月04日

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名探偵であるために必要なこととは何か?……「なるほどなー」と思いながら読みました。ワトソン役が歪んでいるというか、腹黒いというかでビックリしたのですが……「名探偵・木更津悠也かっこいい!」と感激している香月君が、段々可愛くも見えてきました(?)幽霊の謎は残るけれど、殺人事件の謎は綺麗に解き明かされて、短編推理としてとてもよく出来てると感じました。「禁区」が一番好きですが、他三篇も面白かったです。

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2010年09月14日

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トンチンカンな探偵と有能な助手。その時点で込み上げるものが。
香月が探偵・木更津に思い入れ過ぎてて、木更津を自分の理想の華麗なる名探偵に仕立て上げたがってんのが、なんつか、いい意味できもちわるい。笑。

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2010年07月08日

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相変わらず香月君が木更津を手玉にと…もとい、操っててニヨニヨ
香月君がいなくても木更津は”名”探偵なんだろうか?

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2010年01月11日

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ホームズ木更津とワトソン香月、ただしワトソンが裏ラスボスなんて反則的なキャラクター。そんな二人の関係が垣間見れる素敵な小説。もはや香月君の恐いもの見たさで見ている感がバシバシでした。何せ「闇ある翼」の数年後。相も変わらず香月君が黒いこと黒い事……(泣)
短編だけれどリンクしているので、その繋がりが面白い。ワクワク。

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2009年10月07日

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2007/5/19ジュンク堂住吉シーア店にて購入
2011/2/19〜2/21

久しぶりの麻耶作品。本のタイトル通り、名探偵木更津悠也シリーズである。
「白幽霊」、「禁区」、「交換殺人」、「時間外返却」の4編からなる。どの短編も白い幽霊がでてくるが、各編独立していおり、直接関係はない。が、連続して読むと大きな別の流れも見えてくるようになっている。さすがに麻耶さんは業師である。
 昨年発売された「隻眼の少女」も好評のようで、次作も楽しみだ。

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2011年02月21日

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ネタバレ

【本格推理小説】なんて括弧書きがついてるし、作者は麻耶雄嵩だし、と警戒して読んだら案外普通の(?)本格ミステリだった。
「白幽霊」が全ての作品に出てくる短編で、連作といえば連作なんだけれども、幽霊自体は直接事件とはそう関わらない、幽霊の正体自体は語られないというモチーフの扱い方に作者らしさを感じた。

というか、やっぱり何より何より、木更津悠也と香月実朝の、名探偵と助手としては歪すぎる関係が読みどころなんだろうと思う。
「さすが木更津は格好いいなあ」とか、いやいやいや…..ほんと怖すぎるわい。

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2021年12月01日

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「白い幽霊」という存在でつながった4つの短編集です。
もちろん、この短編集だけでも読める話ですが、
先に長編を読んでおけばよかったとちょっと後悔しました。
前作として主人公達が初登場した長編が有るのを知らなかったので、
この本を手に取ってしまいましたが、
先にその長編を読んでおけば、違った感想になったと思います。
なぜかというと、この短編集の1編目を読んでいて、
探偵の木更津とワトソン役の香月の立ち位置が分かり辛かったからです。
更に読み進むと徐々に見えてくるのですが、
私個人としては、名探偵は名探偵、ワトソン役はワトソン役という、
王道の探偵像が好きなので、ちょっとモヤッと感が残りました。
やはり、名探偵には胸の空く様な推理展開をして欲しいですし・・・。
いえもちろん木更津がスパッと推理してますよ。
事件の内容を選り好みするところとか、推理重視の探偵像だし、
香月は売れない(?)作家だったりと、典型的な感じですし。
でもねぇ〜。

あ、あくまで私個人の好みの問題ですから・・・、念のため。
ミステリーとしてはもっと高めなんですが、
モヤッと感が響いて、星3つとしてしまいました。

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2017年10月14日

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ネタバレ

麻耶のデビュー作「翼ある闇」で活躍?した木更津悠也が再登場。
この本から読んでも問題はないけれど、「翼ある闇」を先に読んでおいた方が絶対に楽しめる。
名探偵木更津と助手の香月。2人の歪んだ関係をニヤニヤしながら読むのが良いでしょう。
事件自体は麻耶さんにしてはオーソドックスだし、短編としての出来は良いと思うので、結末にたどり着くまでが苦痛になることもない。(麻耶作品にはたまにこれがある)

しかし、最後に2人の関係に気付いてしまった木更津。この後の2人はどうなっていくんだろう。
友人関係は終わってしまうのか。それともこれまで通りなのか。

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2011年09月04日

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今日の買い物

この作者、長編は面白いんですけど、短編は玉石混合といった感じなんですけど。この短編集も、そんな感じです。読後感がスッキリしたのと、もやもやしたのと。

それよりですね、表題の木更津悠也が俗に言うホームズ役なんです。そして香月実朝がワトソン役です。や、ポワロとヘイスティングスでもなんでもいいんですけど。でも、このふたりの関係が、一般的なホームズとワトソンじゃなくって、ひねってあって、これ以上は書けないんですけど。作者の『翼ある闇』という本が凄い秀作なんですけど……。

あー、探偵小説って本の内容を書けないから、こういう本を紹介したりするブログには難しいなぁ。

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2009年10月04日

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ネタバレ

名探偵になるための条件

「翼ある闇」みたいな今までのオイオイオイ!と言いたくなるような突拍子もない麻耶ミステリではない。個人的にはそっちのほうが好みなのでちょっと残念だった。本書は割りとオーソドックスなミステリ。

ただ、ホームズな木更津とワトソンな香月の関係はとても楽しめる。しかし、ただのワトソン役ではないよ、この香月。むしろホームズを導いてる(操ってる)とさえ言える。この2人がいるから読める、というかこの2人だけが楽しみなのかも。本書は。

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2012年06月10日

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