麻耶雄嵩のレビュー一覧
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ネタバレ神様ゲームの続編。
神様の鈴木は全知全能。殺人事件の犯人を主人公の桑原淳にだけ教えてくれる。初めは信じていなかった主人公も何度も繰り返されるご信託に段々信じざる得なくなってくる。
後半は怒涛のどんでん返しの連発。主人公は女だった!親友が殺された!神様の性格、性質を利用する小学生たち!などなど、読む手が止まらなくなる。
最後に真相に気づいた主人公はすでに恋する乙女になっていて、神様が入り込む余地がなくなっているというのも面白い。鈴木が主人公だけ特別扱いしたのは闇を抱えて、神様を信じてしまうほど、心に穴があったということだろう。
終わりのフレーズは「さよなら、神様」でタイトル回収。終わり方と -
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神様ゲーム
麻耶雄嵩の中編ミステリー。
ページ数が多くなくあっという間に読めるが、結末は衝撃的。麻耶雄嵩は新しい作品から読んでいたため、今作が傑作と聞いて読み始めたが筆者がカルト的な人気を持つ理由を突きつけられた作品。
主人公の芳雄は小学校高学年生で大人びた印象だが、友人達と探偵団を結成していたり、親友の英樹と誓いをたてていたりと活発な少年に見える。
ある日、想いを寄せるミチルちゃんが可愛がっていた野良猫が猟奇的な人物に殺されてしまう事件が起きる。猫の殺害は数回続いており、探偵団は秘密基地に集まり猫殺しの犯人を捕まえようと決意する。
一方、芳雄のクラスに鈴木という男の子が転校していたが、彼 -
Posted by ブクログ
25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。 -