麻耶雄嵩のレビュー一覧

  • 隻眼の少女

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    因習村モノ。
    麻耶雄嵩作品には珍しく、真面目に考えるとちゃんと犯人が分かる作品。
    表紙は絵より実写のヤツのほうが好きです。

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    2025年11月29日
  • メルカトルかく語りき

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    ネタバレ

    麻耶雄嵩でしか得られない成分がある。特に「収束」が好きだ。殺人が行われることで犯人がわかるということはみすみす殺人を犯させてしまうわけだが、謎の解明という点ではやむを得ないという……。

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    2025年11月19日
  • 隻眼の少女

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    さすが麻耶雄嵩としか言えない。
    おもしろい。
    随所に忍ばせる遊び心が好みすぎる。

    主人公静馬が訪れた因習村の神、スガルの後継者が殺される。
    隻眼の少女、御陵みかげは名探偵である母の名を継ぐ為、この事件の解決に挑む。

    第64回日本推理作家協会賞
    第11回本格ミステリ大賞
    らしい。

    殺人方法が派手で好き。
    巧妙な犯行を重ねる何枚も上手の犯人に翻弄されるみかげ。
    隻眼ってだけでかっこいいのに、聡明なみかげは、とにかく最後までかっこいい。

    ネタバレ厳禁だし、できればあらすじも読まないでほしい一冊!

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    2025年10月26日
  • さよなら神様

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    ネタバレ

    神様ゲームの続編。
    神様の鈴木は全知全能。殺人事件の犯人を主人公の桑原淳にだけ教えてくれる。初めは信じていなかった主人公も何度も繰り返されるご信託に段々信じざる得なくなってくる。

    後半は怒涛のどんでん返しの連発。主人公は女だった!親友が殺された!神様の性格、性質を利用する小学生たち!などなど、読む手が止まらなくなる。

    最後に真相に気づいた主人公はすでに恋する乙女になっていて、神様が入り込む余地がなくなっているというのも面白い。鈴木が主人公だけ特別扱いしたのは闇を抱えて、神様を信じてしまうほど、心に穴があったということだろう。

    終わりのフレーズは「さよなら、神様」でタイトル回収。終わり方と

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    2025年09月27日
  • メルカトルかく語りき

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    ネタバレ

    アンチミステリ。着実に積み上げていくパズラー推理を一瞬で崩す捻くれたラストがとても良かった。
    特に好きだったのが答えのない絵本と密室荘。メタフィクション的な空気感を感じた。不十分なフィクションであるメフィスト学園や密室荘を、メルカトル鮎というメタフィクションな存在が推理をするという図を思い浮かべた。明らかにフィクション世界の事件なのに、メルカトル鮎の推論だけ現実味を帯びているのがとても不思議な感触だった。
    常識が安易と破壊される感覚を味わえる傑作。めちゃくちゃ面白かった。

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    2025年08月17日
  • 神様ゲーム

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    神様ゲーム
    麻耶雄嵩の中編ミステリー。
    ページ数が多くなくあっという間に読めるが、結末は衝撃的。麻耶雄嵩は新しい作品から読んでいたため、今作が傑作と聞いて読み始めたが筆者がカルト的な人気を持つ理由を突きつけられた作品。

    主人公の芳雄は小学校高学年生で大人びた印象だが、友人達と探偵団を結成していたり、親友の英樹と誓いをたてていたりと活発な少年に見える。
    ある日、想いを寄せるミチルちゃんが可愛がっていた野良猫が猟奇的な人物に殺されてしまう事件が起きる。猫の殺害は数回続いており、探偵団は秘密基地に集まり猫殺しの犯人を捕まえようと決意する。
     一方、芳雄のクラスに鈴木という男の子が転校していたが、彼

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    2025年07月13日
  • あなたも名探偵

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    『伯林あげぱんの謎』は既読だったけれど、他は初読みでどれも楽しめた。

    前はアンソロジーって好みでない作品が必ずあったけれど、最近は本当におもしろい作品つめこみました!ってものが増えて嬉しい。

    ちなみに、どの作品も謎を解くことができなかった。
    それでも自分なりに推理して読むのはいいね。

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    2025年06月26日
  • あなたも名探偵

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    タイトルや帯の通り、問題編の情報で犯人が分かるようになっているところがすごい!

    そのトリックもどれもよく出来ていて、考えるのがとっても楽しかったです。

    そしてトリックに注力させるために動機はシンプルなのがまた良い…!
    動機すらちゃんと教えてくれない作品もあるくらいで、そこも推理してみろよ、と言われている気分でゾクゾクしました。

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    2025年05月30日
  • 神様ゲーム

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    クラスメイトの神様が犯人を教えてくれてそこから逆算的に動機や方法を考えるという珍しいミステリー。
    結末にびっくり。どういうこと?って戻って読み返してしまいました。ストレートに子供並みの小柄な体格だったということ?
    短めで読みやすく、最後の最後まで気が抜けない作品です。

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    2025年04月20日
  • だから捨ててと言ったのに

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    25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
    全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
    知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
    このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
    今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。

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    2025年04月13日
  • 隻眼の少女

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    何なの麻耶雄嵩。
    何かおかしいなあ、と思って読んでいたら……
    どこかでネタバレを読んだ記憶があるけれども、それでも面白かった。

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    2025年04月09日
  • 神様ゲーム

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    意外性、謎の魅力ともにいい。
    神の設定があるからこそ、こういうものができるんだなあ。さすが麻耶さん。

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    2025年04月06日
  • だから捨ててと言ったのに

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    短編集で、ふっと笑えるものから結構シリアスなものまで。
    同じフレーズを使って、作家さんによってここまで幅が出るのが面白い。

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    2025年03月04日
  • 神様ゲーム

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    なかなか面白かったので最後までサクサク読み進めていけれた。

    悪い事は出来ないなって思った。

    表紙のイラストがヒグチユウコさんの描かれた猫だということに気付きました。

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    2025年03月14日
  • さよなら神様

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     「犯人は○○だよ。」という神様・鈴木の託宣はいつも正しく、それを覆すために主人公が奔走する新本格ミステリーで、麻耶雄嵩先生版少年探偵団かと思いきや、推理の果てに浮かび上がる驚愕の真相や作中の仕掛けなどいつもの外連味に加え後味の悪さも最高だった。特に『バレンタイン昔語り』が一番面白かった。

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    2024年12月27日
  • さよなら神様

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    主人公が周囲で起こる事件と幼馴染達、同級生達、鈴木くんの言葉に振り回されながらその心のかたちを変えていくのから目が離せない

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    2024年12月15日
  • 友達以上探偵未満

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    直情的で感情豊か・直感タイプの「もも」と
    理性的で冷静沈着・論理タイプの「あお」の
    桃青コンビの高校生二人が名探偵を夢見て事件を解決する物語。

    互いが互いを補うのではなく、互いに高めあって名探偵という夢に向かっていく姿がとても好き。

    友達以上であって、探偵未満。二人のこれからがとても気になる作品。

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    2024年12月01日
  • 7人の名探偵

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    新本格ミステリ30周年記念アンソロジー。ミステリを象徴する「名探偵」たちが登場する。特に、麻耶雄嵩「水曜日と金曜日が嫌い -大鏡家殺人事件-」、有栖川有栖「船長が死んだ夜」、法月綸太郎「あべこべの遺書」は、それぞれ名探偵のメルカトル鮎、火村英生、法月綸太郎が登場する、とても良い作品。また、山口雅也「毒饅頭怖い 推理の一問題」は、落語をテーマにした作品で、かつ最後のサプライズに驚かされた。

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    2024年11月30日
  • 螢

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    (過去読んだのを記載)
    イントロの森に伝わる殺人鬼の導入、
    途中の探偵パートでの推理
    本ラストもたまらない、、、
    文句なしの5!
    麻耶ミステリは隻眼の少女と蛍の2大トップ

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    2024年11月28日
  • メルカトルと美袋のための殺人

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     銘探偵メルカトル鮎シリーズの短編集で、これまでの長編とは違いメルカトル鮎がメインで相棒で作家の美袋と共に数々の事件を解決していく流れは本格ミステリーそのものだが、倫理観よりも事件の早期解決を信条としているので「こんな解決編なんてありかよ」と思えるような外連味が強い短編が目白押しで癖が強く、特に『遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる』『水難』『彷徨える美袋』が面白かった。それにしてもホームズ&ワトソンと同じコンビものなのにお互いの信頼関係が無さすぎる…

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    2024年06月22日