宮部みゆきのレビュー一覧
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描く背景は人それぞれ 宮部みゆきさんの「ぼんくら」という時代ものが好きで、俳句との相性もいいのではないかと思い手に取りました。文章は読みやすくストーリーも入りやすいというのが私の宮部みゆきさんに対する印象です。
俳句に限らず、絵、歌、なんでも解釈や思い描く背景は人それぞれです。作品は、自分の手元を離れれば、一人歩きする。そんな言葉も聞いたことがあります。
ただ、私は個人的にもっと明るい背景を描いて欲しかったと感じました。家族には小説ぐらい暗くて悲惨でもいいんじゃない?現実だったらもっと嫌だよね?って言われました。確かに。。。という側面もあります。
・散ることは実るためなり桃の花
この俳 -
Posted by ブクログ
【収録作品】「祭りぎらい」 西條奈加/「天下祭」 諸田玲子/「関羽の頭頂」 三本雅彦/「往来絵巻」 高瀬乃一/「氏子冥利」 宮部みゆき
祭りをテーマにした時代小説アンソロジー。
「天下祭」はわからないが、それ以外は、いずれもシリーズものの一篇。単行本未収録の新しい作品と思われる。
「祭りぎらい」は「狸穴屋お始末日記」シリーズ。
「関羽の頭頂」は「運び屋円十郎」シリーズ。
「往来絵巻」は「貸本屋おせん」シリーズ。
「氏子冥利」は「三島屋変調百物語」シリーズ。
シリーズとして続いている作品ということで、さすがにどれも面白い。とはいえやっぱり、宮部みゆきは別格かな。 -
Posted by ブクログ
久しぶりに手に取った宮部みゆきさんの作品。
お仲間が作った俳句より着想を得た短編集でした。
宮部みゆきさんは「火車」や「模倣犯」「理由」など夢中で読んでいた時期がありました。
今回の短編ひとつひとつもなんだか不穏な空気に
引き込まれて、思わず読み入ってしまう、
ゴーヤーの話なんて、ただゴーヤーが枯れないだけの話なのにとても不気味。
やはりすごい作家さんだなと思ったのだけれど、登場人物の、特に若い女性になんだか違和感を感じて、、、。
なぜだろうと思ったのですが、言い回しなどが、若い人のそれでなく、
昔の人のような、ちょっと古い感じがしたのが違和感の原因かなと思い、ちょっと残念な気持ちになり -
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Posted by ブクログ
【2024年10冊目】
ホラー小説のアンソロジー!1作目から怖くて、「どうしよう寝れない怖い」となりましたが、いろんな作家さんのホラー小説が味わえて、結果オーライでした!
1番怖かったのは、やはり「浮遊する水」でしょうか。「仄暗い水の底から」も拝読したことがあるので、多分読んでるはずなんですが、当然のように覚えてなくて、恐怖再来でした。今でもCM覚えてます、蛇口から髪の毛出てくるやつ。あれようお茶の間に向けて流してたな。
「猿祈願」もぎょっとする話で、あんまり想像しないようにして読みました。因果応報なのだろうか、でも子どもに罪はないのに…。
「影牢」はさすがの宮部みゆきさん!といった文体