宮部みゆきのレビュー一覧

  • 新装版 天狗風 霊験お初捕物控

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    宮部みゆきらしい少女のまっすぐな思いと、それを捻じ曲げようとする邪念や苦しみ。悲しみ。それをないまぜにして素晴らしい世界を作り上げる。
    時代小説の中に超能力をうまく、そしてあたかも本当のように見せる描き方は、リアルな小説を飛び越えて心に迫る小説。

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    2019年09月10日
  • 新装版 天狗風 霊験お初捕物控

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    ネタバレ

    結婚を控えた娘が突然姿を消した。
    「神隠し」と思われた直後、父親が殺人の疑いで捕らえられる。
    自白直後、父親は自ら命を絶つが、お初の身に不可解な出来事が降りかかり、新たにまた娘が「神隠し」に遭う。

    ”嫉妬と憧れ。美しさと醜さ。すべて表裏一体だ。”
    帯の文章が全てだろう。

    幸不幸は見た目の美醜で決まるものではない。
    けれども蝶よ花よと育てられ、自分の美しさに絶対の自信があった娘が幸せになれなかったとき、彼女がすがれるものは自分の美しさだけだった。

    これはとても哀しい話だ。
    幸せになれなかったから哀しいのではない。
    彼女の世界には、彼女しかいなかったことが哀しいのだ。

    「あんたは間違ってい

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    2019年09月08日
  • 新装版 震える岩 霊験お初捕物控

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    ネタバレ

    何の問題もなく幸せに生きてきたはずなのに、突如暗転する人生。
    それが自分の落ち度ではなく、世の中の理不尽のゆえだとしたら、その無念はいかばかりだろう。

    誰もが持っている、醜くドロドロした心の暗部。
    主人公のお初は人の目には見えないものを見、人の耳には聞こえない声を聴くことのできる特殊能力で、心の闇がもたらした悲劇を解決に導く。

    彼女の相棒は、ひょろひょろとしたやせっぽちの与力見習の右京之介。
    見かけに違わず剣の達人ではないかというお初の期待も空しく、見た目通りの頼りなさ。
    でも、お初と行動を共にするうちに自分の生き方を見直すことになる。

    ”お初どのは、持って生まれた力をいかしておられる。

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    2019年09月08日
  • 新装版 震える岩 霊験お初捕物控

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    宮部みゆきの得意な怪異物だが、青年の人間成長物語と相まって、読後感はとても良いもの。
    展開の中で赤穂の討ち入りと犬公方の話を絡めながら、やるせなさと市井の人々の人情溢れる会話と繋がりを入り交えて行くところは宮部みゆきのなせる技かと。

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    2019年08月21日
  • 新装版 震える岩 霊験お初捕物控

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    歴史に疎く赤穂浪士について全く知識がない私にはどこまでが本当の話なのかフィクションなのかわからないままサラリと読み進めた。
    だが、ペットを飼っている私にはお初さんの
    犬を殺めたくらいで?みたいな言い方は気になったが、野良犬は人を襲うから仕方ないよね。

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    2019年06月09日
  • 宮部みゆき全一冊

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    「宮部みゆき 全一冊」
    ファンならば必読。


    かなりのサイズ感だろうと覚悟していたが、内容をかなり絞った様で、よくぞこのボリュームに収めたな感がある。30年の道のり、単行本未収録の小説、エッセイ、対談と絞ったにしてもこのボリューム。


    デビュー作「我らが隣人の犯罪」の前年86年に推理小説新人賞以外にも歴史文学賞、小説現代新人賞の三賞連続最終候補に残っていた経歴があり、ペンネームが山野田みゆきだったとは知らなんだ。


    個人的には、「火車」「理由」辺りから、宮部みゆきと言う作家を知り出したのだが、改めてスーパー作家だなと感じる。きっと書評家や小説家から見れば、宮部みゆきの凄さはこれだ!と言

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    2019年05月22日
  • 新装版 震える岩 霊験お初捕物控

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    現代物のサイキック話より、時代物のサイキック話の方がしっくりくるような気がする。
    あの時代の方が、闇が濃かった気がするから…人の心の闇は今の方が濃いかもしれないけれど。
    このお初の能力、短編「鳩笛草」の貴子を思い出した。

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    2019年05月20日
  • 新装版 天狗風 霊験お初捕物控

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    霊験お初シリーズ、ファンも多そうなのに、続きが出てないのが残念。
    三島屋おちかに押されている?
    おきゃんなお初と元祖草食系の右京之介とのやり取りが好きなんだけどなぁ。

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    2019年05月18日
  • SF JACK

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    計11作収監。どれもコンパクトながら、難しくて・・・。だけど、どの作品にも流れているのは、”人はどう在るべきか”という問いなのだと思う。難しかったが、面白かった。

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    2019年05月07日
  • 宮部みゆき全一冊

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    作家生活30周年記念のスペシャル本。
    単行本未収録の小説やエッセイ、対談を収録。
    作家生活&全作品年表有り。自作の朗読CD付。
    インタビューや対談での、作品構築の裏話が楽しい!
    いしいひさいち氏の漫画も楽屋話っぽくて笑えました。
    書評も上手だなぁ・・・って、あれだけバリバリ執筆していて、
    TVゲームやって、更に読書しての書評。
    対談でもかなりの数の読書していることが窺えて、驚くばかり!
    奥付に「山田家」の人形焼の写真があって、ほっこりしました。
    あの箱の包み紙は、七不思議ですし(^^♪

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    2019年04月02日
  • 宮部みゆき全一冊

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    作家30周年を記念して、未収録小説、未収録エッセイ、未収録対談をまとめたもの。

    小説の裏話があったりしてけっこう面白かった。

    対談は、他の作家の短編を選ぶものより、宮部氏の作品に関係する話がおもしろかった。

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    2019年03月24日
  • 宮部みゆき全一冊

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    【収録作品】立ち止まって振り返る30年の道のり-作家生活30周年記念超ロングインタビュー-/殺しのあった家/泣き虫のドラゴン/あなた/「受賞の言葉」ワンダーランド/前戯なき戦い-漫画- いしいひさいち/異常気象のわたし/文庫の海に漕ぎだして/階段の途中に/作家の一日/なんでもありの船の旅/うちのパソコンの呟き/『この世の春』挿画ギャラリー/ラストシーンは決まっていた/フィクションとノンフィクションはぐるぐる巡回している 佐藤優/理不尽な世界と人間のために 津村記久子/藤田新策画廊「新潮文庫」装画のすべて/進化する悪意-『ソロモンの偽証 第Ⅰ部 事件』刊行開始記念インタビュー/-ソロモンの仮説-

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    2018年12月16日
  • 宮部みゆき全一冊

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    ネタバレ

    読み応えあったぁ。
    ”火車” ”理由” ”模倣犯”この3つは読まなくてはね。
    スティーブン・キングにも影響受けていたんだ。
    両者、稀代のストーリーテラーだものね。
    キングの”デスペレーション””レギュレイターズ””呪われた町””キャリー”これらもチェックだわ。
    私の好きな久世光彦氏とも対談してたのね。
    お写真を拝見すると二重瞼のとても親しみやすいお顔立ち
    (絶対いいひと)枯れない才能に脱帽!

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    2018年12月09日
  • 宮部みゆき全一冊

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    宮部さんの小説家人生総まとめみたいな一冊。
    短編小説も少々あり。小説家になられて30年。
    私の初出会いは「蒲生邸事件」。

    沢山の素晴らしい作品を楽しませて頂いています。
    現代社会の問題を捉えた小説も、歴史時代小説も、SF小説も大好きです。
    これからの作品も楽しみにしています!

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    2018年11月21日
  • 宮部みゆき全一冊

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    宮部さんの作家生活30周年を記念して作られたコンプリートブック。超ロングインタビューから始まり、単行本未収録の小説・エッセイ・対談や、全作品の年表等々が収録されていて、文字通り一冊全部宮部みゆき。自作の朗読CDまで付いているし、この種のムック本の中でも非常に完成度の高い一冊と言えるだろう。
    生い立ちから現在に至るまでの歩みが語られているインタビューがとても面白かった。最初のペンネームは「山野田みゆき」であったが、「ちゃんとしたペンネームにしなさい」と編集に諭されて宮部にしたとか、ぶっちゃけ話が満載(^-^)。確かに山野田じゃ売れなかっただろうなあ(笑)。

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    2018年11月02日
  • 宮部みゆきの江戸怪談散歩

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    "指輪一つ"まではフムフムと読めたけれど、"怪の再生"はいけません。昼間の地下鉄で読んでもゾーっとする。夜、自分だけが起きている時間に読まなくて良かった。
    昔娘が買ったCDだったかに怪しい音が入ってたのを思い出してしまった。こんな時間にいかんいかん。夫が起きているうちにシャワーして寝よっと。

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    2018年04月22日
  • 昭和史の10大事件

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    昭和史の大家と天才小説家・意外な顔合わせのこの二人は東京下町の高校の同窓生(ただし30年違い)。硬軟とりまぜザックバランに語った痛快対談集。

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    2018年04月10日
  • 昭和史の10大事件

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    都立墨田川高校の先輩後輩という間柄の、半藤一利と宮部みゆきの二人が、実に楽しげに対談している。
    しかし語るのは、昭和に起きた、日本の運命を変えたともいうべき大事件ばかり。
    歴史探偵を自負する半藤氏は、「歴史はひとつの大きな流れに見えて、じつは多くの要素がパズルのように組み合わさっているから、一つの要素が変化したら、一見とんでもなく遠い関係のない場所のパズルも変容してしまう。それが歴史の意志というものの姿なのでしょう」と、喝破する。
    一方宮部氏は、小説家の目で、昭和15年が日本のポイント・オブ・ノーリターンの年だと指摘し、半藤氏と同様なことを語る。
    すなわち、三国同盟締結と大政翼賛運動が起きた年

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    2018年03月23日
  • 新装版 震える岩 霊験お初捕物控

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    途中昔の文献を引用し難しいところがあって読むのに時間がかかった。
    赤穂浪士の討ち入りの話がどう関わって来るのか最後の方まで読まなければわからないので根気のいる物語でした。

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    2017年02月15日
  • 新装版 天狗風 霊験お初捕物控

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    お初ちゃんシリーズ第2弾!
    出張の帰りに読み始めて、先が気になって、次の日には読みきってしまった本でしたw
    さくら、鏡、ネコ、女が求める美(妄念)
    背中をぞんぞんさせるに相応しいものたちがお話を膨らませていきます。
    例えばさくら。
    本の中で例えられてて初めて意識したけど、人の爪を思わせるね。
    今回の本では不思議な存在として捉えられてるけど、でも、さくらほうさらでは心を安心させてくれる存在として捉えられてる。
    怖くもあって神秘的でもあるものたちが出てくる今回の本も、めっちゃ面白かったぁー⭐︎
    ちょー楽しめました♪

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    2016年10月15日