宮部みゆきのレビュー一覧

  • 魂手形 三島屋変調百物語七之続

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    ネタバレ

    三島屋シリーズ 7冊目
    「火焔太鼓」は「荒神」を連想した。
    どうもこの手の奇想天外特撮レベルなのは、好きになれない。
    色々あっても、もがきながらも懸命に生きようとする人達によりそうような作風が
    好きで読んでるんだけど、急に「特撮」風な物が入り込むと、萎える。

    「魂手形」
    徳を積むって、あるんだね。ちゃんとまっとうに生きるって、すごい。
    優しい人ほど、強いんだわ。



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    2023年08月31日
  • 半七捕物帳―江戸探偵怪異譚―(新潮文庫nex)

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    「雪達磨」「お文の魂」「山祝いの夜」「筆屋の娘」
    「勘平の死」「槍突き」「少年少女の死」「津の国屋」の
    八篇。
    時代ものを書くときは、仕事の前に必ず『半七』を読むといった宮部みゆきの編である。
    文政6年(1823年)生まれの江戸の岡っ引き半七。
    明治時代の新聞記者の「わたし」が半七老人に話聞きだすという構成。

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    2023年08月20日
  • 魂手形 三島屋変調百物語七之続

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    宮部みゆきのこのシリーズ、本当に安心して読める。面白いことが保証されてる。

    個人的には魂手形が読み応えがあって、一番話に引き込まれた。登場人物がみんな良い。水面の、怖いのにどこか親しみが湧く感じとか、絶妙だなあ。お竹さんの口の悪さも優しい性格も最高。
    この話、吉富の語りが上手いから、ものすごく感情移入してしまった。物語が佳境に入ってからは、その勢いのまま読むのをやめたくなかったくらい。仇討ちできてすっきりしたはずなのに、不思議と悲しい。この読後感が嫌いじゃない。お盆休みの読書にぴったりだった。

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    2023年08月16日
  • 泣き童子 三島屋変調百物語参之続

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    「三島屋変調百物語」発売済み全4巻のうちの第4巻を買って読んだのが、つい一週間ほど前のこと。手に取って読み始めてすぐに「ああ、あのシリーズの最新巻か」と気付く。冒頭から登場する主人公や脇役たちの記憶もあれば、百物語の趣向の経緯や背景にも馴染みがあるし。つまり、このシリーズを読むのは初めてじゃない。しかし全巻を続けて読んできた記憶もないので、1‐2冊は確実に読み飛ばしてるな。そう思いながら読み終えたのが第4巻。それがやはり面白かったので、さっそく再度1‐3巻を買い求め、初巻から読み始め直してみたのだが...
    これが不思議なことに。
    第1、第2、そしてこの第3巻と読み進めるごとに「前に読んだのはコ

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    2023年08月16日
  • 魂手形 三島屋変調百物語七之続

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    ネタバレ

    1話目、火焔太鼓。火事を消す魔法の太鼓。使い方を間違うと火事を起こす太鼓。その秘密は化け物のような火の神様で、しかもその火の神様は元は村人、という話。

    2話目、一途の念。母親/奥さんの一途な念が子供の顔さえ変えてしまっていた、という話。

    3話目、魂手形。迷ったり、悲しんだり、怒ったり、恨んだりした魂の集まる里がある。悲しい殺され方をした魂のために復讐をする話。

    1話目が印象深い。事故で大火傷を負い人生が変わってしまうというのも本当にやるせないし、1人の犠牲で村に恩恵がある、というあり方が大変悲しくてやるせないと思う。一度恩恵を得てしまった村がその恩恵をなかなか手放せないというのもやるせな

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    2023年08月12日
  • 三鬼 三島屋変調百物語四之続

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    いつの時代も、亡くなってしまった想う人への『生き返らせたい』『また会いたい』という思いは変わらないんだと思った。
    その想いが強いばかりに悪いことを悪いことだと思わずにやってしまうことも今も昔も変わらないと思った。

    今では医学や科学で解明されていることも、江戸の時代は『~神』の仕業として、恐れたり崇め奉ったりしているところに
    江戸の良さを感じた。

    謎解きのように、自分も聞き役のように読めて面白い。

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    2023年07月29日
  • 半七捕物帳―江戸探偵怪異譚―(新潮文庫nex)

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    事件の中身も動機もお縄になった犯人たちの末路も陰惨ながら、語り口や半七親分のさっぱりとした気質や描かれる江戸の風俗の洒落た感じから、古さに新鮮さが乗っかり小気味良い読書体験ができた。

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    2023年07月08日
  • あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

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    三島屋変調百物語第一期完結編。「だんまり姫」の話しが心に残った。語り手のおせいの誠実な人柄に共感できた。全体的な流れとして、善人は人から助けられて幸せになる。だから読んでいて気持ちいい。6人と縁付いた婆さんの話も然り。 残念なのは、4巻から登場した重要人物の勘一の魅力が伝わってこなかったこと。私の読み手としての力量が不足しているのかもしれません。そのかわり、三島屋の次男坊富次郎が非常に魅力的。富次郎が登場する「金目の猫」も非常に面白かった。怪異のお話しの中に、生身の人間の魅力が詰まっている。

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    2023年07月02日
  • 三鬼 三島屋変調百物語四之続

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    「聞いて聞き捨て、語って語り捨て」が決まりの百物語。読者にとっても「語って語り捨て」、それぞれの話の解釈は読者に任される。作者からの誘導はない。 遠く江戸時代の市井の人々にこうもたやすく感情移入できるのは、さすがの筆力。 個々の独立した百物語の他に、主人公おちかの心の変化がゆったり大きな流れで描かれる。この巻は、おちかの心情が変化する潮目が変わる作品。次巻が楽しみ。

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    2023年07月02日
  • 三島屋変調百物語 1

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    『拝み屋横丁顛末記』の宮本福助が、
    『おそろし 三島屋変調百物語事始』をコミカライズ。
    心に傷を負った、おちか。
    身を寄せている叔父夫婦の店三島屋で、
    彼女が聴くのは、人が心に密かに抱えている、もの語り。

    第一話 曼珠沙華 前編  第二話 曼珠沙華 中編
    第三話 曼珠沙華 後編  第四話 凶宅 前編
    あとがき

    めったにない出来事は、他にもある。
    そして、秘めた悲しみは相通じるものがある。
    「曼珠沙華」から始まる、おちかの、語る者の、物語。
    恐ろしいのは怪異、霊か、それとも人か?
    かの原作と照らし合わせながらの読書で思ったのは、
    小説は文章で読ませる。漫画家は絵で読ませる。
    人物たちの表情と

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    2023年06月19日
  • ほのぼのお徒歩日記(新潮文庫)

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    なつかしい。とにかく懐かしい。
    まだ独身で働いていた頃、休日は本屋に出向いて良さそげな本を買っては読んでいた頃、宮部みゆきさんの著作にハマって、時間を作っては読んでいた。
    私が手に取ったのは、平成12年発行の文庫版『平成お徒歩日記』だったと記憶している。この頃に結婚が決まり、生活が随分と変わった。
    平成版は、懐かしい記憶とわかちがたく結びついている本で、おそらく探せば見つかるのではないかと思う。
    『平成』が外されたこの本には、書き下ろしとして令和元年に実行された『お徒歩話』が入っている。著者も関係者も相応に年を重ねている様子が、微笑ましく身近に感じられた。
    20年も前に書いたものがこうして形に

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    2023年03月15日
  • 新装版 震える岩 霊験お初捕物控

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    以前、たしか読んだはずだなーと思って調べたら、なんと30年前が初出でありました。
    ところどころ覚えていたけれど、大方忘れていて調べる前に読んだもので『おかしいなあ、読んだことあるはずなのに…私の頭はポンコツ?』…いや30年の年月にはかなわないだけでした。
    話の展開がやや強引に感じられたものの、忠臣蔵の話に関して当時最新の研究成果を踏まえての作品だと思うと、なかなかに感慨深い。当時は、忠臣蔵について娯楽作品というイメージが先行していたしね。たしか、同時期に描かれていた水木しげる巨匠の『お岩さん』の話で、実はこの話が『忠臣蔵のスピンオフ』であったことを知ったのは懐かしい思い出です。

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    2023年03月12日
  • ブレイブ・ストーリー 中

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    久しぶりに読んだ、宮部みゆき

    ワタル大変だな。まだ五年生なのに
    さて、どういう道を歩むのか

    汝は選ばれた。道を踏み誤ることなかれ

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    2023年01月09日
  • ほのぼのお徒歩日記(新潮文庫)

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    ネタバレ

    書かれた時期によって文章のテンションの違いがすごい そこもかなりおもしろかった
    小説にでてくる島流しや市中引廻しがどんなかんじなのか具体的に書かれていてよかった
    名古屋の味噌カツが口に合わなかった話、愛知県民が読んだら悲しむぞ…っておもった まあ自分が食べ慣れてる味噌以外は微妙というのもわかる

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    2022年12月16日
  • 宮辻薬東宮

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    「人・で・なし」
    宮部みゆき上手いよねえ。
    極めて普通の(もしかしたら宮部自身が遭遇したかもしれない)居酒屋の、よくある話から、「人でなし」のワードを引き出して、ひとつの現代の「怪談噺」が始まる。まあ、やり過ぎ(ありきたり)のオチだったけど。リレー・アンソロジーどうなるんだろ?

    「ママ・はは」
    宮部からバトンを受け取ったのは、辻村深月。話の導入方法と「表題」「写真」というキーワードを引き継いだようです。果たして何処を引き継いで何処を引き継がないのか。ちょっと推理したくなりました。

    「わたし・わたし」
    辻村からバトンを受け取ったのは、薬丸岳。初めて読む作家。確か実際にあった犯罪に取材した小説

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    2022年12月14日
  • 新装版 天狗風 霊験お初捕物控

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    江戸時代の超能力者である、お初と右京之介の物語の第2段(たぶん)。
    猫の鉄が可愛い一作。いや、可愛い。

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    2022年09月04日
  • ブレイブ・ストーリー 中

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    異世界における亘の旅は続きます。 

ただのファンタジーでは終わらず、しっかりと社会への批判も入っているし、誰もが持っている心の闇も言及している。 

宮部みゆきはゲーム好きそうな文章書くな、とおもってたら彼女はゲーマーでし

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    2022年08月27日
  • ブレイブ・ストーリー 下

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    まさに主人公・亘のブレイブ(勇気)ストーリーという名に相応しい内容だった。
    壮大な世界観のお話で、壮大過ぎて最後の方私が忘れているようなことも、作者がきちんと伏線回収してくれて、なんて親切。
    それにしても、亘の台詞や考え方はどう考えても小学5年生に思えないほど大人びていたというか、やや無理やり小学生っぽい描写にしている感じもした。

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    2022年08月17日
  • ブレイブ・ストーリー 中

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    前半は、幻界での亘の冒険譚。RPGのゲームを詳しく説明したような内容。
    ゲームに疎い私からしたら、すこし読みづらかった。
    でも後半は打って変わって、俄然面白くなってきた。幻界が亘の心を映して姿を変えることの意味。己と姿形の違うものを嫌ったり、考えの違うものを退けたりする心は亘の中にあるため、幻界でも同様のことが起きる。
    たとえ亘が自分の運命を変えたくても、ただ女神に頼んで変えてもらっても、意味がないということ。
    亘がそれを知ってから、下巻でどう行動するのかが楽しみ。

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    2022年08月14日
  • ブレイブ・ストーリー 上

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    ネタバレ

    読む前は、宮部みゆきがファンタジー??一体どんな作品なのか?とイメージがつかなかったけれど、上巻はほぼ現実部分で、なるほどこういうことかという感じ。子ども視点で描かれてこそいるものの、父親の不倫からの離婚劇という何ともドロドロな設定。子ども向けなのに?と思いはするが、3組に1組が離婚する時代。子供にとってこそ、こういったことは大きなテーマになるのだと改めて感じた。ここからのファンタジー部分が楽しみ。

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    2022年06月07日