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Posted by ブクログ 2024年03月25日
565ページ
1800円
11月5日〜11月12日
三島屋の黒白の間、おちかのもとには語りたい人が訪れる。聞き手には、おちかに加えて三島屋の次男、富次郎も加わる。富次郎は、聞き終えた話を1枚の絵に表す。開けずの間の行き逢い神、だんまり姫のもとにいた一国様、面を封じている家、金目の猫、それぞれの話が...続きを読む悲しかったり苦しかったり、人情に溢れていたりする。おちかの縁談も決まり、これからの聞き手は富次郎が務めることになる。
一つ一つの話に引き込まれる。最後の富次郎と兄、伊一郎と語った金目の猫の話は、心温まりながらも少し悲しい話だった。おちかが瓢箪古堂の勘一に嫁ぐことになったのがスッと決まって、恋しいとか思い煩ってとかの表現がないままだったので、突然恋して突然嫁入りといった感じがした。
Posted by ブクログ 2024年02月29日
だんまり姫が秀逸。
面の家が胸糞悪い。
この二つが対を成して、語り手の人と為りで物語の全容、捉え方をガラリと変えてしまうのだと実感。
あやかし草子で大きく動いたおちかさん、末長くお幸せに!
Posted by ブクログ 2024年02月15日
三島屋シリーズ第一期完結。
暗闇で視線を感じるような話やちょっと笑える所がある話など五編
第四話「あやかし草紙」P511-7行目。おちかちゃんの気持ちが、こちらまで伝わってきて同じ感情になってしまった。
P520-15行目。おちかちゃんの行動に涙。おちかちゃんを勝手に見守ってきた身としては、そうな...続きを読むるのはうなずける。
第五話「金目の猫」が好き。温かい気持ちになる。ラストが終わりであり始まりで上手いなと思った。
あぁ、ずっとおちかちゃんの幸せを願っていたけれど、とうとうお嫁に行ってしまった…。とてもうれしいけどうれしいんだけど…
Posted by ブクログ 2024年01月26日
再読。
おちかちゃんの傷ついた心が徐々にほぐれていき、ようやく幸せの第一歩を踏み出した大事なお話し。百物語を始めた頃には想像もできない行動が、私には衝撃でした。
Posted by ブクログ 2023年10月06日
この物語を読むと、家族や家にまつわる様々な災いや不幸、あるいは縁のようなものは、ひょっとしたら「あやかし」のせいなのかも、何て思ってしまう…。
宮部みゆきさんの作り出す不思議な世界にまたもや魅了されました。
Posted by ブクログ 2023年09月15日
宮部みゆきのファンタジー時代小説、三島屋変調百物語の5冊目。「伍之続」という書き方が粋ですね。
第一期完結篇。
初読は2019年ですが、文庫で再読。
三島屋は、江戸は神田にある袋物屋。
姪のおちかは辛い事件の起きた故郷を離れて、こちらで働き、叔父の発案で風変わりな百物語を続けていました。
百物語は...続きを読む人々が集まって、怖い話不思議な話を一つずつ語るものですが。
三島屋の百物語は「黒白の間」で、何か話したいことがある人を招き、おちか一人が話を聞き、それを叔父にひと通り伝えた後は、「聞いて聞き捨て、話して話し捨て」が決まり。
ここからは、三島屋の次男・冨次郎が奉公先で怪我をして実家で療養中、隣で話を聞くことになります。
「開けずの間」
9人家族に訪れた思わぬ不幸。
家に戻された長姉は生き別れの我が子を思うあまり、恐ろしいものを家の一間に引き入れてしまう。
何かと引き換えに願いをかなえるという、引き換えとは。
「だんまり姫」
亡者を起こしてしまう「もんも声」を持つ、おせい。
出来るだけ口をきかず、耳の聞こえない夫婦に仕え、身振り手振りで意志を伝えることを覚えたら、お城からお呼びがかかった。
口をきかないお姫様の世話をすることになったおせい。やがて、お城で起きた悲劇を知ることに。
罪のないおせいや可愛らしい姿の面影がずっと消えません。
「面の家」
痩せて行儀の悪い娘・お種が突然、三島屋にやってきた。
なぜか性格の悪い方がいいと監視役に見込まれて、異様なお面のある家に住み込んでいたという。
その面とは。
「あやかし草紙」
瓢箪古堂の若旦那・勘一が語る。
父が懇意にしていた浪人が破格の謝礼で請け負った写本。
そこには大きな秘密があった。
「金目の猫」
三島屋でふらふらしている次男・冨次郎は、一時奉公先から戻った長男・伊一郎と、幼い頃に経験した話をする。
冨次郎は近所にいる猫に情けをかけ、可愛がっていた。
伊一郎が見るところ、その猫の不思議な行動のわけは‥
おちかが一歩を踏み出し、新たな門出へ。
若い娘がいつまでも立ち直れないのは悲し過ぎるが、えっ、百物語卒業?はつまんな~い(笑)
冨次郎のお手並み拝見。
おちかの旦那さんもしっかりしてよっ(笑)
欲や情や行きがかりから、思わぬことに巻き込まれ翻弄される人の弱さ愚かさ必死さ。
辛い気持ちに寄り添い、心通ったひとときを思い、亡き人をしのび、妖しい出来事にも縁を感じる。
切なさと面白みとあたたかさ。
得難いシリーズです。
Posted by ブクログ 2023年07月14日
三島屋シリーズは富次郎の代から読み始めました。それで何も問題はなく、どこから読んでも楽しめる内容でした。ただ富次郎のキャラクターが「あやかし草紙」を読み、思っていたのと違う…と感じたくらいです。
今回は私にとって1番怖いと思われる話がありました。逆にすっごく良い話もあり、シリーズの中では1番好きな...続きを読む本になりました。
Posted by ブクログ 2023年03月20日
三島屋変調百物語シリーズ5巻目にして、第1期終了節目の1冊。表紙が表紙なのでもうネタバレしても良いと思うので書くが、次作より聞き手が交代する。
おちかちゃん好きだったんだけど、幸せになる道で退場なら仕方ないねぇ。殉職的な終わり方じゃないならよし。
今回も怖い話、コミカルな話を織り交ぜて5編。奇数が...続きを読む怖くて偶数がコミカルな構成が基本だけど、第5話だけは怖いというよりノスタルジック(元々江戸時代舞台なのに?)な話でこの話から聞き手が変わる予告編的な1話。
おめでたい1冊なのだが、不思議と奇数話の怖い話が冴えていたと思う。
Posted by ブクログ 2022年11月18日
主人公はどうなるんだろう、ではなくてどうするんだろう?と思いながら読むのは初めて。見届けたいから一緒にいたいという理由がすごく良かった。
嫌なキャラクターと好きになれるキャラクターの書き分けがすごい。従兄弟さんたちや瓢箪古堂の人々は一瞬で好きになってしまったし。話に出てきた嫌な人もそこまで非道じゃな...続きを読むかったり、逆に非道だったらサラッと書かれていたりで怪異が怖いこと以外は読んでいて辛くなるようなことはなかったかも。そういう塩梅がすごい。
Posted by ブクログ 2022年09月01日
何かの折にふっと思い立つ。そんな風にして、今年このシリーズを読み始めた。
ひとつひとつの話が、大きな世界を構築する。今回も、その世界を巧みな技で、緯経がキュッと締まる。
Posted by ブクログ 2022年07月26日
三島屋シリーズ五弾。これまで三島屋の変わり百物語の聞き手をしてきた姪のおちか。親しくなっていた貸本屋瓢箪古堂の若旦那勘一の元へ嫁に行くことになる。
勘一が語ることになった怪異話には、三島屋では語られなかった続きがあった。そのことに気づいていたおちかはそれを問いただす為に勘一の元を訪れる。そして、彼と...続きを読む共にこれから過ごしていきたいと告白する。
おちかが嫁にいった後、三島屋の百物語は終わりとなるのかと思ったら次男の冨次郎が新たなる聞き手となる。今後のシリーズはこの新たな聞き手を得て続けられる。
Posted by ブクログ 2022年07月01日
読むペースが遅い私ですが、三島屋シリーズは分厚いのに、いつもより読み終えるのが早い。
それ程に面白いです!
今回はおちかが大きな決断をして、そうなるのか!と驚いてしまいました。
寂しいけれど、おちかには幸せになって欲しい!
宮部みゆきさんの作品は、登場人物が多いから、人間関係が複雑になる程に内容...続きを読むも濃くなって、とても面白いです。
特に、「開かずの間」では、家族が次々と不幸に見舞われる話なのですが、家族も大人数だし、親戚やら出てくる人が沢山!
相関図が片手にないと、こんな複雑なお話は書けなそうだ。
自分の為に、家族を犠牲にするとは、人間の欲が出ていて、すごく怖いお話でした。
表題作の自分の運命が分かってしまう写本では、死に方が分かったら私はどうするかなと深く考えてしまいました。
あとがきでご本人が言っていた通り、怪談百物語は途中でやめると、残った回数だけの不幸にあってしまうと言うから、こんなスゴい事を始められた宮部みゆきさんは本当に尊敬します。
こちらとしては、楽しみがまだ続くから嬉しいのですが。
新たな語り手の冨次郎を応援したいです!
Posted by ブクログ 2022年06月14日
再読
冨次郎編が始まり、読後の余韻に浸ってついつい
読んでしまった…こんなに分厚いのに(。・ω・。)
開けずの間…薄気味悪い、怖っ!
だんまり姫…切ないね。この話好き!
面の家…謎は謎のまま。
あやかし草紙…縁?運命?まだまだ先に何かしらある
だろう二人、楽しみ!
金目の猫…伊一郎い...続きを読むいなぁ。冨次郎らしい優しい話。
また最初から読みたくなってしまったな( ̄▽ ̄)
Posted by ブクログ 2022年06月09日
不覚にも、また涙してしまいました。
どうして、こんなに面白くて、泣けて、しかも読後感もよい、という物語が書けるのでしょう。
篠田節子「鏡の背面」のあとなので、すがすがしさが倍増したのかも、なんですが。
けっこうな分量ありましたが、一気読みでした。
どこかで読んだ宮部氏のインタビューで、本当に100...続きを読む編まで書く、そうで。
この伍之続でやっと20数編です。まだまだ楽しめるわけです。
以下ネタバレありで。
「開けずの間」
「行き逢い神」に祟られた三好屋の顛末。
最初はささやかな願いだったのに。
神頼みの恐ろしさ。
「だんまり姫」
現代では、およそ考えられない理由で非業の死を遂げた一国様。その一国様を
成仏させるようと奔走するもんも声の持ち主のおせい。
さわやかな読後感なんですが、やっぱり一国様が哀れです。
「面の家」
すんごいイヤな子が語り部になる話です。
宮部氏の現代ものに出てきそうなヤツです。
「あやかし草紙」「金目の猫」
主役交代です。おちかちゃん、お嫁にいっちゃいました。
古本屋の勘一のところに。
代わって百物語の聞き役になったのが、富次郎。
おちかが身を寄せている三島屋の次男坊です。
富次郎と、三島屋の跡取り、長男の伊一郎がイイカンジで。
もう、続きを読まずにはいられないのでした。
Posted by ブクログ 2022年05月01日
宮部みゆきの「三島屋変調百物語」シリーズの第5弾の本作は、短編5編構成でしたが、相変わらずの内容の濃い面白い怪談ばかりで良かったです!また、主人公のおちかが怪談を99編まで聞き捨てるというシリーズだと思っていましたが、本作までは第一期的になっており、次作からは聞き手交代というまさかの展開をみせますが...続きを読む、これはこれで次作からもどういう展開をみせるのか?楽しみになりました!
Posted by ブクログ 2022年03月05日
おちか!なんてこった!めでてえ!
いや、それはともかく……
ほんのり怖い不思議な話が語られる。不可解で非科学的。それがとても良い。
宮部みゆきさんのイマジネーションは果てしない。
Posted by ブクログ 2022年02月22日
文庫版で再読。一話ずつだいじに読んだ。おちかの嫁入りが決まり、後半は従兄兄弟の話に移る。この三島屋自体に特殊な力があるように思われてくる。嫁入り道中の描写のなんと美しいこと。 二人の門出を見守る全ての登場人物たちの微笑みが見えてくるようだ。自分は三島屋変調百物語のファンだと思っていたが、忘れているシ...続きを読むーンも多い。何度読んでも読み応えがある。わかっているけど読むたびにため息がでるという物語はそう多くはない。
Posted by ブクログ 2021年10月20日
【ネタバレあり】
だんまり姫より
10歳で祖父の手により暗殺されて城に居続ける少年と、魔物と話ができる特別な女性=おせいの交流を描いた話が印象的でした。
使用人のおせいは、かつて不幸な境遇により亡くなった少年の為に、彼の幸せを願って一心に奔走する。
本来ならば殿様になるはずだった少年は、子供とは思...続きを読むえないほど考え方が大人びていて、側室であるお鈴の方の評判が盛んになると、自分の時と重ね合わせて彼女の心配をしていた。
また、いよいよ城から出られるという時、自分の魂の容れ物は蜘蛛がふさわしい、人々の悪い物を引き付けて切られる役がぴったりだ、と言う場面も印象的でした。
この話を読んで、人の為に見返りを求めず、行動できるおせいがすごいと思った。
おせい自身も、特殊な能力により人から避けられる境遇で育ったにも関わらず、誰も恨んだりしない広い心の持ち主で、それだからゆえ、この能力も授かったのだろうか。
三島屋シリーズでは、ゾッとする話し、ほっこりする話、色々あったけれど、話を聞き終えたおちか同様、私も目に薄っすらと涙が浮かんでいました。
ありがとうございます。
Posted by ブクログ 2024年02月27日
三島屋怪談語りの百物語、第5作。禍々しい話からほんわかする話まで、常に優しさを持つ宮部節は変わらず、ずっと読み続けたいシリーズ。
おちかが新しい門出を迎え、次作から百物語の聞き手は富次郎へ。はてさて、次はどんな話が待っている?
今回で累計27話(文庫版最後に、これまでの一覧と簡単な粗筋が掲載されて...続きを読むいるのが有難い)で、まだ4分の1。
続きはまだまだございます。
おちかがどうなるか少し心配していましたが、よかったです。
最初の「おそろし」は、私の波長と合わないと感じていましたが、「あんじゅう」から少し合うようになり、「泣き童子」以降は、一気読みとなりました。
Posted by ブクログ 2023年09月26日
2023/9/25
おちか嫁入りおめでたい。
正直もうはじめが思い出せないのだけど。
嫁入り先もご近所だしまたお会いできると思ってます。
いつも飄々としてる古本屋の若旦那がおちかを迎える時カチコチになってたのがたまらなくかわいかった。
夫婦幸せになれそうで何より。
次の聞き手の小旦那も好きなので今後...続きを読むも楽しみです。
Posted by ブクログ 2023年07月02日
三島屋変調百物語第一期完結編。「だんまり姫」の話しが心に残った。語り手のおせいの誠実な人柄に共感できた。全体的な流れとして、善人は人から助けられて幸せになる。だから読んでいて気持ちいい。6人と縁付いた婆さんの話も然り。 残念なのは、4巻から登場した重要人物の勘一の魅力が伝わってこなかったこと。私の読...続きを読むみ手としての力量が不足しているのかもしれません。そのかわり、三島屋の次男坊富次郎が非常に魅力的。富次郎が登場する「金目の猫」も非常に面白かった。怪異のお話しの中に、生身の人間の魅力が詰まっている。
Posted by ブクログ 2022年09月29日
「開けずの間」に巣くった行き違い神は、その人の願いを叶える代わりに、それに見合う命をくれという。誰でもいい、おまえが名指しすればいいと言って、次々と命をとっていく。人は弱く、欲をかくものだから、その弱みにつけこんで、命は差し出され、とられていく。なんでそんな浅はかな、と思うけれども、渦中にあってはど...続きを読むうにも身動きが取れなくなってしまうものなのだろう、どこでどう間違えてしまったのかと悔やんでも後戻りはできなくて、禍の中に身をゆだねるしかなくなってしまうものなのだろう。だからようく用心して、自分は弱い人間だと思い知って生きていかなくちゃならないのだ。
「だんまり姫」に仕えることになったおせいさんは、ほんとに肝が据わっていて頼もしい。そして、そんなおせいに解き放たれた「いっこくさま」は、なんの、せいよ、わあは「一国の城主よりも、はるかに偉いものになってやろうぞ。」という。泣けてしまう。
そして、「あやかし草紙」では、長閑な笑顔と動じない物腰、何かをわかりきってしまったみたいに澄んだ目で、いつも風の向こうを見ているような勘一という人の秘密を知ったであろうおちかが、嫁にもらってくださいと申し出る。まさか、二人の縁を、おちかさんの方から結びに行くとは……、びっくりした。
Posted by ブクログ 2021年09月01日
マンガ「蟲師」にもこの世ならざるモノを呼ぶ声音を持つ人の話があったのを思い出した。あちらで呼ばれるのは蟲だったが。
実際にそういった逸話が残っているのだろうか。
Posted by ブクログ 2023年11月05日
千早茜さんの語り口は、なんというか、水分の多い果実の艶やかさみたいなものがあって、それなのに少し寂しさがある。それが妖の物語によく似合ってた。
夜眠る前のお楽しみにひとつずつ。
Posted by ブクログ 2022年01月13日
再読です。
文庫版、やっぱり表紙が良いです。
一冊目があの表紙で一部の終わりがこの表紙。
感慨深いです。
酷い話からの結婚、は ないだろうとは思っていましたが
ここで身内の話を持ってくるのがちょっと良い感じでした。
Posted by ブクログ 2021年12月19日
第1期完結。人の欲深さが身に沁みる。怖いのはあやかしよりも人なんだろうな。と、改めて思うわけで。だんまり姫が好きだ。滅びることを寿がれよう。相反する言葉が成立するまでの過程は辛くやるせないが、それでも、寿ぐことを望む。人も捨てたもんじゃない。瓢箪古堂の若旦那、若年寄のような雰囲気を醸しているが、彼も...続きを読むまた一癖あった。おちかが感じた幸せに3月のライオンのひなちゃんの幸せに通じるものを感じ、きっと幸せはさりげなくそこにある。伊一郎の先生の顔を洗ってのくだり好き。
Posted by ブクログ 2021年10月07日
総括
最終話において
周辺の話が出てきて
それまでとの繋がりもあり
納得のいく終わり方だったと思う
けど
これ以前の4巻で
もっとベースの話を繋げていってほしかった
いわゆる刑事物のタームごとの事件と
シーズンを通しての物語
平四郎シリーズのようなものと期待していたので
そういった意味では期待外れ
...続きを読む平四郎シリーズは大好き
Posted by ブクログ 2021年09月10日
シリーズ第5弾にして第1期完結編。
怖い話もほっこりする話もわりと普通と思える話も、著者の語り口がうまいので心に沁み込んでくる。百物語の聞き手として成長してきたおちかが最後に大きな決断をするのだが、幸せになってほしい気持ちと寂しい気持ちが半々くらい。次巻からどのような展開になるのか楽しみである。
ベ...続きを読むストはものすごく怖い「開けずの間」。