あらすじ
事件の予兆と、恋の予感。これが宮部みゆきの世界---。死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。甦った人物が以前より若返っていると感じた「姉妹屋」のお初は、老奉行の御前さまから紹介された与力見習の右京之介と探索を始めた。だがその時、油樽から女の子の遺体が発見される。人は過去にも家族にも縛られる。霊験お初シリーズ第一弾。
事件の予兆と、恋の予感。
人は狡いし、汚い。だけど優しくて、美しい。
これが宮部みゆきの世界。
「霊験お初」シリーズ第一弾!
死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。甦った人物が以前より若返っていると感じた「姉妹屋」のお初は、老奉行の御前さまから紹介された与力見習の右京之介と探索を始めた。だがその時、油樽から女の子の遺体が発見される。人は過去にも家族にも縛られる。霊験お初シリーズ第一弾。
感情タグBEST3
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個性豊かなキャラクター、謎が謎を呼ぶ感じが面白かったです。
一番お気に入りのキャラクターは、「右京之介」最初は、何だか心配で思わず「大丈夫かなぁ」と言ってしまいそうな感じでしたが、読み進めて行くと明かされる、彼が父の元から離れ、お初の所に来た理由や悩みなどが、少しずつ明かされて段々と愛着が湧いてくる、そんなキャラでした。
「忠臣蔵」について、あまり知らなかったので「?」となってしまったことが後悔、、、、
知識を付けて、もう一回読みます!!
Posted by ブクログ
GW中の2024年5月4日に上白石萌音と京本大我のW主演で映像化された時代劇の原作。
おきゃんなヒロインが生き生きと描かれ、映像とシンクロして読み進められた。
宮部作品は、『火車』、『蒲生邸事件』に続いて3冊目。
どの作品も人物描写がいいと思う。
シリーズ化されているので、『天狗風』も読もう❗
Posted by ブクログ
2024年35冊目
宮部みゆきさん/
震える岩 霊験お初捕物控
GW(5/4)に放送されていたドラマの原作。
宮部みゆきさんの時代物を読むのは久しぶりでしたが、良いです〜
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主人公のお初は、少しおきゃんで勝ち気なおじょうさん。「三島屋変調百物語事」のおちかとはまた違う魅力があり、少しハラハラさせられるのも、右京ノ介への思いが少しずつ変わっていく様も面白い。忠臣蔵ものが時節柄、ちょうど読みたくなっていたので、良い本にめぐりあえました。
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アンソロジーで読んで霊験お初シリーズ再読の第一弾。
時々不思議なものが見えてしまうお初が、御前様引き合わされた、ちょっとわけありの右京之介。
お初が目にするものがなんとも悲惨で、否応なくそれを見させられるお初の心情を思うと苦しくなる。
でも、お初自身はそれにくじけてやしないのがいい。
気弱な右京之介の事情も切ない。
父親との確執がそんな事情だなんて。
事件の真相もあまりにも悲しい。
あの事件にそんな新解釈を打ち出してくるなんて、さすが宮部さん。
さて、次は第2弾へいこう。
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恐らくかまいたちの後者2つの短編をベースに、長編を執筆したのが本作。
ヒロインがちょっとした超能力を持っており、それを軸にして殺人事件の解決を図る時代物。赤穂浪士の下りは忠臣蔵の話をよく知らなかったことも有り、表面上のことしかわからなかったが、上手く史実の不明点に創作物を載せたな、という印象。
ただまぁ、右京之助の趣味的な話が事件の本筋にもうちょっと上手く絡めてほしかったな、と思う所があり、そこは残念。
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面白かった。
三島屋シリーズの感じが好きだからこの本も好き。
こっちは本当に幽霊が見える感じ。たまに残留思念も読み取る。
私は、吉良が悪いと決めつけてたから討ち入りに、こういう見方もあるのかと思った。
長屋の住人が五月蠅くもあったかいなって思った。
名前のせいでころされた子達かわいそうすぎるな。
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やっぱり好きー。宮部みゆきの時代もの。
三島屋さんでハマって、きたきた捕物帖も読んだけど、お初さんのこのお話は史実をもとにした時代ファンタジー捕物?かしら。
蒲生邸事件を思い出した。忠臣蔵もちゃんと読みたい。
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すごく面白かった。幻が見えるという変わった特徴を持つ主人公。怖いお話かなと思ったら、これがこれに繫がってと次々に繫がって明かされていくのが面白かった。最後もスッキリした終わり方で良い。ただシリーズが2巻で終わりなのは残念…。
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数年ぶりに再読。宮部先生の時代小説の江戸の雰囲気が懐かしい。時代に沿った問題提起には考えさせられるところがあり、赤穂浪士に新たな解釈を加えたているのも興味深い…歴史は視点によって捉え方が変わるものなんだなあ、と再認識した。特殊な力を持つお初さんのキャラクターも良い。このシリーズも再開しないかなあ…
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久しぶりに宮部みゆきの『震える岩』を再読。忘れているところも多く、楽しく読んだ。
新潮文庫の『かまいたち』におさめられているお初のシリーズ、『迷い鳩』などとは、登場人物も若干違う。別のシリーズとのことで、お初の性格も少し勝気である。不思議な力を通しての、事件への関わり方も、より積極的。
少し描写が長々と続くように感じる箇所もあったが、込み入った事件をほぐすには、これくらい丁寧な方がわかりやすい。
続刊も読んでみます。
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常人には見えざるものが見え、聞こえざるものが聞こえる能力を持つ主人公お初が兄六蔵を助け事件を解決する捕物帳シリーズ。100年前(元禄時代)の赤穂浪士にまつわる因果を絡めた話。
吉良家、浅野家双方が権力の犠牲者であり、またなもなき浪人も徳川によって転落の人生を送ることになる物悲しさを背景としており、読み応えあり。
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以前、たしか読んだはずだなーと思って調べたら、なんと30年前が初出でありました。
ところどころ覚えていたけれど、大方忘れていて調べる前に読んだもので『おかしいなあ、読んだことあるはずなのに…私の頭はポンコツ?』…いや30年の年月にはかなわないだけでした。
話の展開がやや強引に感じられたものの、忠臣蔵の話に関して当時最新の研究成果を踏まえての作品だと思うと、なかなかに感慨深い。当時は、忠臣蔵について娯楽作品というイメージが先行していたしね。たしか、同時期に描かれていた水木しげる巨匠の『お岩さん』の話で、実はこの話が『忠臣蔵のスピンオフ』であったことを知ったのは懐かしい思い出です。
Posted by ブクログ
何の問題もなく幸せに生きてきたはずなのに、突如暗転する人生。
それが自分の落ち度ではなく、世の中の理不尽のゆえだとしたら、その無念はいかばかりだろう。
誰もが持っている、醜くドロドロした心の暗部。
主人公のお初は人の目には見えないものを見、人の耳には聞こえない声を聴くことのできる特殊能力で、心の闇がもたらした悲劇を解決に導く。
彼女の相棒は、ひょろひょろとしたやせっぽちの与力見習の右京之介。
見かけに違わず剣の達人ではないかというお初の期待も空しく、見た目通りの頼りなさ。
でも、お初と行動を共にするうちに自分の生き方を見直すことになる。
”お初どのは、持って生まれた力をいかしておられる。恐れずにそうすることの大切さ、その喜びを、教えられたような気がする。”
いたいけな子どもが犠牲になった痛ましい事件であったけど、お初の明るさ、強さのおかげで読後感はとても良い。
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宮部みゆきの得意な怪異物だが、青年の人間成長物語と相まって、読後感はとても良いもの。
展開の中で赤穂の討ち入りと犬公方の話を絡めながら、やるせなさと市井の人々の人情溢れる会話と繋がりを入り交えて行くところは宮部みゆきのなせる技かと。
Posted by ブクログ
歴史に疎く赤穂浪士について全く知識がない私にはどこまでが本当の話なのかフィクションなのかわからないままサラリと読み進めた。
だが、ペットを飼っている私にはお初さんの
犬を殺めたくらいで?みたいな言い方は気になったが、野良犬は人を襲うから仕方ないよね。
Posted by ブクログ
現代物のサイキック話より、時代物のサイキック話の方がしっくりくるような気がする。
あの時代の方が、闇が濃かった気がするから…人の心の闇は今の方が濃いかもしれないけれど。
このお初の能力、短編「鳩笛草」の貴子を思い出した。
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途中昔の文献を引用し難しいところがあって読むのに時間がかかった。
赤穂浪士の討ち入りの話がどう関わって来るのか最後の方まで読まなければわからないので根気のいる物語でした。
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怖いのにほっこりなのは、宮部さんの作品らしく人情家の素敵な登場人物が多いからかなぁ〜
人にはみえないものが見えてしまう主人公が死人が生き返る事件を追うっていうお話。
夜でも明るい現在では感じられない不思議な事が、江戸の時代には多くあったんやろうなぁと思わせてくれる情景描写にとても惹きつけられました。
宮部さんの江戸話贔屓やから余計にそう感じるのかな⁇笑
読めば読むほど面白い本でした⭐︎
Posted by ブクログ
2014/12/11
新装版?ってことは昔読んだ?
やっぱり読んでました。
全然覚えてないんだけど…と思って昔の読書ノートを紐解いてみたら驚き!
2000年だったんだけど当時の私全然楽しめてないのな。
時代劇が受け付けなかったみたいで。
うそー
今こんなに好きなのに?
いつから?
別人のようだが大丈夫か?
宇宙人に連れ去られたとか?
もうびっくりして本の内容飛んじゃったよ。
時代劇も面白く読めるように成長しました。
Posted by ブクログ
宮部みゆきの時代小説は大体読んでいたが、このシリーズは霊験(超能力?)ってのがちょっと受け付けなくてまだ読んでいなかったのだがaudibleで見つけたので読んでみた。
後の三島屋シリーズに繋がるようなこの世に蔓延る人ならざるもの達の話が、忠臣蔵も絡めてあるのでフィクションとノンフィクションのはざまでうまく絡まっている
忠臣蔵の新解釈?はいろんな作品で描かれているが、(自分が知っているのは藤沢周平の『用心棒日月抄』)これもひとつの考え方ではある。
Posted by ブクログ
ミステリー…?といわれると少しどうだろうとなるものの、
宮部みゆきの時代小説は面白い。
常人が聞こえないものが見えたり聞こえたりするお初が南町奉行の根岸肥前守鎮衛に面白い話を届ける名目で事件に巻き込まれて行く小説。
死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。というところから始まり、概要を見ると恋の始まりの話でもあるみたいなことを書いていて、恋なの!?!?とびっくりもしました。恋だったんだ……。
Posted by ブクログ
久しぶりの「宮部みゆき」の作品だった。
この作家の時代物語は安定の面白さだと思う。
本の帯にあるミステリーとは少し違うような気もするが、読んでいて心地良い。
過去に読んだ作品を読み返したくなった。
Posted by ブクログ
思い出しながら書いているので若干違うかも
長屋の店子さんが亡くなる
奥さんに先立たれた跡はずっと独り身のローソク売りだった
亡くなった後の処理を長屋の住人たちでやっていたところでそのローソク売りが、、、生き返る
長屋では良かった良かったというノリだったのだが、より親しい関係だった奥さんは「以前のローソク売りさんと何か違う」と感じており死人憑き(死人の身体に何者かの霊的な存在が取り憑いてしまう)だと思っていた
この作品の主役はお初という女性
時折、実際に過去にあった事などの「人には見えないモノ」が見えるという超能力を持っている
面白い話に目がない御前様(お奉行様)と懇意にしており、ある日呼び出され、そこで右京の介と引き合わされ、二人で死人憑きの謎を追う事になる
その後子供の殺害が続く
それには死人憑きと関係があった
そしてその死人憑きは忠臣蔵赤穂浪士の話とリンクしてくる
赤穂浪士はこの小説の時代より100年ほど前
その時に不幸があった人間がおり、その無念さを残して死霊として漂っていた?が突如死人憑きになったというのが結論
結論に向かうのが急だったかなぁ
全体的に面白かったのですが。。。
Posted by ブクログ
言い回しとか役職とかいろいろと昔の言葉遣いがよくわからなかった。それぞれに起こった不可解な事件が一つのストーリーにつながるようなところは面白かったと思う。
Posted by ブクログ
再読です。当時 普通の捕物が読みたかったのか? あまり好きではなかった記憶があるのですが、宮部さんお得意の お化け話と思って違う方向から読むと やっぱり面白いです。赤穂浪士が軸になる話だということだけは覚えていたのですが それ以外はさっぱり忘れていました。再読して良かった。