あらすじ
事件の予兆と、恋の予感。これが宮部みゆきの世界---。死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。甦った人物が以前より若返っていると感じた「姉妹屋」のお初は、老奉行の御前さまから紹介された与力見習の右京之介と探索を始めた。だがその時、油樽から女の子の遺体が発見される。人は過去にも家族にも縛られる。霊験お初シリーズ第一弾。
事件の予兆と、恋の予感。
人は狡いし、汚い。だけど優しくて、美しい。
これが宮部みゆきの世界。
「霊験お初」シリーズ第一弾!
死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。甦った人物が以前より若返っていると感じた「姉妹屋」のお初は、老奉行の御前さまから紹介された与力見習の右京之介と探索を始めた。だがその時、油樽から女の子の遺体が発見される。人は過去にも家族にも縛られる。霊験お初シリーズ第一弾。
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Posted by ブクログ
個性豊かなキャラクター、謎が謎を呼ぶ感じが面白かったです。
一番お気に入りのキャラクターは、「右京之介」最初は、何だか心配で思わず「大丈夫かなぁ」と言ってしまいそうな感じでしたが、読み進めて行くと明かされる、彼が父の元から離れ、お初の所に来た理由や悩みなどが、少しずつ明かされて段々と愛着が湧いてくる、そんなキャラでした。
「忠臣蔵」について、あまり知らなかったので「?」となってしまったことが後悔、、、、
知識を付けて、もう一回読みます!!
Posted by ブクログ
面白かった。
三島屋シリーズの感じが好きだからこの本も好き。
こっちは本当に幽霊が見える感じ。たまに残留思念も読み取る。
私は、吉良が悪いと決めつけてたから討ち入りに、こういう見方もあるのかと思った。
長屋の住人が五月蠅くもあったかいなって思った。
名前のせいでころされた子達かわいそうすぎるな。
Posted by ブクログ
やっぱり好きー。宮部みゆきの時代もの。
三島屋さんでハマって、きたきた捕物帖も読んだけど、お初さんのこのお話は史実をもとにした時代ファンタジー捕物?かしら。
蒲生邸事件を思い出した。忠臣蔵もちゃんと読みたい。
Posted by ブクログ
すごく面白かった。幻が見えるという変わった特徴を持つ主人公。怖いお話かなと思ったら、これがこれに繫がってと次々に繫がって明かされていくのが面白かった。最後もスッキリした終わり方で良い。ただシリーズが2巻で終わりなのは残念…。
Posted by ブクログ
何の問題もなく幸せに生きてきたはずなのに、突如暗転する人生。
それが自分の落ち度ではなく、世の中の理不尽のゆえだとしたら、その無念はいかばかりだろう。
誰もが持っている、醜くドロドロした心の暗部。
主人公のお初は人の目には見えないものを見、人の耳には聞こえない声を聴くことのできる特殊能力で、心の闇がもたらした悲劇を解決に導く。
彼女の相棒は、ひょろひょろとしたやせっぽちの与力見習の右京之介。
見かけに違わず剣の達人ではないかというお初の期待も空しく、見た目通りの頼りなさ。
でも、お初と行動を共にするうちに自分の生き方を見直すことになる。
”お初どのは、持って生まれた力をいかしておられる。恐れずにそうすることの大切さ、その喜びを、教えられたような気がする。”
いたいけな子どもが犠牲になった痛ましい事件であったけど、お初の明るさ、強さのおかげで読後感はとても良い。
Posted by ブクログ
2014/12/11
新装版?ってことは昔読んだ?
やっぱり読んでました。
全然覚えてないんだけど…と思って昔の読書ノートを紐解いてみたら驚き!
2000年だったんだけど当時の私全然楽しめてないのな。
時代劇が受け付けなかったみたいで。
うそー
今こんなに好きなのに?
いつから?
別人のようだが大丈夫か?
宇宙人に連れ去られたとか?
もうびっくりして本の内容飛んじゃったよ。
時代劇も面白く読めるように成長しました。
Posted by ブクログ
思い出しながら書いているので若干違うかも
長屋の店子さんが亡くなる
奥さんに先立たれた跡はずっと独り身のローソク売りだった
亡くなった後の処理を長屋の住人たちでやっていたところでそのローソク売りが、、、生き返る
長屋では良かった良かったというノリだったのだが、より親しい関係だった奥さんは「以前のローソク売りさんと何か違う」と感じており死人憑き(死人の身体に何者かの霊的な存在が取り憑いてしまう)だと思っていた
この作品の主役はお初という女性
時折、実際に過去にあった事などの「人には見えないモノ」が見えるという超能力を持っている
面白い話に目がない御前様(お奉行様)と懇意にしており、ある日呼び出され、そこで右京の介と引き合わされ、二人で死人憑きの謎を追う事になる
その後子供の殺害が続く
それには死人憑きと関係があった
そしてその死人憑きは忠臣蔵赤穂浪士の話とリンクしてくる
赤穂浪士はこの小説の時代より100年ほど前
その時に不幸があった人間がおり、その無念さを残して死霊として漂っていた?が突如死人憑きになったというのが結論
結論に向かうのが急だったかなぁ
全体的に面白かったのですが。。。