宮部みゆきのレビュー一覧

  • 宮辻薬東宮

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    「みやつじやくとうぐう」と読むんだそうです。
    好みの作家さんが名を連ねていて、その豪華な面々に、思わず即買い。
    ミステリーというよりはホラー寄り。勝手にリレー形式のミステリーだと思っていたので、連作短編集のようなものをイメージしていましたが、それぞれが独立したアンソロジーですね。
    リレーだと思うと、前の作品を強引に入れ込んだでしょ感が出ちゃってる。でも、宮内さんの作品のラストは秀逸でした。リレー形式ならではの〆だと思います。

    アンソロジーって、好きな作家さんの作品を、濃密に、いいとこどりしたような感覚で楽しめるのはもちろん、知らなかった作家さんや、興味はあったけれどまだ読めていなかった作家さ

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    2020年03月07日
  • 宮辻薬東宮

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    宮部みゆきの書き下ろし短編を読んだ上で、辻村深月が短編を書き下ろし、以後、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介と計5人の人気作家がバトンを繋いて仕上げた豪華なリレーミステリーアンソロジー。
    前の作品から何が繋がってるのかは読んでのお楽しみだが、テーマはちょっと恐いホラーかな。
    しかし何れも短編の名手。思わず唸る作品。楽しめました。

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    2020年03月01日
  • 宮辻薬東宮

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    再読。ホラー・ミステリーのアンソロジー。前の作者の作品を読んで、そのテーマをつないでいく。
    かなり怖いです。

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    2020年02月01日
  • 半七捕物帳―江戸探偵怪異譚―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    横溝さんの人形左吉は読んでいたけど、岡本綺堂さんはハードルが高くて読まなかったのですだ。
    激しく後悔!
    今、読んでも遜色ないです。
    先ずは青空文庫からかな。

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    2020年01月26日
  • 宮辻薬東宮

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    宮部→辻村→薬丸→東山→宮内

    リレーミステリーアンソロジー。それぞれの味があって恐ろしく面白く読みました。

    記念写真は撮られたのでしょうか?

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    2019年12月31日
  • 宮辻薬東宮

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    不思議なアンソロジー。
    微妙な繋がりで前作を受けて話が展開する。
    個別に読んでも面白い。
    普段はめっに読まないホラー系でした。

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    2019年12月26日
  • ほのぼのお徒歩日記(新潮文庫)

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    前口上
    90年代中ごろ、ミヤベのお江戸学習と腎臓結石治療のために、赤穂浪士討ち入りあとの泉岳寺までの道のりや、市中引き廻しのルート等々を歩いてみよう、と始まったこの企画、好評を得まして平成12年に文庫本「平成お徒歩日記」と相成ったようです。中島みゆきの歌とラジオ番組の中島みゆきの声が別人のように、宮部みゆきの小説とミヤベのエッセイが別人であることを、このとき世間は初めて知るのでありました。それにしても31pの写真のミヤベが若い!「おかち」と書いて「お徒歩」と、「どびんむし」と書いて「土瓶蒸し」と、変換しないワープロ「一太郎」が懐かしい。今回一編加えて新装完全版が出ました。

    あとがき
    前の文庫

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    2019年12月11日
  • 新装版 天狗風 霊験お初捕物控

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    宮部みゆきらしい少女のまっすぐな思いと、それを捻じ曲げようとする邪念や苦しみ。悲しみ。それをないまぜにして素晴らしい世界を作り上げる。
    時代小説の中に超能力をうまく、そしてあたかも本当のように見せる描き方は、リアルな小説を飛び越えて心に迫る小説。

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    2019年09月10日
  • 新装版 天狗風 霊験お初捕物控

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    ネタバレ

    結婚を控えた娘が突然姿を消した。
    「神隠し」と思われた直後、父親が殺人の疑いで捕らえられる。
    自白直後、父親は自ら命を絶つが、お初の身に不可解な出来事が降りかかり、新たにまた娘が「神隠し」に遭う。

    ”嫉妬と憧れ。美しさと醜さ。すべて表裏一体だ。”
    帯の文章が全てだろう。

    幸不幸は見た目の美醜で決まるものではない。
    けれども蝶よ花よと育てられ、自分の美しさに絶対の自信があった娘が幸せになれなかったとき、彼女がすがれるものは自分の美しさだけだった。

    これはとても哀しい話だ。
    幸せになれなかったから哀しいのではない。
    彼女の世界には、彼女しかいなかったことが哀しいのだ。

    「あんたは間違ってい

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    2019年09月08日
  • 新装版 震える岩 霊験お初捕物控

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    ネタバレ

    何の問題もなく幸せに生きてきたはずなのに、突如暗転する人生。
    それが自分の落ち度ではなく、世の中の理不尽のゆえだとしたら、その無念はいかばかりだろう。

    誰もが持っている、醜くドロドロした心の暗部。
    主人公のお初は人の目には見えないものを見、人の耳には聞こえない声を聴くことのできる特殊能力で、心の闇がもたらした悲劇を解決に導く。

    彼女の相棒は、ひょろひょろとしたやせっぽちの与力見習の右京之介。
    見かけに違わず剣の達人ではないかというお初の期待も空しく、見た目通りの頼りなさ。
    でも、お初と行動を共にするうちに自分の生き方を見直すことになる。

    ”お初どのは、持って生まれた力をいかしておられる。

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    2019年09月08日
  • 新装版 震える岩 霊験お初捕物控

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    宮部みゆきの得意な怪異物だが、青年の人間成長物語と相まって、読後感はとても良いもの。
    展開の中で赤穂の討ち入りと犬公方の話を絡めながら、やるせなさと市井の人々の人情溢れる会話と繋がりを入り交えて行くところは宮部みゆきのなせる技かと。

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    2019年08月21日
  • 新装版 震える岩 霊験お初捕物控

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    歴史に疎く赤穂浪士について全く知識がない私にはどこまでが本当の話なのかフィクションなのかわからないままサラリと読み進めた。
    だが、ペットを飼っている私にはお初さんの
    犬を殺めたくらいで?みたいな言い方は気になったが、野良犬は人を襲うから仕方ないよね。

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    2019年06月09日
  • 宮部みゆき全一冊

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    「宮部みゆき 全一冊」
    ファンならば必読。


    かなりのサイズ感だろうと覚悟していたが、内容をかなり絞った様で、よくぞこのボリュームに収めたな感がある。30年の道のり、単行本未収録の小説、エッセイ、対談と絞ったにしてもこのボリューム。


    デビュー作「我らが隣人の犯罪」の前年86年に推理小説新人賞以外にも歴史文学賞、小説現代新人賞の三賞連続最終候補に残っていた経歴があり、ペンネームが山野田みゆきだったとは知らなんだ。


    個人的には、「火車」「理由」辺りから、宮部みゆきと言う作家を知り出したのだが、改めてスーパー作家だなと感じる。きっと書評家や小説家から見れば、宮部みゆきの凄さはこれだ!と言

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    2019年05月22日
  • 新装版 震える岩 霊験お初捕物控

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    現代物のサイキック話より、時代物のサイキック話の方がしっくりくるような気がする。
    あの時代の方が、闇が濃かった気がするから…人の心の闇は今の方が濃いかもしれないけれど。
    このお初の能力、短編「鳩笛草」の貴子を思い出した。

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    2019年05月20日
  • 新装版 天狗風 霊験お初捕物控

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    霊験お初シリーズ、ファンも多そうなのに、続きが出てないのが残念。
    三島屋おちかに押されている?
    おきゃんなお初と元祖草食系の右京之介とのやり取りが好きなんだけどなぁ。

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    2019年05月18日
  • SF JACK

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    計11作収監。どれもコンパクトながら、難しくて・・・。だけど、どの作品にも流れているのは、”人はどう在るべきか”という問いなのだと思う。難しかったが、面白かった。

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    2019年05月07日
  • 宮部みゆき全一冊

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    作家生活30周年記念のスペシャル本。
    単行本未収録の小説やエッセイ、対談を収録。
    作家生活&全作品年表有り。自作の朗読CD付。
    インタビューや対談での、作品構築の裏話が楽しい!
    いしいひさいち氏の漫画も楽屋話っぽくて笑えました。
    書評も上手だなぁ・・・って、あれだけバリバリ執筆していて、
    TVゲームやって、更に読書しての書評。
    対談でもかなりの数の読書していることが窺えて、驚くばかり!
    奥付に「山田家」の人形焼の写真があって、ほっこりしました。
    あの箱の包み紙は、七不思議ですし(^^♪

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    2019年04月02日
  • 宮部みゆき全一冊

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    作家30周年を記念して、未収録小説、未収録エッセイ、未収録対談をまとめたもの。

    小説の裏話があったりしてけっこう面白かった。

    対談は、他の作家の短編を選ぶものより、宮部氏の作品に関係する話がおもしろかった。

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    2019年03月24日
  • 宮部みゆき全一冊

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    【収録作品】立ち止まって振り返る30年の道のり-作家生活30周年記念超ロングインタビュー-/殺しのあった家/泣き虫のドラゴン/あなた/「受賞の言葉」ワンダーランド/前戯なき戦い-漫画- いしいひさいち/異常気象のわたし/文庫の海に漕ぎだして/階段の途中に/作家の一日/なんでもありの船の旅/うちのパソコンの呟き/『この世の春』挿画ギャラリー/ラストシーンは決まっていた/フィクションとノンフィクションはぐるぐる巡回している 佐藤優/理不尽な世界と人間のために 津村記久子/藤田新策画廊「新潮文庫」装画のすべて/進化する悪意-『ソロモンの偽証 第Ⅰ部 事件』刊行開始記念インタビュー/-ソロモンの仮説-

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    2018年12月16日
  • 宮部みゆき全一冊

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    ネタバレ

    読み応えあったぁ。
    ”火車” ”理由” ”模倣犯”この3つは読まなくてはね。
    スティーブン・キングにも影響受けていたんだ。
    両者、稀代のストーリーテラーだものね。
    キングの”デスペレーション””レギュレイターズ””呪われた町””キャリー”これらもチェックだわ。
    私の好きな久世光彦氏とも対談してたのね。
    お写真を拝見すると二重瞼のとても親しみやすいお顔立ち
    (絶対いいひと)枯れない才能に脱帽!

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    2018年12月09日