あらすじ
失われた日常を取り戻すため、ワタルは異世界へ旅立った。目指すは、どんな願いでも叶えてくれるという女神のいる「運命の塔」。愛すべき仲間たちと心をひとつに、ワタルは数々の困難に立ち向かう。
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こんなん小5のガキに背負わせる重荷じゃねえよ…… スーファミ後期からプレステ時代に出ていたJRPGを思わせるイベントの数々を上巻でもう嫌になるくらい詳細に記載した現実やワタルの心情にリンクさせ、どう解釈してどう折り合いをつけるかお前次第だ、と突きつけるのが今回。アクションイベントはワクワク一方で心情パートが突き刺さりまくる、最高。
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勇者という無敵感と、小学生という頼りなさの二律背反が、ドット絵のゲームのようなノスタルジーを掻き立てます。
おっさんだから…とかじゃないと…思う。
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RPGをプレイしているかのような読後感。
ボリュームがすごいけど、それを感じさせない面白さ。
中巻ではやっと冒険らしい冒険が始まった!という感じ。
ワタルがの行動がやっぱり子供だなぁと思う部分もあったりするけど、時折小学生とは思えない行動をとったりして、この冒険を通じて確実に成長しているのが分かる。
一緒にいる仲間たちが良い雰囲気というか、ワタルをいい感じに成長させてくれてる気がする。
この巻は偏見や差別とか辛い出来事が多かったし、最後には不穏な感じで終わったけど、最後はどうかハッピーエンドになりますように!と願う。
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主人公のワタルがファンタジー世界を旅する勇者になるところからスタート。
現世での弱々しさが嘘のように、さまざまな問題や障害に果敢に挑み進んでいくワタル。
キャラクターの動きだけでなく、幻界の美しさも丁寧に描写されていて読むのが非常に楽しかった。
情景描写に関して手法として様々な書き方があるかと思うが、ブレイブストーリーではキャラクター目線でわかることだけでなく、キャラクターが感知できない神様視点での描写が多い。
一歩間違えるとめちゃくちゃつまらん本になってしまうところだが、著者はその辺がすごく上手だと思った。
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幻界の冒険
幻界の町は役割がハッキリしてる。
交易の街、職人の町、牧畜の町、悲しみの町、学者の町
宝玉を求めて旅をしながらワタルは幻界の問題と自分の問題に悩みもがく。
幻界は人や犬、猫、竜、トカゲ? 様々な種族が暮らす世界。
差別や宗教問題による争い事もある。
現世と合わせ鏡の世界で幻界の治安を守るハイランダーとなって仲間と共に進むワタルと、ひとりで現世での運命を変えるためだけに突き進むミツル。
たまにワタルとミツルが出会うけど、二人の世界は全然違う。
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上巻での亘の旅立ち理由がやや現実逃避的でしっくり来てなかったんだけど、やっぱりワンネスとか目醒めの方向に持っていくんだな。
現世の亘の境遇といい、自分の内側と向き合う幻界の旅といい、小学生にも容赦ないわ宮部さん…。
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中巻で一気に物語が進み、亘も大きく成長した。
トローン、主役ではないけれど好きなキャラクターの一人で苦労人な感じがよい。それに最初の廃教会での戦闘は、RPGをプレイしているようで本当におもしろかった。スリルがたまらない。
ミツルは相変わらず思い描いたような優等生でワタルよりも二歩も三歩も先を進んでいる。なんだかんだ現世でのお母さんのガス栓事件といい、魔病院といいワタルを助けてくれる。ミツルの装備が好き。
自然を人間はいいようには変えられない。北の凶星はそれを象徴していて、不穏で、物語を一気に物々しい雰囲気に変えて、これからのワタルとミツルの行く先が気になる。みんなが幸せになる世界があればいいのに、と願わざるおえない。
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ワタルの心の動きがとても丁寧にわかりやすく表現されているので感情移入しやすい。幻界での仲間とのやり取りの中にもストーリーがしっかり作り込んであってのめり込み要素抜群。
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異世界における亘の旅は続きます。 ただのファンタジーでは終わらず、しっかりと社会への批判も入っているし、誰もが持っている心の闇も言及している。 宮部みゆきはゲーム好きそうな文章書くな、とおもってたら彼女はゲーマーでし
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前半は、幻界での亘の冒険譚。RPGのゲームを詳しく説明したような内容。
ゲームに疎い私からしたら、すこし読みづらかった。
でも後半は打って変わって、俄然面白くなってきた。幻界が亘の心を映して姿を変えることの意味。己と姿形の違うものを嫌ったり、考えの違うものを退けたりする心は亘の中にあるため、幻界でも同様のことが起きる。
たとえ亘が自分の運命を変えたくても、ただ女神に頼んで変えてもらっても、意味がないということ。
亘がそれを知ってから、下巻でどう行動するのかが楽しみ。
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RPGの様な異世界に飛び込んだワタルは、ゲームの主人公となり、運命を変え、失われたものを取り戻すため、運命の塔を目指す。
ワタルは、一緒に旅する仲間を得て、異世界の各地を巡り、成長しながら試練を乗り越える。
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自分の心に余裕がある時期なら、手に取らなかっただろうと思う。
まず、思いのほか、おとぎ話の世界ではない、現実の出来事を語る第1部が長かった。上巻はほとんど第1部である。だからといって退屈だというわけではない。現実でうまくいかないことがある。別の世界に導かれ、冒険を続けていくうちに、不思議と現実の厳しさにも相対できる素質が備わっているーおそらく、この物語はそういう話だ。
そういう枠組み自体、もしかすると珍しいものでもないかもしれない。加えて、両親の離婚という「困難」も、現代ではありふれてさえいるのかもしれない。
それでも、第1部には、人生には簡単に答えが出せない問いがあって、しかも誰にでもそれに直面することがあるのだということを感じさせる。家を出た父は勝手だと、ワタルと一緒に読者も感じる。けれど、ワタルの父に近い年齢になった今だからそうも思うのかもしれないが、彼にもまた理があるかのようにも感じる。
中巻に入り、幻界でも、小学生の主人公にはシビアに感じられる試練がある。特に、嘆きの沼の場面は…。おとぎ話の世界にも民族間の争いや宗教上の対立がある。「半身」の理不尽がある。幻界の試練は、選択したり決断したりすることの困難さを、現実界と同じように提示している。私が一番苦手な問題。決断しないといけないということ。。
ファンタジーにはよくある要素を漏れなく含んでいる王道という気もするが、問題の設定の仕方がある意味、現実らしくていやらしい。愛と勇気だけでは解決できない解決があるということを知る、ということなのだろうか…?
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ガサラで殺人犯に間違われ、真犯人を見つける。ハイランダーと出会い、そこから教会での玉探し。死霊との戦い、脱出。ミーナの身の上について。リリスに向かう途中でサーカス団に報告。ロンメル隊長との出会い。リリスの差別体制について知る。魔病院に誘き寄せられて殺されかけるもミツルに助けられる。竜巻に飛ばされて嘆きの沼まで飛ばされる。父の不倫相手の女にそっくりな女と出会い、その人が幻界でも同じような事情だと知る。ティアズヘヴンで休養。沼で溺れかけているドラゴンを助ける。父にそっくりなヤコムに出会い、ヤコムとその不倫相手の女を殺す。
サーカワでキキーマとミーナと再会する。甘い声に現実を突きつけられる。
ルルドの天文台に向かい、ハルネラについて聞く。ルルドで第二の宝玉を手に入れる。一旦現世に戻って母と再会。ハルネラの公表によって世界情勢が悪化。助けを求められた場所に行くにはドラゴンの力が必要で、ドラゴンを呼ぶためには笛を作らないといけず、リリスに向かう。リリスは酷い惨状になっていた。
中巻では様々なことが起きた。書きだすだけでこれだけある。読み終わる頃にはそういや殺人犯に間違われてたなあ……と感じた。上巻は「これだけページ数あったにも関わらず体感での出来事はそんなに多くないな」と感じたが、中巻はその逆で、このページ数の中にいろんなエピソードが詰まっていたな、と感じた。
超王道ファンタジーだが、展開に飽きは感じない。むしろ王道な展開にわくわくする。ドラゴンを助けたことで、通常では行く事さえできない場所に行ける可能性があり、その道具を作るためにかつて訪れた街(リリス)に戻る、という展開なんかはまさに王道ファンタジーであり、RPG的だなと思った。
中巻を通してワタルの精神的な成長も凄くいい。二度目の現世戻りで母に再会したところの会話がとてもよかった。下巻でどんな結末になるのか楽しみだ。
Posted by ブクログ
ちょっとご都合展開が多いかな…
ワタルのピンチにタイミングよく誰かが助けに来たり、困っているときにピンポイントでその場面で使えたら便利だなって魔法を使えるようになったり。
冒険を通して成長している途中だからと言われたらそれまでなのですが。
ハイランダーとしての仕事も何気に何もしてないような。
立ち寄る町々で問題があり、それを解決しないままぶつ切りで次の町へ行ってしまうので、えっこの問題何も解決してないけどいいの?!と思ったり…
展開的に下巻で回収される感じでもなさそうなので、たぶんここら辺は読み終わってもモヤモヤが残りそう。
ここまで来たら下巻まで読み切るけど、どうか読み終わった後に面白かったと思える結末であってくれ〜