宮部みゆきのレビュー一覧
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書かれた時期によって文章のテンションの違いがすごい そこもかなりおもしろかった
小説にでてくる島流しや市中引廻しがどんなかんじなのか具体的に書かれていてよかった
名古屋の味噌カツが口に合わなかった話、愛知県民が読んだら悲しむぞ…っておもった まあ自分が食べ慣れてる味噌以外は微妙というのもわかるPosted by ブクログ -
怪談話に感動の要素があるところが、読み続けられる秘訣だと思う。
ゾッとする場面ももちろんあるけれど、親子愛や友情、恋情、寛大な愛情がどの話にも埋め込まれている。Posted by ブクログ -
宮部さんの時代小説好きです。
ただ怪談系はそもそも好きではなかったので、
こちらの作品(シリーズ)は敬遠してました。
ところが、読んでみたら流石でした。
最後まで楽しんで読めました!お話が面白く、文章も好みなのかも。
次作も読みます。Posted by ブクログ -
ちょっとしたきっかけで不幸な事件に巻き込まれてしまい、その屈託を抱えて生きている市井の人々がたくさんいる。誰にも話せずに蓄積した想いを、変わった趣向の百物語という形で吐き出させることによって解放することを目指すような内容でした。
幾つもの物語の関係者が最後に力を合わせて大きな力に対抗する構成は読み応...続きを読むPosted by ブクログ -
とても可愛い生き物。
お互いが想い合っているのに一緒にいる事はできない。お互いの身を守るには一緒にいてはいけない。
人間と人間でないもの。ただそれだけで、こんなにも切ない。Posted by ブクログ -
「開けずの間」に巣くった行き違い神は、その人の願いを叶える代わりに、それに見合う命をくれという。誰でもいい、おまえが名指しすればいいと言って、次々と命をとっていく。人は弱く、欲をかくものだから、その弱みにつけこんで、命は差し出され、とられていく。なんでそんな浅はかな、と思うけれども、渦中にあってはど...続きを読むPosted by ブクログ
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異世界における亘の旅は続きます。 ただのファンタジーでは終わらず、しっかりと社会への批判も入っているし、誰もが持っている心の闇も言及している。 宮部みゆきはゲーム好きそうな文章書くな、とおもってたら彼女はゲーマーでしPosted by ブクログ
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まさに主人公・亘のブレイブ(勇気)ストーリーという名に相応しい内容だった。
壮大な世界観のお話で、壮大過ぎて最後の方私が忘れているようなことも、作者がきちんと伏線回収してくれて、なんて親切。
それにしても、亘の台詞や考え方はどう考えても小学5年生に思えないほど大人びていたというか、やや無理やり小学生...続きを読むPosted by ブクログ -
前半は、幻界での亘の冒険譚。RPGのゲームを詳しく説明したような内容。
ゲームに疎い私からしたら、すこし読みづらかった。
でも後半は打って変わって、俄然面白くなってきた。幻界が亘の心を映して姿を変えることの意味。己と姿形の違うものを嫌ったり、考えの違うものを退けたりする心は亘の中にあるため、幻界でも...続きを読むPosted by ブクログ -
本タイトルにもなっている『泣き童子』。
制裁を受けずに暮らす悪人が最後にはその報いを受けるというのは読者の望むところ。 でも何より恐いのは、その報いは悪人の奥底に葬ったはずの悪事が無意識に自らを苦しめ、恐怖に落としいれるということ。まさにこの話がそう。
『小雪舞う日の』に出てくる紅半纏の半吉...続きを読むPosted by ブクログ -
2022/6/3
忘れてたシリーズ。
久しぶりに読んだらやっぱり宮部みゆきは読みやすい。
スルスルとページが進む。
切なかったり悲しかったり憤ったり絶妙だよなぁ。Posted by ブクログ -
読む前は、宮部みゆきがファンタジー??一体どんな作品なのか?とイメージがつかなかったけれど、上巻はほぼ現実部分で、なるほどこういうことかという感じ。子ども視点で描かれてこそいるものの、父親の不倫からの離婚劇という何ともドロドロな設定。子ども向けなのに?と思いはするが、3組に1組が離婚する時代。子供に...続きを読むPosted by ブクログ
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出だしがかなりキツいのだけれども、
幻界にきてしまったらあとは一気読み。
旅の仲間との出会いと別れ。
自分の運命を変えるためにやってきた
ワタルとミツル、ふたりの旅人の運命を追う、
壮大な物語。
現実だけではなく、幻界でも割と残酷な運命に立ち向かうことになるんだけれども、そのへんが容赦ないのは...続きを読むPosted by ブクログ -
久しぶりの宮部みゆき。三島屋百物語の第4冊。筆致が簡易かつ深い表記で淀む所がない。特に会話調文章で誰の発言か読み直すような面倒がない。時代小説でもこなれていない作者は、妙に難解な表記の割に、人物描写がこなれていないため会話文で実力が分かる。第一分冊から読むべき本。Posted by ブクログ
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このシリーズを、もう一度読み返している。
話の面白さもそうだし、人とつき合い方もそう。
こういう優れた小説が、手軽に読めるという幸福を。Posted by ブクログ -
生者の魂と死者の魂は共鳴している。そんなことをこの本から感じた。その境は薄皮一枚しかなく、行ったり来たりしているのではないか⁈
「まぐる笛」のみ「荒神」を彷彿させる異質さがあったが、さすがの怪異譚。
宮部みゆきと重松清は何を読んでもハズレが無い安定のストーリーテラーだ。Posted by ブクログ -
逃げ水
藪から千本
暗獣
吼える仏
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途中までしか読んでなかったこの本.
最近借りた本がこのシリーズだったので 最初から読み直し.
本の題にもなっている「あんじゅう 暗獣」がホロリときて良かった.
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とにかく 怖いのは 「人」だと.
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そして 読み終わってあらすじをコピーする為に調べたら あれ...続きを読むPosted by ブクログ