宮部みゆきのレビュー一覧
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宮部みゆきの時代小説を初めて読んだんだけど、この人はめちゃくちゃすごい作家さんなのでは?
いやもうそれは誰もが知ってる当たり前のことなんだろうけども。
去年初めて宮部みゆきの本を読んで思ったよりも面白くて、もっと読みたいと思いながらも何を読むべきか迷っていた。
「さて、百物語の始まりです。」という帯の文句に惹かれてこの本を選ぶ。
百物語ってことは昔から伝わる怖い話を宮部みゆきが語るのかなと思ったけど全く違う。
ホラーだとか、おどろおどろしい話が出てくるかと少し怖かったんだけど、そういう怖さとは違う怖さ。
ああ、語彙力!
人を殺めるだのはあるけれども、不可思議で哀しくて切ない。
解説で「怪談によ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・賽子(さいころ)と虻
・土鍋女房
・よって件のごとし
日本の神様って、あらゆるところに存在して、様々な姿かたちをしているのに、やることがどうにも人間臭い。
『賽子と虻』は、主人公たちの村で信仰している神・ろくめん様の、賽子賭博での大負けがそもそもの話の発端となる。
ろくめん様は、賭けの相手である虻の神を一緒に祀ることで負けをチャラにしてもらうのだが、巡り巡って主人公の餅太郎の姉が虻の神に祟られ、死に瀕する状態になる。
大好きな姉を救うため、餅太郎は姉の祟りを飲み込み、神様の賭博場で神様たちのお世話をすることになる。
この餅太郎が、読んでいると「幸福の王子」に思えてくる。
自分だっ -
Posted by ブクログ
三島屋シリーズ8作目。収録作品は3編とシリーズの中では少な目な印象ですが、作風は今回も幅広かったです。「あんじゅう」ラインの想像するだにかわいらしいものもあれば、がっつり化け物と闘う話まで。今、一番宮部さんが想像力を自由に発揮できるのが、この三島屋シリーズなのではないかと思います。
「載子と虻」
巨大な虻に連れ去られた男の子、というのっけからとんでもない設定で始まる作品。ただその書き出しが出落ちにならず、少年の奮闘、かわいらしい出会い、異界の奇妙な神たちと、宮部さん得意の少年ものと奔放な想像力、そして描写力がストーリーを引っ張っていってくれます。
二編目が「土鍋女房」
代々船渡しを営む兄妹