宮部みゆきのレビュー一覧

  • 泣き童子 三島屋変調百物語参之続

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    ネタバレ

    第2話 泣き童子
    親子にとってなによりも怖いだろうなと。
    子供は時に繊細すぎて怖く感じる時もあるから、少しわかる。
    だとしても、末吉は何も悪くないし、誰が1番悪いとかも言えなくて、だからといって、あの親子は潔白かと言えば絶対にそうでは無い。
    辛かったなぁ。

    第3話 小雪舞う日の怪談語り
    お勝のあばたを嗤っていた母娘を懲らしめる肝煎役とその文化友達??とても良かった。
    「お勝は深々と頭を下げた。老人も目礼を返してきた。その、見える方の目も見えぬ目も、潤える眼差しは温かい。」お地蔵さんがおえいのために、山から降りてくるのがすごくあたたかい、

    第4話 まぐる笛
    宮部みゆきさんの書く、妖怪?化け物

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    2025年05月24日
  • おそろし 三島屋変調百物語事始

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    時代小説でハマったの、この作品が初めてだ。
    二作目を読んでみたいと思ったのも。
    怖くて優しくて泣ける怪談か…面白いな。
    百物語形式のため当然ながら怪異は登場するけど、面白いのはそこではない。
    語り手の心の暗部を抉り出して浄化するようなストーリーが魅力なんです。

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    2025年05月20日
  • 魂手形 三島屋変調百物語七之続

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    3話目の魂手形はスーッと冷えるような、夏にぴったりな怪談?百物語?しかし人の温かさも感じられるような、素敵な物語でした。
    1話目の焔太鼓は宮部みゆきの百物語を感じられるような、悲しくも多くの人の思いを抱くような、そんな物語だと思います。

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    2025年05月16日
  • 魂手形 三島屋変調百物語七之続

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    第一話 火焔太鼓
    第二話 一途の念
    第三話 魂手形

    百物語なんかしてると、この世の業を集めますよー。江戸は神田の袋物屋三島屋では、風変わりな百物語が続けられている。語り手一人に聞き手も一人。主人の次男富次郎が聞いた話はけっして外には漏らさない。少年時代を木賃宿で過ごした老人が三島屋を訪れた。迷える魂の水先案内を務める不思議な水夫に出会ったことがあるというー。
    三島屋に嬉しい報せも舞い込み、ますます目が離せない宮部みゆき流の江戸怪談。

    第一話 不思議な力で火災から村を防ぐ太鼓の話
    第二話 顔がそっくりの3人兄弟と妹が助け合って屋台で働く話
    第三話 迷える魂を運ぶ水夫の話
    第三話の最後にま

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    2025年06月03日
  • 三鬼 三島屋変調百物語四之続

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    第一話 迷いの旅籠
    第二話 食客ひだる神
    第三話 三鬼
    第四話 おくらさま

    三島屋の黒白の間で行われている変わり百物語。語り手の年齢や身分は様々で、彼らは正しいことも過ちもすべてを語り捨ていく。十三歳の少女は亡者の集う家の悲しき顛末を、絶品の弁当屋の店主は夏場に休業する理由を、そして山陰の小藩の元江戸家老は寒村に潜む鬼の秘密を語る。聞き役に従兄の富次郎も加わり、怪異を聞き積んでいく中でおちかにも新たな出逢いと別れがありー
    恐ろしいけど面白い三島屋シリーズ第四弾!

    第一話絵であの世とこの世をつなげた離れ家の話。
    第四話で、青野利一郎退場。瓢箪古堂の若旦那勘一登場。聞き捨てでなく、初めて語

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    2025年05月12日
  • 泣き童子 三島屋変調百物語参之続

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    第一話 魂取の池
    第二話 くりから御殿
    第三話 泣き童子
    第四話 小雪舞う日の怪談語り
    第五話 まぐる笛
    第六話 節気顔

    三島屋伊兵衛の姪おちか一人が聞いては聞き捨てる変わり百物語が始まって一年。幼なじみとの祝言をひかえた娘や田舎から江戸へきた武士など様々な客から不思議な話を聞く中で、おちかの心の傷も癒えつつあった。ある日、三島屋を骸骨のように痩せた男が訪れ「話が終わったら人を呼んでほしい」と願う。男が語り始めたのは、ある人物の前でだけ泣きやまぬ童子の話。童子に隠された恐ろしき秘密とはー
    三島屋シリーズ第三弾!

    第四話に青野利一郎登場。おちかの揺れる心がみてとれる。良い傾向だと思う。話はど

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    2025年05月12日
  • はじめての

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    この本を読んでからYOASOBIの曲を聞くと、あぁあのシーンだ!と頭に映画のようにイメージが浮かび、すごく心に沁みます。
    作家さんもYOASOBIも天才!
    楽曲とセットで楽しむのがオススメです!

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    2025年05月11日
  • はじめての

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    宮部みゆきさんは初めまして。
    たったの47ページなのにすごい世界観。

    森さんはカラフル以来。
    泣いたー!!好きだーこういうの。
    きらきらしていて、今の自分を全肯定してくれてすごい好き。
    そっと力をくれて寄り添ってくれる作品集でした。
    2025.05.06

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    2025年05月06日
  • あんじゅう 三島屋変調百物語事続

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    ネタバレ

    三島屋変調百物語第2弾、第一話「逃げ水」では、淋しがり屋の神様「お旱さん」との出会いを通じて、神を敬い怖れる江戸時代の生き方が伝わってきた
    素直で純粋な少年と三島屋の人々の絆が温かく、読後感が良くほっこりした気持ちになる
    第四話「吼える仏」は、偽坊主・行然坊の回想から、仏様と共に暮らす人々の信仰と人の良心の脆さを描き、宗教の持つ複雑な力と時代を感じさせ、行然坊の最後の言葉に作者の思いが込められている
    心に残ったのは第三話「暗獣」、真っ黒なもののけ「くろすけ」と老夫婦の交流は、付喪神とは思えない愛らしさと切なさに溢れている
    くろすけの健気な姿や、夫婦との絆が深まるほどに訪れる別れの悲哀に、思わず

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    2025年05月05日
  • おそろし 三島屋変調百物語事始

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    ネタバレ

    ①曼珠沙華 藤吉、兄:吉蔵のお話し。
    ②凶宅 父:辰二郎、娘:おたかさん達家族、鍵の師匠:清六、その孫:清太郎のお話。
    ③邪恋 おちか、松太郎、良助のお話。
    ④魔境 お福、お彩、市太郎、鉄五郎、おかね、お吉のお話。
    ⑤家鳴り 蔵のお話。

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    2025年05月04日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    有名作家が執筆したホラーアンソロジー。不思議な話、怖くない話もある。
    個人的に好きなのは三津田信三さんと小池真理子さんの話。
    三津田さんの話は想像するだけで怖くゾッとした。似ているかもしれない、って序盤で言われてる「竈の中の顔」を読んでみたいなと思った。
    小池さんのはほんわかする話から一変して困惑したまま終わるのが良かった。

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    2025年05月04日
  • はじめての

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    ユーレイ、ヒカリノタネが今の私に刺さる話だった。
    特にユーレイ。狭い世界の中で息継ぎも上手くできずにパクパク意味もなく口を開けていたあの頃にこんな体験できたら救われただろうなって。
    物語のうしろには暗い影が浮かび上がるんだけど、それをあまり感じさせないユーモアのある話。
    YOASOBIの楽曲も聴かなきゃ。

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    2025年05月02日
  • はじめての

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    audible86冊目。

    YOASOBI感はあまりなかったけれど、どの物語もそれぞれ独特の世界観やメッセージがあり、面白かったです。
    作者名をほとんど気にせずに読み始めてしまったけれど、どれも注目の作家さんばかりで後から驚きました。

    「はじめての」お話だから、中高生は共感しながら読んだり、生きるためのヒントを得られたりするかも。
    もちろん大人が読んでも、みずみずしい気持ちを思い出したり、新しい気づきがあったりして楽しめます。

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    2025年04月26日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    内藤了の家ホラーが段違いで恐ろしかった。芦花公園の河童の話もここ最近の世相を反映したホラーという点で面白い。小池真理子の最後の作品は、アンソロジーの最後にふさわしい切なさがあってよかった。

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    2025年04月20日
  • ぼんぼん彩句

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    さすが俳句をテーマにした本。
    風景や心情の描写がシャープで個性的。
    俳句の言葉をキーワードに、
    こんな物語が生まれるのかと感心するばかり。
    強烈な執着心を持つ人、善悪基準のたがが緩んだ人が目立つように感じた。
    それぞれ不気味だけど、どこか腑に落ちる面白い話ばかりだった。

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    2025年03月21日
  • はじめての

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    好きな作家さんたちの短編集で、全部楽しめた。
    島本さんはこんなテーマで書くんだなと驚き。
    辻村さんは変わらず優しい世界。
    宮部さんは難しいところは流してしまったけど、面白い世界。
    森さんは他の作品ももっと読みたいと思った。

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    2025年03月19日
  • 黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続

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    ☆4.8
    宮部みゆき氏のもしかしたら、最高傑作と云えるシリーズになるのかもしれない。
    「火車」が宮部氏の作品を知るきっかけでした。
    この作品には度肝を抜かれ、直後財前さんの2時間ドラマで、観てまた震えた。
    本作は、実に緻密に作り込まれたものかたりで、油断をしていると、これが伏線だったのと思うことが多い。
    隠れキリシタンの大名のものかたりなのだが、ここに述べられている宗教観は日本人の私にはなかなか理解に苦しむ。深い考え方の数々に、改めて、読み返すことがあるだろうと思う。

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    2025年03月14日
  • 三島屋変調百物語 4

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    完結

    かの屋敷にみなが。これまでの話が全て伏線かのように。
    出てくる人たちは姿だけでは正直誰が誰やら・・・、なのが難点。
    もっと続いても良かった様に思うが、お疲れ様でした。

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    2025年03月06日
  • 三島屋変調百物語 3

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    鏡というものの力や怪異としてはオーソドックスではあるが
    やはり人の情念を交えているので実におそろしくも哀しい。
    ヒキはクライマックスへ。

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    2025年03月06日
  • 三島屋変調百物語 1

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    百物語

    コミカライズされてたのには気づかなかった。
    さっぱりした絵柄が好み。
    あとがきで、割愛された部分があるとのことだが、
    はじめから連載の長さが決まっていたのだろうか。

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    2025年03月05日