宮部みゆきのレビュー一覧
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いやー面白かった!
なんて豪華なアンソロジーなんだ!?と思って手に取ったけど、どれも期待を裏切らない良作でした。
宮部みゆきだけ、とても良かったけどミステリーじゃなくてファンタジーの方で来ちゃったな、サブタイトル見るに、発注と違うんじゃない!?とは思ったけど…笑
"はじめての"というテーマだったけど、この本自体がそれぞれの著者の作品をはじめて読む読者を想定してるのかな、と思うくらいそれぞれの作家さんの色が全面に出てるというか、めちゃくちゃ"らしい"作品で、従来のファンの人にも読書初心者にも嬉しい本だったと思う!
女流作家あんまり読まないんだよね、という人にもおすすめしたい一冊だった〜 -
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ネタバレ【あらすじ】
「はじめて」は、いつも痛くて、少し優しい。
日本エンターテインメントの最前線&最高峰!
日本を代表する4人の直木賞作家と、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが奇跡のコラボレーション!
小説のテーマは、「はじめて〇〇したときに読む物語」。
これらの小説を原作としたYOASOBIの楽曲が、2022年中に順次配信リリースされます。
「『私だけの所有者』ーーはじめて人を好きになったときに読む物語」(島本理生)
「『ユーレイ』ーーはじめて家出したときに読む物語」(辻村深月)
「『色違いのトランプ』ーーはじめて容疑者になったときに読む物語」(宮部みゆき)
「『ヒカリノタネ』ーーはじめて告白したときに読む物語」(森絵都)
【個人的な感想】
『私だけの所有者』と『ユーレイ』が好きだった。
『私だけの所有者』はアンドロイドと所有者との絆が切なかった。
この小説を読んで私は、SF系と青春系?の小説が苦手なことを再確認した。 -
Posted by ブクログ
読書が初めて、久しぶりの人でも、YOASOBIさんの素晴らしい楽曲と共に気軽に読める、素晴らしいコンセプトの作品です。読書体験というより、エンタメ体験です。
読書慣れしてる人でも短い文字数の中での各作家さんの表現力や個性を味わいながら、音楽とのコラボという新鮮さは他にないので、お勧めしたい。
この本をプレゼントしてくれる人がいたら、死ぬほどセンスが良いと思います。
Ayaseさんが凄すぎることを認識できるのでYOASOBIファンは絶対読むべきです(私はファンクラブ入ってないですが、入りたくなりました)
私だけの所有者は、
島本理生さんが普段重ための恋愛小説で書くような、所有されることを求める女性の気持ちをアンドロイドに置き換えている、面白い構成だと思いました。
手紙の主がどこかで繋がっていたり、必ずしもハッピーエンドにならないことも、島本さんらしさを感じました。最近の島本さんよりも、駆け出しの頃の重さを感じで、女性が好きな感じかもしれません。
ユーレイは、
辻村深月さんらしい少年少女の心理をたった30-40ページで丁寧に描写して、かつ、プチオカルト、プチミステリーの要素や、明日への活力にもつながる前向きさもある、子供達にオススメの作品でした。この作品を読んだら、ちょっと小説を好きになってくれるんじゃないかなと。教科書に載せて欲しい作品です。
色違いのトランプは、
異世界系は最近漫画でもめちゃくちゃ多いジャンルになりましたが個人的には正直うまく頭でイメージを作れず避けていました。でも作品を読んだ後にYOASOBIさんの「セブンティーン」のMVを見てからもう一度読み返してそのイメージを元に読んでみたらめちゃくちゃ面白かった。こうやって、頭のなかだけで考えずに音楽を先に聴くスタイルがあるんだと思わせてくれたのはこの作品でした。
ヒカリノタネは、
タイムスリップ恋愛という王道を扱いながらも、登場人物がみんな知的で行動も言葉も面白くて、ロマンチックだけじゃないのがよかったです。
今自分自身も、恋の告白ではないけど大事な人に大事であることを伝えるシーンを控えていたので勇気をもらいました。
YOASOBIさんの「好きだ」が好きな人は、絶対に読むべきです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
浮遊する水 鈴木光司
これあれじゃね?仄暗い水の底のやつって思いながら読み終わったら仄暗い水の底だった。びっくりした。
猿祈願 坂東眞砂子
ラストが本当に怖かった。不倫許せない人間なので、いい気味とか思えそうだったけれどもそんなこと吹っ飛ぶぐらい怖かった。読み終わってからヒェって声出た。
影牢 宮部みゆき
怖かった〜。語り口調の小説苦手なのに、すっと頭に入るのはさすが。驚くほどのどんでん返しはなかったけれど、ため息が出る感じの気持ち悪い怖さ。ずっとへばりつくような不気味さというか不快感があって、最後にそれがなんとなく意味がわかる感じ。
集まった四人 三津田信三
読んでる間ずっとぞわぞわしてた。一緒に居る人間がだんだん人外に思えてくるときの世界が歪むような恐怖感、大好きだけど本当に怖い。足元が急にフワフワするというか、世界全部が曖昧になる感じ。
山荘奇譚 小池真理子
不条理というか、整合性が無いというか、いつの間にか眠っていて夢を見ていたような話。でも背筋は冷える。
登場人物のディテールがとても良くて、人物にフォーカスしやすいから、ぐっと感情移入してしまうのだと思う。このかたの作品読み続けたら気が触れそう(悪口ではない)
バースデー・プレゼント 綾辻行人
最初から最後まで「?????」だった。なんだこれ?綾辻行人が読んでみたくてこの本読んだんだけれども、こういう作風なの??ホラーというよりはグロテスクな絵本みたいな話。
迷い子 加門七海
〇〇と思いきや、××と思いきや、△△と思いきや、⬛︎⬛︎というオチ。話が二転三転する割に単純で、難解な言葉を使って翻弄してやろうという思惑が透けて見えて、好みではなかった。オチも読めたし。
東京住まいではないので情景が思い描けなかったのも入り込めない理由の一つだと思う。
赤い月、廃駅の上に 有栖川有栖
これまでははなんとなく背中がじんわり寒くなるような静かな話だが、これは明らかに暴力性が高い「怪異」のホラーだった。電車にもっと興味あればもっと楽しいのかも。 -
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読む前に、池澤夏樹の読書術が云っている様に、事前に目次を読んでだいたいの読書計画を立てた。既読の本は4冊のみ。あと150冊は未読、かつ小説が少ない。宮部嬢は(私も!)、あくなき好奇心の赴くままに読書しているのである。或いは俳句本や江戸本や怪談本が多く、(当たり前だけど)自分の創作の参考のために本を選んでいる。
だから、書評の内容に対する書評は、出来るだけしないようにしよう。読みたい本は作るまい。キリがない。この本から受け取るのは、レビューの書き方に限定しよう。前回も書いたが、短くてわかりやすくて、尚且つためになるレビュー、つまり「読まれるレビュー」を宮部嬢は書いているはずだ。学ぶとしたらそこだ。
この時点で、340字。もう読まれるためには限界に近づいている。止めるべきだろうか?
340字は、本書のお薦め書名、著者、見出し含めた一枚分の字数で、今回宮部嬢はここで止めてる場合が多い。後半分は、本の中の写真や絵を載せている。宮部嬢は兎も角「読まれる書評」を書く。私の様に自分のためのメモなど書かない。為に、字数が減って原稿料が減ることも厭わない。
時には冒頭掴みで惹きつけ、
時には末尾に要約畳みかけ、
時には豪華二本立てで攻め、
時には小説家裏話を打明け、
時には漫画1頁解説で終始、
時には読者を焦らして落し、
時には新鮮な視点を提示し、
時には自ら半生を振り返り、
時には3/4を引用で埋めて、
時には巷の話題とコラボし、
時には注目新人を発掘する。
私も叶うことありませんが、宮部嬢のあとをついてゆきます。自分用に時々長文になるのはお許しください。(ここまで約670字)
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皆さん大好き「三島屋変調百物語事始」。
袋物屋の親戚・三島屋に身を寄せることになったおちかに、江戸の人々が語っていく百物語。
第一話「曼珠沙華」
第二話「凶宅」
第三話「邪恋」
第四話「魔鏡」
第五話「家鳴り」
曼珠沙華、凶宅、魔鏡といった、古くから使われてきた恐怖のモチーフを用いながら、そこに宮部さんらしい人情や哀しみが重ねられていく。
一話完結でありながら、語り手であるおちか自身の物語も静かに進行していく連作構成がお見事です。
なかでも第三話「邪恋」は印象深い。
おちか自身の、語られなかった辛い恋と事件の記憶が、怪談の中の人々の心情と重なり合います。
ただ「おそろしい」だけでは終わりません。