宮部みゆきのレビュー一覧

  • 泣き童子 三島屋変調百物語参之続

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    今回も面白かった。連作としてこなれてきた感があり枝葉を意識した余白があるが、遂に怪獣譚まで出てきて唖然。しかしどの話も人情噺に帰結するのが流石だし、凛とした気分にさせてくれるのがいい。

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    2026年01月18日
  • はじめての

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    いやーすぐ読み終わってしまった。
    なんというかなんでこんなタイトルなんだろう?と思っていたYOASOBIのある四曲がスッキリした気がする。
    一個目は「ミスター」の原作。アンドロイドが大量に生産されて、それでいて生活を助けるあるアンドロイドが持ち主の命令を聞いて、最後の命令を聞いてアンドロイドだけ逃げ出すっていう。どうやらそのアンドロイドとある研究者とで文通をしてるんだけど、そのある研究者が驚きの正体。
    二個目は「夜のまにまに」の原作。自殺するために遠くの街まで片道分しか切符を買わずに電車に乗ったけど、夜の海に惹かれて切符の最終地点まで行かずに降りちゃう。そこで出会った女の子に自殺を止められて、

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    2026年01月18日
  • 青瓜不動 三島屋変調百物語九之続

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    カバー画は先の聞き手・おちかの赤ちゃんだろう。おくるみに包まれ健やかな笑顔の裏で、百物語が引き寄せる禍々しい何者かから「青瓜不動」が守ってくれたのだろう。「だんだん人形」は、悪代官に虐げられた民の残心が生んだ土人形の物語。白眉は「針雨の里」だと思う。江戸時代には口減らしのための子殺し、子捨てがあったと『本当はブラックな江戸時代』で読んだ記憶が甦る。捨て子・迷子を引き取って、立派に成長させ、持参金付きで送り出す里の人々が実は……。火山の噴火で消失するまでの里の暮らしが目に浮かぶような筆致を堪能できた。

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    2026年01月14日
  • はじめての

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    YOASOBIの曲の原作小説四つの短編集。小説、インタビュー記事、音楽、MVと、一作品で四回楽しめた。小説が面白いのもあるけど、これを音楽に落とし込むのって相当すごい手腕だなと感じた。曲がより好きになる。

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    2026年01月09日
  • ぼんぼん彩句

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    宮部さんの入っている句会の
    お仲間たちがつくった12の俳句を題材に
    宮部さんが12の短編小説を書く。
    なんという試みでしょう。
    小説をこんなふうに楽しむのは初めてかも。

    ただ、そこは「おそろし」もので
    名を馳せている宮部さんのこと。
    どの短編も一筋縄ではいかないものばかり。

    まず、章の冒頭の一句でそのストーリーを想像する。
    自分なりにこんな感じかなと目星をつけてみるわけです。
    で、短編を読んでみる。
    まちがいなくドキッとさせられたり、
    ゾワーッとさせられたりします。
    そして物語の最後にもう一度その一句を読む。
    ことごとく自分の予想を大きく上回ったり、
    そう来るか…と唸らされたりするものだか

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    2026年01月08日
  • 三鬼 三島屋変調百物語四之続

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    安定の4作目、良い意味で落ち着いて、かつワクワクして読み進められる。決して難しい言葉遣いはしていないのに、江戸の空気が感じられる文章表現が毎度見事。

    ◆迷いの旅籠
    やや冗長な感はあったし、全体的にちょっと強引なこじつけがあったようにも思えるが、人間ドラマを含んだ味わい深い話だった。最後も悪くない。あちら側から戸を閉める…閉めた人はその後どうなるのか。「先の光景」を想像してしまう。
    小屋全体が灯籠となる景色や、あの世の人々が光となってふわふわゆらゆら歩いてくる場面など、嗚呼、実際に見てみたいなと思わせられる刹那が随所にあった。

    ◆食客ひだる神
    可愛くてほっこりする話。挿話としてこういうのもい

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    2026年01月04日
  • ぼんぼん彩句

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    俳句から連想した短編集。
    どことなく初期の宮部みゆきぽさがあって好き。

    今のような「スカッと」が求められる世の中には合わないだろうな。

    理不尽でも、何でも、人は生きるし、死ぬ。
    因果応報があればいいけど。

    ほっこりするものもある。
    それが救い。

    ゾッとするのは人の行い。やっぱり幽霊より人間が怖いな。

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    2026年01月04日
  • 青瓜不動 三島屋変調百物語九之続

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    三島屋百物語も第9巻目に入りました。江戸の神田にある袋物屋の三島屋を舞台としたこのシリーズも百物語の聞き手が「おちか」から代替わりした富次郎がすっかり板に付いてきた。背景となる江戸の風物も落ち着きを見せている。

    おちかも嫁いで赤子を授かるようになり、富次郎は自身の聞き手としての身の振り方に想いを巡らすようになってきた。

    第1巻の「事始」から20年近くの時を経ています。中心的な登場人物や彼らを取り巻く生活環境が、年を経てすこしずつ変化してきている。宮部さんが語り手に語らせる様々な話の内容もより濃くなり複雑化しているように思える。何より読んでいる自分自身が20年の歳を取ってしまった。

    江戸時

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    2026年01月03日
  • ブレイブ・ストーリー 下

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    オーディブルにて。
    全体的に厨二病が漂いつつも、RPGをやったことがある人であれば誰もが光景を思い浮かべられるはず。
    亘がだんだん小学生離れしているのと、嘆きの沼での殺人?がなかったことになっているのが気になる。それを除けば読み応えがあって、さすが宮部みゆきと感じた。

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    2025年12月31日
  • ブレイブ・ストーリー 上

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    オーディブルにて。
    子供向けかなと思って敬遠していたのだけれど、やっぱり宮部みゆきは裏切らない。
    まさか上巻がこんなにドロドロとした大人の汚い部分から始まるとは思わなかった。厨二病のような呪文などは気になるけれど、薄っぺらいライトノベルとは一線を画す、安心して読める小説だった。

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    2025年12月31日
  • 新しい花が咲く―ぼんぼん彩句―(新潮文庫)

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    著者と親交のある方々と作った会で生まれた俳句をタイトルにして短編を書こう!
    そんなアイデアからのこの作品

    わたしは俳句に詳しくないから俳句の良し悪しは
    わからないけど…なかなか面白い解釈で短編にした宮部さんはやっぱり上手いなぁ。

    「鋏利し庭の鶏頭刎ね尽くす」

    「山降りる旅駅ごとに花ひらき」

    この二作品がちょっと毒のある話で良かったな

    この作品が2025年ラストレビューになりました
    今年一年みなさんと作品についてのアレコレや脱線してのアレコレはとても楽しいものでした笑
    2026年もよろしくお願いします〜♪
    良いお年を:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。♡︎


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    2025年12月31日
  • 黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続

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    富次郎ソロデビューにしては容赦ない怖ろしさ。
    怖ろしいけれど、江戸の人たちの温かさに気持ちが熱くなったり涙したりしました。

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    2025年12月31日
  • 新しい花が咲く―ぼんぼん彩句―(新潮文庫)

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    俳句からイメージした、少し風変わりな短編小説集。ジャンルは、サスペンスからSF、ホラーなど幅広い。
    最近、どれも長くなりがちな宮部作品では珍しく、スイスイ読めます。ギョッとしたり、ほんわかしたり、様々な物語をご覧ください。

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    2025年12月30日
  • はじめての

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    豪華な4人のアンソロジー
    色んな「はじめて」を詰め合わせた素敵な作品集でした。

    島本理生 私だけの所有者
    はじめて人を好きになった時に読む物語。
    誰かへの初恋のお話かと思いきや、アンドロイドとそれを所有する人間のお話。

    辻村深月 ユーレイ
    はじめて家出した時に読む物語。
    学校でいじめを受けた女の子が死ぬことを意識して家出するお話。

    宮部みゆき 色違いのトランプ
    はじめて容疑者になった時に読む物語。
    鏡のように自分と全く同じ顔の人間がいる世界があり、そのもう一つの世界で自分の娘が捕まってしまったら…?という話。

    森絵都 ヒカリノタネ
    はじめて告白した時に読む物語。
    三度も告白して玉砕して

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    2025年12月21日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    澤村伊智さんが以前から気になりつつがっつりホラーが苦手なので子供向けなら読めるかも?と思い読んでみました。
    短編集でテイストがそれぞれ違って面白かったです。怖いけれど、ドーン!バーン!みたいな怖さというよりは、ぞわっとする感じでした。想像力逞しい子供の頃だと眠るのが怖くなったりもしただろうなあ、と。
    「ログインボーナス」(芦沢央さん)、「えんまさん」(黒史郎さん)、「靴と自転車」(澤村さん)が特に面白かったです。

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    2025年12月21日
  • 新しい花が咲く―ぼんぼん彩句―(新潮文庫)

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    宮部みゆきさんのBBK(ボケ防止句会)のメンバーが考えた俳句をもとに編み出された短編集
    一つ一つの俳句に合わせた小説ですごく面白かった
    特にお気に入りは「山降りる旅駅ごとに花ひらく」
    最後の最後でスカッとして気持ちよかった。

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    2025年12月12日
  • ブレイブ・ストーリー 中

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    ネタバレ

    ファンタジーの世界、登場するキャラや世界に個性があり面白いのだが、没頭するには私自身が少し年を取りすぎているのかも知れない。

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    2025年12月11日
  • 新しい花が咲く―ぼんぼん彩句―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    再読。12の俳句とそこから生み出された12の短編集。俳句の世界に寄り添うものもあれば、あらぬ方向に飛躍していくものもある。コワさあり、ほっこりあり、しんみりありと宮部さんの世界が多様に広がっていくのが楽しい。これも続編ありそうですね。宮部さん、閉じていないシリーズものが多くていつも新作を待ち望んでいます。

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    2025年12月09日
  • 新しい花が咲く―ぼんぼん彩句―(新潮文庫)

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    さすが宮部さんどの話も面白かった。
    俳句とお話の関連はぼんやーりとしか、わからないけど、そこもなんか良かった。
    全体的に切ない話が多かったけど、良かった。

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    2025年12月03日
  • はじめての

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    小説とYOASOBIの曲、MVと…合わせて楽しむことでそれぞれの魅力が何倍にもなる、すごい組み合わせ。まさに「はじめての」読書体験だった

    アンドロイドと所有者の話を描いた島本理生の「私だけの所有者」、鏡写しのような同じ見た目だけど全く状況・中身が違う世界を描いた宮部みゆきの「色違いのトランプ」は、ちょっと切なく、悲しくもあり、愛もありと心動かされた。
    そこにYOASOBIの「ミスター」「セブンティーン」という楽曲があり、歌詞全体はもちろん、細部の言葉遣いやMVのアニメーションも原作をしっかり解像度高く表現していて、感動がそのまま音楽でも忠実にあって、何回も聴いてしまう。

    森絵都の過去3回同

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    2025年11月30日