宮部みゆきのレビュー一覧

  • こわい話の時間です 部分地獄

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    【収録作品】
    黒史郎 「えんまさん」
    太田忠司 「おはよう、アンちゃん」 
    加門七海 「青いコップ」 
    井上雅彦 「きれいずかん」
    斜線堂 有紀 「部分地獄」 
    宇佐美まこと 「おやすみ、ママ」
    澤村伊智 「靴と自転車」 
    芦沢央 「ログインボーナス」 
    宮部みゆき 「よあるきのうた」

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    2025年09月06日
  • はじめての

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    「はじめて」がテーマの短編集。
    YOASOBIの曲になっているのは知らなかったけど、後で聞いてみよう。
    「ヒカリノタネ」が一番好き。

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    2025年09月02日
  • 青瓜不動 三島屋変調百物語九之続

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    化け物や、雑然とした人心による怪談など5話が記されていた。それらは単独で読んでも楽しめるし、通しで読んだら絵描を夢見る富次郎の心情の揺らぎも併せて楽しめる。私は初めて宮部みゆきさんの本を読んだ。内容柄、江戸時代後期?頃の物の名前や、いいわましも江戸時代とまでは言わないものの、古風な感じでそれが難しいと感じる人もいるだろう。評価は3.8としたい。
    私は、青瓜不動と、針雨の里が気に入った。前者は、お奈津の働きぶりに感銘を受けた。子供のいない女性などは理不尽な扱いを受ける中、彼女は懸命に生きた。その逞しさが響いた。針雨の里は、ホラーといえばホラーなのだが、昔テレビでやっていたほん怖で言うところの心温

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    2025年08月31日
  • 青瓜不動 三島屋変調百物語九之続

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    夏といえば三島屋変調百物語。第38話から41話。九はおどろおどろしさはないものの、それでも、どこかヒヤリとする話。おちかさんのお産があり、あまりにもな話は避けられている事情はあるにせよ。あんまり人間関係どろどろの話も辛いから、このぐらいの匙加減はありがたい。年をとればとるほど、怖いのは台風でも地震でもなく、人災だと思うようになってきた。それでも人によって助けられることもあるからお互い様なんだけど。うりんぼ様とだんだん人形は愛らしさを感じられるが、筆と針雨はツイになる話で胸の奥がきゅっとなった。

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    2025年08月24日
  • 新装版 震える岩 霊験お初捕物控

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    ミステリー…?といわれると少しどうだろうとなるものの、
    宮部みゆきの時代小説は面白い。
    常人が聞こえないものが見えたり聞こえたりするお初が南町奉行の根岸肥前守鎮衛に面白い話を届ける名目で事件に巻き込まれて行く小説。
    死んだはずの人間が生き返る「死人憑き」が本所深川で起きた。というところから始まり、概要を見ると恋の始まりの話でもあるみたいなことを書いていて、恋なの!?!?とびっくりもしました。恋だったんだ……。

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    2025年08月24日
  • 泣き童子 三島屋変調百物語参之続

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    楽しみにしていたシリーズ3作目。
    前作がすごく良かったので今回もワクワク。
    今までの中で一番話数が多くて全6話。なので1話が短めになって、ちょっと物足りなさを感じてしまった。
    ストーリーも今までと少しだけ毛色が違うような?
    今回はほっこりする話はなかったかなあ。
    怪異譚なんだけどちょっとすっきりしないというか、まあそういうのが不思議話なんだけど、1作目と2作目がすごく良かったから今作は個人的には少しイマイチだったかも。
    とはいえ相変わらず読みやすくて話の中にスッと入り込めるのは、さすが宮部みゆきだな〜。
    シリーズ追ってゆくぞ。

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    2025年08月20日
  • ぼんぼん彩句

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    各お話の冒頭に俳句が一句紹介されていて、最後にまた同じ句が掲載されています。

    最初は何気なく読んだ句が、お話が終わった後に読むとより深く味わえたり、よくわからなかった句がすとんと理解できたりしました。

    お話の終わりに添えられたイラストも俳句の世界を体現していて一句一句がよりいっそうイメージしやすくなりました。

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    2025年11月22日
  • 魂手形 三島屋変調百物語七之続

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    三島屋変調百物語七之続。三篇の挿話をおさめるが、好みはやはりお団子の描写が魅力的な「一途の念」か。全体的に恐怖感は控えめながら、最後の最後で例の謎の裸足男が登場して、挿話以外の部分で恐怖感を盛り上げる。

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    2025年08月06日
  • あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

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    どれほど恐ろしいものなのかと想像していたけれど、どれも恐々とした語り口調でなかったせいか面白く読み進められた。これまでのお話を読んでいないから機会があったら手を出してみようかな。

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    2025年08月04日
  • 青瓜不動 三島屋変調百物語九之続

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    袋物屋「三島屋の黒白の間」で語られる
    不思議な物語のシリーズも9作目。

    聞き手が「おちか」から「富次郎」に代わってから数年が過ぎた。
    おちかは嫁ぎ先で臨月を迎え、富次郎は兄の伊一郎が修行先から戻り本格的に跡取りとして歩み始め、次男坊として、自分の人生と向き合い捨ててきたもの、捨てたくないものと葛藤する場面が増えた。

    語られる物語は手に汗を握るものが今回は多く
    読み終える度にふうーっと息を継いだ。
    表題作、「青瓜不動」は、おちかの出産の場面に富次郎さんが奮闘する話で、長くこのシリーズを読んできた者としては、無事に出産を終えるためにも富次郎さん、ここは頑張ってくだされ!と力んでしまった。

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    2025年07月21日
  • 青瓜不動 三島屋変調百物語九之続

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    なんやかんや全巻読んできてる三島屋シリーズ。
    原色江戸ごよみや、本所深川ふしぎ草紙よりエンタメ色強いんだけど、やはりそれだけではなく。
    この時代の女性や弱いものの生きづらさや誰にも顧みられなかった人たちを描くことで鎮魂の思いもあるのかな…など思う。

    本題からは外れるけど、おちかの頃は着物の描写が楽しかったけど、富次郎になってからちょいちょい出てくるお菓子や食べ物が美味しそうだな…といつも思います。

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    2025年07月19日
  • はじめての

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    YOASOBIの曲を聞いてから、本を読みました。
    曲のフレーズとして聞いたことある言葉が、物語の至るところに散らばっていて楽しく読むことができました。

    YOASOBIがどれだけ本のフレーズを拾って、歌詞に入れ込んでるのかが分かりました!

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    2025年07月14日
  • 新装版 震える岩 霊験お初捕物控

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    登場人物のキャラクターとストーリー展開は面白かったけど、個人的に「忠臣蔵」に興味がないので、大満足とはならなかった。

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    2025年06月29日
  • 宮部みゆきの江戸怪談散歩

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    宮部先生自らによる公式読本。物語の舞台になる場所の紹介と、宮部先生のインタビュー・対談などで先生の物語の世界に浸れて良かった。そろそろ三島屋シリーズも新刊が出る時期だなあと思いつつ、99話まで、とゴールが改めて示されて寂しい気も。三島屋シリーズもまた読み返そう

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    2025年06月21日
  • はじめての

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    本自体がYOASOBIとのコラボとは知らず、辻村深月さんのユーレイが読みたくて本を手に取りました。読んでみて、あれ他の話も曲になってるなと気づき、あとからYOASOBIのMV見てみたらちゃんと物語に沿ったアニメーションも作られてて感動しました!短編集なので読みやすくて、どの話も良かった!

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    2025年06月16日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    基本的に大体の時間は良質な恐怖作品を摂取したい!と嗅ぎ回っているような生活をしている。しかしどういうタイプの怖い話を摂取したいか、というのは日によって随分異なる気がする。
    アンソロジーの良いところは、特に下調べせず手に取っても、なにかしら気分にぴったりな作品に出会えるところ。
    今回しっくりきたのは三津田信三『集まった四人』、小池真理子『山荘奇譚』。
    山あいの怪談が気分だったのかもしれない。


    ーーーーー以下ネタバレーーーーー


    三津田信三『集まった四人』
    これ絶対アカンやつ!という序盤の電話シーンや神社絡みの伝説から期待膨らむ。知らない者同士で曰く付きの山に行くとか嫌やなぁ...。山あいに

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    2025年06月14日
  • スナーク狩り 1巻

    無料版購入済み

    1巻だけでは何とも言えないが

    宮部みゆきの「スナーク狩り」が「原案」のマンガ。

    「原作」ではなく「原案」なところがポイントで、実際キャストは同じでも設定が大きく異なる。
    原作の佐倉修治と緒口邦男はバーではなく釣具店勤務だったり、そもそも原作はたった一晩の物語だったり等々。
    この改編をどう見るか、でしょうね。

    個人的には、もう全く別の物語になっているのではないかと感じる。

    あと、原作は1992年に発刊されたが、本作は携帯電話があるなど、それより数年遅い時代となっている感じ。
    1990年代後半か、2000年代冒頭か。
    ただ、絵のタッチと描写はそれより古く、昭和の匂いを感じさせるもの。
    キャラ絵には味があるが、ちょっと古臭

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    2025年06月09日
  • 三鬼 三島屋変調百物語四之続

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    再読。どの話も心に沁みる。最後の青野先生の言葉は現代の私たちにも通じる言葉だと思う。タイトルが「三」だったのでシリーズ3作目だと思っていたら4作目だった。とんだ勘違いだった。

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    2025年06月07日
  • よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続

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    時間かかったけど、久しぶりの三島屋変調百物語シリーズ!おちかを始め、三島屋の人たち本当に好きだな〜。富次郎が瓢箪古堂に抱いていた嫉妬、私も身に覚えがあるあると思った。友達の旦那さんのことは大体いつも同じように思ってる。

    餅太郎と縁が繋がるといいなあ。結局村の他の人たちがどうなったのかは想像するしかないけど、どうか1人でも多く助かっていてほしい。神様の賭場、お化け屋敷なんかよりも何倍も怖そう。思いの外キリ次郎が可愛くて気に入ってしまい、別れのシーンは悲しかったー。

    宮部みゆきがゾンビを書くとこうなるんだな、と新鮮だった。和製ゾンビ。絶望感がすさまじい。あちら側のあの村は、藩は、国は、どうなっ

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    2025年06月04日
  • おそろし 三島屋変調百物語事始

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    宮部みゆきさんの「よりすぐり短篇集」に入っていた「邪恋」が面白かったことから、どうにもほかの話が気になりまして本作を手に取りました。今回はプロの朗読者による朗読音源を聴くという形で楽しんだところ、まるで自分が“おちか”さんと一緒に黒白の間に並んで座って、来客の百物語を聞かされているような気分で、恐ろしさが倍増するのでした。対話が多い本作のような作品にはオススメの楽しみ方かもしれませんね。

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    2025年06月03日