宮部みゆきのレビュー一覧
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ネタバレ俳句に着想を得た短編12本。いやー、さすが、と、私などがいう相手でもないのは百も承知ですが、さすがです。どの話も、すっと入っていけて、読後に余韻を残す。この短さで、驚きもある。二話目がすごかった。夫の家族に違和感を抱いている妻→夫の妹→夫の部下→夫の母、と、視点が移り替わり、最後、妻の抱いていた違和感の、大きなひっくり返しがある。以下、簡潔にまとめる。
①結婚式間際で、婚約破棄された女がバスに揺られ、植物園に行く。
②事故で亡くなった中学時代の同級生を思い続けている夫とその家族。
③ぬいぐるみ製作にいそしむ少年と、マンションのロビーで、とつぜん行われたチャリティバザー。
④娘が夫に裏切られて -
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上巻では日常生活がメインで本格的に冒険が始まるのは終盤から。
大人の嫌〜なところがすごくリアルに書かれてる。
そうそう、両親が離婚するときって両親だけじゃなくて祖父母や親戚まで巻き込んで、みんな悲しんだり怒ったり、ネガティブな感情が満ちていてるし、自分にだけ事情を教えてもらえなくて何が起きているかもわからないし、子供にはどうすることもできなくて大人の都合に振り回されることしかできないんだよね、と幼少期に両親の離婚を経験した自分と亘があまりにも重なって苦しくなりました。
いかにも小学生男子って感じのカッちゃんとの会話がドロドロした空気の中で貴重な癒しになります。
亘は年齢のわりに理論的で比較 -
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【2026年19冊目】
婚約者と別れた女、亡き少女に思いを馳せる家族、ヌイグルミとリスの妖精、娘を心配する母親、死を選んだ家族、恋人によって変わった姉、奇跡のゴーヤと子無し夫婦、遺産と仲間外れ、蜥蜴と亡き息子、廃墟での邂逅、野辺送りと女子学生、思い出の展望台――12句の俳句から生み出された12篇の短編集。
宮部みゆきさんの本だ〜、新刊かな?と思って手に取りました。「ぼんぼん彩句」の名に相応しく、ありとあらゆるジャンルの話が詰め込まれている彩ある一冊で、「宮部みゆきさんにしては珍しい」と思うこともしばしばでした。「こ、ここで終わりなの?!」と思う話が多かったかな。すっきりするのもあれば、しない -
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宮部みゆきさんのおすすめ本の紹介
とにかく読まれているジャンルが幅広い。
さすが。
読みたいと思ったのは、
『まほり』 高田大介
因習が作る現世の異界、「まほり」という
言葉の秘める恐ろしい意味とは何か
『憂き夜に花を』 吉永永青
江戸の花火師が仕掛ける大勝負
『月の番人』 トム・ゴールド
夜のブルーの静けさが満ちる
『レッドクローバー』 まさきとしか
『方舟』 夕木春央
人間ドラマ、驚愕の真相
『虹の涯』 戸田義長
幕末の水戸藩士、藤田小四郎が探偵役と
なって不可能犯罪を解く歴史ミステリー
『首ざむらい 世にも怪奇な江戸物語』 由原かのん
旅の途中、侍の生首と道連れになる主 -
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ホラーやミステリーで有名な6人の短編集。
書き下ろし短編集ということもありそれぞれの特色が出ており始めて読む著書の作品も読むことができてお得な一冊だと思う。
ただ、ホラー好きの方には若干ホラー要素は少なめな気がする。
私自身のおすすめは新名智さんと小池真理子さんの作品。
新名さんは本にしては珍しく読んでいくとゲームのような選択肢があり読者側に物語を選択させるという斬新なものであった。選択肢を変えれば何通りもの物語もある為、再読しても面白いと思う。ファンタジーかと思いきやしっかりオチもあり。
小池さんは主人公が少し訳ありでそちらに目を向けすぎて全然真相に気づけなかった。最後は少し謎が残るが、主 -
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宮部みゆきさんが受賞した数々の文学賞、そのときの受賞の言葉がそれぞれ載っていました
尊敬する山本周五郎の名を冠した賞をいただいた時には、大きな励ましと、強い鞭となるとこたえたり、
ただ小説が好きだというだけで、何の志も持たず、強い意志もなく漕ぎ出した小舟が、遥かな海原をここまで漕ぎ進んでくることができましたと喜びのことばがあふれていました
市川崑や、佐々木譲、北村薫、そして津村記久子さんなどの対談も載っていました
宮部みゆきさんが、スティーブンキングや、シャーロックホームズ、大河ドラマが好きだということや、車の免許がないため、運転のシーンが苦手なこともわかりました