宮部みゆきのレビュー一覧

  • よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続

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    単行本は読んでいるのですが、今回は文庫本を買って再読。

    特に3話目は再読でも手に汗握る。時代物なのだが、これはパラレルワールドのSFであり、ゾンビ物でもある。

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    2024年10月02日
  • ブレイブ・ストーリー 下

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    ネガティブな気持ちになった時に読みたい本。子どもの時に読んでいたら、もっと影響を、受けたかもしれないなあ。

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    2024年09月17日
  • あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

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    怪談は苦手なんですが、三島屋シリーズは優しい気持ちになれる物語も多く、あっと言う間に5作目まで読んでしまいました。
    今回はだんまり姫の物語がとても良かったです。
    そして、おちかのこれからの幸せを一緒に祈るような気持ちになれた一冊でした。

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    2024年09月16日
  • あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

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    「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」が決め事、三島屋の姪、おちかが従兄弟の富次郎と共に聞き役を務める変わり百物語、シリーズ5作目。
    五篇収録。第一期完結。

    「だんまり姫」が一番好き。冒頭少し入りにくいけど、ラストは泣く→

    じわりじわりとお話の中で時が進む。
    三島屋の次男坊である富次郎が参加することにより、おちかをはじめみんなの時が動き出したように感じた。
    富次郎が百物語で聞いた話をイラストにするというのが、とても良い。でもこれ、後々なんか大きな禍が起きそうでドキドキする。
    「開けずの間」はダイレクトに怖い。「面の家」と「あやかし草紙」はなんとなく邪の種類が似ているような……?「金目の猫」は切

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    2024年09月10日
  • 魂手形 三島屋変調百物語七之続

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    ネタバレ

    三島屋変調百物語シリーズも7巻目、百物語としても三十四話と全体の1/3、前半を超えるところまでやってきた。

    今回はいつもより1話少な目で本自体も薄めの3話収録…とはいえ、3作とも内容は薄くない…いや怖さは薄いか…中身はしっかり面白い。

    荒神を彷彿とさせる1話目、人情妖怪話の3話目、しっかり読ませる中編の間にはさまる2話目の短編が一番好み。
    舞台を昭和にして、怪奇大作戦の1話として撮ってほしいような良き話。母の愛を受け子供たちが素直に育ったというその結果だけでも、おじさんは涙する。

    3作目の最後はマーベル映画の最後のような気の持たせよう…それもまた良し、早いこと八之続を読みたいもんだ。

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    2024年08月11日
  • よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続

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    三島屋変調百物語シリーズの第八弾。
    聞き手・富次郎の短編集である。ひとことでいうと、怖かったわかった。めっちゃ怖かった。怖さのあまり、ちんたら地下鉄で拝読していたので、いっそう怖さが長引いてタイトルの章はもう本当に「ひとでなし」が夢に出るレベルで怖かった、夏にふさわしい作品である。
    人の業のふかさ、人故の切なさ、悲しさ、などなどが、おそらく人生を重ねれば重ねるほど身に染みて、怖さも倍増になるのではないだろうか。
    気候変動の折、暑さ倍増の今年にはなおさら、おすすめの1冊である。しみじみと、宮部みゆき氏、すごいなあ、と感服。

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    2024年08月04日
  • よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続

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    文庫化を心待ちにしている三島屋シリーズ。
    本書『八之続』の収録作品は三編とも中編というべき長さで読み応えがあった。
    『賽子と虻』は姉を想う少年の勇気、てちんと転がるキリ次郎の可愛らしさが心に残る秀作。報われたとは言い難い結末が悲しいが、含みを残した終わり方なので、餅太郎の再登場を期待したい。
    続く『土鍋女房』は怪談らしい怪談。好きな人には刺さりそうだが、理不尽さがどうにも消化しきれず、第一話・三話ほどの好印象はなし。
    表題作『よって件のごとし』は異色とも言えるゾンビ物だが、冒険あり、家族愛あり、恋愛ありと読みどころ満載で一番楽しめた。悲しみが通奏低音として流れているにも関わらず、読後感が良く、

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    2025年02月08日
  • 三鬼 三島屋変調百物語四之続

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    久しぶりに、この三島屋シリーズを読みました。
    人の温かさや強さを感じる話がある一方で、なぜ人はそんなに残酷なのか、と感じる話もありました。
    そんな種々の話に触れることで、主人公のおちかちゃんが成長していく姿に、今回も胸を打たれます。この夏、続刊も読もうと思います。怪談?なので夏休みの読書にも良いかもしれません。

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    2024年07月30日
  • よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続

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    待ちに待った三島屋百物語。恐ろしい中にも悲哀が...読み進めるのが勿体ないくらい。表題の一作は西洋ホラーを思わせる緊迫感溢れる一作。

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    2024年07月29日
  • 黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続

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    最後のお話(表題のお話)がとっても怖かった~~
    聞き手がおちかから冨次郎に代わり、本の中の雰囲気も変わったように感じます。おちかが出てくる場面もあり、その場面はほっこり安心しました。
    まだまだ続きが読めていないので楽しみです。

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    2024年07月29日
  • 泣き童子 三島屋変調百物語参之続

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    シリーズもので怪異譚の数もそこそこになってきたのに、雰囲気がどれも少しずつ違うのがすごいと何度も感じます。
    今作はホラージャンルの中でも、いわゆる「洒落怖」みたいな現代ネット都市伝説が好きな人も好みそうな話が多かった気がしました。「くりから御殿」「泣き童子」「まぐる笛」辺りが特に。

    個人的に、前作までは登場人物への感情移入はそれなりにしつつも、最終的には作中の怪異にばかり目がいっていました。どの話で語られた怪異が面白いか・好きか、という目線でしか見ていなかったけれど、3作目にもなれば登場人物も増えて、おちかの内面の変化も楽しみになってきました。
    「まぐる笛」のラストのおちかの独白が好きです。

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    2024年07月24日
  • 新装版 天狗風 霊験お初捕物控

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    ネタバレ

    1作目「震える岩」より俄然面白かった!と思う第2作。でもこれ、続きでてないのかー。読みたい!続き読みたいです!!!!

    不思議なものが視えるお初と、算術な好きな右京之介のコンビで、神隠しの謎に挑む。
    人間の怖さと、人外の怖さとが混ざり合い、しっかりミステリーをしてくれるのがよかった。しかもアクションもあり、猫と会話できちゃったり、まさに盛りだくさん。お初の気の強さと、取り巻く家族たち、古沢父も、六蔵兄ちゃんに和尚さま、全員キャラがよすぎる。

    ストレートに口説いてくれる右京之介さん最高によかったな……はやくくっついてくれないか。お願いだから続きを読ませてくれないか。。。

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    2024年07月23日
  • ブレイブ・ストーリー 上

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    どんどん次が気になって読んでしまう本!
    大輔くんが激刺さりしたと聞いて、どんな物語かと思ったら、、、刺さるのもめちゃくちゃわかる。
    亘の気持ちを考えれば考えるほど辛くなってくるけど、家族を取り戻すために幻界に行くなんてすごい!かっこいい!
    これからどんな旅をするのか楽しみ!

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    2024年06月24日
  • 三島屋変調百物語 3

    ネタバレ 購入済み

    おかみさんの出番です

    そう!そうなんです!私も宗助さんとお吉さんの事が、モヤッとしてました!
    今回はおかみさんの出番があり、それも良い場面での出番を描いてくれました。ありがとうございます。
    おちかちゃんの物語も佳境に入ってきました。次の巻も楽しみにしています。

    #切ない #怖い

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    2024年06月22日
  • 新装版 震える岩 霊験お初捕物控

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    GW中の2024年5月4日に上白石萌音と京本大我のW主演で映像化された時代劇の原作。
    おきゃんなヒロインが生き生きと描かれ、映像とシンクロして読み進められた。
    宮部作品は、『火車』、『蒲生邸事件』に続いて3冊目。
    どの作品も人物描写がいいと思う。
    シリーズ化されているので、『天狗風』も読もう❗

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    2024年06月04日
  • 新装版 震える岩 霊験お初捕物控

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    2024年35冊目
    宮部みゆきさん/
    震える岩 霊験お初捕物控
    GW(5/4)に放送されていたドラマの原作。
    宮部みゆきさんの時代物を読むのは久しぶりでしたが、良いです〜

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    2024年05月12日
  • 新装版 天狗風 霊験お初捕物控

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    宮部ワールド全開
    「見た目の美しさだけで支えられるほど 人生は軽いもんじゃないのよ!」
    人間のもつ 感情が 人を狂わせる

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    2024年05月12日
  • 泣き童子 三島屋変調百物語参之続

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    相変わらず面白い。おちかちゃんの美少女設定がどんどん派手になってくるのが気になるものの、3巻目は別口で百物語の会などもあり怪談話の数が多くて読みごたえがあった。江戸時代の商家の風習が枕になっているのも退屈しなくて良い。のんびり不思議な昔話でも聴いているようなシリーズだ。ただし、2巻ほどのほっこりはなし。「まぐる」の話はどうしてもハリーポッターを思い出して参った。

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    2024年04月19日
  • あんじゅう 三島屋変調百物語事続

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    ネタバレ

    563ページ
    1800円
    5月9日〜5月10日

    三島屋のおちかのもとに6つめの物語をもってきたのは平太という子どもだった。平太には白子様 (しろこさま)がついており、いく先々で水が枯れるという。7つめの物語は、お隣の住吉屋のお路さん。双子の姪
    の片割れを引き取ったが、双方のお家に起きた人形に針が立つという不思議で悲しい話。8つめの物語は、紫陽花屋敷にいる暗獣、くろすけと夫婦の楽しくも悲しいお話。9つめの物語は、偽坊主の行年坊が語る館形 (たてなり)での木仏にまつわる話。おちかのもとには清太郎や青野の若先生と気になる存在も現れる。

    平太と白子様の話は、最後に船頭になるというところから、あの話

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    2024年04月10日
  • あんじゅう 三島屋変調百物語事続

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    トラウマのあるお嬢さんが様々な人たちの不思議体験談を聞くという設定のファンタジー時代小説その2。相変わらず面白い。そして泣ける。今回は化け物達に共感するお話が多くて、アニメ『夏目友人帳』を見るたび泣いている自分など涙腺大崩壊だった。
    「あんじゅう」とは何だろう?饅頭の仲間か?と思っていたら「暗獣」とのこと。読み終えた後にブックデザインのあちこちに隠れていた暗獣「くろすけ」に気づいて、またしても泣かされた。家屋敷に意識が宿るというアイデアは奇異なようで感覚として分かる。主客が渾然一体化した日本人(日本語)ならではの世界の捉え方だと思う。ちなみに単行本で読んだのだが、南伸坊氏による愛嬌たっぷりのイ

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    2024年04月04日