宮部みゆきのレビュー一覧

  • ブレイブ・ストーリー 上

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    ファンタジー作品だが、ここまで背景を厚く設定してあり、またリアルでのめり込めるスタートだった。思わず涙が出る始末。これは一気見しそう。

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    2024年04月02日
  • 魂手形 三島屋変調百物語七之続

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    前巻は長編のお話でしたが、今回は短めのエピソード。どのストーリーも読後すっきり感ありです。お侍さんはかっこいいし、女の子はかわいいし、おじいさんは渋かわいい。
    今回も楽しませていただきました。

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    2024年03月31日
  • あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

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    ネタバレ

    565ページ
    1800円
    11月5日〜11月12日

    三島屋の黒白の間、おちかのもとには語りたい人が訪れる。聞き手には、おちかに加えて三島屋の次男、富次郎も加わる。富次郎は、聞き終えた話を1枚の絵に表す。開けずの間の行き逢い神、だんまり姫のもとにいた一国様、面を封じている家、金目の猫、それぞれの話が悲しかったり苦しかったり、人情に溢れていたりする。おちかの縁談も決まり、これからの聞き手は富次郎が務めることになる。

    一つ一つの話に引き込まれる。最後の富次郎と兄、伊一郎と語った金目の猫の話は、心温まりながらも少し悲しい話だった。おちかが瓢箪古堂の勘一に嫁ぐことになったのがスッと決まって、恋しいと

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    2024年03月25日
  • 江戸に花咲く 時代小説アンソロジー

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    <江戸の祭り>をテーマにした時代小説アンソロジー。
    祭りぎらい西條 奈加/狸穴屋お始末日記シリーズより    
    天下祭諸田 玲子/武道の達人だった初老の男の所に押しかけてきた娘 
    関羽の頭頂三本 雅彦/運び屋円十郎シリーズより 
    往来絵巻高瀬 乃一/貸本屋おせんシリーズより 
    氏子冥利宮部 みゆき/三島屋変調百物語シリーズより
    三島屋ものは皆読んでいるが、シリーズよりの作品はやはり面白く、シリーズの他の物語も読みたくなる。職種としても興味深い狸穴屋と運び屋が良いかな。

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    2024年03月12日
  • あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

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    だんまり姫が秀逸。
    面の家が胸糞悪い。
    この二つが対を成して、語り手の人と為りで物語の全容、捉え方をガラリと変えてしまうのだと実感。
    あやかし草子で大きく動いたおちかさん、末長くお幸せに!

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    2024年02月29日
  • 黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続

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    ぐぐっと引き込まれた黒武御神火御殿。
    他よりも長く深い一話で、これだけで1冊書けるのでは、と思った。秋も甚三郎ももっと語ってほしかったし、九州の某藩の内情も詳しく知りたくなった。七之続が楽しみになった。

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    2024年02月26日
  • おそろし 三島屋変調百物語事始

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    読んでからずいぶんたつ。宮部みゆき初体験であり、時代物とホラーにはまるきっかけとなった。

    自身の辛い体験から心を閉ざし、江戸で袋物屋を営む叔父のもとに身を寄せたおちか。叔父の代わりに相手をした客から、不思議な体験談を聞く。
    その後、訪れた客の不可思議な話を聞くことになり、おちか自身が抱える心の闇とも向き合っていく‥。

    一筋縄では行かない、人の心、行い、すれ違う想い。基本的に怖いのだけど、深く、心に刺さる話ばかりだった。おちかも気の毒な身の上だけど、結果的に間違ってしまったことの描写にも容赦はない。そして、赦しにつながる出来事もあり、人っていいなあ、という気持ちにさせてくれる。

    「凶宅」と

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    2024年02月23日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    角川ホラー30周年を記念して組まれた傑作短編集。失礼ながら「傑作といっても面白くない事あるよな…」と思いつつ読み始めましたが杞憂でした。この傑作集は本当に怖くて素晴らしい作品ばかり。表題作「影牢」をはじめ一級品が並びます。

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    2024年02月22日
  • 黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続

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    重厚感のある一冊。
    聞き手が移り変わり新しい舞台になってからのお話。

    これまで通りに一話完結。
    なのだが、今回はは表題作「黒武御神火御殿」がとても壮大で先が読めず、読み手を夢中にさせるすごいお話でした。このお話だけで一冊になっていても十分満足できそうです。

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    2024年02月18日
  • あんじゅう 三島屋変調百物語事続

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    シリーズ一作目の『おそろし』も雰囲気・内容ともに好きでしたが、『あんじゅう』に収録されている話が圧倒的に好みです。
    特に「藪から千本」のドロっとした生温い沼みたいな怖さ、次の「暗獣」の不思議さと切なさという緩急に、しばらく読後の余韻が引きませんでした。

    一作目以上に人の内面にクローズアップした話になっていたように思います。
    「どんな幽霊よりも結局生きた人が一番怖い」みたいな感想は怪談好きとして安直に言いたくはないのですが、今作は生きた人の浅ましく恐ろしい部分と、神仏や怪異の超自然的な恐ろしさのバランスが、私としてはとても丁度いい塩梅でした。

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    2024年02月18日
  • あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

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    三島屋シリーズ第一期完結。

    暗闇で視線を感じるような話やちょっと笑える所がある話など五編
    第四話「あやかし草紙」P511-7行目。おちかちゃんの気持ちが、こちらまで伝わってきて同じ感情になってしまった。
    P520-15行目。おちかちゃんの行動に涙。おちかちゃんを勝手に見守ってきた身としては、そうなるのはうなずける。
    第五話「金目の猫」が好き。温かい気持ちになる。ラストが終わりであり始まりで上手いなと思った。


    あぁ、ずっとおちかちゃんの幸せを願っていたけれど、とうとうお嫁に行ってしまった…。とてもうれしいけどうれしいんだけど…

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    2024年02月15日
  • 三鬼 三島屋変調百物語四之続

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    いうなれば、三島屋変百物語、大転換点!

    人の業物(旅籠)、憎めない隣人物(ひだる神)、ホラー物(三鬼)、ミステリ物(おくさらま)
    好みの話物が豪華もりもりもりだくさん。

    青野先生の旅立ちと共に、新たなキーパーソンを迎え、次巻も期待膨らむ。

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    2024年01月30日
  • 魂手形 三島屋変調百物語七之続

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    ネタバレ

    2024/1/26
    最後!怖い終わり方しないで。
    確か前作は全体的に怖かった。
    今作は悲しくも優しい読後感。
    特に表題作が良くて読んでてニコニコしちゃった。
    じいさまかっこいいんだもん。
    じいさまの継母もめっちゃかっこいい。

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    2024年01月27日
  • あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

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    再読。
    おちかちゃんの傷ついた心が徐々にほぐれていき、ようやく幸せの第一歩を踏み出した大事なお話し。百物語を始めた頃には想像もできない行動が、私には衝撃でした。

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    2024年01月26日
  • 三鬼 三島屋変調百物語四之続

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    三島屋主人の姪、おちかが聞き手を務める変わり百物語シリーズ4作目。
    亡者が集まる「迷いの旅籠」
    腹ペコ神がかわいい「食客ひだる神」
    人が鬼か、鬼が人か「三鬼」
    出会いと別れがある「おくらさま」
    以上4作品を収録。→

    「食客ひだる神」がとにかく好き!「あんじゅう」好きな方は間違いなくハマる!“「うんうん」する”に萌えること間違いなし(笑)
    「三鬼」も怖かったけど、私は「迷いの旅籠」の最後、彼が放つ言葉にドキッとした。「いい人」「やさしい人」はそちら側から見たらそうじゃない場合もあるのだな、と。→

    「おくらさま」は内容も惹きつけられるけど、シリーズ的に重要なお話。おちかちゃんがまた一つ経験を重

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    2024年01月26日
  • 魂手形 三島屋変調百物語七之続

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    またまた楽しめた一冊。
    第三話「魂手形」。ただ恐ろしいとか、不可思議、怪異というだけではなく、人としての生き方、のようなものもなんとなく教えてくれるような物語でした。

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    2024年01月24日
  • 三鬼 三島屋変調百物語四之続

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    「食客ひだる神」は「あんじゅう」をも彷彿させられるお話しでした。房五郎夫婦の情の深さが素敵でした。次の表題の「三鬼」、最終的に志津様がお幸せになれたのが嬉しく思えました。

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    2024年01月13日
  • 宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本 2015-2019

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    多くの新聞には「書評」コーナーがありますが、我が家で購読している読売新聞のそれが毎週日曜日に掲載される「本よみうり堂」。そしてその読書委員の一人が私が大好きな宮部みゆきさんなのです。
    ファンとしては、それだけで読売さんに感謝したくなるというもの。毎週楽しみに開く書評ページの中に宮部さんの名前を見つけると、より一層ワクワクしながら読んでいます。

    宮部さんは本当に文章がお上手。
    それがどういった要因から来るものなのか言語化するのは難しいのですが、とにかく時代小説でも現代ミステリーでもホラーを読んでも「上手い」と感じます。
    そしてそんな宮部さんは、書評もとにかく上手い。
    あらすじの文量や軽妙な語り

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    2024年01月08日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    まさしく傑作揃いというしかないホラーアンソロジーです。全部再読だけれどどれもこれも全部素敵すぎる一冊でした。
    なんといっても綾辻行人「バースデー・プレゼント」が最強です。これは今まで読んだすべての作品でトップ1だと思っているし、そもそも私がホラーとミステリにどっぷりハマるきっかけになった一作なので、何度繰り返し読んでも飽きることがありません。おぞましく、美しく、そしてどこかしら穏やかで静謐な印象が強く残ります。
    鈴木光司「浮遊する水」、三津田信三「集まった四人」は本当に怖くって、嫌。ホラーは怖くても楽しいと思えるものが多いのだけれど、こういう質の怖さは本当に嫌。なのだけれどもちろん大好きです。

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    2024年01月08日
  • 三鬼 三島屋変調百物語四之続

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    面妖な四つのお話。それぞれに戒めのような事、人の思いなどを生き生きとした登場人物の描写力とともに語られる。お江戸の雰囲気に魅せられるシリーズ。

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    2024年01月04日