宮部みゆきのレビュー一覧

  • おまえさん(下)新装版

    Posted by ブクログ

    再読。
    若い頃に読んだ時より、歳を経た今の方が沁みる。
    上巻の謎解きより、事件の真相がわかったその後の下巻の方が胸に響きました。
    特に丸助さん視点の「転び神」が好き。
    「〜で」、口癖になりそう。

    日々の一つひとつを大切に積み上げて生きる市井の人たち。一方で思いもかけず道を違えてしまう人たち。それでも乗り越えて慎ましく生きていく人たち。江戸人情ものといえ、今に生きる私たちにも何ら変わらず通じると思います。

    そしてぼんくらといえど、平四郎もやる時はやる。
    みんなの間を取り持ち、いい塩梅に落ち着けてくれる彼はなんだかんだこのシリーズの心。
    読んでよかった。

    0
    2026年03月28日
  • あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

    Posted by ブクログ

    久しぶりに読む三島屋シリーズ、どの話も面白いけれど「開かずの間」と「だんまり姫」が特に印象に残る。
    それにしてもおちか推しとしては卒業は残念だけど幸せになって欲しいな。

    0
    2026年03月22日
  • こわい話の時間です 部分地獄

    Posted by ブクログ

    子ども向けの児童文学とは侮れぬほど、ガチで怖い作品ばかり!!

    子どもだけじゃなく、かつて「夜の子どもたち」だった大人にも読んでほしい作品

    0
    2026年03月20日
  • あんじゅう 三島屋変調百物語事続

    Posted by ブクログ

    黒白の間でおちかが聞く百物語。
    だんだんメンバーが増えて嬉しい。
    お旱様はかわいらしく、藪から千本と叫ぶ仏は背筋がすっとするような怖さ。
    そして表題作あんじゅうは、なんて切ない。
    続編ぜひ読みたい。出会えてよかった!

    0
    2026年03月18日
  • 宮部みゆきのおすすめ本 2020-2024 in 本よみうり堂

    Posted by ブクログ

    宮部さんがお勧めする書籍を紹介してくださるありがたい一冊です。そして危険な本でもあります。本屋さんで手に取る本がどんどん増えて、驚きの会計に至るという危険な副作用があるという点で、危険なのです。本書の巻末には、今年の3冊という年間ベスト3を2015年〜2024年までのものを掲載されています。こちらも興味を持ったものがいくつもありました。ジャンルも幅が広く、料理本、ミステリー、動物、戦争、芸術、ファンタジー、怪奇、怪物・・・・なんでもござれでございます。
    きっと、気になる新しい書籍に出会うことができるでしょう。

    0
    2026年03月18日
  • 黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続

    Posted by ブクログ

    怪談やあやかし話とは切っても切れないものがある。それは『理不尽』 だ。この三島屋シリーズでも同じで、人知を超えた哀しい理不尽が作品ごとにたくさん詰まっている。


    「なんで私が」「なんで我が家が」と苦悶するけれど、理不尽に理由はないものだから何かに八つ当たりすることもできない。だから人は理不尽なことが起こると思い悩んで現在過去全ての記憶を手繰って反省点を探したり自分を責めたりし始める。


    それでも結局理不尽な出来事から逃げることはできない。そして人の心には重い感情が残り、その記憶に苛まれ続ける日々を生きることになるのだ。


    人は弱いものだからずっと重いものを背負って生きていくことはできない。だから誰かに理不尽な出来事を語り、聞捨ててほしいと思うのだろう。怪談、あやかし話を持った人間の駆け込み寺である三島屋。私も少し離れたところからいつも話を聞いている。


    本作では『同行二人』が好きだ。理不尽と不運を同時に背負いながらも懸命に生きている人。自棄にならず厄介な存在と連れ立って悲しみが支配するこの世を駆けていく姿に泣けた。悲しみに沈んでも、支えあって共に立ち上がることができれば同類相哀れむことはそんなに悪いことではないのだと感じた。

    0
    2026年03月14日
  • おそろし 三島屋変調百物語事始

    Posted by ブクログ

    宮部みゆきの小説は読むべきものがあまりに多すぎるので、このシリーズはまだ手をつけていなかった。シリーズ物を読むのはあまり気乗りしなかったのだが、読んでみてビックリ!傑作だった!

    まず怪談としての品質が高い!とくに「曼珠沙華」「魔鏡」は本当いい塩梅であるとしか言いようがない。

    シリーズであるのにこの一冊のみで一応の完結がされている。これも実に有難い!百物語とのことなので、てっきり松太郎の話はてっきり最後かなと思っていたが、まさかの一冊目でしっかりやってくれるとは、、

    客人の話をきき、心から同情することで自らの過去と向き合い成長するおちかと、おちかに許されることで自らの過ちと向き合う事ができた怪談の登場人物達を描いている。この辺はえらくキリスト教的かと思った。

    この後のシリーズも非常に楽しみ!

    0
    2026年03月09日
  • ぼんくら(下)新装版

    Posted by ブクログ

    弓之助もおでこも可愛すぎるー!
    平四郎もお徳さんも凄い人情味あって、おくめさんの事でお徳さんがわっと泣き出したシーンでは私も泣いた。これは「日暮らし」も「おまえさん」も読まなきゃなー!

    0
    2026年03月04日
  • 青瓜不動 三島屋変調百物語九之続

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久々の三島屋変調百物語シリーズ、もう9冊目41話にもなるんかぁ、なんとか生きている間に完結まで読みたいなぁ、と思っているシリーズ。

    久々に読んで思ったのは、やっぱり一番怖いのは人間で、妖怪なんてのは人間の怖いところ弱いところにブーストをかけるような存在なんだろうなぁと。権力のあるところ、財力のあるところ、濁った欲望のあるところに出てくる存在。出汁全の精霊であったり八百万の神であったりもそうなんだけど、良きにせよ悪きにせよ、周囲の人間がどうするかで、ブーストの方向が変わる。

    政治家を観てみたらよーくわかるよな。

    3つ目に収録されている「自在の筆」が一番怖いのは、きっと誰にでもそういう欲望があるのが分かるから。

    0
    2026年03月01日
  • ブレイブ・ストーリー 下

    Posted by ブクログ

    予想は多少裏切られ、期待にはちゃんと応えてくれるとても良い展開。この面白さはやっぱり序盤のしんどいくらい記述された現実描写のおかげなんだろうな。最終的にワタルが見出した「ブレイブ」が何か、明言されることは無かったもののすとんと腑に落ちた感じ。
    あとミツルとの関係はなかなか面白かった。ここまで対立しておいて、二人が共通して友人関係にあると思い続けていたのはある種小学生独特の感覚だなあって思った。

    0
    2026年02月28日
  • ブレイブ・ストーリー 中

    Posted by ブクログ

    こんなん小5のガキに背負わせる重荷じゃねえよ…… スーファミ後期からプレステ時代に出ていたJRPGを思わせるイベントの数々を上巻でもう嫌になるくらい詳細に記載した現実やワタルの心情にリンクさせ、どう解釈してどう折り合いをつけるかお前次第だ、と突きつけるのが今回。アクションイベントはワクワク一方で心情パートが突き刺さりまくる、最高。

    0
    2026年02月25日
  • こわい話の時間です 部分地獄

    Posted by ブクログ

    学級日誌よりこっちの方が面白いというか意味が分かる話だった。教訓も含めた怖さなので子ども向け。そして作家は活躍されている方ばかりなので本好きにはたまらない一冊。

    0
    2026年02月22日
  • 宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本 2015-2019

    Posted by ブクログ

    宮部みゆきさんが本を紹介しています。新書の見開き2ページで大抵1冊の本を紹介しています。コンパクトな文章で、紹介する本の魅力を伝えるという凡人には難しいと感じることを、宮部さんはおそらく淡々とこなしているのだと思います。
    そして、本書を読むことで、「これは是非読んでみたい!」と思うものが、わんさかと生まれてくるのです。私に取っては、とても危険な書物です。積読本がさらに積み上がることになるからです。2015年〜2019年に紹介している書籍なので、書店ではすでに手にすることができないものもあります。紹介されている書籍は128冊です。

    あなたの手に届くのを心待ちにしている書籍の数々に出会える素敵な本でした。

    0
    2026年02月21日
  • おそろし 三島屋変調百物語事始

    Posted by ブクログ

    三島屋のおちかちゃんが聞く100物語を短編として一緒に楽しむのかと思ってたら、実は一冊まるごとつながってるとは、、、。
    江戸の怪奇もの、だけど壮大なファンタジー。
    おちかちゃんのこころが揺れたりとけたり、みんなのあたたかい気持ちに触れて少しずつ息を吹き返していくのにほっこり、思わずホロリ。
    とっても好きな本になりました。次も読みたい。

    0
    2026年02月15日
  • おまえさん(上)新装版

    Posted by ブクログ

    三島屋変調百物語から宮部作品を読み始めて、新装版になったのをきっかけにぼんくらのシリーズにも手を出した次第
    ひとつの事件から枝葉が伸び過去の因縁やらが絡み合う中、新しい登場人物も無理なく話に溶け込み本当に読んでて面白い
    面白くて自分の読む速度が追っつかなくてもどかしいったらない笑
    ようやく上巻を読み終え下巻に突入です

    0
    2026年01月30日
  • おそろし 三島屋変調百物語事始

    Posted by ブクログ

    時代物の怪談話で気軽に読めるかな、と思って買いました。実際に読んでみると、想像していたよりしっかり読み応えのある内容でした。是非次の巻も読みたくなりました。

    0
    2026年01月24日
  • ブレイブ・ストーリー 上

    Posted by ブクログ

    メモったフレーズのデータがぶっ飛んでいて意気消沈。
    最初の数十ページで読むのをやめなくて良かったーと安心しました。

    宮部さんだから、奥深いものを見落としてしまわないように細心の注意を払いつつも、、

    気付けばファンタジーに男子心がキャピキャピ躍っていました。
    パーン、ディードリット、エト、ギム、、あとえっとスレ…あ、やっぱりカーラ。
    憧れた大人(すぎる)女性像。
    男子心なんて7割はエッチ粒子。
    あぁ〜、懐かしい日々。



    今でも、か。

    0
    2026年01月20日
  • ブレイブ・ストーリー 中

    Posted by ブクログ

    勇者という無敵感と、小学生という頼りなさの二律背反が、ドット絵のゲームのようなノスタルジーを掻き立てます。

    おっさんだから…とかじゃないと…思う。

    0
    2026年01月20日
  • ブレイブ・ストーリー 下

    Posted by ブクログ

    ストーリーテラー宮部みゆきさんが西洋ファンタジーを描くと、ドラクエ3を超える感動になるんだと1人合点しました。

    ご都合っぽい展開もふっとばすほどの絆の物語に、胸の中はファミコンを囲んだ9歳くらいに戻っていました。

    ─不思議だよなぁ。孤独はそれだけじゃ。決して害のあるものじゃあないのに、痛みや悲しみとくっつくとすごくタチの悪いものに変わっちまうんだ(作中より)


    孤独は殺菌。
    だけど強すぎる殺菌は敵。

    0
    2026年01月20日
  • 黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続

    Posted by ブクログ

    うっは…表題作、凄まじかった。
    ゾワゾワが止まらない。
    息をするのも忘れそうなほど恐ろしいのに、とびきり面白くて心臓がずっとドキドキしてる。
    てか、富次郎編になった途端、語り手の話が全体的に強烈になってないか??
    「もしや今まで手加減してました?」と疑ってしまうぐらいには迫力のある第六巻でした。
    第一話の『泣きぼくろ』を読んで納得したんだけど、おちか相手だと語れない類の話って結構あるなと。
    今回富次郎が新たな聞き役になったことで、もっといろんな物語が読めるようになるって事だよねえ。
    そう思ったら続きを早く読みたくなった。

    0
    2026年01月15日