宮部みゆきのレビュー一覧

  • 半七捕物帳―江戸探偵怪異譚―(新潮文庫nex)

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    面白かった! 現代の小説じゃ見ない表現がたくさん出てきて、こんな言葉があるんだな、と楽しく読めました。あと、単純に半七親分がカッコいい! 他の話も読んでみたくなりました。

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    2025年09月30日
  • おそろし 三島屋変調百物語事始

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    ネタバレ

    神田の三島町にある袋物屋、三島屋。
    川崎の旅籠丸千の一人娘おちかは、父方の叔父伊兵衛の三島屋にて見習い奉公をする。
    ある日叔父の留守にお客様藤兵衛の相手をすることになり、三島屋の白黒の間で彼の話を聴く。
    おちかに話したことで、藤兵衛は心の中の棘が抜けておちかも丸千での過去に向き合うことに。
    藤兵衛の心を癒した事から、伊兵衛はおちかに、
    白黒の間で、お客様から不思議なはなしをかききあつめる
    百物語を始めることに。

    実際現代もある地名が出てきたり、想像しながら一気読みできた。
    続編がまだまだあるので、楽しみです。

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    2025年09月27日
  • あんじゅう 三島屋変調百物語事続

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    あんじゅう。
    帯と絵でなんとなくやられた感はありましたけど、時代ものでこんなに涙が出るとは…

    宮部みゆきはすげぇっすわ。

    動物好きならば、いや、動物が好きでなくても、あんじゅうのことを見守りたくなると思います。
    あたたかくて、切ない。

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    2025年09月26日
  • あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

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    三島屋百物語第一部完。
    おちか幸せになってね。勘吉はおちかに寿命を語ったんでしょう。気になる、、
    まさかの富次郎の前にあの世とこの世の仲介人が現れたことで、今後の百物語の聞き手がおちかから富次郎にバトンタッチされたことを実感。
    とても綺麗に物語が締めくくられた。

    個人的な本書のMVPは、だんまり姫の小さなお殿様。可愛く健気で立派。感動の涙。

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    2025年09月21日
  • 宮部みゆきのおすすめ本 2020-2024 in 本よみうり堂

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    ある分野の専門家による書評って、同じ道の覚えがある向きにはまたとないものたり得るのかもしれないけど、素人にはただ小難しさのみ感じられることが少なくない。他方、稀代のストーリーテラーが、一方で読み巧者ってのも当然っちゃ当然で、その手になる書評が、その選の妙も含め、素敵でない訳がない。本書を読みながら、改めてそんなことに思いを致した次第。氏の選定時点である程度以上の水準が担保され、読み手の心くすぐりまくりの推薦文が添えられた日にゃもう、ってこと。前作同様ピックアップ作品は数多。下記に記す。

    山岳遭難の傷痕
    いとしのロッテン映画たち
    診断 謎の症状を追う医学ミステリー
    墓じまいで心の荷を下ろす

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    2025年09月12日
  • 泣き童子 三島屋変調百物語参之続

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    このクオリティで六篇収録は贅沢すぎる。
    泣いたり怖がったり笑ったりと、どれも面白くって一気読みしてしまった。
    これぞ怪談!な『泣き童子』には震え上がったし、パニックホラーのような『まぐる笛』には息が止まりそうだった。
    『節気顔』は切ないけど好きだな。
    利一郎との関係や謎の“商人”の存在も気になるし、これは続きが楽しみだ。

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    2025年09月08日
  • あんじゅう 三島屋変調百物語事続

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    うわっ面白い。特に表題作が良すぎる。
    怪異なのに愛らしい暗獣〈くろすけ〉との日々は微笑ましい。
    だけどその性質は悲しく切ないもので、堪え切れずに泣きました。
    収録されている四話とも本当に面白くて、怪異譚といっても“怖い”以外の感情が沢山湧き上がってくるので読むのが楽しい。
    時代小説には苦手意識があったけど、このシリーズはぐいぐい読めるので自分でも驚いてる。

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    2025年09月07日
  • あんじゅう 三島屋変調百物語事続

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    大好きな1冊になりました。
    “あんじゅう”って何かなって疑問でしたが、読み終わってこれが題名になった事に納得です。“おそろし”も読んでいないので次回読みたいって思います。

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    2025年09月05日
  • はじめての

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    この本は4人の作家のアンソロジーです。

    「島本理生さんのはじめての」
    悲しかった、優しかった。
    オーディブルで1時間25分。
    ナレーターも良かったです。
    アンドロイドからの手紙を通して
    ストーリーが展開されていく。

    何となく予測可能なとこもあったけど
    私は特にビックリしたいわけでもなく
    (ビックリもそれはそれで楽しいが)
    ストーリーとして読ませてくれる
    その内容にいつも期待してるので、
    とても良かったです。

    有名な作家さんですが
    島本理生さんの小説は初めて。
    今読んでる本が終わったら、
    読んでみようと思いました。

    読み終わり次第、追記します。

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    2025年09月05日
  • 青瓜不動 三島屋変調百物語九之続

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    ネタバレ

    再読。百物語の第38話から41話まで。話としては最初の「青瓜不動」がよかった。女性が家から逃げられず、道具として縛り付けられていた時代だが、その苦悩と閉塞感は現代にも少なからず残っていて、胸が痛む。後半は一度は筆を折ろうと考えた富次郎が、やはり絵を描きたいと願う思いを取り戻すあたりが、今後の聞き手に変化があるのではと思わせる。毎回のことですが、どうか百物語が無事完結しますようにと祈っております。

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    2025年09月02日
  • おそろし 三島屋変調百物語事始

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    ホラーは好きでも時代物はからきし苦手だったが、本好きの知人から再三勧められて遂に本書を。結果、めちゃくちゃ面白かった。怖さはさほどないけれど、江戸の生活とそこに生きる人が持っていたであろう矜持が小難しいことなく伝わってくる。小物や所作の描写もワクワクする。なんでもっと早く読まなかったのかという感じ。単純な短編集かと思ったけど主人公の過去を柱に全てが繋がり、最終話で予想以上のスペクタクルとなり驚いた。巣窟に挑む時の凛々しさにはしびれた。

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    2025年09月01日
  • はじめての

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    仕事に追われて精神的にしんどかったここ数ヶ月。
    ライトな本に出逢いたくて無理やり読んだ。

    ささくれだった心に優しい物語は心に響きました。

    イライラしていた心を落ち着かせて、深呼吸して、もうちょっと人に優しく穏やかに日々を過ごして生きたいなと思いました。

    「ユーレイ」と「ヒカリノタネ」がかわいくて温かくて好きです。

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    2025年08月29日
  • はじめての

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    ネタバレ

    4人の直木賞作家による「はじめて〇〇したときに読む物語」をテーマにしたアンソロジー。
    YOASOBIの「セブンティーン」という曲の原作になっているそう。
    とにかく作家さんが豪華でどれも面白かった。
    特に好きなのは辻村深月さんの「ユーレイ」。
    中学生の繊細な心情が解像度高く描かれている。
    夜の海、幽霊、白いワンピース。怖いシチュエーションだが最後は心が温まる。
    没入感があり途中その場に自分もいるような感覚になった。
    この感想を書いている今もまだ余韻が…。

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    2025年08月27日
  • 黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続

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    三島屋変調百物語の6巻
    タイトルの黒武御神火御殿てなんぞや?と思ってたら
    ラストに1番びっくり。
    久々これでもか!ってくらいのゾクゾクする内容だったので
    暑く寝苦しい時に寒さを感じるかも。

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    2025年08月23日
  • 魂手形 三島屋変調百物語七之続

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    オーディブルにて。
    団子屋を営む娘からのお話、「一途の念」が印象的だった。お団子も美味しそう。
    余談だが、同じ時代のあやかしを描いた小説を読んで、比べてみると改めて宮部みゆきの上手さが引き立った。ゾクッとさせる怖さ、悲しみや温かみの描写が沁みる。

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    2025年08月14日
  • あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

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    ネタバレ

    大好きなシリーズ。おちかの嫁入りがどんな風に決まるのかドキドキしながら読んだ。予想もしていなかった、まさかの逆プロポーズ!一筋縄ではいかない勘一を動かすにはこの方法しかなかったし、おちかも勘一のような男でなければ結婚を決意しなかったと思う。壮絶な過去を背負ったおちかが、百物語の聞き手を経て自分の夫を自分で決めるほど強く歩み出した姿に胸が熱くなりました。第一章ハッピーエンドの雰囲気も、怪しい商人が最後に登場して後を引き継ぐ富次郎への挨拶にゾクリさせられました。勘一の深層も大いに気になり、これからもずっとずっと読み続けていきたいです。

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    2025年08月13日
  • はじめての

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    YOASOBIが好きなので、題材になった小説を読もうと思ったのをきっかけに本を手に取りました。
    青春の甘酸っぱいかんじ、多感な頃の自分との対話、もしもが詰まっていて、あの頃を思い出せる旅ができて良かったです

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    2025年08月11日
  • 青瓜不動 三島屋変調百物語九之続

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    4話とおまけ小話の短編集。シリーズ第9巻。
    帯びに「怖い! あたたかい、泣ける……。ぜんぶが詰まった江戸怪談!」。
    これ以上的確なコピーはないというほど、怖くて、あたたかくて、泣けた作品だった。
    今年も夏の季節に文庫化された本作。まさに夏にふさわしい変調怪談なのだった。
    そして前巻にもまして、どの話も胸に迫り「ああ、いいものを読んだなあ」としみじみできる。すばらしい。
    最後の話まで読み終えて「ああ、終わっちゃった……」と切なくなったところのおまけ。にくいったらありゃしないのである。すばらしい。
    どの話も素晴らしいのだが、最終話はおそらく「ものを作り出す」ことに少しでも関わっておられる方なら身に

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    2025年08月07日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    児童向けホラーアンソロジー。しかし執筆陣を見てわかるように、子供向けだと侮れはしません。
    一番怖かったのは澤村伊智「靴と自転車」。ちょっと心温まる系……かと思いきや、とんでもなかったです。それでも起こってしまう悲劇は予想されたものの、まさかこんな結末だとは。
    表題作の斜線堂有紀「部分地獄」、これは子供の頃だったら一番読みたくなかった作品です。たぶん一番怖く感じたかもしれないし。ある意味「部分」の方が凄惨かも。
    井上雅彦「きれいずかん」、芦沢央「ログインボーナス」、宮部みゆき「よあるきのうた」もお気に入りです。怖さもあるけれど、そればっかりではない。どれも素敵です。

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    2025年08月07日
  • 新装版 震える岩 霊験お初捕物控

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    ネタバレ

    個性豊かなキャラクター、謎が謎を呼ぶ感じが面白かったです。

    一番お気に入りのキャラクターは、「右京之介」最初は、何だか心配で思わず「大丈夫かなぁ」と言ってしまいそうな感じでしたが、読み進めて行くと明かされる、彼が父の元から離れ、お初の所に来た理由や悩みなどが、少しずつ明かされて段々と愛着が湧いてくる、そんなキャラでした。

    「忠臣蔵」について、あまり知らなかったので「?」となってしまったことが後悔、、、、
    知識を付けて、もう一回読みます!!

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    2025年08月06日