宮部みゆきのレビュー一覧
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緩急にやられます
怖い一辺倒ではなく、空恐ろしいような話や、切ない話だったりバラエティに富んだ内容になっていて飽きることがない。
ぞっとする話だけでなく、人情も感じたいならすごく楽しめると思います。
百物語を通して聞き手のおちかさんの世界が広がっていくのが冒険を進めているようです。 -
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傷心のおちかが三島屋にきてから、”お客様”の話を聞くうちに、自らが考え動き、日々成長していく姿に読者として微笑ましい気持ちになっています。
今回は『おくらさま』を読み、ついにおちかの気持ちの中に新たな前向きな気持ち、というか決心が意思表示されなんともうれしい。
わけあり老女のお梅がお客様として三島屋にあらわれ、話をしているときには、思ってもみなかたのだが、
お梅がおちかに残した言葉にちょっと涙がでてしまったのですが、そんなのは私だけでしょうか。
本当に小さな神様のような存在に思える。
しかし、三島屋のおちかのおばさんお民はいい。
人情深く、パシッとした言い草が。
今回おちかに言った”女 -
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2003年刊行のファンタジー。
文庫化された当時にすぐ買って、その後借りパクされて手元に無くなっていた既読未登録のものを改めて購入し再読しています。
宮部みゆきにとっての2003年は、「時代物ばかり書いていた」スランプを脱し、直木賞受賞から4年、「模倣犯」刊行から2年後。
よく言われる「脂の乗り切った」頃で、この頃に書かれたものが一番楽しめると、個人的にはそう思っています。
試みに「ここではない世界」が舞台の、ゲームの影響を受けていそうなもの作品を拾ってみましょうか。
2001年:ドリームバスター
2003年:ブレイブ・ストーリー
2004年:ICO(イコ) ―霧の城―
2009年:英雄の書 -
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あやしが落ちていた
静かな夜にしんみり話すような昔話 江戸から郊外まで でも、最後にしっかり落としてくれました。
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2018年に作家生活30周年を記念して発刊された。
読書感想文の書き直しをさせられていた小学生時代。
働きながら通った夜間の速記学校。
法律事務所の事務員時代。
こうした「デビュー前史」から語られる作家生活30年ロングインタビュー。
単行本未収録の短編作品、エッセイ、対談、書評の数々。
ノンフィクション作家の佐藤優氏との対談では、氏が収監されていた東京拘置所で大人気だったことも明かされる。
そして最後に明かされる意外な事実。
宮部みゆきは〇〇〇〇を持っていなかった--。
それでいてあんなにリアルな描写ができるのか。
文庫本のカバーや、挿絵など、手元に取っておく価値も十分にある -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻では、小学生の亘にはあまりにも辛すぎる試練に読んでいても辛くなり、ファンタジーの部分が始まっても現世が気になって仕方ありませんでした。
しかし中巻になるとファンタジーの世界にのめり込み、スケールの大きな大冒険を、映像を想像しながら楽しく読み進めました。
そして下巻になると、仲間の生死に関わる事件が次々と起こり、最初に現世で起こった事なんてちっぽけに感じる程になりました。
自分では世界がひっくり返るような辛い出来事だと思っていても、世の中にはもっともっと辛い事がたくさんあり、それに比べると自分に起こった出来事なんてちっぽけに感じることがあります。
生きていれば、辛いことを全て避けて通るのは難 -
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美しい絵、風情を感じる表現力
皇なつき先生の和物の他作品を読んで、こちらも和物と言う事で特に概要確認せず購入。江戸時代の人々や街並みの雰囲気を圧倒的な表現力と画力で落とし込まれている漫画です。相変わらず、美しい。芸術の域。
実はホラー要素がある漫画だと知らずに夜に読み始めてしまい、唐突に来た怖いシーンにビックリ…。一話まで読んで、続きは翌日の明るい時間に読みました笑
でも物語も怖いだけではない、侘び寂びと言うか、趣のあるの余韻を感じる作品でした。 -
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ネタバレ深い作品に出会えた。
ただの冒険ファンタジーではなく、しっかりとしたテーマが私に次々に突き刺さってきた。
(自己啓発.哲学?)
自分の命、他人の命、自分一人の人生、多勢(他人)の人生、運命という旅をしながら成長していく主人公、自分が変わる事で周りが変わる、自分が強くなる事で周りが幸せになる。亘少年はそれを実感しながら旅を続ける!
しっかりとした世界観に登場人物の個性や感情 壮大なストーリーに大きな勇気と優しさが伝わってくる、3冊に渡る長編であるがあっというまに読み終え余韻にひたる「本を読むっていいな〜!」とつい口にする自分がいた。 -
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皇なつきはいつも絵がうまいなー
皇なつきの作品は、中国ファンタジー物をよく読みましたが、この作品は宮部みゆきの世界を良く表現していて、もっともっと漫画化してほしいと思いました。三島屋シリーズやお初シリーズも皇なつきで漫画化してほしいです!
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江戸庶民の
江戸庶民の口伝や体験の形で語られる不思議な話。
恐いよりは人情味が深い。どれも余韻がある短編で、最後にさらりと話と話が繋がる。
絵の力が物言うラスト。