宮部みゆきのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ三島屋変調百物語4巻目。4つの怪談を収録した600P超えで、読み応えばっちり。
「迷いの旅籠」と表題作「三鬼」がダーク、「食客ひだる神」がユーモラス、「おくらさま」はファンタジー色が一番強い上に本シリーズの主役、百物語聞き手のおちかにとって、大きなターニングポイントとなるテーマをはらんでいる内容。
良き…というか俺の好みの…怪談小説は「怖いのは人間弱いのは人間、でも強くて優しいのも人間」な内容をもっているものなんだけど、このシリーズはその条件をびったり当てはまっている上に、おちかちゃんを含めたシリーズ常連たちの人間成長小説になっていて、二層に味わいを楽しめる。
ここまでで22話、まだ78 -
Posted by ブクログ
ネタバレ宮部みゆき、昔から大好きだけど何故かブレイブストーリーは読んだことなくて、大人になった今の時点で初めて読んだ。今読んでよかったなぁと思った。
両親の身勝手な行動のせいで不幸せという状況に陥って、肉親を憎まざるをえなかったり、悲しみを覚えなきゃいけなかった亘。その人を憎いと思う自分自身を受け入れられないという気持ち、その状況を受け入れられないという気持ち、やり直せるならやり直したいという気持ち、すごくよくわかる。
でも、亘が最後に気がついたように、自分の運命を変えることも過去を変えることも人間はできず、ただあるがままを受け入れて、憎しみも悲しみも認めてあげるしかないんだな。いくら過去を変えたとし -
購入済み
バラエティ豊かな物語
本格的な怪談もあり、人がもつ恐ろしさがテーマの話もあり、超常現象のような人智を超えた話もありで、飽きさせない構成になっていると思います。
と思えばおちかさんが不可思議な体験をするなど主人公の物語も進行していったり、そこに語り手の話との関連性があるなど先の展開が気になる内容でした。
-
購入済み
緩急にやられます
怖い一辺倒ではなく、空恐ろしいような話や、切ない話だったりバラエティに富んだ内容になっていて飽きることがない。
ぞっとする話だけでなく、人情も感じたいならすごく楽しめると思います。
百物語を通して聞き手のおちかさんの世界が広がっていくのが冒険を進めているようです。 -
Posted by ブクログ
2003年刊行のファンタジー。
文庫化された当時にすぐ買って、その後借りパクされて手元に無くなっていた既読未登録のものを改めて購入し再読しています。
宮部みゆきにとっての2003年は、「時代物ばかり書いていた」スランプを脱し、直木賞受賞から4年、「模倣犯」刊行から2年後。
よく言われる「脂の乗り切った」頃で、この頃に書かれたものが一番楽しめると、個人的にはそう思っています。
試みに「ここではない世界」が舞台の、ゲームの影響を受けていそうなもの作品を拾ってみましょうか。
2001年:ドリームバスター
2003年:ブレイブ・ストーリー
2004年:ICO(イコ) ―霧の城―
2009年:英雄の書 -
-
購入済み
あやしが落ちていた
静かな夜にしんみり話すような昔話 江戸から郊外まで でも、最後にしっかり落としてくれました。
-
-
Posted by ブクログ
2018年に作家生活30周年を記念して発刊された。
読書感想文の書き直しをさせられていた小学生時代。
働きながら通った夜間の速記学校。
法律事務所の事務員時代。
こうした「デビュー前史」から語られる作家生活30年ロングインタビュー。
単行本未収録の短編作品、エッセイ、対談、書評の数々。
ノンフィクション作家の佐藤優氏との対談では、氏が収監されていた東京拘置所で大人気だったことも明かされる。
そして最後に明かされる意外な事実。
宮部みゆきは〇〇〇〇を持っていなかった--。
それでいてあんなにリアルな描写ができるのか。
文庫本のカバーや、挿絵など、手元に取っておく価値も十分にある -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻では、小学生の亘にはあまりにも辛すぎる試練に読んでいても辛くなり、ファンタジーの部分が始まっても現世が気になって仕方ありませんでした。
しかし中巻になるとファンタジーの世界にのめり込み、スケールの大きな大冒険を、映像を想像しながら楽しく読み進めました。
そして下巻になると、仲間の生死に関わる事件が次々と起こり、最初に現世で起こった事なんてちっぽけに感じる程になりました。
自分では世界がひっくり返るような辛い出来事だと思っていても、世の中にはもっともっと辛い事がたくさんあり、それに比べると自分に起こった出来事なんてちっぽけに感じることがあります。
生きていれば、辛いことを全て避けて通るのは難 -
購入済み
美しい絵、風情を感じる表現力
皇なつき先生の和物の他作品を読んで、こちらも和物と言う事で特に概要確認せず購入。江戸時代の人々や街並みの雰囲気を圧倒的な表現力と画力で落とし込まれている漫画です。相変わらず、美しい。芸術の域。
実はホラー要素がある漫画だと知らずに夜に読み始めてしまい、唐突に来た怖いシーンにビックリ…。一話まで読んで、続きは翌日の明るい時間に読みました笑
でも物語も怖いだけではない、侘び寂びと言うか、趣のあるの余韻を感じる作品でした。 -