宮部みゆきのレビュー一覧
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シリーズもので怪異譚の数もそこそこになってきたのに、雰囲気がどれも少しずつ違うのがすごいと何度も感じます。
今作はホラージャンルの中でも、いわゆる「洒落怖」みたいな現代ネット都市伝説が好きな人も好みそうな話が多かった気がしました。「くりから御殿」「泣き童子」「まぐる笛」辺りが特に。
個人的に、前作までは登場人物への感情移入はそれなりにしつつも、最終的には作中の怪異にばかり目がいっていました。どの話で語られた怪異が面白いか・好きか、という目線でしか見ていなかったけれど、3作目にもなれば登場人物も増えて、おちかの内面の変化も楽しみになってきました。
「まぐる笛」のラストのおちかの独白が好きです。 -
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ネタバレ1作目「震える岩」より俄然面白かった!と思う第2作。でもこれ、続きでてないのかー。読みたい!続き読みたいです!!!!
不思議なものが視えるお初と、算術な好きな右京之介のコンビで、神隠しの謎に挑む。
人間の怖さと、人外の怖さとが混ざり合い、しっかりミステリーをしてくれるのがよかった。しかもアクションもあり、猫と会話できちゃったり、まさに盛りだくさん。お初の気の強さと、取り巻く家族たち、古沢父も、六蔵兄ちゃんに和尚さま、全員キャラがよすぎる。
ストレートに口説いてくれる右京之介さん最高によかったな……はやくくっついてくれないか。お願いだから続きを読ませてくれないか。。。 -
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ネタバレ563ページ
1800円
5月9日〜5月10日
三島屋のおちかのもとに6つめの物語をもってきたのは平太という子どもだった。平太には白子様 (しろこさま)がついており、いく先々で水が枯れるという。7つめの物語は、お隣の住吉屋のお路さん。双子の姪
の片割れを引き取ったが、双方のお家に起きた人形に針が立つという不思議で悲しい話。8つめの物語は、紫陽花屋敷にいる暗獣、くろすけと夫婦の楽しくも悲しいお話。9つめの物語は、偽坊主の行年坊が語る館形 (たてなり)での木仏にまつわる話。おちかのもとには清太郎や青野の若先生と気になる存在も現れる。
平太と白子様の話は、最後に船頭になるというところから、あの話につながるのか!となんだか嬉しくなった。暗獣のくろすけは、人恋しいけど人に触れると病んでしまうというなんとも悲しい話だった。妖怪なんだろうけど、なんだかかわいらしい獣の話で別れのシーンでは涙してしまった。同じ孤独でも、今までとは違う。離れたところにいても、お前の事を思ってるという別れの言葉がなんとも切なかった。 -
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トラウマのあるお嬢さんが様々な人たちの不思議体験談を聞くという設定のファンタジー時代小説その2。相変わらず面白い。そして泣ける。今回は化け物達に共感するお話が多くて、アニメ『夏目友人帳』を見るたび泣いている自分など涙腺大崩壊だった。
「あんじゅう」とは何だろう?饅頭の仲間か?と思っていたら「暗獣」とのこと。読み終えた後にブックデザインのあちこちに隠れていた暗獣「くろすけ」に気づいて、またしても泣かされた。家屋敷に意識が宿るというアイデアは奇異なようで感覚として分かる。主客が渾然一体化した日本人(日本語)ならではの世界の捉え方だと思う。ちなみに単行本で読んだのだが、南伸坊氏による愛嬌たっぷりのイラストがこれまた素晴らしかった。 -
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ネタバレ565ページ
1800円
11月5日〜11月12日
三島屋の黒白の間、おちかのもとには語りたい人が訪れる。聞き手には、おちかに加えて三島屋の次男、富次郎も加わる。富次郎は、聞き終えた話を1枚の絵に表す。開けずの間の行き逢い神、だんまり姫のもとにいた一国様、面を封じている家、金目の猫、それぞれの話が悲しかったり苦しかったり、人情に溢れていたりする。おちかの縁談も決まり、これからの聞き手は富次郎が務めることになる。
一つ一つの話に引き込まれる。最後の富次郎と兄、伊一郎と語った金目の猫の話は、心温まりながらも少し悲しい話だった。おちかが瓢箪古堂の勘一に嫁ぐことになったのがスッと決まって、恋しいとか思い煩ってとかの表現がないままだったので、突然恋して突然嫁入りといった感じがした。