宮部みゆきのレビュー一覧
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「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」の三島屋の変わり百物語に、とある老人がやってきた。
彼が少年時代を過ごした木賃宿に、お化けが客として泊まったというのが話の始まりだったのだが ——— 。
変調百物語も七之続きまで来ましたが、まだ34話なんですね。
怪談めいたお話の中に描かれるのは、あいも変わらず人間の業。
今回の表題にもなっている「魂手形」は、私の好きな夢枕獏さんの陰陽師シリーズにも通じるお話で、なかなか唸らされました。
この「魂手形」の中では、前の聞き手であるおちかのおめでたい知らせが届き、そして、最後にはこの世の人ではない、怪しげなあの男が意味深な言葉を残して消えいていき、不穏 -
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ネタバレ三島屋変調百物語4巻目。4つの怪談を収録した600P超えで、読み応えばっちり。
「迷いの旅籠」と表題作「三鬼」がダーク、「食客ひだる神」がユーモラス、「おくらさま」はファンタジー色が一番強い上に本シリーズの主役、百物語聞き手のおちかにとって、大きなターニングポイントとなるテーマをはらんでいる内容。
良き…というか俺の好みの…怪談小説は「怖いのは人間弱いのは人間、でも強くて優しいのも人間」な内容をもっているものなんだけど、このシリーズはその条件をびったり当てはまっている上に、おちかちゃんを含めたシリーズ常連たちの人間成長小説になっていて、二層に味わいを楽しめる。
ここまでで22話、まだ78 -
Posted by ブクログ
ネタバレ宮部みゆき、昔から大好きだけど何故かブレイブストーリーは読んだことなくて、大人になった今の時点で初めて読んだ。今読んでよかったなぁと思った。
両親の身勝手な行動のせいで不幸せという状況に陥って、肉親を憎まざるをえなかったり、悲しみを覚えなきゃいけなかった亘。その人を憎いと思う自分自身を受け入れられないという気持ち、その状況を受け入れられないという気持ち、やり直せるならやり直したいという気持ち、すごくよくわかる。
でも、亘が最後に気がついたように、自分の運命を変えることも過去を変えることも人間はできず、ただあるがままを受け入れて、憎しみも悲しみも認めてあげるしかないんだな。いくら過去を変えたとし -
購入済み
バラエティ豊かな物語
本格的な怪談もあり、人がもつ恐ろしさがテーマの話もあり、超常現象のような人智を超えた話もありで、飽きさせない構成になっていると思います。
と思えばおちかさんが不可思議な体験をするなど主人公の物語も進行していったり、そこに語り手の話との関連性があるなど先の展開が気になる内容でした。
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購入済み
緩急にやられます
怖い一辺倒ではなく、空恐ろしいような話や、切ない話だったりバラエティに富んだ内容になっていて飽きることがない。
ぞっとする話だけでなく、人情も感じたいならすごく楽しめると思います。
百物語を通して聞き手のおちかさんの世界が広がっていくのが冒険を進めているようです。 -
Posted by ブクログ
2003年刊行のファンタジー。
文庫化された当時にすぐ買って、その後借りパクされて手元に無くなっていた既読未登録のものを改めて購入し再読しています。
宮部みゆきにとっての2003年は、「時代物ばかり書いていた」スランプを脱し、直木賞受賞から4年、「模倣犯」刊行から2年後。
よく言われる「脂の乗り切った」頃で、この頃に書かれたものが一番楽しめると、個人的にはそう思っています。
試みに「ここではない世界」が舞台の、ゲームの影響を受けていそうなもの作品を拾ってみましょうか。
2001年:ドリームバスター
2003年:ブレイブ・ストーリー
2004年:ICO(イコ) ―霧の城―
2009年:英雄の書