あらすじ
彼は江戸時代における隠れたシャアロック・ホームズであった――。雪達磨の中から発見された死体。通行人を無差別に殺し続ける“槍突き”。江戸の難事件に立ち向かうは、神田三河町に居を構える岡っ引・半七。殺人、怪異、怪談。彼の推理はすべての不可思議に真実の光を当てる。今なお古びない捕物帳の嚆矢にして、和製探偵小説の幕開け。全六十九編の中から宮部みゆきが選んだ傑作集。
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面白かった! 現代の小説じゃ見ない表現がたくさん出てきて、こんな言葉があるんだな、と楽しく読めました。あと、単純に半七親分がカッコいい! 他の話も読んでみたくなりました。
江戸ツアー
半七捕物帖は読みたいけどまだ読んでなかったのですが、なんと宮部みゆきが編集しているとは!
面白かったです。凄く。
読んで良かった。物語が面白いのは当然ですが、物語の舞台になっている江戸の風景、人々の生活が描かれ、どっぷり江戸の世界に嵌まりました。
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「雪達磨」「お文の魂」「山祝いの夜」「筆屋の娘」
「勘平の死」「槍突き」「少年少女の死」「津の国屋」の
八篇。
時代ものを書くときは、仕事の前に必ず『半七』を読むといった宮部みゆきの編である。
文政6年(1823年)生まれの江戸の岡っ引き半七。
明治時代の新聞記者の「わたし」が半七老人に話聞きだすという構成。
Posted by ブクログ
事件の中身も動機もお縄になった犯人たちの末路も陰惨ながら、語り口や半七親分のさっぱりとした気質や描かれる江戸の風俗の洒落た感じから、古さに新鮮さが乗っかり小気味良い読書体験ができた。
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横溝さんの人形左吉は読んでいたけど、岡本綺堂さんはハードルが高くて読まなかったのですだ。
激しく後悔!
今、読んでも遜色ないです。
先ずは青空文庫からかな。
Posted by ブクログ
捕物、というよりは推理小説に近いテイストな気がする。
過去のお話、という程なので臨場感は若干欠けるし、トリックと言えるほど手が込んだこともあまりないが、この時代特有の怪異と融合したミステリとして楽しめました
2025.4.29
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Posted by ブクログ
はじめての岡本綺堂。しかも新潮nex(!?)。
ずっと読まねばと思っていたが、宮部みゆき氏編というのがよいきっかけになった。
それだけに、90年近くも前の作品とは思えないほどすんなりと楽しみながら読めた。
さすが捕物帖の先駆け。
Posted by ブクログ
初読み。
シリーズ化してるものを宮部みゆきがセレクトしたものらしい。
江戸のシャーロックというには、微妙な気がする。
短編だし読みやすいんだけどそのせいか半七が唐突に事件を解決してしまう感じで、肩透かしな気もする。
江戸のシャーロックという触れ込みがなければ普通に楽しめたかな。