佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
北朝鮮が韓国を赤化統一する、あるいは今年末の大統領選で韓国に保守政権が誕生して追い詰められた北朝鮮が‘爆発’する、あるいは「保守政権が誕生した後に軍事行動を起こして激しい抵抗に遭うよりも親北朝鮮政権があるうちに攻めるほうが有利だと、金正日が決断」して軍事行動に踏み切る、というようなシナリオを想定して、本書の目玉らしい在日の北朝鮮工作員が著者に打ち明けたという「白頭山軍事作戦」という戦争勃発後の北朝鮮の軍事行動計画(在日米軍と原発が最初の標的となっている)や北朝鮮の対日工作活動などを説明している。元軍人の方なのでその方面については詳細で私には真偽のほどがよく見分けが付かないのだけれど、武力にせよ、合意に基づいてにせよ‘赤化統一’を北朝鮮が具体的にどうやったらやれるのか(北が各種媒体でマントラのように唱え続ける‘自主統一の偉業’を南の左傾化や、米国との秘密協約を結ぶ(かもしれない)というような段取りだけで出来るとは考えられないし、中国からもロシアからも相手にされていない状態で単独侵攻を決行するほど北朝鮮には資力と気力が残っているのかという疑問)、という点や‘爆発’の蓋然性がいまいち希薄で、本書そのものの説得力を減じているんじゃないかと思えた。軍人の方にはあらゆる可能性を想定して訓練に励んでほしいものではあるけれど。
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Posted by ブクログ
立花隆と佐藤優の両氏が「知」をテーマとして、おすすめの本を紹介している。
自分の書棚から百冊ずつ、本屋の文庫・新書の棚から百冊ずつという条件で選び、合計400冊がピックアップされている。
お互いのリストを見ながら、なぜこの本を選んだのかについての対談が主となっている。ブックリストは短いコメントが付されており、章の間と末に置かれている。
対談は、立花氏を立てる形である。お互いの意見が違っていても、佐藤が視点をずらすので議論になることはない。したがって、対談はスムーズに進行する。だた、議論が一切ないので一つ一つの話題については、深く掘り下げられていはいない。
対談は興味深いものとなっているが、挙げられている本を見ると、なじみがない本が多い。総じて、レベルが高いように感じた。私は、400冊中、ショーペンハウエルの『読書について』や、『ハリウッド100年史講義: 夢の工場から夢の王国へ』(北野圭介/著)など、数冊しか読んでいなかった。
読者の読んでいない本を紹介するという点では、良いブックガイドである。 -
Posted by ブクログ
本書を読んで、民主主義だからといって絶対に安全であるとは限らないことがよく分かりました。また、独裁的な国家であっても、民主主義の形をとって現れることがあるという点も印象に残りました。
一方で、私は現在の日本の民主主義が必ずしも悪い方向に向かっているとは思いません。最近の動きを見ていると、単純にポピュリズムが広がっているというよりも、これまで政治にあまり関心を持っていなかった人たちが、ようやく政治について考え、声を上げるようになってきたように感じます。
本書を読んでいて気になったのは、一般の国民に対してやや否定的な見方が強い点です。まるで国民が政治に大きな影響を与えるようになると、国家は必ず悪い方向へ進んでしまうかのような書き方が目立つように感じました。
確かにインターネット上では、極端な意見や知識に乏しい意見ほど大きく取り上げられることがあります。しかし、それが必ずしも国民全体の意見を表しているわけではありません。日本の制度や社会の問題点について、的確な指摘や貴重な意見を発信している人も数多くいます。
民主主義の危うさを警戒することは大切ですが、それと同時に、もう少し国民の判断力を信じる視点があってもよいのではないかと感じました。