インフォーマティヴな対談であり、大いに参考になる。
まだよく理解していないが、ファシズムとナチズムは違うものらしい。
このことは、山口 定(著)『ファシズム』(有斐閣選書71、1980)にも書いてあったと思う(カン違いかもしれない)。
正直言って、ご先祖様に申し訳ないが、日本のことは、何だか悲惨過ぎてあまり読む気がしない。
次のような箇所が目にとまった(引用文は編集した)。
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佐藤(S):経済が良いときは隠されてきたヨーロッパの地が見え始めてきた。日本ではアメリカとヨーロッパが同じイメージで語られがちだが、文化や習慣はまったく違う。第二次世界大戦後、物流の発達でアメリカの商品がヨーロッパ各国に輸入されるのと同時に、アメリカ型の自由と民主主義も浸透していった。この自由と民主主義は、ヨーロッパ各国の文化に根ざしたものではない。
片山(K):第二次世界大戦まで自分が食つなぐために互いに侵略を繰り返した国々だから。そして世界中に植民地を広げていった。メッキが剥がれ落ちると、そんな野蛮な地が露わになっても不思議ではない。
S:1975年に東欧を旅したとき、私はヨーロッパの地を見た気がした。陸路でルーマニア、ハンガリー、チェコ、ポーランドと移動していくと、国境の管理が西側とは比べものにならないくらい厳格である。しかも、ハンガリー人はルーマニアをバカにしているし、ルーマニア人はロシア嫌い。隣国を互いに見下している。
また、イギリスや東欧では、自分の一族がどんな階級に属していたか大へん気にして、家系図を大切にしている。中産階級の家でも調度品や銀の食器などを代々受け継いでいる。
ふだんは見えにくいが、階級社会が脈々と根付いている。そこがヨーロッパの本質なのではないかと思った。だから、いまだに差別的な構造が残り、下の階級の人は上昇志向を持ちにくい。
K:第二次世界大戦の敗戦を受け、深い反省をしたはずのドイツですら、極右政党「ドイツのための選択肢」が野党第一党に躍進した。経済が低迷して国内がおかしくなると、一定数が排外主義的な極右を選択する。『我が闘争』を読んで影響を受けたから排外主義に走るのではなく、経済が行き詰ると、自分の暮らしを守るために自然にそうなってしまう。その延長線上にあるのが侵略だ。フランスもイギリスも、そこは変らない。切羽詰まったら隣国を支配して生き延びようとしてきた歴史があるし、今その地が顕わになりつつある。高邁な近代的政治思想がいかに無力か、その証左だ。
S:今のご指摘に関係するのがイタリアの作家ウンベルト・エーコが書いた『永遠のファシズム』だ。人間が動物である以上、ファシズムを求めるのは生き物だからどうしようもない。だとしたらマイナスのミニマム化をしていくしかない、とエーコは言う。
K:人間も縄張り争いをする動物と同じということだ。人文主義の終焉と言えるかもしれない。
S:そう。私なりにエーコを乱暴に解釈するとこうなる。ファシズムを阻止するのはムリだ。なぜなら人間は、ライオンが肉を食うように、不寛容で、他者を排除する動物だから。あとは教育によってどこまで抑制できるかだ、と。
K:18世紀くらいまでなら人間には「真善美」があるというカントの言説も成り立った。しかし動物の段階まで退化したら、人間は何をしでかすか分からないということになる。そうすると最低限の秩序を守るためには何をすべきかかんがえなければいけない。虐殺はしない、暴力的な革命は起さない、強制収容所は作らない・・・。
S:その前提に立ち返っていくしかないのかもしれない。
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今、TACOが中心になって弱いイランを攻撃し、それをサポートしているEUの、経済が良いときは隠されてきた地(本当の顔)が見え始めてきた。
あのエプスタイン問題に関係する約800人の中に、日本人ですら60人もいるから、EU上層部はもっといるだろう。
みんな暴露を恐れて、日々戦々恐々としているだろう。
他人事ながら、その気持ちはよくわかるつもりだ。
「ソエジマ」なる自称「狂人」のご説によると、エプスタインの背後にネタ国がいるらしい。
それが正しければ、TACOもEUもネタ国に弱みを握られている、と勘ぐるのが普通であろう。
もしそうであるならば、TACO&EUがほとんどネタ国を批判しないのは納得できる。
こういうバカ話は、1000回テレビを観たって、想像できないだろう――報道するわけがないから。
いよいよ世界はディストピアに入りつつあるのかもしれない。
人間が「動物の段階まで退化したら、人間は何をしでかすか分からない」、「経済が行き詰ると、自分の暮らしを守るために自然に極右になってしまう。その延長線上にあるのが侵略」、「ファシズムを阻止するのはムリ」とは、まさにTACOが大暴れしている今のことではないか。
大々的にTACOがファシズムに突入してしまったようである。
ウクライナに殴り込んだ「ロシア無頼」プーチンどころの話ではなく、TACO&ネタ国にEUが加わって、「武力による現状変更」つまり「侵略」を始めているではないか。
「あとは教育によってどこまで抑制できるか」にかかっていると言うが、今更どれだけの効力があるだろうか。
「大ネタ国」構想から推測すると、イランの次はサウジアラビア、トルコだろうか。
今後、TACOは何をするだろうのか。
出たとこ勝負のTACO自身がわかっていないようだから、世界にわかるわけがない。
TACOが暴走を止めないと、世界は一気にカタストロフィへ突き進み、やがて焼けただれて静かになるかも。
Herr Wolf(ちょびヒゲ、絨毯嚙み)やDuce(ドゥーチェ)の末路も酷かった。
杞憂に終われば結構。
お終い