佐藤優のレビュー一覧

  • 国難のインテリジェンス(新潮新書)
    基本週刊誌は日経ビジネス以外あまり読まないので知らなかったが、週刊新潮での連載「佐藤優の頂上対決」の新書化。失礼だが、週刊新潮に連載するのが勿体ないほどの中身の濃い論客揃いの対談。しかも誌面の都合だろう、各人これの3~5倍程度のお話が聞きたかったところ。それぐらい面白い。特に新井紀子、中谷巌、柳沢幸...続きを読む
  • グリム、イソップ、日本昔話 人生に効く寓話
    知の巨人・佐藤氏による寓話の解釈論(池上氏はアテンドの役割に近い)。題材全部面白いが、特に「かちかち山」「山ねこおことわり」「浦島太郎」「藪の中」の解釈には蒙を啓かされた。ストーリが時代背景をもとに改版されていくことからもわかるように、昔話・童話の類は一貫した教え・戒めにはなっていないからこそ、語り...続きを読む
  • プーチンの10年戦争
    ロシアに関することは佐藤優さんに聞くのが一番信用できると思っている。
    ウクライナ戦争については、いろんな人が様々な意見を述べているが、佐藤優さんの意見はメディアでは聞かない。
    最近ではマスコミがイスラエル戦争の報道に一斉にシフトしてしまい、ウクライナ情勢は報じられなくなっている。

    なぜウクライナ戦...続きを読む
  • この社会の歪みと希望
    雨宮さんの姿勢に力をもらえる一冊だと思う。
    権力者におもねることなく、必要な時に必要なことを引き出す事が大事というスタンスは、力をもらえると思う。
    立場の違いが対立を生み出すのではなく、より良い状態をつくる方向を生むという対談の姿勢は読み応えがある。
  • 人生、何を成したかよりどう生きるか
    富や名声にとらわれる必要はない。ひたすらに自分と向き合い、生きることで、「生き方」が遺産となる。「なぜ生きるのか」より「どう生きるのか」に思いを巡らせよ。
  • 危機の読書(小学館新書)
    1012

    佐藤優
    元外交官で文筆家。ロシア情報収集・解析のエキスパート。魚住昭/ジャーナリスト。ノンフィクションに著作多数。青木理/ジャーナリスト。元共同通信記者。『日本の公安警察』『絞首刑』など著作多数。植草一秀/経済学者。日本経済、金融論が専門。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 誰...続きを読む
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

    ウクライナ戦争を侵略者ロシアから民主主義を守るウクライナという単純な時点で見る事への警鐘が具体的に書かれた対談本。
    ウクライナとロシアとの歴史を遡って今を見れば、今の西側メディアの視野の狭さ、思慮の浅さが絶望的に見える。

    この戦争はアメリカがウクライナを使ってロシアを弱体化させるというアメリカに...続きを読む
  • プーチンの10年戦争

    目からウロコ

    新・知の巨人のお二方。このコンビに敵う人いるのか?
    プーチンの演説から真実を理解する。インテリジェンスの妙である。
  • 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―
    知力を尽くした情報戦、そして、獄中での検察官との対峙、人間にとって、大切なのは、自分を保ちながら、筋を通すこと、そして相手を理解することで信頼関係を得ること
    臨場感、細かい粒度、緻密な論理、意を尽くして事に当たれば、なんらかの道が開いていく、そんな思いを感じた書でした。

    人間はまず内側から崩れる ...続きを読む
  • 読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
    ビジネス書評
    読書レベル 初級
    ボリューム 270頁
    読みやすさ ★★★★
    知識・教養 ★★★★★
    理解度   ★★★★
    実現度   ★★★★★★!
    影響度   ★★★★
    一言感想:月300冊から500冊のビジネス本を読む人の技法を学びたい方、仕事で大量の資料を読まないといけない方、学生の方で国語数...続きを読む
  • 知の教室 教養は最強の武器である
    知とは方法だ。良くも悪くも、知は人を動かし、世界を動かす
    知―教養は、最強の武器だ。インテリジェンスの最前線にいた著書が、世界を伍していくための、知の方法論を展開してくれる。
    血のにおいがする情報、ぎりぎりの知的な戦いを行うための武器を手にするためのガイダンスです

    すぐに役に立つような情報は、寿命...続きを読む
  • 教養としての「病」(インターナショナル新書)
    名医とは片岡さんのような人をいうかもです。閉ざされた世界にJR経験者が飛び込む。
    佐藤さんの個人の費用を使う話も勉強になります。
  • 世界史の分岐点 激変する新世界秩序の読み方
    橋爪大三郎氏が、佐藤優の脱線しがちな対話の流れを何度も引き戻す。解説もそれぞれに得意分野があり、佐藤優を上回る知識や見解を披露できる橋爪大三郎は流石だ。分かりやすいし、面白い。技術論も踏まえた世界情勢について。

    今の中国は大東亜共栄圏とよく似ている。グローバル経済は主権国家がたくさんあって、しかし...続きを読む
  • 教養としての「病」(インターナショナル新書)
    佐藤優さんとその主治医で腎臓内科医の片岡先生との対談本で、内容も濃かった。JR西日本時代の経験を医師になってからも生かしているのはすごいことだし、片岡先生は、医師としてだけでなく、人間としてもとても立派な方だと思った。対談は多岐にわたるが、医師の現状の厳しさ、新自由主義について、平等の思想が結果責任...続きを読む
  • ロシアを知る。(東京堂出版)
    佐藤優は本当にすごい人だと思う。
    ただ、2019年発行のこの本では
    「ウクライナ侵攻はないだろう」としている。
    確かに国境を「面」で考えるロシア人にとって、侵攻は「合理的」ではない。
    ウクライナ反攻が功を奏しても、ウクライナとロシア双方の不幸はかなり続くだろうなあ。
    それにしても、ロシアについて、我...続きを読む
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音
    結局は、核兵器か。

    珍宝島事件/ダマンスキー島事件から世界は、動いた、と。

    その流れでキッシンジャーが訪中し、今に至ると。
    中東戦争でも、核使用一歩手前までいったっけ。
    余談、彼の師匠が、ドラッカーのライバルだったよな。

    ケネディ暗殺もレベル的には、一段下の国内の利権絡み。やはり、大国の本命は...続きを読む
  • 人生に必要な教養は中学校教科書ですべて身につく 12社54冊 読み比べ
    教科書も進化している。
    過去の歴史が変わるたけでなく、国語や道徳も時代に合わせている。
    英語で筆記体を習わないのには、驚き!
    確かに全く使わない!
    とりあえず、中学英語をマスターして、旅行でも行けるといいな。
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント
    2回読みました。自分史上、間を空けずに2回も読むのは珍事です。タイトルは内容とかけ離れているので要注意。ポストコロナ総括の本ですね。
    「マイルドな優生思想」は大事なキーワードのように感じます。自己肯定感が低い人向けの処方箋的な本は山のように出ているけれど、この本は「役に立たない人間は生きているな」と...続きを読む
  • それからの帝国
    「自壊する帝国」続編。知の巨人・佐藤氏の時局解説やキリスト教の著作も面白く、勉強になるものばかりだが、自身の歩みを描いた作品群も負けず劣らず面白く読み応え十分。サーシャとの友情に胸が熱くなる。
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音
    連日国内で報道されるウクライナ戦争の情報源が米国の戦争研究所(ISW)と英国防省であることに言及し、西側のプロパガンダを疑えと指摘する一冊。
    ・ウクライナ戦争で得をしているのは誰か?
    ・プーチンは本当にご乱心なのか?
    ・ゼレンスキーはヒーローなのか?
    等々、面白い話が豊富だった。数年後も残る本ではな...続きを読む