佐藤優のレビュー一覧

  • 野中広務 差別と権力

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    野中広務は、1925年10月に生まれ、2018年1月に、87歳で亡くなった自民党の政治家。被差別部落出身で、大学教育も受けていない。町議会議員から政治家のキャリアをスタートさせ、最後は国会議員・大臣まで昇りつめた、たたき上げの政治家である。2000年の自民党総裁選挙で、野中の推す橋本龍太郎が、小泉信一郎に大敗を喫し、政治的影響力をなくす。2003年に引退宣言をし、政治の表舞台から姿を消した。
    本書は、そのような経歴を持つ野中広務の評伝である。
    普通の評伝と異なるのは、筆者が評伝を書くことに対して野中の了解を得ていないことだ。逆に、本作品の月刊誌への連載が始まった頃、筆者は野中から抗議を受けたこ

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    2023年08月25日
  • 教養としての「病」(インターナショナル新書)

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    どんな「病」であれ、誰だってできることなら避けて通りたい。でも、人間として生まれてしまったからには「生老病死」は避けられないのも事実。コロナ禍を通じて多くの人が「死ぬかもしれない」経験をされたかと思うが、長い人生において早いうちに自らの余命を意識する事は案外大事なことではないかと思う。私自身、母のキーパーソンになり夢中で介護をしていた最中に「病の宣告と治療」が自分ごとになってしまった時には青天の霹靂とはこのことか!と慌てたけれど介護を通じて得た知識、例えば基本的な体調管理の方法や主治医や看護師、医療関係者との意思疎通がいかに大事かそして当たり前だけど命には限りがあること、それでも最期までできる

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    2023年08月18日
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

    匿名

    購入済み

    さすが

    白眉が揃うと、こうも見えてくるものがあろうとは。
    ウクライナ戦争を単に二項対立ではなく、当事者の思惑に鋭く近づく

    #タメになる

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    2023年08月13日
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

    ネタバレ 購入済み

    今こそ「地球儀外交」の出番!

    2023年8月読了。

    この御二人は、予々様々なメディアで恐ろしく冷静且つ正確な「インテリジェンス」を教えてくれる、日本でも貴重な存在だと思っている。
    今回の戦争にあたっても、新聞,テレビ,その他メディアからの情報について「本当にそうなのか…?」と云う疑問点が少なくなく、隔靴掻痒の感が有ったのだが、正にドンピシャリ!生々しい国際状勢の深淵を覗かせて頂いた。
    このぐらいの「情報収集能力」「情報分析力」が、今の岸田政権内でグリップされているのか甚だ疑問であり、それだけ将来への不安感が増大している。

    文中にもあったが、先入観やそれまでの「常識」に囚われず、虚心坦懐に情報を集め、分析する力が、今現在

    #深い #怖い #ダーク

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    2023年08月13日
  • 1日1テーマ解けば差がつく 大人の教養ドリル(きずな出版)

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    「教養」=リベラルアーツの学び直しを目的と
    したドリル問題が掲載されています。

    こういう本が成り立つほど、みんな教養を欲し
    ているということでしょうか。

    政治、美術、世界史、日本史、宗教、経済、哲
    学、思想、科学、文学、地理、と10のジャンル
    の基礎が記されています。

    これで十分という訳ではないですが、入り口と
    してはお手軽な一冊です。

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    2023年08月09日
  • CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる

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    面白すぎます。
    頭ではわかっていても自分ができない、足りてない部分を明確に書いてくれています。必読書。

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    2023年08月08日
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

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    詳しく冷静な人が語ると、
    こんなにも腑に落ちるものか、と驚愕する。

    テレビニュースをながら見しても価値が無いことがよく分かる1冊。

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    2023年08月01日
  • 教養としての「病」(インターナショナル新書)

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    佐藤優さんの本を愛読しているが、昨年ぐらいから闘病を公にしておりすごく精力的に本を出していると思っていた。そんな佐藤さんが自分の病状について赤裸々に語った本。さすが知の巨人だけあり病気についての知識量も半端ない。主治医との対談という形を取っており、専門家としての見解をわかりやすくうまく引き出しており病気についてすごく考えさせられた。共著者の片岡医師も言っているが、この本を通じて一人でも多くの人が病気についての意識変革につながることを期待したい。私自身健康第一だと再認識し、生活の習慣を変えようと強く思った。

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    2023年07月23日
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

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    日本でインテリジェンス情報を分析できる、超一流の論客お二方によるウクライナ戦争を巡る対談。佐藤氏の同様の著作もほぼ読んでいるので目新しいところは少ないが、流石手嶋氏のインテリジェンス情報が重なると、奥深さも一際。テレビ・新聞の戦争報道を正しいものと思っている方にこそ、読んでほしい。ロシア(プーチン)の内在論理と如何にアメリカの対応が酷いものかが理解できるはず。

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    2023年07月14日
  • 教養としての「病」(インターナショナル新書)

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    知の巨人・佐藤氏と10年来の腎臓内科主治医の片岡氏との対談形式で、現代日本の医療の問題点を抉る。この抜群のネーミングセンス含め、万人に読んでもらいたい傑作新書。もう7年前になる自身の肝移植手術の当時を思い出しながら拝読させていただいた。新自由主義と相容れない、パターナリズムが消滅してしまった医療現場の実態から、行き過ぎた個人主義が、他国に比較して強固だった日本の共同体(意識)を粉々に粉砕してしまう流れが手に取るように理解できる。私自身も悪化した腎臓を一所懸命維持している状況なので、身につまされる思いで読んだ。

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    2023年06月28日
  • プーチンの10年戦争

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    知の巨人2人のロシア分析対談集。ウクライナ戦争の薄っぺらで、上っ面だけ舐めてるメディア報道に冷や水を浴びせる評論に、改めて蒙を啓かれた。佐藤氏のロシア関係評論はほぼ読んでるので新味がない箇所もあるが、2章の7本の論文・演説からプーチンの思考回路を読み解く150頁強は必読箇所だ。プーチンばかりでなくロシアとしての歴史的経緯からの思考回路とウクライナとの関係性が、驚くほどよくわかる。戦争が一日でも早く終結するためには、当事国の偏見のない分析が絶対的に必要で、その分析に基づく落としどころをいち早く提案できる被爆国・日本であってほしいものだ。そのためには、佐藤氏のような超一流のロシア通が育つことが急務

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    2023年06月24日
  • 読解力の強化書

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    良いな、と思う。この本は優しい。

    自らの病気ゆえ残りの人生が短いと、佐藤優。だからこそ仕事を選びたいが、自分との距離感や感情の理解が出来ていない仕事相手がたまにいて、そういう人は、言語、非言語の読解力が足りないのだという話からスタート。本の構成が青山学院横浜英和中学校の学生向けの講義だというのも、また優しい。三浦綾子の『塩狩峠』を題材に、読解力とは何かを教える。

    読書はした方が良い。しかし、ただ単に読んだ数を増やしても読解力は強化されない。感想を持ち、想像し、行間を読む努力が必要だ。単に知識を習得するような読書や、〝文字通り“理解していくような読書ならば、強化に繋がり難い。

    『塩狩峠』は

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    2023年06月23日
  • 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―

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    フィクションかと思うほど自分の生活からかけ離れた世界だった。
    ロシアとかソ連に全然詳しくないから最初は読むのが苦しいけど、そこを乗り越えるとすごく面白いし、何より勉強になる。
    北方領土辺りの情勢を知りたい人にはいい本ではなかろうか。
    外交官って思っていたより何倍もタフで頭が良くてコミュニケーションが上手くないとやっていけないんだろうなと感じた。
    ページ以上に中身のある本。

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    2023年05月12日
  • トッド人類史入門 西洋の没落

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    新鮮。目から鱗。濁った視野を爽快に洗い流してくれる。そして思いもしなかった視座を提示してくれる。新書で、しかも佐藤優と片山杜秀の対話型解説(贅沢が過ぎる)ということも手伝って、キャッチーに吸引力が凄い。良かったぁ。

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    2023年05月12日
  • 40代でシフトする働き方の極意

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    言葉のチョイスがとても良い
    学びの満足感と達成感が人生をより深くする。
    まさしくその通りだと思えました。

    そして小説を読むことの大切さを学ばさせてもらえました。

    これからも良書に出会える事が楽しみになります。

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    2023年04月29日
  • 人生に必要な教養は中学校教科書ですべて身につく 12社54冊 読み比べ

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    教科書は時代によって変わるのだなと感じさせられた。自分の時代に読んだものがピンと来なくても、今の時代のものを読んでみるとまた感想が違うのかもしれない。また読みたいな

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    2023年04月26日
  • トッド人類史入門 西洋の没落

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    題名の「トッド」とは、フランスのエマニュエル・トッドのことである。独自な研究で世界を語るという感のエマニュエル・トッドである。近年『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』という人類の歴史を鳥瞰しながら、幾分掘り下げて行くという、長きに亘る研究の集大成的な本を上梓している。日本語版も登場して然程の時日が経っていない。この本の内容を念頭に、片山杜秀、佐藤優の両氏が「トッドの論点」で最近の話題等も掘り下げて論じるという感の一冊である。
    本書は、トッド自身のインタビュー、トッド、片山杜秀、佐藤優の3氏による鼎談、片山杜秀、佐藤優の両氏による対談というような体裁の各部、5つの纏まりから成っている。各々

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    2023年04月12日
  • 知の巨人が選んだ世界の名著200

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    古典とはなんぞや?
    と思っていましたが、どんな時にこれを読むとヒントが得られると言う道標的な本です。気になる本から手にしてみると良いかもと思いました。

    人が悩んで身動きできなくなった時、手にした一冊の重みは人生を変えることもあると私は思います。

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    2023年03月17日
  • 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―

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    面白かった!
    この本から得られる知識は次の3つだろう。
    1. 外交のやり方(日露外交について、細かく書かれている)
    2. 国策捜査について(政治家の不正がどうやって明るみに出るのかわかる)
    3. 拘置所の生活について(著者が勾留されていた時の話を書いている

    どこも馴染みがない世界の話で、とても面白かった。
    ただし、著者の主観で書かれているので、本書の内容を全て事実として信じるのは軽率な行動だと思うが。

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    2023年03月15日
  • 危ない読書 教養の幅を広げる「悪書」のすすめ

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    ガイドとして、読み物として

    独裁者から巷を騒がせる有名人まで幅広い人物の作品が並ぶ
    書籍としては名は知ってるが内容はわからない本のダイジェストとしても良かったし、読書術としての著者の視点は大変参考になるものだった

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    2023年03月11日