佐藤優のレビュー一覧

  • いま生きる階級論(新潮文庫)

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    ☆☆☆2020年3月☆☆☆


    「いま生きる資本論」に続いて、刺激的な作品だ。
    「資本主義とは何か」を、階級論を使って解き明かしていく。ここでそれを僕が語れるわけではない。
    もっとも大事なのは、「労働力の商品化」という概念だと思う。個人個人が切り離され、「自らの労働力」しか売るものを持たない大多数の人々。それが「格差」を生み出す根源。それを知るだけで生き方が違ってくる。


    僕は「資本主義に依存しない」生き方ができるのではないかと思う。直接の人間関係を大切にし、お金に頼らずとも生きていける環境を少しでも手に入れること、少しでも実践したいものだ。

    印象に残った内容の一つはピケティ批判。
    格差が

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    2020年03月29日
  • メンタルの強化書

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    「負けない」「折れない」「疲れない」

    著者の「ズルさのすすめ」とおなじく、生き方、考え方指南の書。

    かぶっている記述も多いが、逆に言えば重要だからこそ何度も出ているわけで、むしろ頭に入れるべき内容である。

    これからも、疲れたり、壁にぶつかったりしたらまた再読することは間違いなさそうといえる書である。

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    2020年12月20日
  • 「ズルさ」のすすめ

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    生き方を間違えたくない。自分がきちんと仕事を、よりよい生活を送るためには、何をすべきで、何をしてはいけないか。

    そういったところがわかりやすく書かれている。難しい本ではなく、等身大で生活する者としてはこれほどよい本はない、それぐらい参考になる本である。

    今後も、自己分析や反芻のため、おそらく1年に1回ぐらいは再読すると思う。

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    2020年09月13日
  • 知的再武装 60のヒント

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    佐藤さんと池上さんの対談は常に刺激に満ちており、新刊を常に楽しみに待ちわびているシリーズでもある。

    今回は主に45歳以上の読者を念頭においているとのことだがその前でも十分に役立つ知識と知恵が詰まっている。

    40代を超えてからの再勉強の目的・手段として、非常に明快な言葉とわかりやすいエピソードでまとめられており、

    また、推薦図書も多くあげられており、また読みたい本が増えてしまった。うれしくもあり、悩みどころでもある。

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    2020年09月13日
  • ファシズムの正体(インターナショナル新書)

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    ファシズム=悪という、単純化した先入観を改めさせてくれる。先ず、我々がファシズムをナチズムと混同している事に気付かねばならない。その上で、本著はファシズムの開祖的な存在でもあるイタリア、ムッソリーニの思想を教示してくれる。ムッソリーニと言うと、世界史を学校でしか学んでいない人間からすれば、どうしてもヒトラーの二番煎じ的存在として、尚且つ、第二次世界大戦でも早々と降伏し、またはチャップリンに揶揄された、中途半端な存在として認識してしまっている。先ず、この見方が変わる。その視点の切り替えから広がり、合理的であるが故に、人間を機械の一部とした資本主義や共産主義の問題点を説き、ファシズムの危険な魅力に

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    2020年03月09日
  • 50代からの人生戦略

    購入済み

    人生の道標

    キリスト教ではありませんが、共感できる本でした。
    50過ぎたおばさんでも、仕事に真面目に取り組み過ぎていた毎日を見つめ直すきっかけを貰えました。
    あっとゆう間に読み終えて、読み終わった後元気をもらいました。

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    2020年03月02日
  • 12歳からはじめよう 学びのカタチ 優くん式「成績アップ」5つの秘密

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    15歳のムスコに読んでほしいー。
    今の時代の勉強とか、対スマホとか、読解力や、時間の管理力など。
    私も少し始めてみよう。
    おすすめされてた他の本も読もうと思います。

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    2020年02月28日
  • サバイバル組織術

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    ネタバレ

    夏目漱石の坊ちゃんや門から真空地帯、忠臣蔵、軍の組織から昭和史、TVドラマの逃げ恥まで、各種テキストを引用しながら個人と組織の問題を解説している。自分の立ち位置や行動パタンと照らし合わせると納得できることが多い。

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    2020年02月25日
  • 先生と私

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    佐藤優氏の自伝的小説。
    佐藤氏の著作のほとんどは非常に難しい。そして思想的にも非常に高度であり一般的に理解することが正直難しいと思う。私の能力が低く理解することができず対談本などに逃げることも多い。しかし小説は非常に面白い。筆者は己の知識などに自信があるものと見受けられるが、真の価値はみずみずしい感性だと思う。
    2020年現在、60歳とはとても思えない。まるで中学生が書いていた日記を持ってきたかのような感覚を覚える。

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    2020年02月20日
  • 人をつくる読書術

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     これまで読んできた本は数知れないが、このような読み方をしていれば、自分の人生は絶対違うものになっていただろう。
     本を読む時、どんな姿勢で向き合うか。それが大事だという。
     中学高校生の時分に出会いたかった本。

    第1章 作家をつくる本の読み方
    第2章 外交官をつくる本の読み方
    第3章 人間をつくる本の読み方
    第4章 教育者をつくる本の読み方
    第5章 教養人をつくる本の読み方
    第6章 キリスト教者をつくる本の読み方

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    2020年02月17日
  • 埼玉県立浦和高校 人生力を伸ばす浦高の極意

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    一見非合理と思えるような学びが、総合知を築く。その通り!今は、いかに効率的に学ばせられるかを考えてばかりいる学校が多すぎますね。むしろそれこそが諸悪の根源なのに。

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    2020年02月16日
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

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    「教養とは何か?」がよくわかる本である。たしかにネットで情報収集しようとしても、基礎的知識がなければ検索ワードさえ思い浮かばない。本書は「知の世界」に入るためにはどのようにすればよいのかのパスポートのように思えた。
    小生は立花隆氏の「中核vs革マル」と「天皇と東大」を数十年の時をへだてて読んだが、読後ともに興奮した記憶がある。
    立花隆氏はだいぶ前から「知の巨人」と言われていた。そして今、佐藤優氏も同じ評価を得ているが、新旧の「知の巨人」の対談は実に興味深かった。
    本書の内容は、マルクスからナウシカまで多岐にわたっている。立花隆氏が「風の谷のナウシカ」を映画版ではなくコミック版を押しているのは面

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    2020年02月02日
  • 分断社会ニッポン

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    井手先生の著作を何冊か読んでみたが、一般向けにはちょっと読みづらいと感じた。そもそも日本社会のネガティブな現状を直視した分析であるため、読んで楽しくなる本ではない。
    その中では、本書は対談書であるせいか読みやすく、主張する内容が理解しやすい。日本社会の現状がリアルに実感できる本だと思った。
    前原誠司氏は「不運な政治家」と思っていたが、本書を読みその感をさらに深めた。本書で語る前原誠司は光ってる政治家である。
    そもそも民主党政権時代に世界経済が不振を極め、安倍政権になってから世界経済が回復するとは「運」としか言いようがない。
    ともあれ、本書は井手英策氏の思想を理解するのに良い本であると思った。

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    2020年01月19日
  • 組織の掟

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    外務省時代の経験を通して、組織の本質や組織で生き抜く知恵を説いた本。

    組織には必ず「掟」が存在します。暗黙の内に共有された掟は強力で、組織内の人間に大きな影響を与えます。組織を生き抜くには掟の存在を早く理解し、掟の中で立ち回る術を身につけなければいけません。

    本書は、外務省に勤務していた頃に佐藤優さんが経験した出来事を通して、組織の実態や本質、組織の中でうまく生き知恵などが書かれています。

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    2020年01月17日
  • 日韓激突 「トランプ・ドミノ」が誘発する世界危機

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    さまざまなニュースが日々流れるが、この2人の対談を読んでおくと、それらがどのような大きな流れのなかの出来事なのかよくわかる。

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    2020年01月13日
  • 佐藤優 選 ― 自分を動かす名言

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    考え方としてテーマごとにコンパクトに2ページ分でまとまっており、比較的短時間で読める。著者の著作としてはとっつきやすい方である。

    所々ユーモアもあり、固くないので寝転がって読むのにちょうどよい。

    また、いくつか刻んでおきたいフレーズもあり、短時間でもきっと良い洞察が得られるかと思う。

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    ・ある真実を教えることよりも、いつも真実を見出すにはどうしなければならないかを教えることが問題なのだ。

    ・迷うときには真実を話せ。

    ・自分の力ではどうにもならないことは心配するな。

    ・腹いっぱいメシを詰め込むのは、人間として一つの幸福である。

    ・やった後で

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    2020年01月12日
  • 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―

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    ノンフィクションであり、当時の外交状況から拘留中の取り調べなど、詳細に書かれていてる。国策捜査の中で、著者が優先したことは日本の国益であり、そのためには自らを犠牲にし筋を通すところは尊敬に値する。外交官時代、日本の首相やロシアの官僚が認めた人物であったことは納得できる。

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    2020年01月11日
  • 世界史の極意

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    歴史を学ぶことで今の情勢を捉えるきっかけになるということがよく分かる本だった。受験勉強でただひたすら覚えた知識が現代の情勢を分析する上で活かせるという例をここまで示されると、とても楽しくて同時に教養の重要さも再確認させられた。

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    2019年12月31日
  • 先生と私

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    『十五の夏』を読んでから読んだ。
    何十年も前のことを、このように生き生きと書けるのはすごいと思う。日記など、元になる記録があったのだろうか。
    まさにこの親にしてこの子ありという感じ。

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    2019年12月19日
  • 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―

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    面白い。
    佐藤優氏の人生の岐路となった一冊。他の対談本などで語られているように、その後の人生を物書きとして生きる為に絶対にホームランを打たなければならなかった著者の渾身の一冊。ポイントは3点。
    ・ミクロとマクロの書き分けが絶妙。外交官の背景、ロシア外交の裏話などは詳細に、細かい罪状などはあっさりと読者を置いていかないようにペース配分が非常に練られており良い。
    ・小説的表現が秀逸。西村検事との掛け合いはドストエフスキーの罪と罰を彷彿とさせる会話劇で、非常に愉快。
    ・国策捜査は時代のけじめ、として本事件をまとめているが13年後の2019年を予言しているとしか思えない。この頃から新自由主義に舵を切っ

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    2019年12月11日