佐藤優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すぐにでも現在の中学校教科書を読みたくなってきた。
現在の中学理科のレベルの高さに驚いた。
特に中学3年の理科で、原子力や放射能について学ぶのか…。燃焼よりも核分裂の方がなぜ放出されるエネルギーが桁違いに膨大なのかは、素粒子のレベルで説明しないと難しいと思うのだが、実際に中学生から質問されたらどうする?
数学は、中1の最初に「算数」と「数学」の違いに説明されていることが驚きだし、両者ともそれを大いに評価している。
確かに、自分もそう教わりたかった…といいつつ、自分の数学の先生は「終わりのない円周率を一文字で表せる数学はすごい!」と言っていたのを印象深く覚えているから、自分は運よくそう教わったことに、感謝したい。
ところで、小学校では今年(2020年)からプログラミングが必修化された。いずれ中学校でも科目として新設されるのだろうか。その際もまた、お二人のプログラミング教科書読み比べを読んでみたい。 -
ネタバレ 購入済み
久しぶりに面白い本に出会えた
私は若いときバスガイドをしていて長崎は修学旅行のコースでしたので、鎖国やキリシタンの事を学んでいたので、この本は凄く読みごたえがありました。ぜひほかの時代も対決して欲しい。特に南九州には神和があるので、古事記、日本書紀を読みといて欲しいです。楽しみにしています
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Posted by ブクログ
新・帝国主義の時代 - 左巻 情勢分析篇
(和書)2013年06月02日 22:17
佐藤 優 中央公論新社 2013年3月22日
この本を読んでいて先ず思うことは平等と不平等についてである。新・帝国主義とは簡単に言うと他の国を犠牲にして民族・ナショナリズムという平等を得るということである。だからそれは今までの国家でも同じであり、国家とは帝国主義でしかありえないという話である。そして日本も品格ある新・帝国主義であらねばならないという話である。
ここまでの僕の話では、佐藤優さんは不平等を前提にした平等ということを主張しているように見える。しかし彼は不平等に対する不満というものが彼の置かれた前提に生じているようにみえる。
全ての人間が平等であるということはユートピアでしかなくそういったものを冷笑し不平等を推し進めようとする。新自由主義とかグローバル資本主義はそういったイデオロギーである。佐藤さんはそういった不平等に対する不満として国家がどうありえるかを自らの経験や研究から示そうとしている。僕はどちらかと言えば国家なんてなくてもいいというアナーキストである。だから僕にはそういった発想はあまりない。しかし参考にはなる。
この本を読んでいてルソーのことを思い出した。
すべての人が平等であるという世界はユートピアではないと考える。それは絶えず目標として存在する。それは現にある前提から不平等への不満が生じることであり、それを表明することとしてありえる。
資本主義が死滅するという予想を柄谷さんはしているが、それはこういった不平等に対する不満からなる哲学からありえる。
橋下などは従軍慰安婦について日本が不当に貶められていて不平等であるという不満を表明している。しかしそういったものが不平等に対する不満からなる政治思想というよりその貧困からなされているように思う。戦死したものがそんなに偉いのか!戦死以外で死んでいった先祖の霊を不平等に扱うことに不満を覚える。彼は戦場での極限状態置かれた兵士の慰安を語っているが、そういったものは人間の不平等を前提にしてなされる。そういった不平等に対する不満こそ表明すべきことだと思った。 -
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新・帝国主義の時代 - 右巻 日本の針路篇
(和書)2013年05月30日 15:01
佐藤 優 中央公論新社 2013年3月22日
新・帝国主義の時代か・・・・。そうだろうと思う。資本=ネーション=国家に対抗する視点を柄谷さんから導き出している。単独性としての哲学は大概孤立した見捨てられたものとなりやすいし、複数性としての政治は単独性としての哲学を大概抑圧してありえるものになりやすい。社会主義の理想に悲観的展望をあたえている。
佐藤さんの視点も面白いです。佐藤さんはエリートの話がほぼ全てで民衆や大衆についての話があまりないです。僕自身全くエリートではないのでこういう話を聞いてそういった駆け引きがあるのだなというぐらいの感想しかありません。
佐藤優さんからはエリートの話を、ハワード・ジンやノーム・チョムスキー等からは民衆の話を、柄谷さんからはそういったものの原理の話を聞いてそういうものを独学していきたいですね。
今更大学というわけでもないですから独学しその思想的なものを何らかの形で創作してみたいですね。
次は左巻を読んでみます。 -
Posted by ブクログ
■小泉政権下で企業の収益向上が優先され、労働者の所得向上が顧みられなくなった。実際、平均年収は1997年をピークに低落・停滞傾向にある。非正規社員が急増したが彼らは企業からすれば「好都合な人」雇用の調整弁になり社会保障費の負担を減らすことができる。
■企業の内部留保は小泉政権の頃から増加し、現在、約463兆円(2019年3月末時点)。
■世帯の所得がその国の世帯の可処分所得(調整後)の中央値の半分未満を「相対的貧困」、その割合を「相対的貧困率」というが、日本の相対的貧困率は2016年時点で15.7%と、イスラエル・メキシコ・トルコ・チリ・アメリカに次ぐ世界第6位。今や日本は正真正銘の格差社会。
■個々の企業が合理性を追求していくことで社会全体として若者の就職難・結婚難、ひいては人口減少をもたらすという合成の誤謬(ミクロの視点では合理的な行動でも、それが合成されたマクロ世界では好ましくない結果が生じること)が起こる。具体的には企業が経営健全化を図るために人件費を削減すると、個人消費が停滞して景気の低迷を長引かせた。これを是正するために政府の介入が必要だったが政権には危機意識がなかった。
■最優先すべきは雇用と事業継続。人口減少が顕著な地方や資金繰りが厳しい中小企業では急務。若年層の雇用も大きな問題。1990年代の後半の就職氷河期では大量の非正規雇用者が出現し、現在の日本社会の不安定さの基となっている。「新就職氷河期」をつくらないことが重要。現在15~24歳の世代は就職氷河期世代より約500万人も少なく彼らが社会の中核を担う2040年には高齢者人口が約3900万人とピークに達し、少ない人数で高齢者を支えなければならない世代。
■ユニコーン企業とは企業価値10億ドル以上で未上場、創業10年以内のベンチャー企業のこと。聞いたことはあっても誰もその姿を見たことがない伝説の一角獣に例えられたようにその数はとても少ない。ユニコーン企業の数はイノベーション政策が成功しているか否かを判断する指標の一つ。
・日本のユニコーン企業は2018年ではメルカリとプリファード・ネットワークスの2社。2020年2月時点では7社に増えた。
・アメリカは216社、中国は206社、イギリスは24社、インド20社、ドイツ12社、韓国10社と日本を上回る。 -
Posted by ブクログ
プライドは邪魔なので持たない。
悪かった、悪かった、運が悪かった。
国民の雰囲気が罪を決める。
内容は言うまでもなく面白い。こんなすごい作家が元官僚で、しかもノンキャリアだったことに日本の官僚は凄いと思ったものだが、国策捜査の恐ろしさ、検察の取り調べ、留置所の生活を冷静な視点で描いているところも斬新であったし、ロシアとの北方領土問題についてもこんなに詳しく書かれたものは読んだことが無かった。それもそうで、条約交渉は外交機密のため、下手な事を書くと国益を毀損する恐れがあるので、ほとんどの人が書く事ができないのだ。著者によると情報(インテリジェンス)関係者から許しを得て詳しく書けない部分はありながらも、かなりわかり易く書かれているのだ。
「国策捜査は時代のケジメ」確かに私にも振り返ってみると得体の知れない高揚感や嫌悪感を感じたことがある(小泉政権誕生や、ホリエモン騒動など…)。
初めて本書を読んだ時に著者の博覧強記に驚いたが、その後の作品を読む毎に、これがヨーロッパのエリートが持っているべき教養なのかと恐れのようなものを覚えた。
キリスト教に基づいた教養というものは、私にはピンとこないし、哲学、語学、歴史もちょっと本を読んだくらいでは身につくものではない。きっと上流階級の方たちはそのような教養を身につけているのだろうが、こんなにさり気なく教養をまぶしてくる著者は一般家庭て、団地出身である。
本書を読み、興奮し、その後著者の本をかなり読み漁ったが底知れない知識に佐藤優さんとは凄いものだなと思い知らされた。
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Posted by ブクログ
「読書術」と一言でくくられていますが、内容は
佐藤氏の生き様と本がどう関わってきたか、を
語る人生論に近いです。
しかし「なぜ本を読むべきなのか」「読書がどう
人生形成に関わるのか」など、佐藤氏の主張、
考えが散りばめられており、「もっともっと読ま
なくては」と刺激を受けるのと同時に、「もっと
もっと本を読みたくなる」一冊です。
佐藤氏は現代の小説も積極的に読むべしと主張
します。
その理由は、ビジネス社会で生きていると、
競争原理の中で視野狭窄に陥り頭が固くなりがち。
仕事に追われるうちに、話すことと言ったら
ビジネスと健康のことだけというような寂しい
人間になるな。と警鐘を鳴らします。