佐藤優のレビュー一覧

  • 甦るロシア帝国

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    ソ連崩壊前後のロシア知識人層との対話談。前半はモスクワ大哲学部の学生との知的交流で、広範は民族学研究所でソ連と民族論について語る。最後のプーチン論は必読。当時はインフレで学生の生活が苦しく、著者は翻訳等の助手を頼んでいたそう。エリート層が外資の小間使いをしている様子が描かれていた。
    ソ連崩壊については「最後の転落」と重なる部分が多い。遠隔地ナショナリズムは初出だったが、ソ連の周辺から崩壊していくというのは共通認識に思えた。トッドは衛星国だったが、本作は連邦内の共和国の民族問題だ。マルクスにはない(?)民族理論をスターリンが密かに導入し(回教)、普遍的な共産主義と調和するためインテルナツィオナリ

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    2022年03月23日
  • 真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960

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    2000年生まれで共産党と社会党の違いもわからず、冷戦の雰囲気も肌で感じ取ったことのない世代ですが、その当時の左翼の人々が何を感じて、実際にどんな行動を取ったのかを少し感じることができました。続編も楽しみです。

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    2022年03月16日
  • 戦時下の外交官 ナチス・ドイツの崩壊を目撃した吉野文六

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    元外務省、佐藤勝の最も尊敬する外交官吉野文六。青年外交官の目に写ったナチス・ドイツの崩壊。貴重なオーラル・ストーリー。

    歴史的な事件であったり平凡に思える日常。そんな中にも人々は暮らしていた忘れ去られた事実がある。オーラル・ヒストリーはそんな当時の空気を復元する作業。

    本書は佐藤勝が最も尊敬する外交官だという吉野文六氏。外交の道を選んで派遣されたのが戦中のドイツはベルリン。語学研修のためであったが否応なくナチス・ドイツの崩壊に巻き込まれることとなる。

    聞きに直面した際には人間の本性が表れる。戦犯となる三国同盟推進の立役者の一人、大島大使やリッベントロップ外相の行動は何とも。

    吉野文六は

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    2022年03月14日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

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    私にとって多くを学べる本でした。
    対談形式ということもあってか、色んな話を知ることが出来て、勉強になりました。
    「(外交などは)交渉の途中で物理的に遮断できてしまうリモートでは成立しない」(P81)と書いてあり、今の世界情勢を見ても考えることが多くありました。
    また、リモートと対面の違いについて斉藤先生は「オーラ」を挙げてらっしゃいましたが、私は「空気(読む方ではなく、存在する方)」の有無もあるのではないかと思いました。例えば怒りながら「この書類は全然ダメじゃないか」と言われ、書類を机にバーンと打ち付けるように置かれたとき、そこから流れ出る、発生する空気の流れはその場にいないと感じない、という

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    2022年03月13日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

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    帯だけ見ると「人に会わなくちゃいけないのか」と、人に会うことに疲れた人にはしんどく感じるかもしれないけれど、実際の内容は、人に会うと余計に暴力的なものを感じてしまう人もいて、そういった多様性を認めたほうが良いという内容だったので、人と会うのがしんどい人にこそ読んでほしいと思った。章末のまとめは若干雑だと感じたのと、ワクチンに関する意見に関しては賛同しかねたけれど、様々な経験を積んだお二人の対談がとても面白くて、あっという間に読んでしまった。

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    2022年03月13日
  • 自壊する帝国

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    ー 「もしこのクーデターが成功していたら、ソ連はKGBと軍の影響力が肥大しただろう。ソ連は再びとても息苦しい社会になった。しかし、経済的には市場経済、資本主義の方向へ向かっていったと私は見ている。一種の開発独裁国家にロシアはなったと思う」

    「社会主義を維持することは不可能だったと考えているのですか」

    「不可能だった。これは西側の陰謀が成功したからではない。ゴルバチョフ時代のグラースノスチ(公開制)でロシア人の欲望の体系が変容してしまったんだ。たとえば「31アイスクリーム」だ。ロシアのアイスクリームは『エスキモー』、『スタカンチク』で誰もが満足していた。しかし、ひとたび西側から三十一種類のア

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    2022年03月12日
  • なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント

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    「題名」が良い。キャッチ―に引き付ける。コロナ禍は、それが起こる前からあった問題を可視化した。良い意味でも悪い意味でも。この二人の対談というのは異色ではあるが、それぞれの個性が、対話によって、良い意味で咀嚼され、外側に開いている。著者の一人である斎藤氏の著作は以前から多少は読んでいるが、オープンダイアログ前と後でかなり異なる。多様な人たちに満遍なく目が届き、それを外の世界と結び付ける。「ひきこもり」についてはもとより、脳科学と優生思想の親和性は興味深い論考であったし、ミーハー的に面白かったのは「鬼滅の刃」の解釈であった。最後に著者たちも述べているが、今の状況を忘れずにハイブリッドにしていくこと

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    2022年03月12日
  • 十五の夏  上

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    「外務省のラスプーチン」こと佐藤優が,なんと十五歳の時にたった1人で東欧とソ連を旅した紀行文.
    感想は下巻にて.

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    2022年03月11日
  • 嫉妬と自己愛 「負の感情」を制した者だけが生き残れる

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    嫉妬と自己愛

    健全な自己愛と嫉妬心を持つことは、生きることの原動力になる。そしてそれらをバランスよく保つには意識の持ち方とか思考力とか色々な力が必要になると感じた。

    p115
    他人を罵倒ばかりしている人間はだいたい自己愛が脆いか歪んでいる。

    p225
    「健全なる自己愛」とは「自分が自分を大切にするように他人も自分を大切に思っているそれを許容できることだ。」

    →自分の心を健全にし自己愛を確立することで相手も自分のことように大切にできる

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    2022年03月10日
  • 佐藤優の挑戦状 地頭を鍛える60題

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    公務員に求められるもの、即ちお上が求めている能力がよく分かった。
    自分の腐れた脳では解けない問題が多かったが数的推理、文章理解、資料解釈など社会人として必要な基礎的能力の底上げに役立つと思われる。

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    2022年03月09日
  • ロシアを知る。(東京堂出版)

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    ロシアとウクライナを見ていて、両方の立場を知りたいなと思っていたところ家の本棚で発見。

    ロシアにとって干渉国がないということはやはりすごく恐怖なんだなと改めて感じた。出版から3年経っているけれど、すごく参考になる本だと思う。

    3年前には西側諸国とロシアの関係は悪くなっていく事件はいろいろあって今に至ってるんだろうな。

    ロシアという国が今やっていることは抜きにして考えて、ロシア人面白いなと思った。日本人と全然考え方違うんだね。ロシアいつか行ける日が来るといいな。

    個人的に面白いと思ったのが、逃げ恥とタラレバは中産階級の下の方から転落したくない気持ちがあるから流行ったという佐藤さんの発言。

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    2022年03月07日
  • 激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972

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    左翼はなぜ過激になるのか。(右翼にもあてはまりますが)豊富な事例を分析しながら解き明かす。現代への示唆もしっかりあります。おすすめです。

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    2022年03月06日
  • 本は3冊同時に読みなさい

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    佐藤優氏の書評を一冊にまとめた本です。

    同時に3冊を並行して読むことで、読書の質
    とスピードが上がると主張します。

    1冊読むのに疲れたら、別のジャンルの本を
    読むことで疲れを取る、そうするとまた1冊
    目の続きが読みたくなって集中して読書に向
    き合うことができる、という訳です。

    頭の使う場所を切り替えることによって、た
    くさん読めるようになるとも言います。

    なるほど。勉強などでも教科を変えると集中
    し直すことができた?気がします。

    そんな多読で知られる佐藤氏が紹介する本は
    多岐にわたっていて非常に参考になります。

    読みたい本がますます増えてしまう一冊です。

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    2022年02月28日
  • 地政学入門

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    鎖国ではなく、戦略的に付き合う国を選んでいた。カトリックは相手国を侵略し布教するため、穏やかなプロテスタントは許容したためオランダと。
    母国語を子供に定着させることでナショナルアイデンティティを効果的に育むことができると言う意味で、ある意味、英語を積極的に教え込まない日本の教育は日本語の基礎を作れていると思った。
    英語は独学で必要となればできるためそれが良いと思った。

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    2022年02月27日
  • 見抜く力――びびらない、騙されない。

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    ビジネス誌プレジデントで連載されている
    内容の単行本です。

    しかしコロナ禍で出版されるに当たって、
    再構成されています。

    当時の対談内容をそのまま掲載するのでは
    なく、まさしく今の不透明な時代を生き抜
    くための「見抜く力」に関わる部分だけを
    引用しています。

    そしてビジネスパーソンに向けて「諸君、
    このくらいを力は蓄えないと、この現代
    社会の荒波を生きていけないよ」とハッパ
    をかけています。

    佐藤節満載の一冊です。

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    2022年02月21日
  • サバイバル組織術

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    ネタバレ

    サバイバル組織術 2019
    2019年7月20日発行
    佐藤優氏による著作。

    2022/02/06日曜日記述

    組織で生き抜く為にはどう心がけるべきなのかを示した本。
    佐藤優氏の類似本に「組織の掟」という本がある。
    上の本は著者のロシアでの経験を元に教訓を導き出した本である。
    このサバイバル組織術は、文学作品から組織というものを考察した本だ。
    本作と上に上げた本以外でも佐藤優氏の組織における指摘は一貫しており、
    それは一言で言えば「組織に逆らうな」である。
    ただ盲目的に組織に従うだけだと万が一がある。
    うまく冷静になって組織と向き合い生き抜いていく為のヒントが見つかるだろう。

    印象に残った点

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    2022年02月07日
  • 無敵の読解力

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    第4章の首相読書論は最高です。
    石橋湛山、吉田茂、大平正芳らは素晴らしいんですね。
    それに引き換え、K,K,Eの話は滑稽です。

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    2022年02月02日
  • 新世紀「コロナ後」を生き抜く

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    佐藤氏が講師として主催したオンラインセミ
    ナーノ内容を本にしたものです。

    凄いボリュームです。

    英国の歴史学者エリック・ホブズボームの歴
    史書「20世紀の歴史」や、アルベールカミュ
    の小説「ペスト」をテキストとして20世紀初
    頭から、現代のコロナ禍までの社会構造を学
    びます。

    佐藤氏から質問や課題を投げかけられ、受講
    者は文字通り2日間ぶっ通しで講義を受けて
    いきます。

    まさに歴史に学び、未来を見据える一冊です。

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    2022年01月25日
  • 対決!日本史2 幕末から維新篇

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    前作に続いて多くの学びが得られる対談。
    自分の知識や理解不足の為に吸収できることが限られてしまうことに忸怩たる思いが募る。書物からもっと多くの学びを得ていきたいと考えさせた。

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    2022年01月22日
  • 現代に生きるファシズム(小学館新書)

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    これまで「ファシズム」なるものをいかに曖昧に理解していたのかを痛感しました。ファシズム朋全体主義とナチズムとがごっちゃになっていました。行きすぎた資本主義を是正する劇薬として、また、日本は未完のファシズムであったことなど、新たな知見を多く得られました。

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    2022年01月19日