あらすじ
月平均300冊読む著者が伝授。
何を、どう読むべきか。
一生ものの読書法。
並行読みで
質とスピードを
上げる!!
●『鬼滅の刃』を読んだら『約束のネバーランド』『鬼の研究』を読むといい。
●歴史書を読むことで人生に役立つ物の見方を身につけることができる。
●歴史小説を読んでおくとビジネスに役立つ。
●社会を知るためには、現場をよく知る人物が書いた本を読むべき。
●マルクス読みというジャンルを追いかける醍醐味。
●小説を通じてしか知りうることのできない未知の世界がある。
<本書で取り上げる書籍一覧>
『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』
『地中海世界』
『シリーズ近現代ヨーロッパ200年史 地獄の淵から』
『東ドイツ史』
『トランプ時代の日米新ルール』
『金正恩』
『習近平の敗北』
『スターリン批判』
『「北洋」の誕生』
『プーチンの世界』
『ゴルバチョフ』
『エンゲルス』
『キム・フィルビー』
『汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師』
『狼の義』
『サリン事件死刑囚』
『コロナショック・サバイバル』
『官邸コロナ敗戦』
『テロリズムとは何か』
『日本の大課題 子どもの貧困』
『「なんとかする」子どもの貧困』
『この国の冷たさの正体』
『老前破産』
『督促O L 指導日記』
『シリコンバレーで起きている本当のこと』
『「他者」の倫理学』
『武器としての「資本論」』
『他者という病』
『発達障害』
『インターネット・ゲーム依存症』
『モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方』
『読書という荒野』
『手のひらの京』
『終点のあの子』
『わたしの神様』
『ブラック オア ホワイト』
『崩壊の森』
『あなた』
『キリスト教史』
『プロテスタンティズム』
『バルト自伝』
『わたしの信仰』
『備中高梁におけるキリスト教会の成立』
『アメリカ映画とキリスト教』
『世界史の実験』
『経済原論』
『千夜千冊エディション 本から本へ・デザイン知』
『井上ひさしベスト・エッセイ』
『試験に出る哲学』
『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか』
『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
佐藤優氏の書評を一冊にまとめた本です。
同時に3冊を並行して読むことで、読書の質
とスピードが上がると主張します。
1冊読むのに疲れたら、別のジャンルの本を
読むことで疲れを取る、そうするとまた1冊
目の続きが読みたくなって集中して読書に向
き合うことができる、という訳です。
頭の使う場所を切り替えることによって、た
くさん読めるようになるとも言います。
なるほど。勉強などでも教科を変えると集中
し直すことができた?気がします。
そんな多読で知られる佐藤氏が紹介する本は
多岐にわたっていて非常に参考になります。
読みたい本がますます増えてしまう一冊です。
Posted by ブクログ
「本は3冊同時に読みなさい」
→ひとつの分野について奇数冊読むことで、満場一致なら確立した分野、そうでなければ、まだ議論を含む分野であることが分かるから。
あとは佐藤さんの本棚です。速読を実践してみようと思います。
Posted by ブクログ
タイトルとのずれを感じて最初は戸惑いました。
(本は3冊同時に読みなさいというタイトルではありますが、中身は筆者の書評をまとめたもの)
読んでみると自分なら絶対に読まなかったであろう分野の書評ばかりでなんだかんだ楽しめました
Posted by ブクログ
奇数で読むと、その分野の論争が収束しているのか、未だ通説的な主張が固まっていないのかが分かるのと、様々な立場から意見に触れることで論点を客観視できる、というのが3冊同時に読む意義だというのが本著で掲げるポイントかなと思う。
後は著者が感銘を覚えた、又は影響を受けた書評が並ぶ。読書のための技法という観点では余り目新しい内容はなかったが、著者の丁寧な書評を読んで、読書欲がまた強くなった。周辺情勢をアップデートするために新書(雑誌論文をまとめた専門書の入り口以上の機能を持っている)がおすすめ、なるほど。
以下、将来読んでみたいと思う本。
■それでも、日本人は「戦争」を選んだ(加藤陽子)
・実証性を重視し、史料を丁寧に精査する歴史学者だが、人間に対する強い関心がある。
・おそらく、人間の限界を超えて歴史を突き動かす目には見えないが確実に存在する力を理解している。
■シリーズ近現代ヨーロッパ200年史 地獄の淵から ヨーロッパ史
(イアン・カーショー 三浦元博・竹田保孝訳)
・二度の世界大戦は、経済混乱によって弱体化した政治エリートが自らの政治基盤強化のために、民族主義を道具として用いたことに問題がある。
※現場のプロが書いたリアリズム
・官邸コロナ敗戦(乾正人)
・シリコンバレーで起きている本当のこと(宮地ゆう)
・この国の冷たさの正体 一億総「自己責任」時代を生き抜く(和田秀樹)
・「なんとかする」子どもの貧困(湯浅誠)
・督促OL指導日記(榎本まみ)
・老前破産 年金支給70歳時代のお金サバイバル(荻原博子)
■虚人の星(島田雅彦)
・外務省を舞台にした小説。細部の描写が丁寧でリアリティがある。
■ブラック オア ホワイト(浅田次郎)
■試験に出る哲学「センター試験」西洋思想に入門する(斎藤哲也)
・日本の高校教科書は国際的にも優れたものが多い。その内容を面白さを加味したうえで社会人向けに仕上げたもの。
■あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか 論理思考のシンプルな本質(津田久資)
Posted by ブクログ
佐藤優さんの書評集、クレジットカードの督促の仕事をしている人の本が気になった。何時間もクレームを言われる仕事の人がいるのに、自分は何をしているのか。
Posted by ブクログ
佐藤優氏による書評集
書評であるから本を紹介しているが、ジャンル毎に紹介する本同士の関連性を謳ってくれているのが面白い
本文内で非常に琴線に触れた言葉
思いつきを、意味が通った文にする訓練を繰り返ししているうちに、論理的な思考力が身につくのである
Posted by ブクログ
知の巨人による、シブい書評。
ふだんであれば読まない本を「読んで」みたくなるのは、
本質をとらえた書評になっているからに他ならない。
加藤陽子氏の「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」を早速購入。
Posted by ブクログ
3冊同時に本を読むのは、私には難しいけど、2冊ならいけるかな。
紹介されたゴルバチョフ その人生と時代は、今さらだけど読んでみよう。エピソードに人間性を感じた。