佐藤優のレビュー一覧

  • ケンカの流儀 修羅場の達人に学べ

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    「・・・人間は基本的に大きな失敗をするまで、自らの行動を改めることはしない。・・・」(18ページ)第一章で著者の経験した修羅場が述べられているが、読んでいてとても共感することが多かった。人の経験(小説の主人公なども含む)から人は学ぶことができるを実感できる一冊でした。

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    2020年09月15日
  • 知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術

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    現代の二大知の巨人による対談本です。
    お題は当然世界情勢や日本の政治事情まで
    多岐にわたります。

    「知らなきゃよかった」という題名は、
    ここに書かれている内容を知ってしまうと
    明日からは平穏に暮らしていけない、と
    感じてしまうほど世界は過激に動いている
    と実感した時の率直な感想を表しています。

    テロの危機だって日本でも隣り合わせ
    なのです。

    「こうしちゃいられない」と本気で思わ
    される一冊です。

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    2020年09月10日
  • 教育激変 2020年、大学入試と学習指導要領大改革のゆくえ

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    何かと話題の新テストですが、このお二人が論じると一味違います。オウムの話まで出てくるとは思いませんでした。新テスト導入が教育改革の一環であるならば、そもそも教育がどうあるべきか、そして教育は何のために必要なのか、という議論が必要なはずです。ある意味、本質を突いていると思います。一読をおすすめします。また、この2人との対談に応じた大学入試センターの理事長さんに拍手。

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    2020年09月07日
  • 教育激変 2020年、大学入試と学習指導要領大改革のゆくえ

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    新しい大学入試制度や学習指導要領についての情報があるかと思ったら、一般的な教育問題についての、二人の対談が多くを占める。

    でも、大学入試センターの理事長さんなどが出てきて、しっかりと原典に当たることの重要性を再確認する。

    個人的には、佐藤さんが同志社で実践している指導方法が面白いと思った。

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    2020年09月05日
  • 国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―

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    プライドは邪魔なので持たない。 
    悪かった、悪かった、運が悪かった。
    国民の雰囲気が罪を決める。

    内容は言うまでもなく面白い。こんなすごい作家が元官僚で、しかもノンキャリアだったことに日本の官僚は凄いと思ったものだが、国策捜査の恐ろしさ、検察の取り調べ、留置所の生活を冷静な視点で描いているところも斬新であったし、ロシアとの北方領土問題についてもこんなに詳しく書かれたものは読んだことが無かった。それもそうで、条約交渉は外交機密のため、下手な事を書くと国益を毀損する恐れがあるので、ほとんどの人が書く事ができないのだ。著者によると情報(インテリジェンス)関係者から許しを得て詳しく書けない部分はあり

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    2020年08月24日
  • 人をつくる読書術

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    「読書術」と一言でくくられていますが、内容は
    佐藤氏の生き様と本がどう関わってきたか、を
    語る人生論に近いです。

    しかし「なぜ本を読むべきなのか」「読書がどう
    人生形成に関わるのか」など、佐藤氏の主張、
    考えが散りばめられており、「もっともっと読ま
    なくては」と刺激を受けるのと同時に、「もっと
    もっと本を読みたくなる」一冊です。

    佐藤氏は現代の小説も積極的に読むべしと主張
    します。

    その理由は、ビジネス社会で生きていると、
    競争原理の中で視野狭窄に陥り頭が固くなりがち。
    仕事に追われるうちに、話すことと言ったら
    ビジネスと健康のことだけというような寂しい
    人間になるな。と警鐘を鳴らします

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    2020年08月24日
  • 公安調査庁 情報コミュニティーの新たな地殻変動

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    この二人の対談でハズレがあるわけなし。然もお題が「公安調査庁」。面白くないはずがない。お二人の博覧強記ぶりと経験に基づくあらゆる角度からの分析力は圧巻。共著を定期刊行してほしい程。

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    2020年08月08日
  • 宗教改革者 教養講座「日蓮とルター」

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    半分以上の記述は今まで上梓された著作で触れられていた内容だが、ルターと日蓮の教えである信仰即行為が改革者であり、これが現在の日本の危機的状況脱出の処方箋である、という主張が非常に説得力があり、勉強になった。

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    2020年07月05日
  • ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊

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    もっと早く、大学一年生くらいの時期にこの本に出会っていれば良かった…読書を楽しむためではなく、あくまで社会に対しての態度を養うための教養を身につけるための最高のブックガイド。今からでも一冊でも多くキャッチアップしようというモチベーションになる。

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    2020年06月27日
  • 自壊する帝国

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    著者の在ソ連日本国大使館勤務時代の体験談が中心。
    著者の視点からみたペレストロイカはもちろんのこと、臨場感溢れる登場人物との会話や、ロシアの文化、特に食文化の記述が大変興味深い。
    人間関係の機微や、示唆に富んだ記述など、得られるものが多い一冊。

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    2020年06月14日
  • 知的再武装 60のヒント

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    人生100年時代を心豊かに生きるための「知的再武装」について書かれた本。

    本書の言う「知的再武装」とは、人生後半戦をより豊かに生きるための極意のことです。

    人生100年時代において「45歳」は知的においては重要な折り返し地点。45歳までに自分が何をやってきたのかを振り返り、人生の後半戦は身につけた知識や技術を究めることを知的活動の中心にしましょう。

    「60歳」までにやりたいことを決めることで、その後の人生の充実度が変わってきます。

    好奇心は生きる活力。好奇心を持ち続けることで人生の充実度は上がり続けます。

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    2020年05月31日
  • 世界史の極意

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    2015年に読んでいたのに、すっかり忘れて2020年に再読してしまった。当時星4つだったが、今は知識もあの頃よりつき、なるほどと思う部分が多かったので、星5つ。歴史は繰り返すということを、史実や思想を元に書いたもの。世界がどう向かっていくかを予測する上で、知っておいて損はない知識だと思った。

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    2020年05月26日
  • トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲

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    アメリカ大統領選挙の前年、2016年12月、トランプが大統領候補になった時点で出されたものだが、共和党候補指名受諾演説全文が載ってたり、エマニュエル・ドットの「民主主義がトランプを選んだ」載ってたり、たいへん面白い。

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    2020年04月20日
  • 知的再武装 60のヒント

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    ネタバレ

    毎回、このお二人の対談は身が引きしまる。勉強しようと思う。佐藤さんの言葉を池上さんが分かりやすく嚙み砕く感じが、今までの本と少し違うところかなと思った。だからより読みやすい。
    今後も二人の出版物は出ると思うが、自分の頭で考えることと、本を読んで「わかったつもり」にならないことだ。下の引用もあくまでもメモ程度で。これが瞬時に出るようになるまで、常に勉強だと思う。

    ・自分がこの一年で何をやってきたか、そういう棚卸しが必要。
    ・自分の限界を知ることと、何を諦めて、何を伸ばすかを見切ることはすごく大事。
    ・医療保険、介護保険、特養、税金、年金、高額医療費の補助制度の仕組みを知る。また厚生労働省の「一

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    2020年04月18日
  • 知的再武装 60のヒント

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    英検準一級程度の資格を取れない限り、AIを利用して語学を身につけるべき。
    音読をし、その内容をレコーダーに取ることで反芻する。

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    2020年04月04日
  • いま生きる階級論(新潮文庫)

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    ☆☆☆2020年3月☆☆☆


    「いま生きる資本論」に続いて、刺激的な作品だ。
    「資本主義とは何か」を、階級論を使って解き明かしていく。ここでそれを僕が語れるわけではない。
    もっとも大事なのは、「労働力の商品化」という概念だと思う。個人個人が切り離され、「自らの労働力」しか売るものを持たない大多数の人々。それが「格差」を生み出す根源。それを知るだけで生き方が違ってくる。


    僕は「資本主義に依存しない」生き方ができるのではないかと思う。直接の人間関係を大切にし、お金に頼らずとも生きていける環境を少しでも手に入れること、少しでも実践したいものだ。

    印象に残った内容の一つはピケティ批判。
    格差が

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    2020年03月29日
  • メンタルの強化書

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    「負けない」「折れない」「疲れない」

    著者の「ズルさのすすめ」とおなじく、生き方、考え方指南の書。

    かぶっている記述も多いが、逆に言えば重要だからこそ何度も出ているわけで、むしろ頭に入れるべき内容である。

    これからも、疲れたり、壁にぶつかったりしたらまた再読することは間違いなさそうといえる書である。

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    2020年12月20日
  • 「ズルさ」のすすめ

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    生き方を間違えたくない。自分がきちんと仕事を、よりよい生活を送るためには、何をすべきで、何をしてはいけないか。

    そういったところがわかりやすく書かれている。難しい本ではなく、等身大で生活する者としてはこれほどよい本はない、それぐらい参考になる本である。

    今後も、自己分析や反芻のため、おそらく1年に1回ぐらいは再読すると思う。

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    2020年09月13日
  • 知的再武装 60のヒント

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    佐藤さんと池上さんの対談は常に刺激に満ちており、新刊を常に楽しみに待ちわびているシリーズでもある。

    今回は主に45歳以上の読者を念頭においているとのことだがその前でも十分に役立つ知識と知恵が詰まっている。

    40代を超えてからの再勉強の目的・手段として、非常に明快な言葉とわかりやすいエピソードでまとめられており、

    また、推薦図書も多くあげられており、また読みたい本が増えてしまった。うれしくもあり、悩みどころでもある。

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    2020年09月13日
  • ファシズムの正体(インターナショナル新書)

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    ファシズム=悪という、単純化した先入観を改めさせてくれる。先ず、我々がファシズムをナチズムと混同している事に気付かねばならない。その上で、本著はファシズムの開祖的な存在でもあるイタリア、ムッソリーニの思想を教示してくれる。ムッソリーニと言うと、世界史を学校でしか学んでいない人間からすれば、どうしてもヒトラーの二番煎じ的存在として、尚且つ、第二次世界大戦でも早々と降伏し、またはチャップリンに揶揄された、中途半端な存在として認識してしまっている。先ず、この見方が変わる。その視点の切り替えから広がり、合理的であるが故に、人間を機械の一部とした資本主義や共産主義の問題点を説き、ファシズムの危険な魅力に

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    2020年03月09日